前回のブログのつづきです。
カリカリフードを規則正しく食べさせるのが大事ならば、せめてウチの子が喜んで食べるフードを選んであげたい・・・親心ですよね~!
【キライなフードを食べさせ続けるのか?】
飼い主さんの中には、ワンちゃんがフードに見向きもしなくなったからといって、フードの種類を次々に変える方がいらっしゃいます。
『だって・・・嫌いなものを無理に食べさせるよりも、この子が好きなフードを選んであげたいじゃない?
それに・・・食べないということは体に合っていないってことかもしれないし・・・』
確かに確かに!
ワンちゃんの中には年齢や体質の変化によって(たとえばアレルギーが出たとか)今まで食べていたフードを食べなくなる子もいますね。
その場合は、現在食べさせているフードと違うフード(カリカリがベスト)をひとつだけ買って与えてみてください。
ただし、何種類も買っては試すというようなフードジプシーはぜひやめてくださいね!
では、違うフードって具体的にはどんなフードかというと、たとえば・・・
◆粒の大きさが違う
ワンちゃんたちの味覚は人間ほど優れていません。
味を感じる味蕾(みらい)の数が人間に比べて圧倒的に少ないんですヨ!
ですから、ワンちゃんたちが食に何を求めているかというと、匂いと食感だと言われています。
食欲をそそる匂いと、好みの食感がポイントなんですね。
ですから、どうせ違うフードにするのでしたら、ドライフードの粒の大きさを少し変えると、ワンちゃんも『お?!』ってなる可能性が高いんです。
小型犬などで食がすすまない子の場合、粒が大きすぎるってことも結構あるので、試しに今食べているフードを半分にしてあげてみて、それでよく食べるようになったら、次からは小さい粒のフードに変えてあげるというのも手ですね。
◆成分が違う
『ビーフ? or チキン?』
みたいな感じですね(笑)
入っているものが違えば匂いも違うってワケです。
また、今まであげていたフードにグレイン(穀物)が含まれているとしたら、グレインフリー(入っていない)のものにしてみるという手もあります。
元々ワンちゃんは穀物を主食としていないので、穀物の消化が内蔵に負担となってしまう子もいるそうです。
もしもそれが原因で食が進まないようなら、グレインフリーのフードにすることで食べるようになってくれるかもしれません。
◆場合によってはトッピングもあり
あとは、ほんの香りづけ程度に、ボイルしたチキンなどを少量トッピングすると、勢いがついてそのままカリカリフードも一気に食べちゃうというパターンもあります。
この場合、気を付けるのはトッピングを増やさないこと。
あくまでもメインはドライフードですからね!
トッピングだけ食べて、あとは知らん顔する子に、飼い主さんがついついトッピングを増やして・・・しまいにはどっちがメインかわからないくらいトッピングで覆いつくしてしまうことがよくありますが、
トッピングは香りづけ
と心得てください。
空腹は最高のご馳走なり!
お腹が空けば絶対にカリカリを食べます。
●どうしてフードジプシーはダメなの?
大抵、ワガママで食べない子は、違う食感や匂いのフードが出てきたら食べてくれるものです。
ところが、フードジプシーになってしまう飼い主さんが口を揃えておっしゃるのは
『フードを変えて最初の数日は喜んで食べてたんですよ。でもまたすぐに食べなくなってしまって・・・』
要するに飽きちゃうんですね。
仕方なくまた別のフードを買ってくる・・・(※リフレイン)
飼い主さんは、
『いつかこの子にピッタリのフードに出会えたらきっときっと・・・』
と思っているのですが、そんな夢みたいなお話はほぼありまへん!
・・・というよりも、そんな日を遠ざけているのは飼い主さんご自身です。
ワンちゃんが考えていることはただひとつ。
『食べなくなったらまた別なごはんがもらえる~♪今度はどんなごはんかな~ワクワク!』
要するに、コレもまたワガママ以外のなにものでもないんです。
ですから、新しいフードを買っては与え買っては与えするたびに、ワガママは更にひどくなるというワケですね。
●ワガママ犬養成講座
愛犬にオスワリやマテを教える時に、オヤツやフードを用いて教えることが多いですね。
それは、食べものがワンちゃんにとって最も魅力的なものだからです。
『△△をすると〇〇がもらえる』
そうやって覚えたことを、ワンちゃんたちは実に忠実に辛抱強くやってみせるんですね。
では、
『ごはんを我慢すると、もっといいごはんがもらえる』
そう覚えてしまったワンちゃんはどうなるか、想像してみてください。
つまり、食べないからといって飼い主さんが次々に新しいフードをあげることは、ワンちゃんに
『ごはんを食べないように我慢しなさい。そうしたらご褒美に新しい種類のごはんをあげますよ~!』
という風にしつけていることになるってことです。
それなのに・・・飼い主さんのしつけを忠実に守っているワンちゃんに対して
『んもぉ~~~!!コレで何種類目だと思ってるの?!一体全体アンタはどのフードなら満足するのっ?!いい加減にしなさいっ!!』
とかなんとかヤツアタリするとしたら・・・それはあんまりワンちゃんが気の毒すぎやしませんか?
・・・というわけで、今のフードを食べない原因を探るためにも、1種類だけ違う食感や成分のフードを与えるのはOK。
でも、それにもすぐに飽きるようなら、最初にあげていたフードと2種類でローテーションするか、またはいずれか1種類に決めて、腹をくくって根比べをするかのどちらかにしてくださいね~!
【老犬に関して】
元気な成犬に対しては、好き嫌いを許さず、しっかりとフードを食べるようにすることが大切です。
でも、今まではちゃんと食べていた子が、老犬になって食欲が落ちてしまうということはよくあります。
もちろん、まずは獣医さんに相談して、健康状態をチェックしてもらうことが大切ですが、獣医さんにも特に問題がないと言われた場合は
・単に基礎代謝が落ちて食欲が落ちている
・歯、胃腸の機能が落ちたり、唾液の分泌量が落ちて、消化しにくくなっている
などといった、好き嫌い以外の要因も考えられます。
ですから、老犬に根比べの勝負を挑みかかるような酷なことはやめてあげてください。
一番大切なのは、食べやすい硬さの食べ物を、食べやすい方法であげるということです。
何も、カリカリフードをやめてウェットフードを買ってこなくても、ワンちゃんが今まで好んで食べていて、それによって健康だったカリカリフードを、少量のお湯でふやかしてあげるだけだって大丈夫なことが多いんですヨ!
さて・・・次回は、愛するワンちゃんに健康で長生きしてほしいと願う飼い主さんには、もしかするとちょっと衝撃的な事実かもしれないことをお話します。
<今日のPet Hotel 11!>
アンズちゃん。人も他のワンちゃんもちょっと苦手 だけど、物に対する好奇心は抜群なの! |
ヨッコラショっと・・・ |
ヘンなところ撮らないでよ! |
エイセイちゃん。人が大好きだけど他のワンちゃんは ちょっぴり苦手。そして物に怯える(笑) |
ワタシ、チャコよ!よろしくね! エイセイちゃん「・・・・」(固まる) |
”なつ”がゴローンするとふたりとも 「ん?なんだぁコイツー!」(笑) |
フクくんがまたお泊りにきてくれたよ! お留守番、がんばるワン!! |
チャコはすぐに他のワンちゃんと ご挨拶できます♪ |
朝のおさんぽで大きな虹が見えたよー! 写真だとちょっとわかりづらいかな・・・ |