2018年1月15日月曜日

脂漏性皮膚炎・マラセチア症との仁義なき闘い②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回のブログに続いて、我が家に引き取ってから2か月半になるチャコ(シーズー×ヨーキーMIX)の脂漏性皮膚炎とマラセチア症との闘いについてお話してまいります。


※最初にお断りしておきますが、これから書くことはあくまで個人が自身の愛犬に試して効果があったと感じている方法です。

全てのワンちゃんに必ず効果があるものではないこと、体質によってはやり方が合わないワンちゃんもいることを予めご了承ください。


【闘いの道のり】


●投薬とシャンプー攻撃


◆10/29 ~ 11/12


チャコを引き取ってから2週間。

この期間の治療は獣医さんに言われた通り、当初は炎症が治まるまで

抗生物質・カビ菌のお薬・アポキル(痒み止め)・薬用シャンプー(週2回)

を徹底しました。


<炎症>
抗生物質の効果で目の周りや下半身の赤み(炎症)は順調に治まっていきました。


<マラセチア軍の様子>
敵兵が増えるとマラセチアの酵母が独特な異臭を放つのですぐにわかります。
菌をやっつけるお薬を飲んでいても、シャンプーの翌々日にはもうあの独特の匂いがしてきて、懲りずに祭りを開催する様子が伺い知れました。

「なんてしぶといんだ マラセチア軍団!!」

と、苦々しい気持ちでした。


<シャンプー>
チャコはシャンプー&ドライが大嫌いで、とんでもなく暴れるので週2回のシャンプーは毎回わたしもチャコもヘトヘトに。

あの子ったら流し台から飛び降りようとするし・・・(-_-;)

ちなみに、チャコが使用していたお薬シャンプーは「セボゾール」というものです。

すっごく嫌そう・・・(-_-;)


◆11/13 ~ 11/23


炎症が治まったので、抗生物質は終了~♪

菌をやっつけるお薬もやめて、マラセチア菌とはシャンプーのみで闘うことになりました。

そして、やっと避妊手術の予約を入れることができました。


<炎症>
治まりました(^▽^)


<マラセチア軍の様子>
薬用シャンプーのみで対抗。

翌日くらいまではいいのですが、翌々日になるともうあの祭りの匂いが・・・(-_-;)

マラセチア祭りの匂いがしてくるとチャコの痒がる仕草も増え、同時に大量のフケも出ます。

呪ってやりた~~~~~い!!


<シャンプー>
マラセチア軍団を撃破するには1日おきにしたいくらいでしたが、お薬シャンプーは強い殺菌作用があり、中3日は空けなくてはなりません。

強い殺菌作用のあるシャンプーの後は、わたし自身の手も荒れます。

マラセチア菌を一掃するには必要かもしれないけれど、こんなに手荒れする強いシャンプーって大丈夫なの?

・・・と、チャコの皮膚に長期間薬用シャンプーを使い続けることが不安になってきました。

そして・・・ある日シャンプーした翌日のことです。

チャコが普段以上に狂ったように痒がりました( ノД`)

掻かないようにと押さえつけながら、こちらが不覚にも泣いてしまうほど辛そうでした。

すすぎは十分すぎるほどしたのでシャンプーが残っているとも思えないし、例の匂いもまだしてきていないにも関わらずです。

「なんで? やっぱりシャンプーの刺激が強すぎるの? それとも好転反応で一時的に悪化しているの???」

いくら考えても答えが見つかるはずもありませんでした。

ちょっと目を離したスキに後ろ脚の太もも部分をチャコが激しく掻いてしまい、熱を持った赤い発疹から血がにじんでいるのを発見し、慌てて獣医さんに連れて行きました。

この日は11月23日でした。

対処療法しかできなくても、徐々に皮膚の状態が良くなってきていると感じていただけに、とてもショックを受けました。


チョボチョボ毛が生えてきていたのに・・・
(´;ω;`)



<乳酸菌>
刺激の強い薬用シャンプーを週2回と痒み止めの服用を一生つづける・・・

そのことに大きな抵抗があったわたしたちは、根本的にチャコの体質改善(免疫力UP)を目指すことにしました。

そこで、この時期から粉末の乳酸菌を試してみることにしました。

獣医さんにもお薬との相性を念のため相談したところ「問題ないよ」とのことでした。

朝晩のフードにふりかけています。

この効果があるかないかはハッキリとはわかっていません。

ただ、腸内環境というのは生後数か月の生活で決まってしまうともいわれていて、乳酸菌をやめてしまうと元のバランスに戻ろうとするらしいので、当分このまま乳酸菌を続けていくつもりでいます。

乳酸菌のおかげか、チャコが以前より快便になったので、便秘女帝の”なつ”にもヨーグルトを与えてみたところ、”なつ”も快便女帝に進化しました♪

いや~よかったよかった(^▽^)


●投薬とシャンプーとパラボラと・・・


◆11/23 ~ 12/19


11月23日にチャコが激しく痒がり、血がにじむほど掻きむしったため、獣医さんに連れていったところ

・治療としては今まで通りのシャンプーと痒み止めを続けるしかない。

・掻き壊したところに雑菌が入って炎症を起こすのを防ぐために再び抗生剤を処方。

・今後は掻かせないようにパラボラ(エリザベスカラー)を付けること。

ということになりました。


<炎症>
すぐに獣医さんで抗生剤を処方していただいたおかげで、掻き壊した部分は炎症を起こすことなく日々よくなっていきました。

<マラセチア軍の様子>
相変わらず、シャンプー直後は撤退したかに見えるマラセチア軍は、翌々日には再びあの独特の匂いを放って、チャコの皮膚で盆踊りを舞っているようでした

ヽ(`Д´)ノ ◎✖△※◆ーーー!!(書けないほどの罵詈雑言)


<シャンプー>
この時期から、獣医さんの言いつけに背いて お薬シャンプーと低刺激性のシャンプーを交互にしてみることにしました。

中3日空けてのシャンプーというローテーションは変えないままで、状態の変化を見てみることにしたんです。

どのみち、強いお薬シャンプーをしても翌々日にはマラセチア祭りが開催されるのなら、少しでもチャコの皮膚に優しいシャンプーの方がいいんじゃーないか・・・

という思いからです。

それに、マラセチア軍のエサになるのは皮脂。

週2回の攻撃のうち1回は”直接攻撃”

もう1回はエサになる皮脂を奪う”兵糧攻め”

にしたって大丈夫かもしれない・・・

腹が減っては盆踊りどころじゃーないだろう( ̄ー ̄)ニヤリ

そう考えてのことです。

結果・・・お薬シャンプーだけだったころと、何ら変わりはありませんでした。

なんだぁ~!

刺激の強いお薬シャンプーの回数が減らせたことで、少しホっとしました♪

また、シャンプー嫌いだったチャコはシャンプー時にはわたしを独占できることに気づいたのか、暴れず素直にシャンプーとドライヤーをさせてくれるようになったのも嬉しいことでした。


<パラボラ>
もう二度とチャコが掻き壊したりしないよう、パラボラ(エリザベスカラー)をおさんぽ、ごはん、シャンプーの時以外は常時装着することにしました。

パラボラ初日。すごく嫌そう(-_-;)

また、11月29日には避妊手術を受けたため、術後から抜糸の期間はお散歩時にもつけていました。

最初のうちは嫌そうにしていたチャコも、すぐにこの便利な”たてがみ状の武器”の有用性に気づいたようで、

おさんぽの時に地面にパラボラをパカッ♪と伏せて匂いの独り占めをしてみたり・・・

他の子を蹴散らかして甘えに来たり・・・

クッションの特等席を悠然と占領したり・・・

と、大変重宝している様子なのが救いでした(^▽^)

素直に装着させてくれて・・・

ボスや”なつ”を蹴散らかして場所取り(;^_^)



<乳酸菌>
変わらず毎食摂らせました。

ついでに、便秘気味なお庭番も(←ご内密に)同じ乳酸菌を毎日摂るようにしたら、やっぱり快便お庭番にバージョンアーーーップ♪(小躍り)



ここまでの過程で、獣医さんにも

「とてもよくなっている」

とお墨付きをいただきましたし、事実チャコの”ほぼハゲちゃん”だった下半身にもチョロチョロと毛が生えてきました。

けれども、シャンプーの翌々日にはマラセチア祭りという状態に変わりはなく、闘いの形勢は、どちらかというとマラセチア軍優勢で、わたしたちの対処療法は”後手後手”の感が否めませんでした。


状況が劇的に改善したのは、昨年の12月20日のある発見からでした!!


長くなってしまったので、続きはまた次回にしま~す。



<今日のPet Hotel 11!>

最近かなり調子がいいので
パラボラを外している時間もけっこうあるの♪

ハマを練り歩く時も・・・

郵便局でご用を済ませるお庭番を
待っている時も・・・

ドラッグストアでお買い物するお庭番を
待っている時も・・・

信号待ちの時もパラボラなし!
パラボラがないと、脚の間に顔を突っ込めるのが
嬉しいのよね~~~♪