Pet Hotel 11! お庭番のブログ①: お泊りをお断りしたGくんのお話④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

前回ブログのつづきです。

Ｇくんの一件を受けて、わたしが飼い主のみなさんに特大メガホンでお伝えしておきたいこと　その1～！

【ペットホテルのトライアル】

●ペットホテルなんか必要ない？

Ｇくんの飼い主さんが、ゴールデンウィーク直前にわたしたちにお電話を下さったとき、

「以前、何かでPet Hotel 11!さんを知って、旅行の時などにはお願いしたいと思い、電話番号をメモしていたんです」

と言ってくださいました。

大変ありがたいことです。

でも・・・惜しいっ！！

もう一歩踏み出していただきたかった・・・というのが正直な気持ちです。

日常生活で、ペットホテルは基本的に不要だ。

という飼い主さんもたくさんいらっしゃるでしょう。

・常におうちに誰かがいる

・旅行にはワンちゃん連れで行ける宿にしか泊まらない

・旅行の時も必ずだれかがお留守番するか、親戚や実家、ご近所に預かってもらえる

などですね。

もし、お宅のワンちゃんがとっても社会性が高くて、初めて行く場所、初めて会う人、初めて会うワンちゃんともすぐに馴染んでしまうような子だったら、あまり心配する必要はないかもしれません。

でもね・・・

●何でもない時にこそトライアルを！

今回のＧくんのケースは、

「出先（他県）で突然ご主人が倒れ、奥さんが急遽行ってあげなくてはならない事態」

でした。

こういう、平素は予想もできないような緊急事態の時に、

「さて困った！ワンちゃんをどうしよう？！」

となって初めて慌てる飼い主さんがとっても多いんです。

旅行や改築などの予定は前もってたてることができますから余裕を持ってペットホテルを選び、予約をしておくこともできるでしょう。

先の日程であれば、繁忙期のペットホテルもまだまだ空きがあることが多いですね？

でも、一番ワンちゃんを預かってほしい事態というのは突然やってくるものです。

・家族やご自身が倒れて入院することになった

・災害で家が倒壊してしまった

・身内が危篤になったりご不幸があったりして、家族全員で駆け付けなくてはならなくなった

などという時に、安心してワンちゃんを託せるペットホテルがないと本当に困ってしまうことになります。

●性格が変わってしまうワンちゃんも・・・

わたしたちは、初めてご利用いただく方には可能な限り見学を含めた面談にワンちゃんと一緒にお越しいただくようにお願いしています。

そして、できることならトライアルで1泊することをお勧めしています。

ワンちゃんにとって、一番不安でストレスに感じることは、

「知らない場所で飼い主さんと離れて過ごすこと」

です。

わたしたちPet Hotel 11!では、お預かりしているワンちゃんが飼い主さんと離れて不安な気持ちでいることを前提に、それでもストレスが最小限になるようにと、ワンちゃんの個性に応じた対応を心がけています。

でもやっぱり飼い主さんと離れていることは、ワンちゃんにとって絶対にストレスなんですよ。

（もちろん何度も同じホテルを利用しているワンちゃんは、すっかりホテルに来るのが楽しみになっている子もいますが・・・）

何よりも一番たいせつなことは、

ペットホテルが飼い主さんと一緒に来たことがある場所であること

更に、最も理想的なのは

飼い主さんと1度は一緒に来て、不安な気持ちながらも1泊（場合によっては数時間）滞在し、そして翌日にはおうちに帰る・・・というステップを踏んでおくことで、

・ここには少なくとも危険はなく、安心して過ごせそうだということがわかる。

・どうなるのか不安な気持ちでいたけれど、ちゃんと飼い主さんがお迎えに来てくれた（飼い主さんのところに帰してもらえた）という経験ができる。

ということだと考えています。

Pet Hotel 11!でトライアルお泊りしていただく際には、飼い主さんには旅行の予定などを入れずに、連絡をすればすぐにお迎えに来ていただける状態にしてくださいとお願いしています。

本当にストレスで体調を崩してしまいそうなワンちゃんは、無理をさせずに数時間で飼い主さんのところに帰してあげることで、また次のステップに踏み出せるからです。

（実際には、今まで1度も飼い主さんにお迎えの要請をすることはありませんでしたが・・・）

そういう段階を踏まずに、緊急時に大急ぎでとにかく受け入れてくれるホテルを探してワンちゃんを預けてしまうと、まずワンちゃんに合っているホテルを見つけることができませんね？

それに、ワンちゃんが不安とストレスで精神的におかしくなってしまうようなことがあっても、お迎えに行ってあげることはできませんね？

結果的に、とても残念なことですが、

「旅行の時にペットホテルに預け、帰って来てみたらウチの子がとても狂暴になっていた」

とか、

「ものすごく不安定になってビクビクする子になってしまった」

とか、

「とんでもなく甘ったれになって片時も飼い主さんのそばを離れようとしない」

とかいうお話を本当によく聞きます。

●行きつけのペットホテル

特に、

大型犬、臆病な子、甘ったれで寂しがりやの子、少し困った問題行動がある子

こういったワンちゃんは、何かあった時に安心してお預けできるペットホテルをぜひ探して、1度はお泊り体験させておくことを強くお勧めします。

愛犬を閉じ込めっぱなしにしないケージレスのペットホテルにお泊りさせてあげたいと考えるのであればなおさらです。

今回、Pet Hotel 11!でお預かりをお断りせざるをえなかった大型犬のＧくんも、今まで1度もご利用いただいたことがありませんでした。

ゴールデンウィークは既にご予約がいっぱいでしたが、もしもＧくんが以前にもお預かりしたことがある子だったら、わたしたちが特性を掴めているので、とても困っている飼い主さんのために、なんとかやりくりしてお預かりできたかもしれません。

（もちろん、それでも無理な場合もありますけどね）

たくさんの運動量が必要な大型犬にとって、ケージに閉じ込められっぱなしのホテルはそれだけでかなりのストレスになります。

その一方で、ケージレスのペットホテルは限られたスペースで性格も犬種も様々なワンちゃんをお預かりしている関係上、大型犬を預かれる頭数には小型犬以上の制約があることもご理解いただけるかと思います。

臆病な子、甘ったれで寂しがりやの子、少し困った問題行動がある子も、残念ながらケージレスのペットホテルではお断りされてしまうことが多いです。

他のワンちゃんの迷惑になるし、お世話をするスタッフの大きな負担になるからですね。

でも、ペットホテルが比較的空いている時になら、引き受けてもらえる可能性はグンと高まりますし、オーナーやスタッフがワンちゃんのことをよく知ることができるので、次回からすんなりと受け入れてもらえるかもしれません。

該当するワンちゃんの飼い主さんは、ぜひ検討してみてくださいね。

「いつか・・・そのうち・・・」

と言っているうちに、Ｇくんの飼い主さんみたいなことになってしまいますよぅ～～！

●パピーにもペットホテルはおすすめ

また経験上、生後8カ月くらい～1才半くらいでケージレスのペットホテルへのお泊りを経験した子は、とーっても社会性の高いワンちゃんになる可能性が高いです。

ある常連のお客様が、こうおっしゃっていました。

「ヘタなパピークラスやようちえんに行くよりもうんと成長するし、おりこうさんになるし、いざというときには安心してお預けできるし、ホントお得だわ～♪」

なるほど、そりゃーそうでしょう！と思いました。

同じような年齢の子ばかりが一時的に一緒にいるパピークラスなどと違って、ケージレスのペットホテルには

お兄さんやお姉さん犬、オジサンやオバサン犬、場合によってはおじいちゃんやおばあちゃん犬がいて、そういう色んな年齢のワンちゃんたちと一緒に遊んだり、怒られたり、お散歩したり、ごはんを食べたり眠ったり・・・合宿しているようなものなんですからね（笑）

さて、次回は飼い主さんにぜひお伝えしておきたいこと（その2）と、Ｇくんを獣医さんのペットホテルにお迎えに行った時のお話でーす！

＜今日のPet Hotel 11!＞