2018年5月27日日曜日

愛犬を他人に託す時⑤(実際に起きたエピソード)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回ブログのつづきです。



【有事への想像力】



わかっちゃいるけど、なかなか現実的に想像することが難しいのが有事の時のことです。

愛犬を他人に託す時に、ほとんどの飼い主さんは


「愛犬は無事に過ごして、予定通り元気に帰ってくる」


と思っていらっしゃるに違いありません。

そうでなければ、そうそう他人に預けることなどできませんからね。


だけど、よく考えてみてください。


ワンちゃんを他人に託す時というのは・・・


ワンちゃんは、慣れ親しんだ飼い主さんと離れ離れになり、精神的に不安定な状態になっています。

ストレスから体調を崩す可能性だって、普段よりもずーっと高まるとは思いませんか?


むしろ、他人に愛犬を託す時こそ有事の場合を想定しておかなくてどーするんですっ?!


・・・ということを飼い主さんには強く申し上げたいんです。



【Pet Hotel 11!で実際に起きた事例】



Pet Hotel 11!にお泊り中、この1年半の間に獣医さんに連れて行ったワンちゃんは3匹います。

そのエピソードをご紹介しますので、飼い主さんたちにはぜひ疑似体験していただき、他人に愛犬を託す際に


「ウチの子がこうなるかもしれない」


という想像力を働かせる一助にしていただければと思います。

そうすればおのずと、他人に愛犬を任せる際にどういったことに気を付けて、どういう準備をしておくべきか?ということが見えてくるのではないでしょーか?



※3匹のうち以下の2例は、リアルタイムで当時のブログに書いていますので、記事リンクを貼っておきます。


繊細なイタグレRくんのストレス性腸炎


Kちゃん(保護犬ポインターMIX)の胃捻転

Kちゃんの胃捻転(続編)




●Fくん(ミニチュアダックス) お顔の負傷


◇読めないFくん


Fくんは、他のワンちゃんと遊ぶことがほとんどない子でした。

遊ばないからといって、ワンちゃんがキライなのかというとそうでもないんです。

他の子との距離の取り方があまりよくわからないところがあって、避けていたかと思うと、特定の子に執着して後を追いかけてはマウンティングしようとしちゃうような、なかなか行動が読みにくいクセがあります( ´∀` )

そのため、わたしたちはFちゃんが他の子にしつこくして揉め事が起きないように、常にそばについて様子を見るよう気を付けていました。


◇一瞬の出来事


その日も、Fくんは1匹のワンちゃんを気に入って後を追いかけ始め、追いかけられているワンちゃんがイヤそうにしていたので、注意してやめさせていました。

Fくんは、注意すればすぐにやめるのですが、少し経つと忘れちゃうんですね(;^_^A

何度か注意した後、Fくんが追いかけるのを諦めたので


「ヨカッタヨカッタ!いい子だねぇ~~Fくん♪」


と言っていた時です。

Fくんが、それまで苦手にしていて、自分からはまったく寄って行かなかったDくんに近づいていきました。


「Fくんが自分からDくんのところに行ったよ!すごいねぇ~!」


と見ていた次の瞬間、なんとFくんは自分よりかなり大きな体のDくんに、おもむろに乗っかろうとしたんです(;'∀')

わたしたちは驚いてやめさせようとしましたが、一番驚いたのはDくんでした。

わたしたちが止めるより一瞬早く、当然の行動として


「オイやめろよっ!!」


・・・と言うように唸って、Fくんの方を振り向きました。


「キャーーーンッ!!」


Fくんは悲鳴をあげましたが、Dくんが咬みついた様子がなかったので、見ていたわたしたちも単にFくんは恐怖で悲鳴をあげたのだと思っていました

ところが、


「あ~あ、ホラねFくん、怒られたでしょ~~?」


とFくんに近づいてびっくり仰天!

Fくんの目のすぐ下の皮膚が切れて血がにじんでいるではありませんか?!




◇どういうこと?


Dくんは「やめろっ!」と威嚇しただけで決して咬みついたりはしていません。

ただ、威嚇する時のワンちゃんの顔を思い浮かべてみてください。

鼻の頭にしわを寄せて歯をむき出したあの顔ですね(←コワいよね~)

たいていの場合、威嚇される側のワンちゃんもある程度そういうことを想定しているので、威嚇されたらサッとかわすのですが、Fくんは先述の通りそういったワンちゃん同士の距離感がいまひとつわかっていない子だったので・・・


の~んびりした動きでおもむろに乗っかろうとして・・・

威嚇されてもの~んびりとおもむろに


「あらま、じゃあやめとこうかしらん?」


という感じでよけるんですーーー(;´Д`)


そのため、歯をむき出して振り向いたDくんの歯がFくんの顔に接触してしまったんですね・・・



◇飼い主さんにご連絡


Fくんのケガは命にかかわるようなものではありませんでしたし、本犬さんも痛がる様子は見せていませんでした。

けれども目のすぐ下だったので、角膜に傷がついたりしていないか?ということが心配でした。

そこで、すぐに飼い主さんの携帯にお電話を入れましたが通じず、メールすることにしました。

以下は、飼い主さんにお送りしたメールの内容です。



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つい今しがた、Fくんがお友達ワンちゃんと遊んでいてケガをして
しまいました。

Fくんがマウントしようとして、そのワンちゃんが怒ってしまったのですが、あっという間で止められませんでした。

申し訳ございません!

右目の下に小さな傷が2つ。
眼球は大丈夫かと思いますが、念のためお医者さんに連れて行ってもよろしいでしょうか?

本犬さんはその時はキャーン!と言いましたが、その後はケロリとしています。

とりいそぎ画像を添付いたします。

ご判断をお願いいたします。
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少し待ってみたのですが、お忙しいようで飼い主さんからのお返事はありませんでした。


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すみません。

Fくんの様子に特に変化はありませんが、やはり念のためご連絡を待たずに病院へ連れて行くことにしました。

また後程ご報告申し上げます。

お電話いただく際にはモバイルの方にお願いいたします。

とりいそぎ・・・
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病院に行った後、次のようにご報告しました。


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先ほど病院に行ってきました。

咬まれたのではなく歯が当たった程度なのでまったく心配はいらないとのことでした。

皮膚も毛も薄い部分だったので歯が当たっただけで切れてしまったようです。

幸い、眼球や角膜にも傷はありませんでした。

抗生物質のお薬を処方するほどでもないとのことで、念のため化膿を防ぐ軟膏を出していただきました。

傷が治るまで寝る前に1日1回塗ってあげればいいそうです。


わたしたちがついていながら、たいせつなFくんに傷を負わせてしまい、
本当に申し訳ございませんでした。
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むむむ・・・今回で最終回にするつもりでしたが、ちょっと長くなってしまったので続きは次回にさせていただきまーーす(;^_^A


ちなみに、リンクを張ったKちゃんの胃捻転ですが、つい先日飼い主さんからメールをいただき、Kちゃんはとっても元気にしているそうです♪





<今日のPet Hotel 11!>

チャコ「ねえねえBくん、ちょっときいてよ。
アタシはね、ハマダイコンの葉っぱが大好きなのよ。
だってハマダイコンの葉っぱって、
すっごく美味しくてさ~・・・そんでもって・・・」
Bくん「・・・・・」

あ・・・寝ちゃった(汗)

Bくん「あり?起きたらチャコちゃんいないー!
つづき、聴くよ~~」

柴犬が大の苦手のLちゃんだけど、
優しいBくんとならお散歩できるのヨ!

だからウンチだって待っててあげるワ♪

Sちゃん、お外大好きよ~!
土のところにも、もう自分で上がれるの。
すごいでしょ~?!

でも・・・ちょっと暑いわねぇ

ヨイショ、ヨイショ・・・

はぁ~~・・・ココ、ココ♪
日陰のコンクリートはサイコーなのよねぇ~

みーんなにとっても優しくしてくれたBくん、
ありがとうね♪
またおいで~~~!