前回ブログのつづきです。
【レシピ2 フェアなリーダーでいよう】
考えてみれば当たり前のことなんですけど・・・
自分がチームのメンバーだった時に、リーダーがアンフェアだったらどんな気持ちになりますか?
不平・不満・不信を抱いて誰もついていきませんよね?
だから、ワンちゃんのリーダーとしてフェアにいこうよってことです。
具体的に、ワンちゃんにとってのアンフェアなリーダーの例を挙げて考えていきましょう。
●ルールを押し付けるくせに、解りやすくルール説明をしてくれない
そもそも、次のような行動はワンちゃん界においてまったく問題行動ではありません。
・好きな場所にオシッコをひっかける
・吠えたい時に吠えたいだけ吠える
・クッションやトイレットシートをビリビリに引き裂いて遊ぶ
・ゴミ箱をひっくり返してオヤツを漁る
・イヤなことをされたら抗議する(唸る、咬みつく)
・気に入った異性や気弱そうなヤツを見つけたら上に乗っかる
・興味のあるものが落ちていたらクンクンして口に入れてみる
・ミミズなどの死骸に首筋や背中をこすりつける
・テリトリーに侵入してきたヤツ(来客や郵便屋さん)がいたら猛然と吠えつく
これらの行動は、彼らにとって問題行動どころか当然の権利であり、犬として当たり前の行動をしているにすぎないワケです。
つまり、愛犬のこういった行動を問題視して禁じているのは一方的な人間側の都合だってことですね。
しかも、こうして改めて見ていくと、わたしたちはワンちゃんの多くの楽しみを問題行動として禁じているように思えてきませんか?
だからといって、ワンちゃんたちの好き勝手に振る舞わせていたら人間の生活がメチャクチャになってしまいますし、ひと様に被害やご迷惑を及ぼすことになりますから仕方ないですね。
さて、ワンちゃんにとっては
「意味不明~~~~!!」
なこれらのルールを守ってもらうために、リーダーたる飼い主さんが一番最初にすべきことは、
「相手に伝わるよう解りやすくルールを教える」
ということですね。
例えば・・・次のようなケースを想像してみてください。
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海外からやってきた観光客チャーリーさんが日本の観光地でたくさんの試食を楽しんでいました。
お店の人もガイドさんも「プリーズプリーズ♪」とニコニコしています。
チャーリーさんは、その後近所のスーパーに立ち寄りました。
お惣菜コーナーには、美味しそうなコロッケやエビフライが並んでいます。
さっきの試食との違いが判らないチャーリーさんが、次々にお惣菜を味見していたところ、近くにいた人に通報され、警備員に連行されてしまいましたとさ・・・
「OH NO! 判りにくいデース!誰も教えてくれなかったデース!」
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多くのワンちゃんたちにとって、人間との暮らしはこういった不条理に満ち溢れているんです。
「ボクがオシッコシートをビリビリにしていたら、パパは大笑いして喜んでくれたんだ!
だからママもきっと喜んでくれると思ってビリビリにしてあげたら、ものすごく怒られたんだ!
一体この人たち、どーなってんの~~?」(浦和市 ボストンテリア 3才オス)
「ママが別なお部屋でお仕事している時、寂しくなるとワンワン言ってママを呼ぶんだ。
ママは「どうしたの~?」って言いながらやってきて、優しい顔でボクを撫でてくれるんだ。
きっとママもボクに呼ばれて嬉しいんだと思って、何度も何度もママを読んでいたら、急に怒り出して・・・
『いいかげんにしなさいっ!!』
ってオニみたいな顔で・・・意味わかんないよ!」(札幌市 ダックスフント 6才 オス)
ワンちゃんたちの苦情はもっともですよね?
わたしたちは、人間のルールをワンちゃんに守ってもらうのですから、ワンちゃんに解るやり方でそのルールをキッチリ教えてあげなければフェアじゃありません。
では、ワンちゃんに解るやり方ってどういうものでしょう?
当然、ワンちゃんに毎晩「我が家のルール」を言って聞かせても、ルールを箇条書きにしたものをトイレットシートの前に貼っておいても伝わるはずがありません。
ワンちゃんには、ルールをただただ繰り返し経験させることでしか伝わりません。
ダメなことをしたら叱る。
ダメなことをやめたら褒める。
いい子でいたら褒める。
こういったことはもちろんのこと、気を付けたいのは以下のようなことです。
◇その時の人間側の状況や気分でルールをあいまいにしない
ワンちゃんがオシッコシートをビリビリにすることがいけないことだとまだ認識できていない、大事なしつけの時期に・・・
「ああ、あの子ったらまたオシッコシートを引き裂いているけれど、今忙しいから放っておこう・・・」
というようなことをすれば、ワンちゃんはたちまち混乱してしまいます。
ワンワン吠えたらすっ飛んで行って相手をしていたのに、それが度重なるとイライラして今度は突然怒り出す・・・
というようなことをしていれば、ワンちゃん側は同じことをしているのにまったく違うリアクションを返す飼い主さんを
「一貫性がなく信用できないヤツ」
とみなすでしょう。
◇家族間でルールを統一し、共有しておく
さっきの事例のようにパパは愛犬がオシッコシートをビリビリにするのを見て大笑いしていたのに、ママにはひどく叱られる・・・
というようなことが繰り返し起きれば、やはり愛犬は混乱してしまい、自分が誰の指示に従うべきか、どの行動が正解なのかがまったく解らなくなり、情緒不安定に陥ってしまいます。
●ルールを破ると叱るくせに、ルールを守っていても褒めてくれない
アンフェアな飼い主さんに飼われているワンちゃんたちからの被害報告を見てみましょう。
◇葛飾区 ビーグル(3才 オス)
「朝、家の中をバタバタと走り回っているママに
『遊んで遊んで!!』
とじゃれついたら
『今忙しいのっ!!』
って怒られたからじゃれつくのをやめたんだ・・・
仕方なく一人で遊ぼうと思って玄関のスリッパをブンブンしていたらまた、
『何してるの?!んも~~~~、忙しい時に勘弁してよっ!!』
って怒鳴られちゃったんだ・・・
だからボク、ジーっと玄関のところでおりこうにして、飼い主さんに褒めてもらうのを待っての。
なのに、ママったらボクのことを見ようともしないで
『まったくもう!まったくもう!!』
って言いながら玄関を出ていっちゃった・・・
ボク、いい子にしてたのに~~~~~い!!ママのバカぁ~~~~!!」
◇仙台市 ラブラドールレトリーバー(1才 メス)
「ワタシは、夜お仕事から帰ってきたパパに
『遊んで遊んで!』
っておねだりしたら
『今シャワーを浴びるから後で!』
って言われちゃったの。
パパがシャワーから出てきたからもういいかな~って思ってじゃれついたら
『今からごはんだから後で!』
って言われちゃったの。
もう怒られたくなかったから、パパがごはんを食べ終わってもジっとパパの方から来てくれるのを待っていたのに・・・
気づいたらパパはもう寝室に行って寝ちゃってたの!!
約束したのに~!いい子にしてたのに~~い!いい子にしてたって何にもいいことないじゃないのよーーーーうっ!!
パパのうそつきっ!!」
◇北九州市 ジャックラッセル(8才 オス)
「この前、パパとママに久しぶりにドッグランに連れて行ってもらったんだ!
すっごく嬉しくて楽しくて、ついついはしゃぎすぎちゃったよ。
パパとママがリードを持って近づいてきたから、嗚呼もう帰る時間なのか・・・って解ったけど、まだまだ遊びたかったから逃げ回ってたの。
パパとママだってボクと追いかけっこして楽しそうだと思ったんだよ・・・
でもついに、パパが真面目な顔をして
『オイデ!!』
って呼んだから走ってパパのところに行ったんだ。
そうしたら、いきなりガツンッ!!ってゲンコツで鼻の上をやられてさ・・・目から星が出ちゃったよ!
『オイデ』って言われてちゃーんとその通りにしたのに、一体全体なんで怒られなくちゃーならないわけ?!
もうパパとママなんか知らないよ!
『オイデ』って言われても絶対に行くもんか!
グレてやる~~~~!!』
さて、いかがでしたか?
お宅のワンちゃんの投稿は含まれていませんでしたか?
<今日のPet Hotel 11!>
Kちゃん、最後のお散歩 いいウンチ出ました~~♪ |
ウンチの後のケリケリで”なつ”の顔が 砂まみれになったけどね~(笑) |
キャッホーーーッ!! ってお庭ではしゃいでいると・・・ 玄関の方でパパとママの声が・・・!! |
歓喜のジャンプ!!(笑) よかったねぇ~!また遊びにおいでね~(^▽^)/ |
ヘルニアボーイのボスはあと1週間 お散歩はガマンガマン |
ちょっと遅い母の日 母の出身地、島根県の食材を使った美味しいイタリアン 神楽坂のロッチャドォーロへ。 どのお料理も本当に美味しくて、お腹がはちきれるほど いただきました。母もとっても喜んでくれました(^▽^) |