前回ブログのつづきです。
【食糞をやめさせたい!!】
たとえソレがたいして珍しい行動ではなかったとしても・・・
たとえソレが衛生管理を目的とした生得的な本能行動だったとしても・・・
たとえソレが栄養補給のためだったとしても・・・
「ほかの犬のことや理由なんか糞食らえ!(←いや、食わないで~)
とにかくウチの子がウンチを食べるおぞましい姿を見たくないの!
どうにかしてやめさせる方法はないのー?!」
ってゆーのが飼い主さんのホンネでしょう。
実際、ほかの犬や猫のウンチを食べることで、ワンちゃんがウィルスや病原体を摂取して感染してしまうリスクもありますし、中にはそれが人獣共通感染症の場合もあります。
愛犬に顔をペロペロされたり、チュッ♪ってされたりすることが日常茶飯事の飼い主さんにとって、ウンチをムシャムシャしている愛犬を容認しかねるのは当たり前のことです。
●食糞行動をやめさせる決定打はない
いきなりですが、悲しいお知らせです。
ワンちゃんの食糞行動をたちまち必ず止めさせるような方法は・・・
ありまへーん!
世の中にはたくさんの食糞防止グッズや都市伝説的な方法がありますけれど、今回ご紹介したハート氏の犬の食糞に関する詳細なアンケート調査によれば、それらの方法の中に有効なものはないと言わざるを得ないことだけがハッキリしました。
アンケートの結果、市販されているスプレーなどの食糞対策グッズを使用することによって改善が見られた犬は、全体のわずか0~2%しかいなかったんです( ノД`)
ま、でもこれで、淡い期待を抱いていろいろなグッズに手を出し、無駄なお金を使わなくて済みますからラッキーと考えましょう。
●試してみても損はないもの
・ウンチに振り掛けてイヤな味やにおいにする(ビターアップルやお酢、タバスコなど)
・フードに振り掛けて出てきたウンチが不味くなるようにする(パイナップルなど)
上記のような「ふりかけ方法」にはほとんど効果がないということが判りましたが、食糞の原因によっては効果が見込める方法はあります。
◇消化不良の場合
犬が食べたものをちゃんと消化しきれず、そのままウンチとして出してしまっているような場合です。
犬はそれを見て
「あれまあ!もったいない!」
と思って食べちゃいたくなるかもしれませんね。
そのような場合は、消化しにくいと考えられるもの・・・例えば穀物が入っていないフードに変えてみることや、胃腸の働きをよくする乳酸菌を与えてみることによって改善されることもあります。
◇特定の栄養が不足している
多頭飼いのワンちゃんで、何らかの理由でワンちゃんごとに異なったフードを食べている場合や、猫のウンチを食べてしまうワンちゃんの場合、いつも食べているフードでは不足している特定の栄養素を他の子のウンチから摂取しようとしている可能性もあります。
そういう子は、酵素を与えたり、良質なフードに変えることで食糞がなくなることもあるようです。
これらの方法は、しばらくその方法を続けても何ら変化がみられない場合、食糞の原因はほかにあるってことが判るという意味で、まったく無駄な試みではないと思っています。
いずれもワンちゃんの体に悪いものではありませんからね!
●最も効果的なのは・・・
ご存知の方が多いとは思いますが、犬の食糞をやめさせる最も効果的で確実な方法は
とにかくウンチをすぐに片付ける
これに尽きます。
ガッカリしましたか?
でも、この方法をきいてガッカリする飼い主さんが多いのは、
「そんな地道で根気を必要とする非効率的に見える方法以外に、実はもっと効率がいい方法がありそうなもんだ」
という考えが頭の片隅から拭えないからではないでしょーか?
片付けるという方法が、地味ながらも一番効果的だということを飼い主さんが納得することによって、少しはやる気も出るかもしれません(笑)
・・・ということで、地道にウンチの撤去をやる気になれそうなお話をしましょう。
●美味しくもないのになぜ?
栄養は足りているはず。
ウンチよりも美味しいものをいっぱいあげている。
なのになぜよりによってウンチなんか食べちゃうのー?!
わたしたち人間は、そう思いますね。
でも、実は人間にも似たような行動が見られます。
(ウンチじゃないけどね)
小学校の時、隣の席の男の子が授業中、一心不乱に鼻くそをほじっては食べていました(元気かしらYくん)
また、わたし自身、恥をさらしてしまいますが、幼いころよく爪を噛んで、しかもその爪を食べちゃっていました!!
鼻くそも爪も、決して美味しくはありませんが、食べられなくもない自分の一部・・・という意味では、食糞するワンちゃんの行動と似ているとは思いませんか?
●食いしん坊のお楽しみ
ハート氏のアンケート結果によると、食糞する子には食いしん坊の子が多いことが判りましたね。
つまり、栄養が足りているかいないかに関係なく、また美味しいかどうかに関係なく、単に「食べること」に貪欲な子が食糞する確率が高いっていうのはヒントになりそうですね。
たとえば・・・
人間がオヤツを放置して出かけてしまっても、普段「ダメよ」って言われているからって理由でちゃんと食べずに我慢する忠犬は確かに存在します。(少ないけど)
でも、食糞するタイプの子はそんな時、「怒られたってかまやしない」と目先の誘惑に勝てず、間違いなく食べちゃう子じゃないでしょーか。
犬にとって、そもそもウンチを食べるということはそう特別なことではありません。
子犬はよくウンチを食べますし、子育て中の母犬もまたウンチを食べて寝床の清潔を保とうとしますし、子犬のオシリを舐めて排便を促し、きれいに子犬のウンチを舐めとったりします。
そして、家庭で飼われている犬にとって、実は自分が自由に何かを食べられる機会ってまずありませんよね?
そうすると、食いしん坊のワンちゃんは、数少ない「自由に食べられるもの」としてウンチを認識してしまうことはあり得ると思うんです。
さほど美味しくはないけれど、食べられなくもないウンチが目の前にあれば、それをムシャムシャすること自体がそのワンちゃんにとっての報酬になってしまうんでしょう。
これは、鼻くそや爪を食べちゃう人と同じで、生物にとっては「口から食べられるものを摂取する」という行動そのものが、脳に「快」を与える立派な報酬になるってことなんです。
この報酬は、本人が「ものすごく楽しみにしている」ほどの大きな報酬ではなく、ほんのささやかな報酬です。
そして、多くの場合その行為は「習慣化」してしまいます。
習慣化してしまえばもう、そこにウンチや鼻くそや爪があれば無意識に口に運んでいる・・・気づいたらムシャムシャしてゴックンしている・・・ということになり、そのささやかな楽しみをやめる理由もありません。
多くの場合、人間が鼻くそを食べたり爪を噛んだりという行為は、親が目を吊り上げてやめさせようとして直るものではありません。
見ていないときにやるだけのことですからね(笑)
結局、そういったことは いつの間にかその習慣がなくなり興味が失せることによって消失していきます。
同様に、ワンちゃんの食糞に関しても、その習慣化をいかに断ち切るか?が勝負だといえるでしょう。
そのために、ウンチを毎回食べている子はせめて半分の回数に・・・ 5回に1回食べている子は3回に1回に・・・
という風に、習慣を習慣でなくすことが一番効果的だってことなんです。
もちろん、物理的にすぐに片付けてしまえば食べられませんね。
けれども、24時間ワンちゃんがウンチをするかどうか、ジーっと監視していることなど不可能です。
そこで、具体的に考えるべきは、
どうすれば愛犬のウンチをなるべく多く回収することに成功するか?
ということになります。
長くなるので、その具体的な方法は次回にお話ししまーす!
<今日のpethotel11!>
遊んでっ!! |
遊んで遊んでーっ!! ・・・ってゆーこの表情ももちろん魅力的だけど |
それよりツボなのは、こういうときの 後ろ足・・・(^^♪ |
こらーチャコー、まだお散歩始まったばっかりだよー! どこでも一瞬で眠れるって野比のび太か?! |
本日も夏らしい夏でーす! |
ボス・・・そんなカンカン照りのところで アヒルさんになってると「干し犬」になっちゃうよ~! |
あらまあ、Nちゃん・・・ その枝ずいぶんと短くなっちゃったねぇ~(笑) |
Nちゃん「渡さないからっ!!」 Hくん「いらないから~」 |
Hくんは黒いけどちゃんとお顔が写るね |
Nちゃんのかわいいお顔を写したくて かなりの枚数撮るんだけどこんな風に お目めが写ってくれることはめったにないんだよね~ (;^ω^) |