2018年8月30日木曜日

ペットホテルはケージレスが一番なのか?⑦

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前回ブログのつづきです。


【ケージ預かりのホテルにもメリットがある】



●ケージに入れっぱなしのホテルのデメリット


デメリット・・・これはまあ、ご想像の通りです。


閉じ込められることに強いストレスや不安を感じるような犬

若く元気で、十分な運動や遊びを必要としている犬


こういった子たちをずーっと狭いケージに閉じ込めっぱなしにしていたら、その苦痛がどれほどのものかは解りますね?


また、ケージに閉じ込めっぱなしのホテルでは、犬たちがご飯を食べるのも睡眠を取るのも、そして排泄するのもケージの中で・・・ということになります。

本来犬は、寝床を清潔に保ちたい動物ですから(本能的に感染のリスクを避けるため)、長い時間オシッコやウンチを我慢する子が多いでしょう。

それが膀胱炎や便秘、食欲不振といった深刻な健康被害をもたらす可能性もあります。


それから、ケージに入れっぱなしというオペレーションの場合、スタッフが様子を見に来る回数が極端に少ないホテルも多いです。

(1日2回のごはんの時間だけというところもけっこうあります)


以前、大手のショッピングセンターのペットホテルスペースに入る機会があったのですが、そこで見た光景は衝撃的なものでした。

店舗のバックヤードの人気(ひとけ)のない殺風景な一室に、犬たちが入ったケージが積まれていて、中にいる犬たちはみな、声を限りにけたたましく吠えていました。

その時のわたしの印象は、


「まるで”手荷物預かり所”みたいだ」


というものでした。

とても、個性や感情を持った生き物を預かっているという印象とは程遠いものでした。

ただ、信じられないほどに安い価格設定を見れば、こういった預かり方以外に方法があるはずもないか・・・とある意味価格相応だと気づいたわけですがー・・・(-_-;)



そのような、預かったらケージに入れ、あとはほぼ「放置」・・・というペットホテルに預けられた子たちは、ガマンしきれずに排泄した自分のウンチやオシッコから逃れるようにケージの隅で小さくなって過ごすか、興奮して中で暴れ、排泄物が体中についた状態で過ごすことになります。

衛生的に問題があるのはもちろん、犬の精神衛生上も非常に悪影響を及ぼす可能性が大きいと思っています。(T_T)


更に・・・

人が大好きな飼い犬の多くは、人に構ってもらえない状態が長く続くこと事態、耐えられないストレスになる場合があります。

人間も犬も、最も辛いのは「自分が存在しないかのように無視される」ことです。

ケージで犬を預かるペットホテルに預けるにしても、少なくとも犬たちから見えるところでいつも専任のスタッフや固定スタッフが働きながら犬たちに声がけをしてあげられるような体制のところを選んであげていただきたいです。

毎日お世話をしてくれる人が入れ代わり立ち代わりすれば、滞在中ワンちゃんは一度も緊張や不安を解くことができないかもしれませんから・・・・(T_T)



◇実際の体験談


わたしたちのホテルに愛犬を預けてくださるお客様からも、以前ケージに閉じ込めっぱなしのホテルに預けた愛犬の様子がおかしくなってしまったというお話をたくさん聞いたことがあります。


「狭すぎるケージに閉じ込められていたのか、帰ってきたら頭のてっぺんが擦れてハゲができていた」


「ずーっと『出してくれ』と鳴いていたのか、声がスッカリかすれてしまって帰ってきた」


「ケージから出ようともがいていたのか、鼻や前脚を擦りむいて帰ってきた」


「どういう扱われ方をしていたのかわからないが、ものすごく凶暴に性格が変わってしまっていた」(ストレス?)


「体中、オシッコがついてものすごくオシッコ臭くなって帰ってきた」


などなど・・・

きいているだけで涙が出そうになるようなお話でした(T_T)



●ケージに入れっぱなしのホテルのメリット


飼い主さん的には、料金が比較的安いというのは大きなメリットかもしれません。

1日に数回 様子を見に行けばいいだけなので、スタッフも少なくて済みますし、犬同士の相性など考えずにケージの数だけめいっぱい予約を受け付けることができますから、薄利多売が可能になるんですね。

でも、ここでお話したいのは、ワンちゃんにとってのメリットです。


前回もお話したように、高齢で静かにジっと眠って過ごしたいワンちゃんや、他の犬たちと一緒に過ごすことに大きなストレスを感じてしまうようなワンちゃんにとっては、自分だけの個室(ケージ)で過ごせることは、むしろウェルカムといえるでしょう。

また、安全管理の面でケージに入れっぱなしのホテルは圧倒的に有利です。

ケージレスのペットホテルを利用する場合、よほどキチンと見てくれるホテルを選ばなければ、愛犬が他の犬とケンカしたり、他の犬からいじめられたりして大怪我を負うリスクがあります。

わたしたちは、そのようなことが起きないように、犬同士の相性を見極め、ケンカに発展しそうな場面では割って入りますが、それでも仲良くダイナミックにワンプロしていて、多少の擦り傷程度のことはいつあってもおかしくないという状態にあるのは確かです。

(現在までのところ、ワンプロによる怪我はありませんが・・・)

その点、ケージに入れっぱなしのペットホテルであれば、少なくとも他の犬との諍いで怪我を負う危険性はありませんね。

ただ、ストレスによる自傷(前脚など同じ部位を噛んだり舐めたりし続ける)や、ケージから出たくて鉄柵をひっかき続けることによる鼻や前脚の怪我は、わりとよくあることのようです(T_T)


愛犬の逸走防止についても、ケージレスよりも圧倒的にケージに入れっぱなしのホテルのほうが安心です。

ケージレスの場合、敷地の塀やドアの開閉、お散歩時など、ほんの少しでも気を抜けばお預かりしている大切なワンちゃんを逃してしまい、行方不明にしてしまったり、交通事故に遭わせてしまうというリスクを常に負っています。




いかがでしたか?

愛犬の命を託すペットホテルを選ぶ際には、ご自分の愛犬にはどういったタイプのペットホテルが向いているのか?をまず見極めてあげてください。

その上で、

ケージレスのペットホテルならば、安全対策や夜間の体制などについてしっかりと確認をして下さい。

ケージに入れっぱなしのホテルならば、排泄などのお世話をどの程度頻繁にしてくれるのかをよく確認して下さい。


いずれにしても、ペットホテルの中には耳障りのいい宣伝文句を謳い、実態はまったく違うという残念な運営体制のホテルもたくさんあります。

まずは1泊お試しで愛犬を預けてみて、スタッフの対応やお泊りから帰ってきたときの愛犬の様子、また、次回そこに連れて行く時の様子などをしっかりとご自身の目で見極めるのが一番確実な方法ではないかと思います。






<今日のpethotel11!>

ヤッホーー!
ウリだよ~~~ん♪

ん?ウリくん、今日はずいぶんおとなしいね。
もしかして・・・Cちゃんのことが怖いの?(笑)
(ウリくんは黒い毛の子がちょっと苦手)

ウリくん「そんなわけないじゃん!」

ウリくん「ボスが怖がると可哀想だから
そばに着いていてあげてるんだよー!」
ボス「・・・別に怖くないけど・・・一応ありがと」

Cちゃんがグイグイこないから、
ウリくんもすぐに仲良くなれたよ(*^_^*)

「お庭で遊んできまーーす!」
って颯爽と出ていったCちゃんが・・・


目をキラキラさせて待っているのは・・・
(影に映ってるね 笑)

Cちゃん「ボールに決まってるわっ!」
このボールならあんまり弾まないから
夢中になりすぎてジャンプすることもなく
安全に遊べるね(^o^)

おーいみんな~~!
日陰でちょっと休憩しなさーーーい!

「一緒に飲も♪」

Cちゃんは順番待ち、えらいねぇ~!

Cちゃん「お水飲みたいんじゃないの」
え・・・違うの?

Cちゃん「ボールをお水に浸けて
遊びたいのーーー♪」
やーめーなーさーーーーい(-_-;)

またGちゃんがお泊りにきてくれたよ♪
相変わらずのクールビューティー!

熟女の魅力に引き寄せられるウリくん(笑)

ゴマフアザラシの赤ちゃんじゃないよ!
ウリだよ!(しってるしってる)
お散歩前に涼しいお部屋で強制休憩中

風が気持ちいいー♪
だいぶ涼しくなってきたねぇ

お散歩がすっごく上手だって
いっぱい褒められちゃった♪







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