先日、1月29日にNHKで「プロフェッショナル 仕事の流儀(ワンちゃんスペシャル)」が放送されましたね。
番組では、プロトリマーの小島麻里さん、獣医師の小林哲也さんと並んで、戦う訓練士こと中村信哉さんが取り上げられていました。
※今回の記事は、賛否両論あることがわかった上で書いています。
反論に関しては、ぜひ最終回までお読みいただいてからにしていただけると幸いです。
それ以外の反論はスルーさせていただきますので、予めご承知おきくださいませm(__)m
【中村信哉さんとは】
●本気咬みする犬を受け入れる
中村さんは北栃木愛犬救命訓練所の代表で、咬み癖を矯正する訓練士の第一人者。
何人ものトレーナーや訓練士が
「無理です」
とさじを投げた本気咬みの癖がある犬を、進んで受け入れて訓練されています。
中村さんは、出張トレーニングや通いのトレーニングではなく、ワンちゃんを飼い主さんから預かって訓練する”預託訓練”という方法を取っておられます。
期間は最低6ヵ月から。
みっちり訓練し、飼い主さんへの訓練(教育)もシッカリし、おうちに帰ったらたちまち元通り・・・ということがないようにして飼い主さんの元にお返しするのです。
大抵の場合、1年くらいはかかるそうですが、本気で咬みつくワンちゃんが、それで元の飼い主さんの元で一生幸せに暮らせるならば、おおいに価値のある1年間だと思います。
※中村さんは、咬み癖のあるワンちゃんだけでなく、一般的な家庭犬の訓練も行っておいでです。
●賛否両論の訓練法
中村さんの訓練方法を批判する人も多く、ネット上でもよく反対派の声を見かけます。
それは、中村さんがワンちゃんの訓練に、時に体罰を用いることがあるからです。
わたしは、常々ワンちゃんの訓練方法については、どちらが正解でどちらが間違っていると断ずることはできないと考えています。
「犬」と一口に言っても十ワン十色で、全ての犬に共通したやり方は存在しないと思うからです。
Aのやり方が通用するワンちゃんも一定数いるし、Bのやり方がピッタリはまるワンちゃんもいるんですね。
もっと言えば、同じワンちゃんでも、ずっとAのやり方で大丈夫だったのに、何かのキッカケでAのやり方がまったく通用しないような問題行動が出てきてしまうことだってあります。
トラウマになるような経験や、大きな病気をきっかけにまるで別犬のように性格が変わってしまう犬もいますからね・・・
要は、その子に合っていて問題行動がなくなれば、その訓練方法は正解だし、その子に合わなくて問題行動がまったくなおらないなら、その訓練方法は間違いだということです。
そして、少なくともわたしは中村さんの訓練方法を非難する気にはまったくなれませんし、そんな資格はわたしにはないと思っています。
それどころか、中村信哉という人間を心から尊敬しています。
●真の訓練士はとっても少ない
どんなワンちゃんにも、この方法さえ実践すれば全てうまくいく・・・などということはありません。
そんなに簡単ならば、訓練士やトレーナーといったお仕事は必要ないですね。
たった1冊の教則本を世界中でシェアし、すべての飼い主さんがそれを実践すればすむお話です。
訓練士やトレーナーの存在意義は、目の前の犬には、どの訓練方法が適しているかを見極める技量を持っていて、それを実践し、結果を出せることだと思っています。
もっと言えば、それができなければ訓練士と名乗れないと思っています。
そして、わたしは中村さんのことを真の訓練士だと思っていますし、そういう訓練士は、実はとても数少ないとも思っています。
●ワンちゃんのしつけに体罰は必要か?
中村さんは、時に体罰を用いるために「暴力トレーナー」「虐待訓練士」などと好き放題言われているようですが、中村さんがすべての犬を叩くなどといったことは決してありません。
おとなしい小さなワンちゃんが、何度言っても「オテ」をしないから叩く!
みたいなことは絶対にしていないんです。
叩く必要がある犬だけを、叩く必要がある時にだけ叩くのです。
(「その竹垣に竹立てかけたかったから竹、立てかけた」みたいな~ ←ちがうかー)
「犬の訓練に体罰は必要か?」
という問い自体が愚問です。
「体罰は絶対反対!」と言えば理想的に聞こえますが、正確には
「絶対に叩いてはいけない(逆効果)子もいれば、叩く必要のない子もいれば、時にはペンペンした方がいい子もいれば、ガツーーンとやらなくちゃならない子もいれば、時と場合によっては叩かなくちゃならない時もあるかもしんないし・・・」
まだ続けますか?(いや、もうイナフです~)
ちなみに、Pet Hotel 11!ではお預かりしたワンちゃんに体罰を与えることはありません。
その理由は、体罰が必要なほどの問題のある子は、他のワンちゃんへの危険を考慮して、そもそもお預かりしていないから・・・というだけに過ぎません。
●命がけの体罰
ひと昔前は、学校の先生が竹刀(しない)を持って廊下をノシノシ歩いていて・・・態度の悪い生徒のオシリをバシーーンッ!!なんてやるのはフツーの光景でしたけど、今は社会がそれを許しませんね。
ちなみに、わたしも先生にビンタを食らったことがありまーーす(;^_^A
まだ、鼻水を垂らしているような小学校低学年の子が、先生に軽くコツン!とやられただけで
「あー!ジドウギャクタイだー!キョウイクイインカイにうったえるじょ~~!」
なんて言うそうですよ(;^_^A
では、ちょっと想像してみてください。
例えば、ある小学校の教室の一角で・・・
Aという生徒とBという生徒がケンカをして、興奮したBは持っていたカッターをAに向けて・・・
今まさにAに向かって突進せんとス!!
みたいな状況だったときに、それを見ていた先生がBくんのカッターを持つ手を思いきり叩いて最悪の事態を回避したとします。
それは、児童虐待ですか?
叩いた先生は暴力教師なんでしょーか?
本気咬みをする犬を相手にするというのは、これと同じくらい、危険と隣り合わせの非常事態なんです。
人や他のワンちゃんに本気で咬みつく癖をこじらせてしまったワンちゃんは、周囲の人やワンちゃんにとって、まさに動く凶器です。
その凶器は、人間よりずっと速く走り、ずっと高く跳び、ずっと力強く、ずっと確実に急所を捕らえます。
飼い主さん家族や周囲の人々、お散歩ですれ違う他のワンちゃんに 重傷を負わせたり、場合によっては命を奪ってしまう可能性すらあります。
それだけではありません。
動く凶器になってしまったワンちゃん自身が、
「もう手に負えない」
と飼い主さんから飼育放棄された挙句、殺処分になってしまう悲しいケースがたくさんあるんです。
中村さんは、そんな悲惨な事態を防ぐために、ちょっとでも気を抜けば頸動脈をガブリ!とやられかねない状況に身を置いて、日々 命がけで凶暴な犬たちと対峙しています。
エブリデイ、非常事態宣言!!
なんです~~~!!
そんな中村さんに
「暴力はんたぁーーい」
なんてよー言わん・・・
※プロフェッショナル 仕事の流儀(ワンちゃんスペシャル)は、NHK総合で明日の深夜(0:10)から再放送されます。
見逃した方は、録画して永久保存にするほどの価値がありますから、ぜひご覧ください!
<今日のPet Hotel 11!>
ウリだよ~~~~ん♪ |
ボクのファンがいるってお庭番にきいたから・・・ 今日はみんなに”ボスの誘い方”を教えてあげるね! |
ねぇ~ボスぅ~ ボス「・・・・」 |
ねえったらねぇ~! ボス「・・・・」 |
ねえねえねえねえー! ボス「・・・・」 |
ボスボスボスボスーー! ボス「・・・・」 |
ホラホラ~~ホラホラ~♪ ボス「・・・・」 |
短足ボスぅー! ボス「・・・・」 |
胴長ボスぅー! ボス「・・・・」 |
ボス「んもーーー!ジャマしないでーー!!」 |
ね?!簡単でしょ?!ヒヒヒ♪ |
でも”なつ”を誘うには 上級テクニックが必要なんだ! またいつかね~! |
チャコ「チェッ・・・100円のホウレンソウ 売り切れてたぁ~」 |