関東地方に台風13号がヒタヒタと近づいていて、前線の影響ですでに雨が降ったりやんだりしています。
三浦海岸では、本日予定されていた花火大会も中止になってしまいました。
そんな不穏な空気の中、あってはならない恐ろしい事件が起きてしまいました。
本日は、ワンちゃんの飼い主さんたちへの注意喚起の意味も込めて、恥を晒してコトの顛末をお話させていただきたいと思います。
【海岸でまさかの・・・】
●二手に分かれて
ほとんど気にならないような小雨が降ってはいましたが、久しぶりに涼しい風が吹く中、午前6時に わたしたち2人は犬たちを連れてお散歩に出発しました。
ところが、前日から1泊でお泊りしていたヨーキーのDくんは、お散歩の序盤ですぐにしゃがみこんでしまいました。
励ましながらだましだまし歩かせていましたが、しまいにはテコでも動かなくなったDくんを歩かせるのを諦めることにしました。
その理由は、夕方になると雨がひどくなる可能性が強かったため、朝のお散歩はしっかり歩ける今日最後のチャンスかもしれなかったからです。
排泄をお外でしかしない子もいたので、モタモタしているうちに その時点では小雨だった雨が強くなってきては、貴重な朝のお散歩が中途半端になってしまいますからね。
そこで、7頭のワンちゃんのうち、その時点ですでにウンチを済ませた小型犬3頭とDくんの計4頭を連れて、わたしはもと来た道を戻りました。
小型犬に比べてより運動量が必要で、かつ元気がありあまっている中型犬3頭をお料理番が連れて海岸に向かいました。
●ワンパク3ワンズ
お料理番と一緒に海岸に向かったワンパク3ワンズとは、次のメンバーです。
Bくん(柴犬)
Hくん(黒柴)
Nちゃん(ポーチュギースウォータードッグMIX)
3頭ともすでにpethotel11!には何度もお泊りしたことがある子たちでしたが、中でもHくんとNちゃんは以前数日一緒にお泊りした際に とっても仲良しになり、ずーっとワンプロ(とっくみあって遊ぶワンワンプロレス)して遊ぶ間柄です。
HくんもNちゃんも、犬なつっこい遊び好きで、いつも他のワンちゃんに「遊ぼう遊ぼう」とちょっかいを出すので絶好の遊び相手だったんですね。
対して、Hくんよりも一回り大きな柴犬Bくんは、人も犬も大好きで優しい子ですが、他の子と進んで遊ぼうとするタイプではありません。
いつもみんなが遊ぶのをの~んびりと眺めているようなタイプで、きまぐれな自由犬って感じの子です。
一昨日、Bくんがやって来たとき、Hくんは同じ柴仲間がやってきたことをとても喜んで、Bくんを何度も遊びに誘うのですが、Bくんは迷惑そうにHくんを追い払い、それでもHくんがしつこく迫ると歯を剥いて怒ってみせたので、わたしたちは初日はふたりを別々のエリアに分けていました。
それが、昨日の日中 お庭で遊ぶ中で、Hくんにリードをつけ、HくんがBくんにしつこくしすぎない程度に様子を見ながら交流させていた結果、夕方ごろにはすっかり仲良くなり、BくんもHくんやNちゃんと嬉しそうに遊ぶようになっていました。
●柴の性格
柴犬を飼っている方はよくご存知かと思いますが、多くの柴はガンコでツンデレですね。
本当は遊びたいのにクールに振る舞ってみたり、呼んでも無視するくせに自分が甘えたい時はベタベタくっついてきたり・・・
ちょっと面倒くさい性格なんですが、そこがまたサイコーに可愛いんですよね♪
Bくんもそんな柴らしい柴でした。
最初、Hくんに誘われると怒って迷惑そうにしていたくせに、HくんとNちゃんがワンプロするのをそばでジイ~~~っと眺めていたんです。
本当に放っておいてほしければ、無関心に他のところにいて背中を向けているはずなのに、ずーっと見て、時折シッポを振っていたんですから、きっと本心では自分も一緒に遊びたかったんですね(笑)
昨日の夕方、HくんやNちゃんと一緒に遊べるようになったBくんは、今朝のお散歩で海岸に着くと、まるで何かから開放されたようにはしゃぎ始めました!
●予想外の出来事
そうでなくても、砂浜に行くとテンションが上がるワンちゃんが多いです。
広く開放的な空間だということや、砂浜の足ざわりがたまらなく気持ちいいんでしょう。
道路をつまらなそうにノソノソ歩いていた子が走り出したり、一緒にいる他のワンちゃんと遊び始めたり、お砂をホリホリし始めるということはよくあることです。
今朝のBくんも、砂浜でテンションMAXになっていました。
もともと遊び好きのHくんやNちゃんは、その様子を見て大喜びでBくんにワンプロを仕掛けます。
3ワンズは飛んだり跳ねたりしながら、波打ち際近くの海岸で実に楽しげにワンプロを始めたのです。
ただ、お庭でのワンプロとは違い、お散歩中のワンプロはリードがついた状態です。
歩いたり走ったりという動きと違って、飛んだり跳ねたり・・・それも後ろに飛び退ったり横っ跳びしたりという複雑な動きをするには不向きな状況です。
お互いのリードが絡まり合って、ワンプロが本気のケンカに発展したり、脚に絡んで骨折したりというリスクもあります。
そこで、お料理番は3ワンズを落ち着かせ、砂浜から海岸の遊歩道に戻ろうとしていました。
まさにその時・・・あってはならない大事件が発生してしまいました。
Bくんの首輪がスポンッ!と抜け、テンションMAX状態のBくんがノーリードのフリーになってしまったのです!!!
●対策をしていたはずが足りなかった!!
わたしは、このブログでも以前から何度となく「首輪のスッポ抜け」に関して注意喚起をしてきました。
特に柴犬などの和犬やコーギーは、首輪が抜けやすい犬の代表です。
柴犬は首の太さと頭の大きさにあまり差がありません(頭が小さいんですね)
また、柴犬のツヤツヤで密集した短毛は飼い主さん泣かせで、キツめに首輪をしても被毛がまるで潤滑油のような働きをしてしまうので、ツルンと外れてしまうことが多いんです。
それが十分わかっていたため、Bくんにはハーフチョークを着けていました。
ハーフチョークは、もし犬が引っ張れば締めすぎない程度に適度に締まるため、スッポ抜けるリスクが低いものです。
また、pethotel11!では常にお預かりしているワンちゃんには首輪もリードもダブル・・・つまり2つずつ着けてお散歩しています。
何らかの理由でもしひとつが外れたり切れたりしてしまっても、絶対に逸走事故が起きないようにという理由からです。
お預かりするワンちゃんは、大抵の場合自分の首輪を着けて来ていますから、元々の本犬さんがつけている首輪 プラス pethotel11!で用意した首輪をつけ、それぞれにリードをつけてお散歩しているんですね。
今回のBくんも、もちろんダブルチョーカー、ダブルリードでお散歩していました。
Bくんが元々していた首輪もハーフチョークだったので、朝のお散歩時 Bくんはハーフチョークをふたつ着けていたということになります。
なのに・・・・そのふたつのハーフチョークが同時にスポッ!!とBくんの首から抜けてしまったのですーーーーっ!!!
(この反省点については次回詳しくお話します)
さあ、その後が大変でした!
お料理番は、HくんとNちゃんを連れていたため、まともにBくんを追いかけることもできず、もちろんその場を離れることもできませんから、慌てて先に他の犬たちを連れて戻っていたわたし(お庭番)に電話をかけてきました。
「もしもし!Bが逃げたっ!!!」
その言葉を聞いたときの血の気が引くようなゾっとした感覚は、間違いなくわたしの寿命を縮めたと思います。
わたしは「落ち着け」と自分に言い聞かせながら、犬小屋の子たちの安全を確保して海岸に向かって走りました。
こうして書きながら思い出しても全身から汗が吹き出してきます。
つづきは次回にさせてください (;´Д`)ハァハァ
<今日のpethotel11!>
ワンパク黒柴Hくん |
オテンバなポーチュギースウォータードッグMIX Nちゃん |
そしてコチラが問題の・・・ マイペースな柴犬Bくん このようなダブルチョーカー ダブルリードで 朝のお散歩に出発しました。 |
こちらの気も知らず、くつろぐBくん (やけにきれいに揃った後ろ脚・・・笑) |
大好きなローズマリーをクンクン♪ |
スリスリ♪ |
Lちゃん「はじめまして~、今日からお世話になりますぅ」 Dくん「あ、ボクはもうすぐ帰っちゃうんデスよ~」 |
Nちゃん「ねえねえチャコちゃん、あそぼっ♪」 チャコ「やだ~」 |
Nちゃん「チャコちゃんのばーかばーか」 チャコ「はいはい」 |
Nちゃん「ねえねえボスくん 遊ぼ」 ボス「やだ~」 |
Nちゃん「やーいボスの短足~!」 |
ボス「なに~~~?!」 |
ボス「誰が短足だって~~?!」 |
Nちゃん「きゃぁ~~~♪」 |
Nちゃん「きゃあきゃあきゃあ~~♪」 |
Nちゃん「キャッキャッキャ~~♪」 |
Lちゃん「ボスは結局Nちゃんとシッカリ遊んじゃってるね」 Dくん「うんっ!」 |
Hくん、楽しかったね。 また遊びにおいでね~! |
Dくん、よく頑張ったね! またおいでね~~! |
Bくんもまたこんどねー! Bくん「あい・・・」 |