前回ブログのつづきです。
【捕まえられる気がしない・・・】
●おいで~~!
お料理番から「Bくんが逃げた」との電話を受け、走って海岸に向かったわたしは、ほどなく30mくらい先にHくんとNちゃんを連れたお料理番と、そこから少し離れたところを歩くノーリードのBくんを確認しました。
Bくんは、決して遠くへ逃げ出すつもりはなくて、ただちょっとした自由を楽しみながらお料理番と付かず離れずの状態を保っているようでした。
けれども、お料理番がBくんの首からスッポ抜けた首輪とリードを持って近づくと、パーーッ!と走って遠ざかる・・・を繰り返していたようです。
そこは、砂浜とバス通りの間にある海岸の遊歩道です。
もし・・・もしもBくんが車通りの多いバス通りに向かえば、どんな恐ろしい事故に発展するか・・・
そんなことを想像し、自分の鼓動が聴こえるほどドキドキしていたわたしは、その不安をひた隠してできる限りさりげなく、そして楽しげにBくんを呼んでみました。
こちらの緊張感が伝わると、Bくんが遠くへ逃げ出してしまう可能性が高くなるからです。
「Bくん、オイデ~~♪」
すると・・・
こちらに気づいたBくんは、実に嬉しそうな顔で小走りに寄ってくるではないですか!!
「はぁ~、よかったぁ~~~!なんとか捕獲できそうだわ~~」
ところが、すぐ近くまできたBくんを落ち着かせようと
「オスワリ」
と言ってもまったく従わないBくん・・・(・_・;)
こちらが半歩 距離を縮めると、Bくんは後ずさりします。
ギリギリ届くかぁ~?・・・という距離で手を伸ばしたその時・・・
Bくんは
「ヤッホーーーーーイッ♪」
ってな顔をして飛び退き、タッタカタ~~~と走って行ってしまいます。
完全に追いかけっこをしているつもりのBくんなのでした・・・(-_-;)
●遊具
また呼んだとて、同じことをエンドレスに繰り返すばかりだと悟ったわたしは、長期戦を覚悟し、とにかくまずはBくんをバス通りから遠ざけておくことにしました。
砂浜に降りればBくんのテンションがあがってしまうことはわかっていましたが、それでもバス通りから少しでも離れていた方が安全だろうと判断したのです。
そこでわたしは、Bくんに目もくれずに砂浜に降りていき、わざとらしく鼻歌を歌いながら辺りを見渡すと、手頃な木の枝を見つけて、
「すんごいイイもの見つけちゃった~~~♪
ぜったい誰にもあげたくないな~~!」
というオーラを出しながら、その枝で遊び始めました。
その様子は、通りにいた人間の皆さんから見たらきっと
『 頭のおかしな哀れなオバサンが、早朝に海岸で枝を振り回している異様な光景』
に映ったことでしょう(←当たらずとも遠からず)
けれども案の定、遊びたくて仕方ないBくんは、
「ナニソレナニソレーーーーッ?!」
という様子で一目散にスッ飛んで来ました。
ところが、オバサン(←わたしね)が嬉しそうに振り回している木の枝を確認した途端・・・
「ナンダソリャ?
ソレの何が楽しいわけ?
いーらなーいよ~~だ!
それよりボクを捕まえてよっ!!」
ってな感じで再びトットコトットコ行ってしまいました。
「くっそーーーーう!!」(←ガラが悪すぎですよ)
●カサカサ
その時になってわたしは、Bくんが大好きな馬肉ジャーキーをなぜ持ってこなかったんだろう?と大後悔していました。
アレさえあれば・・・・
急がば回れで取りに行くか?
イヤイヤ、今わたしがバス通りの方へ向かえば、Bくんはノコノコついてきてしまっってかえって危ないことになるかもしれない。
なにかないか・・・なにか・・・・うう・・・なんにもないーーー!!
わたしが、そんなことをグルグルと思い巡らしている間、Bくんはわたしの周りをわたしから10mほどの距離を維持しながらグルグルと嬉しげに走り回っています。
そうだ( ゚д゚)!!
わたしはお料理番が持っていたおさんぽバッグの中から、オシリ拭き用のウェットティッシュの袋を取り出すと、Bくんから見えないようにBくんに背中を向けながら
カサカサカサ・・・♪おおーーー美味しそ~~~~!!
と、ソレにとんでもなく美味しそうなモノが入っているんだという渾身の演技をしました。
海岸で、おしぼりウェッティの袋を大事そうに抱えて「美味しそ~~~♪」と嬌声をあげるオバサンの背中には、バス通りでバス待ちするまっとうな通勤客の人々からの冷たく白い視線が容赦なく刺さっていましたが、そんなもん、気にしている場合ぢゃーないんですっ!!
唯一、カサカサオバサンに熱い視線を送っていたのは・・・そうです、Bくんです!!
「お?!」
という顔で立ち止まったBくんは、一直線にわたしの前にやってきました。
もしかすると、お読みいただいている皆さんの中には、わたしたちに余裕があるように感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
とんでもない!!!
Bくんを捕まえるまでの時間は永遠に感じるほどの生きた心地のしない時間でした。
「お預かりしている大切なワンちゃんを行方不明にしたり事故に遭わせたりしたら・・・もうこの仕事を続けることなどできない」
そのことは、わたしたちふたりともよく解っていました。
大好きな大好きな三浦海岸の砂浜は、そのときのわたしたちにとって、ただただ広大すぎてBくんを追い込む場所もない、忌まわしい空間となっていました。
果たして こんな場所で、嬉しそうに逃げ回るBくんを捕まえられるのか・・・?!
(´Д`)ハァ…
思い出しながら書いているだけでヘトヘトです(オマケに何故か筋肉痛)
つづきはまた次回にさせてください~~
<今日のpethotel11!>
Tちゃん&Mちゃん姉妹は おうちでは妹Mちゃんが強くて あんまり仲良しじゃないみたいだけど・・・ |
妹Mちゃんは内弁慶だから、オテンバNちゃんに 遊びに誘われると「キャーッ」って逃げ回ってる(笑) |
それを見た、いつもはの~んびりさんのT姉ちゃん、 妹のためにNちゃんに 「コラーーッ!妹に何すんのヨっ?!」 |
オリャオリャッ!! おおおーー!(・o・) Nちゃん「もうしませ~ん!」 |
高いところが大好きで、いつも みんなより高いところにいるLちゃん |
超甘えん坊さん |
撫~で~て~~~~!! |
抱っこぉ~~~!! (ち・・・ちかいよ (^_^;)) |
早送りみたいにチャカチャカ動くCくんは・・・ |
なぜか動きがいつもNちゃんと シンクロ・・・ |
いつも近くにいるのに一緒に遊ぶわけでもなく・・・ かといってNちゃんからちょっかいも 出されず・・・ |
こちら、処世術に長けた3ワンズたち (目立たず自由気ままにふるまいまーす) |
Cくんのオシリは よほどイイ匂いがするらしいよ(笑) |
ボス「ねえちょっと!ボクはどこに寝ればいいのさ?」 ナツ「え?その丸いヤツに寝れば?」 そんなこと言わずにつめてあげて~~(^_^;) |