2018年8月29日水曜日

ペットホテルはケージレスが一番なのか?⑥

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。






さて、本題に戻りましょう。

今日は、ケージレスのペットホテルにはあまり向いていないワンちゃんについてのお話です。


【ケージレスペットホテルが向いていない犬たち】


●お散歩もままならない高齢犬



ペットホテルはケージレスが一番なのか?④


に登場したAちゃんのようなワンちゃんですね。

一日のほとんどを安静に過ごしていたい高齢犬は、他の犬たちがすぐ近くを元気に走り回ったりワンプロしたりするケージレスのペットホテルでは、落ち着いてのんびり過ごすことが難しいでしょう。

(たまたまその時にいるメンバーがみんなおとなしい子であれば大丈夫かもしれません)


他の犬たちが嬉しそうにお散歩に行けば、自分も行きたい!と気持ちは弾むのですが、実際に一緒に行くと、数メートルでハアハアと息が上がってしまいます。

みんなと一緒にお庭遊びに出れば、やっぱり気持ちははしゃいでしまうのですが、その後しばらく体力が回復しないほどに疲れ切ってしまいます。


特に、身体の小さい高齢犬の場合、お部屋の隅っこのクッションでお昼寝していると、激しく遊ぶ他の犬たちに弾き飛ばされたり踏んづけられたりする危険性もあります。

視力や聴力が落ち、その上骨も脆く筋肉も落ちている高齢犬は、自分の身に降りかかるキケンを素早くかわす身のこなしもできなくなっていることがほとんどです。


既に体力がかなり落ちている高齢犬には、ケージレスのペットホテルよりも、安心して静かに過ごせるケージの中の方がうんと快適な場合もあるということ、お解りいただけたでしょうか?

もちろん年齢に関わらず、まだまだ体力が十分にあって、他のワンちゃんと元気に遊んだりお散歩したりできる高齢犬の場合は、ケージレスのペットホテルに預けることで、より元気一層元気が増して若返ることもあるでしょう。

その客観的な見極めは、飼い主さんとペットホテルでよく相談して決められるといいでしょう。



●他の犬が極端に苦手なワンちゃん


ケージレスのペットホテルに連れて来られると、他の犬たちの中で身体を硬くしてシッポを丸め、ブルブル震えて逃げ回っているようなワンちゃんはけっこうたくさんいます。

こういうワンちゃんは、


ケージレスのペットホテルの特性を逆に活用し、社会性をつけさせた方がいい場合

と、

無用なストレスを避けるために最初からケージのあるペットホテルに預けた方がいい場合


があります。

ケージレスのペットホテルにも色々ありますので、一概にその判断基準を明記することは困難ですが、わたしたちのpethotel11!の場合は、次のような基準で面談およびトライアルで判断させていただくことにしています。


◇他の犬は苦手だけどケージレスOKのワンちゃん


・年齢が若く、健康で体力も十分ある。

・「激しい怯え」の原因が、大きなトラウマや先天性の疾患などではなく、単なる経験値の不足によるものであると思われる。

・ケージレスで他の犬たちの中にいるストレスよりも、ケージにずーっと閉じ込められているストレスの方が大きいと思われる。


つまり、本犬さんの「臆病」が、多くの犬たちと関わって経験値を積むことによって「慣れ」による克服が見込める程度かどうかっていう観点です。

今までの経験上、3才未満の健康なワンちゃんであれば、順応性が高いため、ほとんどのワンちゃんがむしろケージレスのペットホテルで社会化を学び、怯えを徐々に克服していくことが多いです。


ケージレスに向いていないワンちゃんは、上記の条件の真逆のワンちゃんだということになりますね。


今までずーっと臆病で生きてきた高齢犬に、


「さあ、社会化を学びにたくさんの犬達に囲まれておいで~♪」


なんて言うのは、あまりにも酷なことだと思っています。


最近めっきり足腰が弱くなり、時折フラつくようになった80才のおじいちゃんを捕まえて


「おじいちゃん、三浦雄一郎は80才でエベレストに頭頂したよ!

おじいちゃんだってやればできるっ!

頑張って登っておいで~~♪」


なんて、よー言わん・・・・(-_-;)



【ケージに入れっ放しにもメリットはある】


わたしたちは、自分の愛犬をペットホテルに預けるなら、狭いケージにずっと閉じ込めっ放しにはしたくないと思ったから、現在ケージレスのペットホテルを経営しています。

けれども、ケージに入れっぱなしのペットホテルにも、まったくメリットがないわけではありません。

大事なのは、それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分の愛犬にはどちらが最適かを飼い主さんが適切に判断することです。

同じワンちゃんでも、年齢やその時の健康状態によって、どちらが最適かの判断は違って当然ですね。

例えば、普段はお気に入りのケージレスのペットホテルがあって、愛犬はいつもそこに預けているけれど、たまたま預ける予定の時に愛犬が体調を崩してしまった・・・

そんな時は、もしかすると動物病院に併設されたペットホテルに預ける方が安心かもしれませんね。

逆に、1泊ぐらいのお留守番ならば、近所のケージに入れっぱなしのペットホテルでぜんぜん大丈夫だけど、今回は少し長期のお泊りになるので、遠くてもケージレスのペットホテルに預けに行こう・・・

というような選択もあるでしょう。


そこで、


ケージに入れっぱなしのペットホテルのメリットとデメリット

ケージレスのペットホテルを選ぶ際の注意点、ケージに入れっぱなしのペットホテルを選ぶ際の注意点


について、次回お話してみたいと思います。





<今日のpethotel11!>

朝の海岸さんぽ
海が大好きなCちゃんのこのお顔♪

朝晩、少し涼しくなってきて
海をしばし眺める時間も風が心地良い♪
・・・ってAくん、海見てないね(笑)

前回のお泊りの時はよく歩いたのに、
今回何故かお散歩で何度かヘタり込むEちゃん
術後だから体力落ちてるのかなぁ~・・・?
無理せずいこうね!

・・・と思ったら、お庭では元気いっぱい
ジャーンプ!!
これなら大丈夫そうだね(*^_^*)

お庭遊びに向かう男子たち
ボス・・・後ろがつかえてるよ(^_^;)

昨日はとってもビクビクしていたAくんも
すっかり慣れてシッポも上がってるね!

そして、とっても甘えん坊さん
Aくん「ナデナデして~~~」
はいはい(^o^)

その様子をジイーーーっと見ている
ひとつの影・・・

無言でズズイ~と割り込むGくんの
「圧」がスゴイんじゃ~~~(笑)
ハイハイ、Gくんもナデナデしようね~!

なんか、「ジョーズ」のポスターみたいに
なってるけど・・・(^_^;)

ボールフリークのCちゃんです。
「ボール投げて~~!」ってアピール。
夢中になりすぎて関節壊しちゃうといけないから
やめとこーねー(^_^;)

きゃあああ!
EちゃんがGくんに食われるぅ~~
(なんツって~~~~)

ボス「ボクのボールなのに・・」
ジィイイイイイイ・・・・

サッッ!!
何故か視線をそらす気弱なボス・・・(;´Д`)

ガレージにナマコが転がってるどーーー!!
涼しくなってくると、お部屋から出て
お外でくつろぐ子が増えてくるんだよね~(笑)

Eちゃん、夕方のお散歩では
ヘタり込む回数が減ったよ!
食欲もあるし、いいウンチもしてるし
心配いらないね(^o^)

海が好きすぎて、
グングン沖に向かっていっちゃうCちゃん
ダメだよ~!それ以上はついていけないよぅ~(-_-;)







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