前回ブログのつづきです。
きょうは、Pet Hotel 11!でお預かりしたワンちゃんたちにどのように接しているか?というお話です。
【みんなウチの子】
わたしたちは、お預かりしている間、ワンちゃん全員を「ウチの子」だと思って接しています。
決して”お客様”だと思って接してはいません(飼い主さんはお客様だけどねー)
ですから、Pet Hotel 11!を気に入ってもらうために、やたらにベタベタと甘やかすことはしませんし、特別に美味しいものを食べさせたりもしません。
そんなことをしたら、ワガママになって後々大変になっちゃいますし、ブクブク肥って健康によくありませんからねぇ~!
わたしたちは、ただただ、自分の愛犬にするのと同じように、次のようにしているだけです。
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いけないことをすれば叱ります。
おりこうでいれば、親ばか全開で褒めまくります。
問題行動があれば是正するにはどうしたらいいだろうか?と考え、行動します。
健康に留意し、栄養・水分・睡眠・運動・お散歩・温湿度管理・清掃に気を配ります。
安心して過ごせる場所を確保してあげます。
干渉しすぎず、放置しすぎないように心がけています。
ワンちゃんたちにとってのよきリーダーであるように努めています。
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もう少し、具体的にお話していきましょう。
●いい子ってなぁに?
よく、Pet Hotel 11!に数日お泊りしたワンちゃんの飼い主さんに、
「ワンワンさんから帰ってきたら何故か”いい子”になって帰ってきました」
と言っていただくとお話しましたが、”いい子”のワンちゃんって一体どういう子のことを指すのでしょう?
「ウチの子が”いい子”になって帰ってきた」
「”いい子”にお留守番していてね!」
などと言うときにイメージしているのは、芸達者なワンちゃんでしょうか?
ちがうよね~~~~(笑)
人間から見た”いい子”のワンちゃんっていうのは、人間にとって困った行動をしないワンちゃんですよね?
たとえば・・・
・やたらにワンワン吠えたてる
・指示をまったくきかない
・常に興奮状態で飛びついたりまとわりついたりする
といったような、人間を困らせたり手こずらせる行動をしない
「穏やかで落ち着いているワンちゃん」
のことを”いい子”と呼んでいるように思います。
●実はみんな”いい子”でいたい
基本的に、ワンちゃん自身が一番「穏やかで落ち着いた状態でいたい」と望んでいるものだとわたしは思っています。
つまりワンちゃんはみんな”いい子”でいたいってことになります。
だって、穏やかで落ち着いた状態でいた方が心地よい上に飼い主さんのご機嫌もいいんですからね♪
”いい子”にさせておきたい飼い主さんと、”いい子”でいたいワンちゃんがいるのに”いい子”じゃなくなっているワンちゃんが多い原因はなんだろう?・・・って考えた時に、真っ先に頭に浮かぶのはストレスです。
・やたらにワンワン吠えてしまうのも、
・従順に指示に従えないのも、
・落ち着きがなく興奮してばかりいるのも、
ワンちゃん自身が次のいずれか、または複数のストレスを感じている可能性が高いといえます。
・何かしらの不満がある
・何かしらの不安がある
・日常的に欲求不満になっている
・エネルギーを持て余している
・自分がどう振る舞えばいいのかが解っていない(混乱している)
ひとつひとつ、具体的に考えていきましょー。
◇不満
ワンちゃんが、運動や遊び、飼い主さんに構ってもらえる時間が足りないことに対する「不満」を抱いている可能性はないですか?
悪さをした時は忘れず叱るのに、”いい子”でいる時にたっぷり褒めてあげることをついついないがしろにしていませんか?
日常的にそんなことが続いていると、ワンちゃんにしてみれば
「いい子にしてたって、何もいいことはないや!でもイタズラしたりうるさく吠えたりすれば、少なくとも飼い主さんは注目して構ってくれる!」
そんな風に思っているかもしれません。
◇不安
飼い主さんは本当に自分のことを愛してくれているのかしら・・・?
もし、知らない人がいきなりやってきたらどうしよう・・・?
怖いことがあったら飼い主さんは自分を守ってくれるのかなぁ・・・?
こんな不安を抱いているワンちゃんは、きっと情緒不安定になってしまいますね。
熟年夫婦のガンコおやじのように
「愛してるだぁ~?そんなこといちいち言わなくたってわかるだろっ!?」
な~んてつれないことを言わないで、どんなに忙しくても毎日必ずワンちゃんへの愛情をしっかり表現してあげていますか?
ワンちゃんにとって、安心できる居場所になれていますか?
ワンちゃんにとって、頼れるリーダーになれていますか?
◇日常的な欲求不満
飼い主さんの多くが勘違いしやすいのが、
「ワンちゃんの欲求や要望を叶えてあげないことがワンちゃんにとっての欲求不満になっている」
と思い込んで、ワンちゃんのワガママな要求に振り回されてしまうことです。
これは大きな大きな大間違いです!
※これについては、次回のブログで詳しくお話しますね~!
◇エネルギーの暴走
有り余る体力を持て余しているワンちゃんはイライラしています。
イライラすると ろくでもないことをしてしまうのは、人間の子どもと一緒ですね?
(大人でもか・・・)
年齢や体格、体力に応じた充分なお散歩をしてあげていますか?
お天気が悪くてお散歩が十分にできない時には、代わりにたくさん体を動かすような遊びにつきあってあげていますか?
◇立ち位置
飼い主さんの気分によってワンちゃんへの接し方にムラがあったり、ご家族によって接し方を統一できていないなどということがあると、ワンちゃんは一体自分がどのように振る舞えばいいのかが解らずに混乱してしまいます。
それって・・・”いい子”でいたいワンちゃんにとって、正解が解らないことになりますから ものすごいストレスですよね~?!
余談ですが(←また始まったヨ)
ずっと以前に、小さな「とある士業」の事務所に勤めていた頃、いわゆるお局様に激しくイジメられていたことがあります。
わたしは、その職場で波風立てずに安定して長くまじめに働きたかったのです。
(つまり”いい子”にしていたかったんだヨー!)
お局様は、新入りだったわたしにトイレのすぐ横のデスクを与え、こうおっしゃいました。
「お前は(←お前って呼ぶぅ~?)ココにいて、誰かがトイレを使って出てきたら毎回トイレ掃除をするように」
もちろん、わたしは彼女の仰せの通りにしていました。
彼女が
「ファイリングしといてっ!!」
と言ってわたしに投げてよこしたために、ヒラヒラと床に散乱した書類を拾い集めて綺麗に並べてファイリングもしました。
彼女にとっては、わたしが涼しい顔で彼女の言う通りにしていることが面白くなかったのかもしれません。
ある日から、お局様はこんな新手のプレイ♪をするようになったんです。
カタカタとパソコンのキーボードを叩いているわたしの横にやってきて
「オイお前!誰が座って作業していいと言った?立ってやれ!」
言われた通りに立って作業を続行していると、また何分かしてやってきて
「お前バカじゃないのか?!なんで立ってるんだよ?座ってやれ!」
・・・と、毎日そんなことの繰り返し・・・・(-_-;)
ついに私は、1日に8回も職場のトイレでゲーゲー吐くほどになってしまい、その職場とはおさらばしました。
指示する人に一貫性がないってゆーのは”いい子”にしようと懸命に努めている者にとってホントーーーにとんでもないストレスになっちゃうってことなんですぅ~~!
アナタは、ワンちゃんがどのように振る舞えばいいのか?を解りやすくしてあげるために、いつも一貫性のある接し方をしてあげていますか?
●”いい子”にさせようとしない
もうお解りかと思いますが、わたしたちはなにも、お預かりしたワンちゃんたちに地獄の特訓をしているわけでも、スパルタ教育をしているわけでもありません。
ただ、上記に挙げたような不満や不安、ストレス、混乱などといったことをワンちゃんたちが極力感じないで済むように「ウチの子」として接してあげ、毎朝夕しっかりとお散歩しているだけなんです。
それだけでもう「”いい子”にしていたいワンちゃんたち」は、特別な「なにか」をしてあげなくたって、自動的に”いい子”になってしまうということなんですね。
さて、次回はワンちゃんの欲求不満というストレスについてお話したいと思いまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
おおー!”なつ”なんかカッチョいい~! 映画の主役みたいだよ! 「短足チワワ物語」 あ、ウソウソ・・・ごめんなさーい(;'∀') |
お散歩から帰ってきたチャコは、 ヘルニアでお散歩禁止のボスに駆け寄って慰めてます。 やさしいねぇ~! |
Yくん「ごはんごはん、はやくはやくはやくはやくっ!!」 |
マテッ!! Yくん「まだ?まだ?もういい?ねえまだ?」 |
あ・・・誰か陽だまりで行き倒れてる (・_・;) |
Yくん「ボクだよ~!日向ぼっこ気持ちイイー♪」 |
Pくん「ねえアニキー!帰っちゃうってホントーですかぁ?」 Yくん「おうっ!元気でな!立派な取っ手を生やせよ(←?)」 |
Pくん「よーし、いっぱいお散歩してアニキみたいな カッコイイ取っ手を生やすぞーっ(←?)」 |
( ゚д゚)ハッ! ウインドサーファーを心配するPくん(笑) 現在、津久井浜ではウインドサーフィンのワールドカップ が開催されてまーーす! みんなガンバレッ!! |