Pet Hotel 11! お庭番のブログ①: 正しい首輪やハーネスを！！①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

【首輪＆リードは命綱】

つい先日、お預かりしている柴犬のBくんをおさんぽ中に、海岸で首輪スッポ抜け事故を起こしてしまったお話をしました。（↓コチラ）

あってはならない大事件発生！①

あってはならない大事件発生！②

あってはならない大事件発生！③

お読みいただくとお解りいただけるかと思いますが、首輪やハーネスが抜けてしまった犬を捕獲するのはホントーーーーに大変です！

そこで、今回は正しい首輪やハーネスの付け方や選び方についてのお話です。

●意外と多いスッポ抜け

ペットホテルを経営していて感じるのは、愛犬の身体にピッタリ合った首輪やハーネスを着けている飼い主さんが、実はとっても少ないってことです。

そして、ワンちゃんをお預かりする際に飼い主さんが次のようにおっしゃることが、思った以上に多いんです。

「ウチのコ、首輪（ハーネス）のサイズがどうも合っていないのか、時々スッポ抜けちゃうんで注意してくださ～い！」

いやいやいやいや・・・(；´Д｀)

「この頃、首輪（ハーネス）から抜けるワザを覚えちゃったみたいで、よく暴れて抜いちゃうんですけど、その場合は優しく名前を呼ぶと来ますから～！」

いやいやいやいや・・・(；´Д｀)

それから、意外と多いのが、

「ウチの子、すぐゲホゲホなっちゃうので、首輪ではなくこのハーネスを使ってください」

と仰ってい持参されたハーネスがどう調節してもブカブカだったり、場合によっては壊れていたりして、とてもご指示通りにはできないってことです。

いいですか、飼い主の皆さん？！

いつものおさんぽコースを、大好きな飼い主さんと一緒にトコトコとお散歩するのと違って、ペットホテルに預けている間、ワンちゃんは・・・

見慣れない景色だし！

まだよく知らない人にリードを引かれて・・・

会ったこともないワンちゃんが一緒にいるしっ！

会ったこともない人や犬とすれ違っちゃうし～！

嗅いだことのないニオイや、聴き慣れない音がしているしーーーっ！！

という状態でお散歩するんです。

先日、海岸でおさんぽ中に首輪がスッポ抜けてしまったBくんは、ごく近所のワンちゃんで、普段のお散歩中にもわたしたちとよく会いますし、何度もpethotel11!をご利用いただいていて、よーく慣れてくれている柴くんです。

それでも、捕まえるのにあんなにも苦労したのですから、慣れていないワンちゃんや少し離れた場所からやってきたワンちゃんなら、ほぼ捕獲は不可能だとお考えくださいね～(・_・;)

もしも、ワンちゃんが

「飼い主さんはどこっ？！」

と闇雲に走り出してしまったら・・・わたしたちがどんなに猫なで声で呼んだところで、振り返りもしないでしょうねぇ　(-_-;)

●愛犬の安全対策をホテル任せにしない

ですから、特にペットホテルに愛犬を預ける際には、事前にご自分の愛犬にピッタリの装具を着けておくようにしてくださいねー！

pethotel11!では、様々なサイズの首輪を用意していますが、基本的にハーネスはご用意がありません。

また、ホテルによっては、飼い主さんがつけてきた首輪をそのまま使用するところもあるでしょう。

「いつも使っているのだからコレで大丈夫なのだろう」

ってペットホテルのスタッフが思っても不思議はありませんね？

大げさではなく、これは愛犬の命を守る大事なことだと心得てください！

わたしたちはもちろん、大切な命をお預かりする者として安全対策には十分留意しているつもりです。

けれどもホテルに預けた愛犬が逸走して行方不明になったり交通事故に遭ったりして一番悲しい思いをするのは・・・飼い主さん、アナタですよね？！

ならば、愛犬の命綱となる首輪やハーネス選びやサイズ調整、そして劣化のチェックなどは飼い主さんが真剣にやらなくては・・・ですよね？

●たまたま・・・

よく、首輪もハーネスも何もつけずにワンちゃんを抱っこして連れて来られる飼い主さんにも、わたしはハラハラドキドキしてしまいます。

曲がり角でふいに自転車や車に遭遇して、飼い主さん自身が転んだりしたら・・・

落っこちたワンちゃんがパニックになってピューーッとどこかへ行ってしまうかもしれない・・・(＠_＠;)

そんな想像をしてゾゾゾーーっとなってしまうんですね。

そういう飼い主さんは大抵、わたしが

「リードをつけないと危ないですよ」

と言うと

「ぜんぜん大丈夫ですよ～！いつもこうしているので～♪」

とおっしゃるのですが、よくよくお話を伺っているうちに

「さっき、サービスエリアで車のドアを開けた途端にどっか行っちゃって、モータイヘンだったんですよ～　ハハハハハ！」

とか仰ったりするので、白眼をむいちゃいそうになります。

普段どおりの平穏な日々の中では「たまたま」何事もなかったかもしれませんが、やはり愛犬の安全を考えれば、アクシデントに備えて外出時はどんな時でも必ずしっかりと首輪やハーネスをつけ、リードを握りしめた状態にしておいていただきたいものです。

●サイズが合ってない

さて・・・お客様のワンちゃんをお預かりした時に、わたしたちがまず最初にするのが、

ウチの首輪をつけること

です。

本当に様々な体格、体型、骨格、毛質のワンちゃんがいるので、いくつか用意している首輪から、その子に合ったものを選んでつけるようにしています。

その首輪にはpethotel11!の連絡先が書いてあるタグがついています。

これは、起きてはならない万が一があった時のための最終的なお守りみたいなモンです。

例えば大地震がきて、わたしたち人間が家の下敷きになって動けないけれど、ワンちゃんは隙間から脱出してどっかへ行っちゃった・・・みたいな時を想定しています。

（あんまり想像したくはないんですけどね・・・）

ウチの首輪をつける時に、元々そのワンちゃんが着けている首輪やハーネスをチェックするのですが、これがかなり高い確率でサイズが合っていないんです。

稀に「キツすぎない？」ってことも1～2回くらいかな・・・ありましたが、ほとんどの場合は緩すぎです。

簡単にスポッと抜けてしまうような子も珍しくありません。

「え？！本当にいつもコレでお散歩しているんですか？」

というくらいユルユルの首輪やハーネスをしている子がとっても多いんですよ～！

●抜けようと思えば抜けられる

普段、ゆるい首輪やハーネスを着けていても、1度も抜けたことがない子にわりと多いのは、お散歩が大好きで、飼い主さんをグイグイ引っ張って気ままにお散歩させてもらっているタイプの小型犬です。

好きなように歩かせてもらっているうちは、前にグイグイ引っ張っているので抜けることはないでしょう。

けれども、ワンちゃんが「動かないぞ！」と踏ん張ったりした瞬間に、飼い主さんが前方からリードを引くと簡単に抜けてしまうことがあります。

これは首輪もハーネスも同じで、前方に引っ張る動きには、ウソみたいに弱いんです・・・(-_-;)

女性の方ならイメージしやすいかと思いますが、指輪を抜く時のことを想像してみてください。

指をまっすぐに伸ばした状態でスッと抜けるようだと、指輪はブカブカですね？

だから指輪のサイズは、指を軽く曲げるようにして自分で関節や筋肉を微妙に動かしてやっと抜けるくらいがジャストサイズでしょう。

ワンちゃんの首輪も、ワンちゃんがジっとしている時にあえて首輪を引っこ抜こうとしてみて抜けないからといって安心していると・・・実はワンちゃん自身が抜け出そうと関節や筋肉を調整すれば抜けられることが多いということです。

更にワンちゃんには毛がモフモフ生えていますから、その毛が潤滑剤の役割を果たしてしまいます。

ちょうど、指輪がキツくてはずれない時に石鹸で滑りをよくすると抜ける・・・あんな感じですね。

「ホンキで首輪抜けしてやるぅ～～！」

ってワンちゃんが思ったら、けっこうなワンちゃんが抜けられちゃうんだよ！ってことはぜひ頭に入れておいてください。

裏返せば、普段首輪やハーネスが抜けないでいたのは、ワンちゃんがホンキで抜けないでいてくれたから・・・もしくはワンちゃん自身が

「コレは抜けられないモノなんだ」

って思い込んでいたからってこともあるわけです。

それが証拠に、一度何かの拍子に首輪のスッポ抜けを経験した子は、

「なんだ～！コレって抜けられるんだっ♪」

ってことを覚えてしまって、次からは様々なタイプの首輪を見事に抜けちゃうというお話もよく聞きます。

自分の愛犬が首輪抜けが趣味みたいな子になったりしたら・・・コワイですねぇ～～～！

さて次回は、首輪やハーネスが特にスッポ抜けやすいワンちゃんについてのお話です。

＜今日のpethotel11!＞