前回ブログのつづきです。
Gくんの一件から、わたしが特大メガホンでお伝えしたいこと(その2)です。
【ワンちゃんに苦手を克服させておこう】
車が大嫌いなGくんを、わたしが車に乗せるのにどんだけ苦労したかってお話は、前々回のブログでしましたね?
もしもあの時、わたしがGくんとの闘いに敗れるか、ギックリ腰になるかして、
「とても無理です。さよーなら~!」
と言っていたら、飼い主さんはどうされたのでしょう・・・・・(妄想中)
●どんな苦手を克服させるべきか
基本的に、ワンちゃんのどういう「苦手」なら許容範囲なのか?は飼い主さんが決めることです。
要するに、ワンちゃんがソレを苦手でいることによって、飼い主さんが「困ったなぁ」と毎回感じるようなことがあれば、ぜひ克服させておいた方が快適な生活が送れるに決まっていますよね?
何も困っていないのであれば、愛犬が苦手なことを回避するような生活をするというのでも構わない・・・ということになるでしょう。
けれども、飼い主さんご自身が今現在は特段困っていないようなことでも、実は早いうちに克服させておいた方がいいことも実はたくさんあるんです。
ひとつ例を挙げましょう。
●我が母とボス
◇階段を降りられないボス
Pet Hotel 11!の超長期お預かり犬のボス(ミニチュアダックス)は、わたしの母の愛犬なのですが、実家の階段を降りることができませんでした。
昇るのは得意なのに降りるのは無理だったんですね(怖くて)
母は、それについて何の問題も感じていませんでした。
何故ボスが実家の階段を降りられなくなってしまったかとゆーと、降りる時に怖そうにしていた(苦手だった)ので、母が毎回抱っこしていたからです。
実家に行くたびに、わたしが何度も
「降りさせなきゃダメだよ。他の階段は降りられるんだから!」
と言っていたにもかかわらず、母は一向に耳を貸しませんでした。
「怖がっているんだもの。可哀そうよ。いいのよ、私が抱っこして降りればいいだけなんだから・・・ねぇ~~~~ボスぅ~~~♪お姉ちゃんはひどいこと言うわねぇ~~!」
そのため、ボス自身も
「この階段はとっても怖いんだ。降りることができない階段なんだ」
とゆー暗示にかかり、本当に降りられなくなってしまったとさ。
ところが、母は歳を重ねると共に腰痛とひざ痛がひどくなってきて、ボスを抱っこして階段を降りるのがしんどくなってきました。
しんどいだけならまだしも、血圧の高い母は時折フラつくようになり、ボスを抱いて階段を降りるのが危険になってきたんですね・・・
◇要求吠えを永遠にするボス
当時のボスは「要求吠えコンテスト」があったら間違いなく上位入賞ってくらいの「要求吠え野郎」だったので、母を見れば母が構うまで吠え続けていました。
そこで、母はボスが階段を降りられないのをいいことに、自分が邪魔されたくない用事を済ませる間ボスを2階にいさせるというやり方を確立していたのですね・・・
要するに、ボスの苦手をむしろ歓迎すらしていた・・・ってことです。
その上、階段を降りる時に母に抱っこをせがむボスの姿は、母にとってこの上なく可愛かったことでしょう・・・(-_-;)
これも、まったくダメダメなやり方です。
本来は、同じ空間にいても要求吠えをしないようにシッカリしつけておかなくてはならなかったんですヨ!!
(まーーーったく、言っても言っても言っても言ってもきかないんだから・・・誰か母のしつけ方の本を出してくれないかしら?)
まあ、そんな風にして母は、ボスの
「階段降りられない問題」に対しても、
「要求吠え問題」に対しても、
根本的な解決に取り組むことなく、実に安易な方法をチョイスしていたというワケです。
◇母のしつけを試みる
ある日、実家に帰ったわたしは、2階からヨタヨタとおぼつかない足取りでボスを抱いて階段を降りる母を目撃して愕然とし・・・
(母は、痛い腰やひざを我慢してボスに尽くす自分のことを「いいのよ、可愛いボスのためなら・・・」と愛してすらいました)
「お母さんのやっていることは、一歩間違えれば可愛い可愛いボスの命を危険にさらすことなのだよ」
ってーことを何度も何度も言い聞かせ、
『抱っこでボスを階段から降ろすの禁止令』
を出しました。
ところが、翌日にはもう母は、嬉しそうにヨタヨタとボスを抱いて階段を降りているではないですかっ?!
(母はボスを片手で抱くことはできません。ゆえに手すりに摑まることができません)
・・・・ウソだろ?ついに・・・?ボケちゃったの?(←わたしの心の声)
いいえ、母はボケたのではなく(天然ボケだけどー)ボスを1階にいさせることによって1日中晒される要求吠えのシャワーに耐えられなかったのです。
「あの声に悩まされるくらいなら、抱っこして階段を降りるほうがマシよ!
わたしが2階に上がると、ボスは着いてきてしまうんだもの。
で、抱っこしちゃーダメだってアナタが言うから抱っこしないでわたしが1階に降りると・・・ボスはついて来られないでしょ?
そうしたら、お散歩に連れて行く時にはやっぱりわたしが抱っこしなくちゃーならないじゃないの。
わたしなら大丈夫。ちゃーんと気を付けているから」
ちっ!確信犯だな・・・ちゃーんとじゃないよ、ちゃーんとじゃあ・・・
絶対に母は1階で吠えまくるボスを、自分が2階に行くことで誘導し、そこに放置して降りてきているに違いないんです。
「お母さんは大丈夫かもしれないけど、フラついてボスを落っことしたりしたらどーーすんのか?!って言ってるんでしょーがーっ?!(ガオーーーッ)」
わたしはすぐさま、階段の下りきったところに柵を設置して、ボスが母に着いていくことはもちろん、勝手に2階に上がることができないようにしました。
そして、母が柵を撤去しないように、こう言い残して実家を後にしました。
「もしもお母さんがボスをまた抱っこして階段を降りて、ボスに何かあったらわたし・・・一生お母さんを許さないからっ!!」
◇ギブ
しぶしぶ承知した母がわたしに電話をしてきたのは、それから2日と経たずして・・・
「んも~~~~っ!!んもーんもー!ボスが一日中わたしにつきまとってギャンギャン吠えているから、なんーーーーーにもできないわっ!なんーーーーーにもよっ!!」
あらそーですか~~~
だから「吠えるたびに相手をするのはやめろ」とあんだけ言っていたではないですか?
「まったくもう!どうしてこの子はこうなのかしら?リンダ(先代犬)はとってもおりこうだったのに・・・」
ダメ犬になるように育てる飼い主に忠実に従っていた「忠犬ボス」に対して、その言いがかりはあんまりですよぅ!
ボースーがーかーわーいーそーぉ~~~~!!
これがホントの「我がママ」ですな(←くだらねーぞ~!ブーブー!)
ま、そういうワケで色々ありまして現在ボスはわたしたちのホテルで超長期お預かりしていて、母は体調と都合のいい時にボス(ともう1匹の愛犬”なつ”)を可愛がりにやってくるって感じになっております。
・・・・とまあ こんな風に、その時は飼い主さん自身が大して問題に感じていなかったワンちゃんの「苦手」が、後になって事情が変わると大変な問題に発展してしまうことがあるんです。
ですから、どんな種類の苦手を克服しておくべきか?というクエスチョンの答えは、
「苦手はないに越したことがないから、どんな苦手もできる限り克服させるようにしておきましょう!」
です!
母は、間違いなくダメな飼い主ですが(絶対にこのブログを母が読みませんよーに)このような飼い主が多数派か少数派かといえば、実は多数派ではないかとわたしは思っています。
あ・・・すみません、わたしったら(・_・;)
たとえ話が長くなりすぎてしまいました。
肝心な本題は次回にさせてくださいませーー!(←誰かお庭番をしつけてください)
<今日のPet Hotel 11!>
雨上がりだから土のとことには入っちゃダメなんだって・・・ お庭番、いぢわるだねー! (好きに言ってなさーい) |
Mちゃんもお庭待ち (ちっちゃいMちゃんなら入れちゃいそうだけどね) |
Rちゃん「ちょっとアンタ!」 Mくん「え・・・ボクなんにも・・・」 |
Sくん「Mくん、気持ちわかるよ~~」 (ふだんからRちゃんにやりこめられているSくんは 大変忍耐強いおりこうさんです) |
Nちゃん、何かいいものでも見つけたかな? ついでにベンチの枯葉をお掃除しておいてー! (モップじゃないぞーぅ!) |
初めて来た時はビクビクしてたAくん、 今では誰とでもすぐに仲良くなれるたくましい男の子に なったんだよー! |
怖がりな子にNちゃんが遊ぼー遊ぼーって行くと ボクが止めに入ってあげるんだっ! (見張られているNちゃん・・・笑) |
Cちゃん、まるでお人形さんみたいでカワイイのはいいけど・・・ お料理番の股間が背景ってところは 飼い主さん的にはどーなんだろ・・・(-_-;) |
Mちゃんも・・・ |
「誰もアタシに構わないでっ!」ってFちゃん |
Cちゃん「雨、上がりましたねぇ~♪」 Fちゃん「構わないでっ!!」 |
Aくん「大丈夫だよ、ボクも初めて来たときはそんな風 だったんだから!」 Fちゃん「構わないでったら~~~~!」 ま、慌てずにね~~♪ |
この至福の時間を誰にも 邪魔されたくない、邪魔させない(ガルルルー) のKちゃん |
みんなが怖がるからガルガルはダメだぞ! Kちゃん「テヘペロっ♪」 またおいでね~~~(^▽^)/ |
Mちゃんも成長著しくて本当に感動しちゃったよ! (拾い食いは直ってないけど・・・クスクス) またおいでね~~~(^▽^)/ |