前回のブログでは、
・事前面談の重要性
・逸走防止対策の重要性
と、それぞれのチェックポイントをお話しました。
つづきです。
【納得のいく預け先を見つけよう②】
●獣医さんとの連携体制
どんなに気を付けていても、ワンちゃんが怪我をしたり体調不良になってしまう可能性はあります。
飼い主さんと離れているというストレスだけで体調を崩すワンちゃんもいます。
人間と違い、体調不良を隠そうとするワンちゃんの場合、実は少し前から不調があって飼い主さんが気づいていなかっただけということもあります。
愛犬家の方なら、
「つい昨日まであんなに元気に走り回っていたのに、急にどうしたのかしら・・・」
というような経験のある方は多いのではないでしょうか?
飼い主さんとしては考えたくもないことでしょうが、場合によっては一刻を争う状態に陥ることもありますから、休日や深夜にワンちゃんが体調不良になった場合、どのように対応してくれるのかを予め訊いておいた方がいいでしょう。
最も怖いのは、お預かりする人が
「不慮の事故など絶対に起きないようにしているから大丈夫!」
と思っていることです。
福島第一原発の事故も、「事故は絶対に起きない」と考えていて、万一に備えた対策が何も練られていなかったことが仇(あだ)となり、ご存じのような惨憺たる状況になっています。
山の様に積み上げられた汚染土は、ビニール袋が次々に破れ、放射能をまき散らしているそうですよ・・・(-_-;)
ですから、事故は起こさないように細心の注意を払いながらも、起きてしまった時のことを想定して対策を考えておいてもらわなくては困りますね。
<チェックポイント>
「もしも、急に具合が悪くなった場合はどうされますか?」
「深夜や休診日だったら?」
という質問をしてみてください。
ホストがキチンとそのようなケースを想定している場合、自信をもって説明してくれるはずです。
「あ・・・何も考えていなかったんだな・・・」
と思えるような回答が返ってくる場合は、わたしならばそのホストには預けたくはありません。
ちなみに、Pet Hotel 11!では、ふだんからすぐ近所の信頼のおける獣医さんと連携体制にあり、休診日や夜でも可能な限り対応していただけることになっています。
更に、その獣医さんがダメだった場合も想定して、車で30分ほどの場所にある夜間救急動物病院の連絡先も常に電話の横に貼ってあります。
飼い主さんには、
「病院に連れて行くか迷う程度の症状ならば、まずは飼い主さんに連絡してご判断を仰ぐことにしています。
一刻を争う場合は、まず獣医さんに連れて行き、飼い主さんへのご報告は事後になることもあります」
とご説明し、納得いただいています。
今のところ、幸いお預かり中に緊急で獣医さんに連れて行かねばならなかったケースは起きていませんが・・・
●色んなワンちゃんがいることを知っているか
個人の愛犬家さん宅にワンちゃんを預ける場合、コレがもしかすると一番の盲点かもしれません。
ワンちゃんの飼育歴がどんなに長くても、基本的に個人の飼い主さんが知っているワンちゃんの数はたかが知れていますね。
そして、飼育歴が長い飼い主さんほど
「自分は犬のことをよーく知っている」
とか、
「犬なんてだいたいみんな、こんなモンでしょ?」
と思い込みがちなんです。
けれども、Pet Hotel 11!のお客様とお話していても、
「え?!ごはんを食べないワンちゃんなんているんですか?!ウチで飼ったワンコは歴代みんな食いしん坊でしたよ?」
→ 食の細いワンちゃんやムラ食いワンちゃん、けっこう多いですよ~~!
「ウンチを?!食べちゃうんですか???えーーーーーっ!!なんでそんな・・・」
→ 糞食ワンちゃんも実はいっぱいいますよ~~!
「ウチの子、ふだんあまり他のワンちゃんと交流はないんですけど・・・すっごく臆病だから大丈夫ですよ。他のワンちゃんに危害を加えることなんか絶対にありませ~ん!」
→ 社会性がなくて臆病なワンちゃんが、実は一番 咬傷事故を起こしやすいんですよ~~!
なーんて認識をされていることがよくあります。
不特定多数のワンちゃんをお預かりすることを前提にしているペットホテルなどでは、当然ワンちゃんの性質は”十ワン十色”ということを解っています。
けれども、個人の愛犬家ホストさんにお預けする際には、偏った知識や思い込みがないかを確認しておきたいところですね。
<チェックポイント>
手っ取り早くチェックする方法は、ホストとしてワンちゃんをお預かりした回数を見てみることでしょう。
マッチングシステムのサイトでは、お預かり回数を見ることができます。
お預かりしたワンちゃんが多ければ多いほど、色々なワンちゃんに触れていることになりますから、おのずと
「ワンちゃんにもいろんな子がいる」
ってことが解っておられる可能性は高くなります。
また、現在はお仕事を辞めてしまっているけれども、以前の職歴で例えば、動物看護士だったりトレーナー歴があるような人は、たくさんのワンちゃんと触れ合っていて知識も豊富である可能性がありますね。
その辺りの情報もぜひ参考にしてみてくださーい!
●最後は人と人
色々とお話してきましたが、結局最後は飼い主さんとホストの信頼関係が築けるかどうかが一番重要なポイントになります。
もし、もしも万が一・・・何かが起きてしまった時に・・・
「あの人ならばきっと、ウチの子のためにやれることを精一杯してくれたはずだ。
だからきっと、わたしが傍にいたとしても同じ結果になっていたんだろう。」
そんな風に思えるくらいに信頼できる人であれば理想ですよね。
ですから、ホストが信頼できそうな人なのか? を、じっくり見定めてください。
<チェックポイント>
これはまあ・・・ご自身の生きてこられた経験則で見極めていただくしかありません。
ちなみにわたしの場合、ウソをつく人と、素直に謝れない人は信用できないと判断します。
たいせつなワンちゃんを預ける先を選ぶ際のチェックポイントについてお話してきましたが、いかがでしたか?
ご自分のワンちゃんの性格に合った、安心して預けられる人が見つかるといいですね!
さて、次回はこのマッチングシステムの仕組みについて。
「なぜ、第一種動物取扱業の登録をしていない人が、報酬を得てワンちゃんを預かるお仕事をすることができるのか?」
という謎に迫ります。
<今日のPet Hotel 11!>
おーい、キャベツたち~ おいしくなれよ~~! |
チャコ「あ!霜柱だ~♪」 |
ボス&なつ「どれどれどれどれーーー?!」 |
ボス「あの・・・この雪玉、持って帰っていい?」 え?いいけど・・・ |
口がしもやけになるよ~~~(^-^; |
一緒に育った仲良しふたり組♪ ”なつ”はモカちゃんといると優しい顔になります (^▽^) |