昨日、犬の本を3冊ほどご紹介しましたが、今日は映画を1つご紹介します。
ご覧になったことがない方はもちろん、『観たことあるよ』って方にも今、もう一度観ていただきたい映画です。
【ひまわりと子犬の7日間】
●実話を元に
この映画は、2007年に宮崎県の保健所で起きた実話を元に作られました。
動物管理所に通って、収容されている犬猫の写真をブログに載せていた動物保護活動家の山下由美さん(いのちのはうす保護家 代表)が、そこで起きた出来事を『奇跡の母子犬』という一冊の本にして出版し・・・
平松恵美子さんが監督・脚本を手掛けて映画化されました。
●ネタバレにならない程度のあらすじ
・・・って思ったけど、うまく書ける自信がないので、コチラの予告編動画をどーぞ~~!
●モデルになった保護犬”ひまわり”は・・・
舞台となった宮崎県で映画の撮影が始まったのが2011年11月でした。
その時すでに”ひまわり”は重い病にかかっていて、毎日痛み止めを飲みながら病気と闘っていたそうです。
そんな状態で撮影現場を訪れた”ひまわり”に、撮影スタッフや演者さんたちは
『来てくれてありがとう。必ず良い作品を作るから。大ヒットを報告するから。だからどうか生きていて・・・』
と作品の成功を誓ったそうです。
●宮崎での撮影が終わった一週間後に・・・
撮影隊が宮崎での撮影を終えて東京に戻った一週間後の2011年11月27日のことでした。
”職員さん”は、”ひまわり”を車に乗せて河川敷に向かいました。
映画の舞台でも出てきた大淀川の河川敷です。
ここは、”職員さん”と”ひまわり”にとって特別な場所でした。
『ひまわり、着いたよ』
いつもなら、自分からサッと車を降りるのに・・・
この日は、車内から景色を眺めていてなかなか降りてきません。
周りの景色を、脳裏にしっかり焼き付けておきたいかのように・・・
ようやく車を降りて、いつものように”職員さん”の横を歩き出しました。
『ひまわり、帰ろうね』
”職員さん”の横を歩きながら車に戻ろうとしたとき・・・
ひまわりはバタッと倒れ、そのまま呼吸も止まりました。
”職員さん”が、慌てて心肺蘇生をすると、”ひまわり”は大きく息をしましたが・・・
”職員さん”は 心肺蘇生の手を止めました。
『このまま逝かせてあげよう。
もう痛みから解放させてあげなければ・・・』
”ひまわり”は、大好きな”職員さん”に抱かれながら、
苦しまずに虹の橋を渡っていったそうです。
●思い出の場所で・・・
”ひまわり”が亡くなった大淀川の河川敷は、”ひまわり”と”職員さん”にとって特別な場所でした。
2008年3月11日、”ひまわり”が、管理所から卒業したこの日、”ひまわり”と”職員さん”が歩いた最初の場所だったんです。
2011年11月27日の朝、2人は気付いていたんだと思います。
この日が、お別れの日になるだろうという事を。
最期の場所に選んだのが、最初に二人で歩いた思い出の場所だったんですね。
まるで…宮崎での撮影を無事に見届けるまではと、最後の力を振り絞って、頑張って生きててくれたような、そんな気がしてなりません。
(原案者 山下由美さんのブログよりの一部転載)
●未来へのバトン
原案者、山下由美さんは、この作品は決して”ひまわり”の遺作ではないと語っておられます。
”ひまわり”から渡された犬猫達の未来へのバトンなのだと。
そして、この作品に関わった全ての人々によって”ひまわり”から引き継がれたバトンは、今も引き継がれています。
●みやざき動物愛護センター
今年4月、宮崎県と宮崎市が共同で出資した新しいセンターが開設されました。
みやざき動物愛護センターです。
宮崎県では殺処分ゼロはまだ実現できていませんが、新しいセンターは殺処分ゼロを目標に掲げています。
保護室や診察室、不妊去勢ができる手術室を設置し、ペットに関するさまざまな教室が開ける多目的スペースがあり、小学校からの見学を積極的に受け入れるほか、出前授業などの啓発にも取り組むようです。
ただ、保護施設の充実したセンターができることで、安易な遺棄が増加する懸念もあるため、担当者は
『遺棄を助長しないためにも啓発に力を入れる』
と語っておられます。
”ひまわり”・・・
あなたのバトンは、ちゃんと受け継がれているよ!!
●神奈川県でも
Pet Hotel 11!のある神奈川県でも、現在達成している殺処分ゼロの、更にその先への取組みに向けて、平成31年開設を目標に新しいセンターを作る計画が推進中です。
内容は・・・
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動物の命を救うだけでなく、動物たちが、責任ある飼い主と互いに良きパートナーとして生涯を幸せに暮らせる、人と動物の橋渡しができる、そんな新しい動物保護センター。
動物の健康状態に応じて保護できる個室の犬舎、猫舎や、屋外で太陽の光を浴びながら、元気に駆け回ることができるドッグランそ備え、ボランティアの皆さんが安心して活動できる施設。
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※この新施設のため、神奈川県では寄付を募っています。概要はコチラッ!!
宮崎県にしても神奈川県にしても、思い描いているような理想的なセンターにするためには、遺棄される保護犬(猫)たちを減らす努力が不可欠です。
こういう時だからこそ、もう一度”ひまわり”からのバトン
『ひまわりと子犬の7日間』
を大勢の人たちに観ていただきたいと思いました。
特に、これからの未来を担うお子様たちにはぜひっぜひ~!
<今日のPet Hotel 11!>
チャコちゃ~ん、今日は暖かいねぇ~ シャンプーしよっか!! チャコ「ええ~~~~~・・・」 |
チャコ「やーだーなあ~~~」 そんなに恨めしそうな顔されるとやりにくい~(;''∀'') |
心配そうに見守る”なつ”と 眠そうな”ボス” |
一週間前より少し目の周りの赤みが引きました! 毛艶もよくなった感じです♪ |
わかるかなぁ・・・ コレが一週間前の状態。 お薬ちゃーんと飲んでるからだね。 エライよチャコ!! |
チャコ「ねえもうおしまい?」 うん!おしまいっ!よく頑張りました! イイコ~~~~~~!! ご褒美のおやつもしっかりもらってご機嫌でした♪ |