先日、【愛犬が「いい子」になって帰ってくるのはなぜ?】という記事を書いたところ、何人かの方から
「結局、具体的にどうすればいい子になるんですか~?」
という質問をいただきました。
そこで、今回あらためてワンちゃんへの接し方のポイントをお話していきたいと思います。
【レシピの大前提】
タイトルは、少しキャッチーに「おりこうワンちゃんのレシピ」としましたが、どんなワンちゃんでもこうすれば必ず「いい子」になるなんてことはもちろんありません。
いわゆる問題行動があまりにもこじれてしまっているようなワンちゃんは対象外とします。
このレシピが通用するのは例えば
・もう少し落ち着きがあればいいのに・・・
・もう少しワンワンしなくなればいいのに・・・
というようなワンちゃんです。
ここで言う「いい子」とは、「穏やかで落ち着いている子」という意味です。
要するに、ふだんおうちにいる時、飼い主さんがワンちゃんに振り回され、手をわずらわされることが多くて
「んもーーーっ!この子がいると何にもできないわっ!!」
と感じているようなワンちゃんが、飼い主さんがお仕事をしている間は、じゃれついてきたり要求吠えをしたりせずに、おりこうに待っていられるようになるレシピだと考えてください。
ただ・・・!!
「な~んだ、それだけ?」
とあなどることなかれ。
ワンちゃんが穏やかで落ち着いた振る舞いができるようになるということは、すべてのしつけやトレーニングの土台ができるってことです。
逆に、落ち着きがなく 年がら年中ワンワン言っているワンちゃんに、いくらコマンドを覚えさせようとしても困った行動をやめさせようとしても、徒労に終わることが多いよってことなんです。
●ワンちゃんは「いい子」でいたい
先日の記事にも書いたことですが、ワンちゃんの方だって好き好んで落ち着きなくワチャワチャ興奮したり、ワンワン吠えまくっていたりするわけじゃーないんです。
お留守番している時も、飼い主さんと一緒にいる時も、穏やかで落ち着いていたいに決まっているではあ~りませんか?
自宅でくつろいでいられないなんて・・・こんな不幸な状態はいったい誰が作っているんでしょう?!
もちろん、そのおうちのリーダーである飼い主さんだってことになりますね。
●あえての「擬人化」
わたしは、常日頃から「犬を擬人化したらいけませんよ~!」ってお話しています。
けれども、飼い主さんとワンちゃんの良好な関係を築くレシピは、人間の子育てと多くの共通点があるのも事実です。
また、人間の子どもの事例を出すことによって、飼い主さんによりイメージが伝わりやすいという利点もあるので、ここではあえて人間の子どものたとえ話を頻繁に使うことを事前にお断りしておきますね~。
【レシピ0 健康管理】
「レシピ1」ではなく「レシピ0」としたのは、基本の「キ」だから~。
健全な精神は健全な肉体に宿る
って言いますよね?
ワンちゃんの健康に欠かせないことは、
●適度で適切な栄養
オヤツのあげすぎでごはんをキチンと食べないと、当然栄養が偏ります。
ごはんの食べ過ぎは、肥満の原因になります。
●適度なお散歩
お散歩はワンちゃんにとってのライフワークなので、元気で歩くことができるワンちゃんにお散歩は必須です。
小型犬だから屋内で放し飼いにしていれば運動量が十分だと言ってお散歩に連れて行ってもらえないワンちゃんたちというのは、健康な若者が仕事もしないでプラプラしているようなものです。
自分の存在意義や生きがいを感じることなく、ただ毎日生きているだけ・・・という状態は健康によろしくありません。
●快適な環境
言うまでもなく、ワンちゃんが過ごす場所を清潔に保ち、温湿度管理を適正に行う必要がありますね。
●質の良い睡眠
栄養が足りていて、お散歩による心地よい疲労感があって、清潔で快適な空間で過ごせる・・・という上記3つの条件に加えて、規則正しい生活リズムがあれば、おのずとグッスリ眠れるはずです。
【レシピ1 可愛い犬には旅をさせよ】
本当に旅に出さないでくださいね~(;'∀')
要するに、いろいろな場所に連れて行って、いろいろな人やワンちゃんに会わせて、いろいろな経験をさせてあげてくださいって意味です。
ワンちゃんに限らず、人間も含めた動物にとって「知らないこと」というのは不安や恐怖の対象になります。
小さいころから家をほとんど出たことがなく、飼い主さんとベッタリだったワンちゃんにとって、家の外のものはすべてが未知なる恐怖です。
Pet Hotel 11!にも、飼い主さんに連れて来られた時から、身を固くして呼吸はハアハア、ヨダレはダラダラでブルブル震えているようなワンちゃんが何匹かやってきたことがあります。
飼い主さんに伺うと、そういったワンちゃんは大抵、
「お散歩は家の庭か、前の道にチョロっと出る程度です。
一度もお泊りしたことはありませんし、普段はいつも私と一緒にいます」
ということが多いです。
更に
「この子、とっても怖がりで分離不安なものですから、私と離れて大丈夫かしら・・・」
生まれた時から分離不安のワンちゃんなんて、そうそういません(絶対にいないとは言い切れませんが・・・)
飼い主さんと一緒に、
いろいろなところに出かけることによって「場所見知り」を克服し、
いろいろな人に会うことによって「人見知り」を克服し、
いろいろなワンちゃんに会うことによって「犬見知り」を克服していくんです。
そういう経験を一切させてもらっていないワンちゃんが、ご親族の不幸などといったやむを得ない事情で突然ペットホテルに連れて来られたら、それはもうエイリアンに連れ去られるくらいの恐怖を感じても仕方ありませんよね。
老犬ならば即命の危険につながるほどのストレスになるでしょう(決して大げさなお話ではありません)
では、ペットホテルに預けたり動物病院に入院することがなければいいかというと、そんなことはありません。
ワンちゃんにとって、飼い主さん以外のものが全て恐怖の対象になっているということは、飼い主さんに極度に依存していることになります。
依存状態にあるワンちゃんは、依存しているものを失う不安に常に怯えて不安定な精神状態になっています。
そのため、家の中でも常に飼い主さんを後追いしたり、飼い主さんが見えなくなると吠え続けたりするんですね・・・
可哀想だと思いませんか?
世の中は、本当はもっと楽しいことやステキなことであふれているのに、見えない恐怖に常に怯えて不安な一生を過ごすなんて・・・
ワンちゃんにいろいろな経験をさせてあげることには、精神安定以外にも次のような意味があります。
・多くの人やワンちゃんとの交流を通じて脳が活性化され、適応力やコミュニケーション能力が養われます。
・飼い主さんとの絆が強固になります。
「どこへ行っても誰と会っても飼い主さんと一緒なら安心だ」
「ペットホテルにお泊りして、飼い主さんと離れていても必ず迎えに来てくれる」
という経験を何度も重ねることで飼い主さんへの信頼が高まるんですね。
長くなるので、つづきはまた次回にしまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
今日も遊びに来たよ~ん! ウリだよ~~~ん♪ |
ウリくん「チャコちゃん、ウリだよ~~~ん♪」 チャコ「うんうん、わかってるってー」 |
ウリくん「Pくん、ウリだよ~~ん♪」 Pくん「うん!覚えてるよ~~♪」 ついこの前会ったばっかりだもんね(;^_^A |
ウリくん、黒柴のKちゃんにご挨拶は? ウリくん「え・・・・・」 (笑) |
Kちゃんのことが怖くて仕方ない ビションフリーゼのビショビショコンビ(笑) |
Pくん、1週間とってもおりこうにお留守番してたね! また遊びにおいでね~~(^▽^)/ |
Kちゃん「お庭番、どしたの?」 |
「どしたの?」って、アナタのケリケリした砂が 靴にはいっちゃったんでしょーーがーー!! Kちゃん「あはははー!ダサッ」 (ーー;) |
海岸はすごい風だったよ!! |
朝のおさんぽで発見したこれは・・・・ 蟻さんの巣、巣、巣~~~!! (豊田真由子さん、お元気ですかー?) |
チャコ・・・(-_-;) 昨日のブログで「こんなに可愛くなった」って 褒めたばっかりなのに・・・ なんて顔・・・丹下段平かよーーうっ!? |