もし、愛犬がある日突然、発作のように激しく咳込みつづけたら・・・
そして、その原因にまったく心当たりがなかったら・・・
飼い主さんはそれはそれは心配しますよね。
今回ご紹介するエピソードは、そんなワンちゃんの咳の原因が、思いもよらないものだったというお話です。
お宅のワンちゃんは、こんな風になったことがあるでしょーか?
【愛犬の咳・・・心配ですね】
●突然の発作
アメリカ ユタ州にお住まいのアレックス氏と妻のケナディさんは、サリバンくんという男の子のワンちゃんを飼っています。
今月(2017年11月)上旬のことです。
ケナディさんは、その日 ランチを愛犬のサリバンくんと一緒に食べようと思いついて、職場から自宅に戻ってきました。
楽しいランチタイムが終わり、ケナディさんが職場へ戻ろうとしたその時です。
サリバンくんが、突然 激しい咳をし始めました。
その咳がただならぬ激しさだったので、ケナディさんはものすごく心配しました。
そのときのことを振り返ってケナディさんは語っています。
「本当に本当にうろたえてしまいました。
サリバンはシッポを振ってそこら中を走り回って、元気に遊びたがっているように見えたんです。
なのに、走り回りながらもずっと、ものすごい咳をし続けていたんですから!」
●治ったと思ったら・・・
ケナディさんは夫のアレックス氏に電話で事情を説明しました。
妻が仕事に穴を空けることができないことを知っていたアレックス氏は、仕事を早く切り上げて家に帰り、サリバンくんのそばにいることにしました。
サリバンくんの症状が、目をはなしている間に悪化してしまうことを恐れたからです。
アレックス氏に甘えるサリバンくん |
けれども・・・
アレックス夫婦が献身的に付き添っていたためなのか、サリバンくんの咳は、不思議なくらいピタリとおさまったそうです。
お昼間に激しい咳の発作が始まった時と同じようにピタリと・・・
夜になっても、サリバンくんの咳はぶり返すことがありませんでしたので、症状は完全に治ったかに見えました。
ケナディさんは
「サリバンがお昼に咳込んだのは、きっと喉に何かを詰まらせちゃったんだろうとわたしたちは考えました。
だから、詰まっているモノが取れてしまって、もう咳が出なくなったんだろうと・・・」
と振り返ります。
●再びの発作!!
次の日の朝、アレックス夫妻が出勤の準備でバタバタしている時のことです。
なんと、サリバンくんがまた、あの激しい咳をし始めたのです。
心配したアレックスは、その日も仕事には行かず、家にいることに決めました。
もちろん、それは妻のケナディも望んでいたことでした。
●一体なぜ・・・?
仕事を休んだアレックス氏は、その日のうちに、サリバンくんの病状を特定してもらおうと、獣医さんのところへ連れて行きました。
検査の結果、サリバンくんの健康にはまったく問題がないということが判りました。
じゃあ、あの激しい咳はなんだったのでしょう?!
それは・・・サリバンくんの仮病だったのです(笑)
それを確信するために、アレックス夫妻は念のため何件かの獣医さんにサリバンくんを診せましたが、結果は同じでした。
ケナディさんは言います。
「ほとんどの獣医さんに同じことを言われました。
サリバンは、わたしたちが出かけようとしている時に、自分がいつもと違う様子をしたり体調が悪そうにしていれば、わたしたちの注意をひくことができ、その結果、わたしたちが外出を中止してくれることを知っていて演技をしていたんです!」
●ズルいんじゃなくて賢いの
サリバンくんの仮病のように、ワンちゃんが演技することは珍しくないといいます。
とりわけ、飼い主さんなど大好きな人の関心と愛情をひくためには・・・
BluePearl Veterinary Partners の Behavior Medicine Serviceの責任者、ジル・サックマン博士は、ワンちゃんたちのこの行動は”オペラント条件付け”に沿ったものだと言っています。
「犬たちは、『自分がある一定の行動をした結果ご褒美がもらえる』というパターンを覚えることができます。
たとえば、鼻をすすったり咳をしたりという行動をした結果、飼い主さんが自分を心配して注目し続けてくれるという風にです。」
博士はこうも言っています。
「わたしは、このような行動を取る犬たちのことを、飼い主さんを”騙している”という風には言いたくないですね。
むしろ、どういう行動を取ると自分たちが望む結果を引き出せるかをちゃんと”解っている”
そのくらい、犬たちはとっても賢いってことですよ」
●サリバンくんの咳は・・・
幸いなことに、それ以来サリバンくんは、例の発作のような咳をすることはなくなりました。
狙った結果をまんまと引き出せたというのに、どうして咳をしなくなったんでしょう?
ケナディさんは次のように推理しています。
「サリバンはきっと、仮病を使うことが”諸刃の刃(もろはのやいば)”だってことに気づいたんだと思います。
わたしたちに優しくかまってもらえるのはいいけど、獣医さんに連れて行かれるのはたまらないってね!」
更にケナディさんは語っています。
「サリバンは、子犬の時から本当に賢くて、物を拾ってくるように教えた時も、すぐに覚えてしまったんです。
だから、今回みたいにわたしたちを操縦できたことも、あり得ることだとナットクしています。
ホントにあの子はすごい犬なんですよ!」
(出典:the dodo)
人間の子どもが仮病を使っても
「ウチの子はなんて頭がいいんでしょう!」
なんてほめてくれるお母さんはいないと思いますから、このお話を聞いてワンちゃんを羨ましいと思うお子さんもいらっしゃるでしょうが・・・(笑)
もし、自分の愛犬にこんなことをされてしまったら、やっぱりわたしもケナディさんのように
「ウチの子、賢いでしょー?!」(`・∀・´)エッヘン!!
って、親バカエンジン フルスロットルになっちゃいますねきっと・・・(笑)
<今日のPet Hotel 11!>
チャコ・・・もうアナタの心配はしないよ。 早くもボスを枕にしているくらい逞しいんだもの(笑) |
寒いからって、お庭に出ないタイダートリオ (怠惰な3人組) |
元気いっぱいの”くまくん”はお庭だーい好き♪ 子どもは風の子だーい! |
「ただいまーーっと・・・ あ、ヤベッ!小うるさいのがいるっ!!」 |
なつ「イエ~~イ!とっても可愛いチワックスで~っす」 ギャル風に写真に写り込んだって女帝は女帝だからね(笑) |