2017年11月10日金曜日

ごはんを食べないんです!③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回のブログでは、ワガママでごはんを食べないワンちゃんの対処法についてお話しました。

でも、好きなものを好きな時に食べさせてあげた方がワンちゃんにとっていいんじゃない?

そんな風に感じていらっしゃる飼い主さんに、ぜひお伝えしたいことがあります。


【健康で長生きしてもらうために】


●モリモリ食べてほしい


飼い主さんとしては、ワンちゃんにごはんをモリモリ食べてほしいですよね?

どうしてモリモリ食べて欲しいんでしょう?

モリモリ食べてくれると、

『ウチの子、健康だわぁ~~!』

と感じるからですよね?

では、ワンちゃんの健康のためには、なんでもいいからモリモリ食べていればいいと思っていますか?

んなわきゃーありませんよね?


●規則正しいごはんを!


ワンちゃんが食べてくれないと、つい心配になって、ごはんの代わりにおやつをあげてしまったり、ごはんを下げないで置き餌してしまったりする飼い主さんの気持ちは痛いほどよくわかります。

喜んで食べてくれると安心しますし、なにより嬉しいですよね~!

でも、そうすることで、ワンちゃんがどんどんワガママになって、偏食が激しくなったり、決まった時間にごはんをキチンと食べなくなると・・・

こんなリスクがあるんです。


◆極度の偏食に・・・


元々、ワガママや偏食は小型犬に多いと言われています。

どうしてそうなるかってことは、よくわかっていないのですが、わたしは感覚的にはナットクです。

身体の大きな子は、それだけたくさんのエネルギー源を必要としていますから、言ってみれば年がら年中、食べ盛りの体育会系部活男子みたいに”質より量”なんじゃーないでしょうか?

一方、体の小さい子たちは省エネ型のため、アラサーOLみたいな感じで”質重視”のワガママさんになりがち・・・

更に、飼い主さんの立場で考えてみても、大型犬に食のワガママを許すと家計に大打撃のため、小型犬に対するよりもうんと毅然とした態度が取れるのかもしれないですね。

『ない袖は振れーーーんっ!!』

※上記理由は、筆者の勝手な憶測ですので念のため


ワガママを際限なく許してもらった小型犬ちゃんたちの中には、特定のオヤツ一種類しか食べない子や、鳥の皮しか食べない子といったように、極度の偏食になってしまう子もいるんです。

そんなことになれば、栄養バランスはまったく取れず、いずれ何か不具合が出てくることは明白ですよね?


◆体調の変化に気づきにくい


決まった時間に決まった量のごはんをあげていれば、いつもと変わったことがあればすぐに気づくことができます。

けれども、不規則にやたらとオヤツや人間の食べ物をあげたり、ダラダラ好きな時間に食べさせていると、ワンちゃんの様子がおかしくなった時に、いつ食べた何が原因か?ということに気づくことが難しくなります

また、食欲がいつもより落ちているかも・・・ということにいち早く気づくこともできなくなってしまいますね。


◆フードの劣化や酸化の心配


これは置き餌に関するリスクですが、特に夏場などは、フードを空気に触れさせた状態のまま放置していることは、酸化(劣化)の元になるため、衛生上よくありません。

あの忌まわしい”G”だって寄ってきているかもしれませんよ~~~!


◆虫歯や歯槽膿漏になりやすい


口腔の状態を清浄に保つために、唾液はとってもたいせつな役割を果たしているということは以前にもお話しました。

いい獣医さんを選ぶコツ(ワンちゃんのオーラルケア)⑤

柔らかいものやオヤツばかり食べている子や、ダラダラと好きな時間に食べている子は、唾液の分泌が促進されませんから、虫歯や歯槽膿漏、歯肉炎などになるリスクも高まってしまうんです。


◆胃腸が休まらない


ご自身が、朝食をダラダラと半日かけてつまみ食いしていると考えてみてください。

それが終わったらおやつ・・・これもダラダラと・・・

晩御飯の時間になっても、当然お腹はあまり空いていないから、やっぱりこれもつまみ食い感覚でダラダラ食い・・・で、そのまま寝ちゃう~~

こういう生活をしていると、まず胃腸が休む時間がありませんね?

ワンちゃんは、そもそも狩をして獲物をゲットすると、次にいつ獲物にありつけるかわからないので、目の前にあるものを”食いだめ”する習性があります。

そのため、ごはんの時に胃液が大量にドバー!と出るようなお体になっております。

つまり、ワンちゃんの消化器官というのは、ダラダラと食べたり、やたらと間食するようにはできていないってことです。

身体に合わない食生活を続けていると健康に悪影響が出てくるのは当然ですよね?


ですから、できるだけ決まった時間にちゃんとごはんを食べるようにしてあげましょう。

そして、ごはんを出しても食べないようなら、長くても20分程度でごはんを下げてしまうようにしましょう。


でも、ごはんの時間を規則正しくしすぎることには、またちょっとした問題があります。


●ごはんの時間はだいたい〇〇時


ワンちゃんの飼い主さんなら、彼らの驚くべき時間感覚をよくご存じですよね?

『ぜったい時計が読めるとしか思えない・・・』

っていうくらい、ワンちゃんたちは正確に時間が解るんですね~!

ですから、ごはんの時間をいつもいつも”カッキリ〇〇時”・・・っていう風にしてしまうと、ちょっとでも遅れたりしたら

『オイッ!ごはんの時間だろっ!モタモタすんなっ!』

って文句を言うようになってしまうんです。

飼い主さんだって、色々と忙しくて、ごはんの時間が少しばかりズレちゃう時だったあるはずです。

そのたびにワンちゃんはストレスを感じ・・・文句を言い・・・そのワンワンを聞いて飼い主さんが焦ってしまっていると、主従関係がおかしなことになる・・・という悪循環に陥りかねません。

ですから、ごはんの時間は”だ~いたい〇〇時”っていう風にしておきましょう。

ワンちゃんは柔軟ですから、”だいたい〇〇時”ってルールを理解してくれたらそれで大丈夫です!




『間食や置き餌をしないで、だいたい決まった時間にごはん、それもカリカリフードをちゃんと食べさせることが大事なのはわかったけど・・・

ウチの子、やっぱりどうしてもカリカリのドライフードは嫌いみたいなのよねぇ・・・

気に入ってくれるフードを見つけるのが大変!

何種類も試したけど、食べたと思ってもすぐに食べなくなっちゃって・・・

そんな子は一体、どうすればいいわけ~~?!

嫌いなフードを我慢させて無理に食べさせ続けるのは可哀相だから、この子が気に入るフードをどーしても見つけたいのよぉ~~!』


そんな飼い主さんは、次回のブログをご覧くださいまし!

・・・ということで、長くなるので今日はおしまいで~す。




<今日のPet Hotel 11!>


チャコは日に日に逞しくなって、
お外遊びの時間も長くなってきたヨ!

ボス「チャコちゃんはボクの可愛い妹なんだ!
・・・ねえちょっとー!お尻で押さないで~!」

チャコ、”ボス”がもうお尻クンクンやめてほしいって!

チャコ「え?なんで~?」

”なつ”・・・
いつまでそんな恰好してるの・・・(-_-;)

なつ「え?飽きるまで~~~」
ハイハイ(-_-;)

恐竜みたいな雲発見!
おだやかないいお天気でした♪