2018年5月15日火曜日

瀕死の野良犬を保護してみたら・・・

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【保護犬のシンデレラストーリー】



●チャコのこと


我が家の愛犬チャコ(シーズー×ヨーキーMIX)がわたしたちの家族になって半年が経ちました。

河川敷の小屋に押し込められていた30匹の繁殖犬たちのうちの1匹・・・それがチャコでした。

茅ヶ崎保健所から連れてきた当初、チャコの被毛はボーボーの伸び放題で、ひどい皮膚炎を患っていたため、下半身はほぼハゲていました。


チューバッカ時代

ヒゲじい?

オシリがまるハゲ・・・

皮膚炎で目の周りが真っ赤

薄いねぇ・・・

毛が生える日は来るのか・・・心配していたころ
  

ご覧のような風貌だったため、一時は名前を


「チューバッカにするか~?!」


とまで言われていた可哀想なチャコ・・・( ノД`)

皮膚の治療を根気よく続けてきた結果、今ではこ~んなに可愛い女の子になりました♪



まぁ可愛い♪(←バカ親)

フサフサで~す♪



「もうチューバッカなんて呼ばせねーよ!」(←呼んでいたのはアンタたちだけでしょ)


実は、譲渡会当日、チャコは誰にも選ばれることなく残っていた子でした。

こんなに可愛いコだってことが誰にも見抜かれなかったお陰でウチの子になってくれてよかった~~~~♪


※↑管理人による親ばか色眼鏡です。どの子もみんな可愛いコたちでありました。



さて、つい先日のこと。

インドネシアで保護された野良犬の女の子が、やはり華麗に変身した姿をインターネットで発見しましたので、そのエピソードをご紹介したいと思います。



●瀕死の野良犬


バリ島のデンパサールという街で、仕事帰りのRicoさん(26歳男性)は、1匹の野良犬と出会いました。

野良犬は見たところメスの成犬で、ガリガリに痩せ細り、被毛は抜け落ちて骨が透けて見えるような酷い状態でした。




体中に擦り傷があり、そのまま放っておけばきっと数日で死んでしまいそうでした。

けれどもRicoさんは、野良犬の青く澄んだ美しい瞳に特別な何かを感じたそうです。

ガールフレンドと一緒に暮らす家には既に4匹のワンちゃんを飼っていましたが、そこに青い瞳の野良犬を連れ帰り、ホープ(希望)と名付けました。



●バリヒンドゥーの教え


バリ島の多くの人々が信仰する宗教、バリヒンドゥーでは犬は神聖な存在とされています。

それは、古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」に書かれている次のようなエピソードによるものです。


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王位を捨てたユディシュティラ王は、妻と4人の弟を伴ってヒマラヤの天国を目指して巡礼の旅に出ました。

旅の途中で1匹の野良犬が一行に加わり、シュヴァーナと名付けられました。

妻と4人の弟たちは、途中で次々に命を落としてしまい、天国にたどり着くことができたのは、ユディシュティラ王と犬のシュヴァーナだけでした。

そこに、天国の門番と神々の王インドラが金色の馬車に乗って姿を現しました。

そして、ユデュシュティラを天国の門の中へといざないました。

ユディシュティラは門番とインドラにこう尋ねました。


「シュヴァーナも入れますか?」


しかし、インドラの答えは


「犬は許されぬ」


というものでした。

ユディシュティラは


「インドラ王よ。

シュヴァーナは私に心を委ねています。

私は、彼を置いては行かれません。

彼が拒絶されるのなら私も参りません。

犬と一緒にここに残ります。」


それを聞いたインドラは言いました。


「お前のその言葉は、まさに天国に入る者としてふさわしいものだ。

入れ。

犬も伴うがよい。」


その瞬間、シュヴァーナは正義を司る神でありユディシュティラの父、ダルマへと姿を変えたのでした。

こうして、ユディシュティラはインドラの与えた試練を乗り越え、彼の真価を示すことで天国の門をくぐることができたとさ(めでたしめでたし♪)
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そのため、バリ島では犬を虐げれば天国への道が閉ざされると考えられていて、犬を虐待するような人はいませんが、その代わりにほとんどの犬が放し飼いになっているため、そのまま野良犬と化してしまうケースが後を絶たないのですね・・・

Ricoさんが家に4匹も犬がいるのに、ホープの瞳に特別な何かを感じて家に連れ帰ったのも、こんな教えの影響があったからかもしれませんね。



●10か月後のホープ


Ricoさんはホープに栄養を与え、愛情を注ぎ、懸命に皮膚の手入れを施しました。








10か月後・・・

Ricoさんがご自身のインスタグラムで


「10カ月前に拾ってきた犬のこと、覚えているかい?」


と、現在のホープの姿を紹介しました。






なんと!ホープはこんなに美しいシベリアンハスキーだったんですね!!

Ricoさんによると、ホープはクッキーが大好物なんだそうですよ。



ホープちゃん、本当によかったね!

末永くお幸せに♪




我が家のチャコやシベリアンハスキーのホープのように、幸せな第二の犬生を歩んでいる子がいる一方で、誰も引取り手が見つからず、生まれてきた意味や幸せを感じることもなく亡くなっていく子たちがたくさんいることを、決して忘れてはならないと改めて感じました。

どんなにみすぼらしく見える保護犬も、愛情とケアによってみんな愛らしいワンちゃんになるってことを、多くの人に知っていただきたいと思いました。


ふふふ。。。つまり、わたしだって化粧をしたらそりゃもうすんごい美人なんだから~~(←ウソつけ)





<今日のPet Hotel 11!>

なんか・・・ステキな風景写真でしょう?
でもこの時、Kちゃんは波が怖くて大暴れ中(笑)

今日もお庭でいっぱい遊んだよ~♪

Pくん、そのベンチの上 好きだねぇ~~
Pくん「うん!だってヒンヤリして気持ちイイんだもーん♪」

Kちゃん・・・女の子でしょ?
明らかに豪快に蹴りすぎーーーー!!
Kちゃんウンチの後はみんな急いでケリケリから
逃げます(;'∀')

おーーーい、歩こうよ~~
どこで休憩してんねーん?!

キャハハハハーーーッ!!
って笑ってるみたいに見えるけど、
実は首をカキカキしてまーす(;^_^A

Pくん、明日はおうちに帰れるんだよ~!
「わーい、嬉しいな~♪」

Kちゃん「Kは?」
Kちゃんももうすぐおうちに帰れるからねーー♪