2018年5月24日木曜日

愛犬を他人に託す時②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回ブログのつづきです。


【愛犬を託す相手はどんな人ですか?】


●管理監督責任について



昨夜、日大フェニックスの内田元監督とコーチの会見を見ていて、なんともいえない不快感を抱いた方は多いかと思います。

不愉快ポイントが多すぎて、ひとつひとつについてここでは触れません。

でも、あえてワンちゃんの飼い主さんと共有しておきたいのは、次のようなことです。


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もし、ふだんはおとなしいお宅のワンちゃんが、ある日お散歩中に突然 通行人に咬みついたとしたら・・・


「まさか、ウチの子がそんなことをするなんて思ってもみなかったんです~!」


などという甘っちょろい言い訳が通るはずがありません。

そのような事態が起きないように愛犬を制御できなかった飼い主さんに100%責任があります。

もちろん、


「わたしは愛犬に『咬みつけっ!』などと命令を下していません」


なんていうふざけた言い訳など、寝言でも言ってはいけません。

飼い主さんには、愛犬の性質を把握し、どんな時にも事故を起こさせないように教えておく(しつけておく)管理監督者としての責任があるってことです。
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誰か、内田監督に会ったらそう伝えといてね~~~~!!(フンガッフッフ)


さて・・・では


愛犬のお散歩を依頼する”ウォーカーさん”

自宅に来てもらって愛犬のお世話をしてもらう”シッターさん”

愛犬を預けてお世話をしてもらうペットホテルの”ホストさん”


こういった人たちを選ぶのはいったい誰でしょう?


町内会長から指示されるんでしょーか?

愛犬から「あの企業にしてくれ」とねだられるんでしょーか?


ちーがーうーだーろーーーっ?!(←もはや懐かしい)


愛犬の命を託す人を選ぶのは飼い主さんですね?

だとしたら、そこで何らかのアクシデント・・・例えばお散歩を他の人に託して愛犬が失踪したなどの事故が起きた時に、選んだ飼い主さんにはまったく責任がないって言い切れるでしょーか?



●防げる事故 防げない事故


もちろん、ワンちゃんに関する事故において一義的な責任を問われるのは事故が起きた時に愛犬を監督していた人です。

当然、わたしたちがペットホテルでお預かりしているワンちゃんをお散歩させている時に、もしも誰かに咬みついてしまうようなことがあれば、全面的にわたしたち(ペットホテルのホスト)の責任です。

そのため、わたしたちはお預かりしているワンちゃんの安全を第一に考え、細心の注意を払ってお預かりしています。

けれども、どんなに気を付けていても残念ながら起きてしまうのが事故です。

そんな時、誰もが考えるのは次のようなことではないでしょうか?


「本当にこの事故を防ぐことができなかったんだろうか?」


つまり、想定しうる限りのリスクに対する注意義務を本当に払っていたか?ということがポイントになりますね。


大切な家族である愛犬の命を他人に託した結果、先方の不注意で愛犬が死亡してしまった・・・というような時に、飼い主さんが


「わたしの責任じゃないもん。あのウォーカーが悪いんだもーん♪」


と思うことで気が済むでしょうか?

そんなわけないですよね?

事故が起きた当初は、とにかく愛犬を託した相手方を責めるかもしれません。

けれども、相手方から賠償金や慰謝料を取ったところで愛犬は帰ってきませんし、愛犬を失った悲しみは癒えませんね・・・

きっと、


「あんな無責任な人(業者)になぜたいせつな愛犬を託してしまったんだろう?!」


という後悔に駆られるのではないでしょうか。


愛犬を他人任せにする以上、そこで飼い主さんにできる注意義務とは、託す相手が愛犬を任せられる人(業者)かどうかを見極めることだと思うんです。



●安心を裏付けるもの


大切なワンちゃんを他人に託す時に、それが一体どんな相手ならば安心して任せられるでしょう?

一言でいうと、信頼できる人ですよね?

もっと言えば、


『この人に任せて、もし万一何事かが起きたとしても、それはもう防ぎようがなかった事故なのだと納得できそうな人』


ではないでしょうか?


では、信頼できる人かどうかは、どうやって判断するんでしょう?

人間同士の信頼関係というのは、本来は長いお付き合いを経て築かれていくものです。

その人の日ごろの言動や人柄がよく解っていて、ワンちゃんもよく懐いている人なら理想的ですよね?



●「ご近所の犬好きさん」というイメージ戦略


そういう意味で、愛犬の命を託す人は、日ごろからお付き合いのあるご近所の顔見知りの人が理想的と言えるかもしれません。

ひと昔前はご近所づきあいがとても密で、本当にそういう関係がありました。

ちょっとお買い物に出ている間、急に雨が降り出したりすれば、仲良しのご近所さんが勝手に家に入って洗濯物を取り込んでおいてくれたり・・・ということが実際あったんですヨ!

もちろん、留守中の愛犬のお世話をご近所の人に頼むことだってごく日常的に見られることでした。

ちなみに、わたしはまだ子供たちが小さかったころ、ご近所の金魚や亀を預かったことがあります(笑)

ある意味、平和ないい時代でした・・・


でも、こういうことが可能になるのは、お互いに長い時間をかけて築いてきた信頼関係があるからこそなんですね。

一方、Wag!のようなマッチングサービスはどうでしょう?

一見、


「愛犬のお世話をしてくれるのはご近所の愛犬家さん♪」


なんていう宣伝文句を見ると、ちょっと「ハートフルな感じ」がして「イイかも♪」と思ってしまう飼い主さんが多いように感じるのですが、そこに既存の信頼関係がなければ、一体なんの意味があるのか・・・何を根拠に「安心」できるのか、よく解りませんよね・・・(・_・;)

残念ながら、こういったマッチングサービスに関してメリットを挙げるとすれば、「手軽さ」以外には見当たらないと言わざるをえません。


「手軽さ」を理由に「安心」を犠牲にすることができますか?



わたしたちのペットホテルにお問合せくださる飼い主さんの中にも、時々


「本当にこの飼い主さんは愛犬のことを想っているんだろーか?」


と首をかしげたくなるような方がいらっしゃいます。



・・・でも、長くなるのでそのお話はまた次回にしたいと思います。





<今日のPet Hotel 11!>

こんにちは!久々にお泊りにきました。Bくんでーす!

お庭でローズマリーをしきりにクンクンしているから
ちぎって地面に置いてあげたら・・・

スリスリ

スリスリスリスリ

スーリスリスリ

スリスリったらスリスリ

・・・って、スリスリが止まらない
(この後ろ脚 笑)

”なつ”はまた隣地覗き?
なつ「いいでしょ、別に!」
いいよいいよー(-_-;)

暑くなるとクーラーの効いたお部屋に
すぐもどってくる方々

Yくん「このクッションが気に入ってるんだ~♪」

ボス&チャコ
どんだけ仲がいいんだか(笑)

夕方のおさんぽは日陰の道をいっぱい歩いたよ!
Yくん、楽しかったよ。また遊びにおいでね~(^▽^)/