愛犬に健康で長生きしてほしいという思いは、すべての飼い主さんに共通の願いですね。
前回までのブログ『ごはんを食べないんです!①~④』で、ワンちゃんにキチンとごはんを食べさせることが いかに大切かをお話しました。
【You are what you eat】
英語のことわざです。
『あなたは、あなたが食べたものでできている』
って意味ですね。
愛犬が喜ぶ様子が可愛くて、ついつい・・・ホントついつい・・・オヤツや人間のごはんをあげてしまうという方は、ちょいと考えてみてください。
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人間の平均寿命を仮に80才として、1日3食を80年間続けるとします。
すると、人間が一生で食べる食事の回数はザっと87600食。
犬の平均寿命を仮に15才として、1日2食を15年続けるとします。
すると、犬が一生で食べる食事の回数はザっと10950食。
なんと!ちょうど人間の8分の1じゃーあーりませんか?!
アナタの今朝の朝食は、一生で食べる食事の87600分の1食で・・・
愛犬の今朝の朝食は、一生で食べる食事の10950分の1食だヨと・・・
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って~ことは、ワンちゃんについつい・・・ってオヤツをあげすぎたために、今日はごはんを食べてくれなかったなぁ~って場合
『まあ、1日くらい いっかぁ~~♪』
とお思いかもしれませんが、人間に例えると
5日以上も連続でスナック菓子しか食べていないようなものってことです!
げげげげ!それはさすがに問題でしょ?
ですから、飼い主さんの”ついつい・・・”がワンちゃんの健康にいかによろしくないか?ってことを覚えておいてくださいね~~!
【健康長寿のワンちゃんが食べているもの】
さて、ここからはとっても難しいお話。
お話自体はとっても簡単なんですが、受け取る人によってはブーイングがくるかもしれないお話って意味です。
考え方を押し付ける気はありませんので、反対意見の方はぜひスルーして鼻で笑ってしまってください。
●情報過多
今や、愛犬の健康を思って色々調べ始めると、インターネット上には数多くの情報が溢れかえっています。
そのどれもが、もっともなような、広告っぽくてうさんくさいような・・・
えーい!一体どれが正解なのか誰か教えて~~~!
ってなっちゃいませんか?
生肉が一番だとか、手作り食が一番だとか、その時代のブームみたいなものもあるんですね。
●長生き犬の飼い主さん
ここからのお話は、どこかのエライ大学の先生の研究結果とか、そういうものではありません。
単にわたしが、いろんな飼い主さんやワンちゃんを見ていて感じたことですので、最初にお断りしておきます。
その上で・・・健康で長生きしているワンちゃんの飼い主さんに共通していると感じることがあるんです。
それは・・・
わりと大雑把で無頓着(笑)
そして、その飼い主さんたちのワンちゃんたちが何を食べているかっていうと・・・
●基本はやっぱりドライフード
健康で長生きしているワンちゃんが何を食べているか飼い主さんに伺うと、かなりの割合で
『フツーのドライフードだけですけどなにか?』
『えーと・・・ブランドは忘れちゃったけど、量販店に必ず置いてあるやつでーす』
『その時一番安いドッグフード。この子はなんだって喜んで食べるから~♪』
・・・とゆーよーなお答えが返ってくるんです。
無頓着ぅ~~~♪(ピープー♪)
●思い込みより事実を見てみる
よく聞く情報に、次のようなものがあります。
・安いドッグフードには人間が食べられないような質の悪い肉などが含まれているのでキケン!
・ドッグフードだけでは栄養が偏ってしまう!
あまりに何度もそういう情報を目や耳にしてきたために、それを信じるか信じないか?の選択肢はなく、
『真実に違いない!』
と、わたし自身が一時期 思い込んでいました。
けれども、実際に健康で長生きしているワンちゃんの飼い主さんたちを見ていて
( ゚д゚)ハッ!
と気づいたことがあります。
それは、実家で飼っていたビーグル犬 リンダのこと・・・
●健康長寿犬のお手本みたいなリンダ
リンダは、我家にやってきたパピーのころから亡くなるまで、ごはんはずーーっと同じメーカーのカリカリフードだったんです。
それも、どこにでも売っている、ごく一般的なヤツ・・・
リンダは、亡くなる直前まで自分の脚で元気にお庭に出てチッチをしていました。
そして、その朝もお庭でチッチをして、お部屋に戻って母に抱かれた状態で一声鳴いて、眠るように息を引き取りました。
18才になる直前でした。
長生きだった上、死ぬ直前まで健康で、そして苦しまずに亡くなるという、まさに理想的な最期でした。
『リンダみたいに死にたいデスっ!!』
って神さまに何度もお願いしているくらい・・・(ウットリ♪)
なんだぁ・・・ウチのリンダだってカリカリフードだけであんなに長生きしたのに、わたしは何故にそれを忘れてしまっていたのかしらん・・・
『わたしたち、幸せの青い鳥を探してあんなにも長く旅をしてきたけれど、青い鳥はこんなにも近くにいたんだねぇ~!』
・・・って、チルチルミチルか~~?!
いやいや、ホントに目からウロコのアハ体験でした。
●健康オタクは健康か?
考えてみると・・・人間にも同じことが言えるかもしれません。
健康番組の情報に振り回されて、ブームの食材に次から次へと手を出して、ジム通いをしているような健康オタクっぽい人が、実際に健康で長生きしているというイメージが、どうもわかないんですヨ(-_-;)
それよりも、わりと粗食だけど規則正しく食事を摂っていて、ジムには行かないけど日々の労働で体を適度に動かしていて、特に健康について考えたこともないわぁ~っていう人の方が結果的に健康で長生きなような気がしますぅ。
ワンちゃんも同じなのではないか・・・
●ベストじゃないかもしれないけど
カリカリフードっていうのは、ワンちゃんにとって決してベストな食事ではないかもしれません。
心配な要素を挙げればキリがないのかもしれません。
でも、手作り食などで総合的にバランスのいい食事を摂らせるのは至難の業なのも事実です。
人間の感覚で、お野菜も果物もバランスよく・・・
って考えていても、果たしてワンちゃんにとって本当にそれがいいバランスかってことはわからなかったりしますからね。
それに何よりも、飼い主さんがあまりにもワンちゃんの食事に神経質になりすぎてピリピリしていることは、ワンちゃんにとってストレスという恐ろしい健康被害因子をもたらすんではないかと思います。
考え方によっては、手作り食にかける時間を、もっとワンちゃんと遊んであげる時間に費やした方が、もしかするとずっとワンちゃんの幸福度はUPして、結果的に健康に良い影響をもたらすかもしれません。
『一番安いドッグフードしかあげてませんけど~?』
という飼い主さんのワンちゃんが健康で長生きしているのは、ソコが肝のように感じています。
大雑把で無頓着な飼い主さんというのは、言い換えると
おおらかでポジティブな飼い主さんなんですね。
このあたりの考え方は、人によっても時代によっても、いつだって論争を呼ぶ、正解のないお話なのかもしれませんが、わたし個人は多角的にみて、ワンちゃんにとって、やはりメインのフードはカリカリフードでいいんじゃーないか?
必要十分条件を満たしているんじゃーないか?
そう思っています。
手軽で安価で、そこそこ栄養バランスも考えられていて、非常時の持ち運びにも便利ですし、先日、獣医さんにも
『カリカリフードだけ食べている子は、歯石がビッシリってことは まずナイ!』
って言われましたしね・・・
【愛犬の健康長寿のために】
まとめです。
愛犬の健康長寿のためにたいせつなことは・・・
・規則正しい食事を!
・ごはんをしっかり食べるように、間食やオヤツは控えよう!
・ごはんが美味しく食べられるための適度な運動とストレス発散(おさんぽ)を!
・ダラダラ食べや偏食は飼い主さんの責任!ぜひ改善を!
・食にこだわりすぎて飼い主さんが神経質になるくらいなら、おおらかに構えて質の良いドライフードを選んであげよう!
※ワンちゃんの年齢、体質によってはドライフードが合わない子もいるので、その場合は個別に獣医さんに相談してみてくださいね~!
<今日のPet Hotel 11!>
フクくん、おさんぽがとっても上手! 夜も静かに眠れました(拍手!) |
チャコはボスのことが大好き! 「ボス~待ってぇ~!」 |
チャコは”なつ”のことも大好き! しょーもないことだけ真似します(-_-;) |
今日は獣医さんの日だったヨ! ほめられちゃったー♪ |