前回ブログのつづきです。
【永遠に感じた30分間】
●オスワリ
Bくんの気をひくオヤツを持ち合わせていなかったため、仕方なくおしぼりウェッティの袋をカサカサさせ、あたかも中に美味し~いオヤツが入っているかに見せかけて、なんとかBくんをおびき寄せることに成功したところまでお話しました。
さあ、もう失敗は許されません。
まだだ・・・まだまだぁ~・・・・
はやる気持ちを抑え、十分すぎるほどにBくんとの距離が縮まるように待って待って・・・
一旦は、わざとBくんにつれなく背中を向け、更に念には念を入れて、
「ダメ!あげないよ~~~!」
と焦らすと・・・
Bくんは乗ってきました。
「欲しいよほしいよ~~、ソレなぁに~~?」
思惑どおり、ウェットティッシュの袋に釘付けになるBくん。
「仕方ないなぁ・・・そんなに欲しいの?じゃあ・・・・
オスワリッ!!」
手を伸ばせば届くくらい・・・わたしから50cmほどのところにいるBくんは・・・
オスワリをしませんでした(ブビー!)
ダメだ・・・今手を伸ばせばまたさっきまでと同じ過ちを繰り返してしまう・・・
「オスワリしないの?じゃああげないっ!!」
せっかく近づいてきたBくんから離れていくのは賭けでしたが、わたしはオスワリしないBくんに背を向けて、わざと反対方向にスタスタと歩き出しました。
カサカサと音を立てながら・・・
すると、Bくんは慌ててわたしの前に回り込んできます(ヨッシャー)
もう一度、静かに
「オスワリ」
と言うと、今度は素直にわたしの正面にオスワリするBくん。
よぉーし・・・さあさあ、もっと油断しろーーーーーー!!!
お願いです!油断してくださ~~~い!!!
●最後のチャンス
祈るような気持ちをひた隠し、Bくんの前にカサカサ音を立て続けながらそっとしゃがみ・・・
Bくんが頭を垂れてそのカサカサに意識を集中させたところで・・・
サッと手を伸ばしてBくんの首のあたりの皮膚をガッと掴むことに成功しました!!!
ところが、フイをつかれて驚いたBくんは軽くパニックになり、振り向きざまに首元を掴んでいるわたしの手に噛み付こうとします。
たとえ噛みつかれても、ぜったいにこの手を離すもんかーーーーっ!!
必死でした・・・
だって、一度捕まえたBくんを逃してしまったら、もう今度こそ本当にBくんはわたしから遠く離れて行方がわからなくなってしまうに違いないからです。
暴れるBくんを、渾身の力で砂浜に横倒しにし、その上に馬乗りになってBくんの顔を横向きに砂浜に押し付けると、レスリングの寝技のようにBくんの身体を両足でガッシリ挟み込みました(←女の又の力と書いて「努」)
Bくんは大きめの柴犬ですが、ホンキで暴れる動物の力は相当なものです。
しかも首輪をつけていなく、掴む場所がないため、気を抜けばすぐに寝技を解かれてしまいそうでした。
●繋いできて
「今よ!早く!!Bくんに首輪を着けてーーー!!」
少し離れて様子を見ていたお料理番に叫ぶと、HくんとNちゃんを引き連れてやってきたお料理番が片手でBくんの首にハーフチョークを着けようとしました。
ところが!!
運悪くハーフチョークのチェーンの部分が、Bくんに抱きつくように覆いかぶさっていたわたしの髪の毛とかんざしに引っ掛かってしまったのです!
わたしを捕まえてどーする・・・・(-_-;)
懸命に外そうとするお料理番でしたが、かんざしと髪の毛に絡まってしまったチェーンは簡単には外せない様子でした。
(当たり前だ。片手でやってるんだから・・・!)
暴れるBくんをそう長い時間 押さえつけている自信がなかったわたしは
「早くしてっ!」
「わかってるけどさぁ、そんなこと言ったって、こっちはHとNを連れてるんだよ?片手なんだからさぁ・・・」
「だったらHとNを繋いできて両手でやって!」
「ちょっと待って、もう少しで取れそうなんだ・・・だって今1回成功しかけたんだよ~」
「繋 い で き て !!」
「奈緒子(わたしね)が持っている方の首輪をくれたら、今度こそ成功させられると思うんだけどなぁ~」
「次も片手でやって同じように失敗したらどーーすんのーーーーっ?!
いいから繋いでこんかいボケーーーっ!!」
・・・きっと、近隣の方々に聞かれてしまったんでしょーね、わたしのドスのきいた怒号は・・・(-_-;)
現場から5mほどの場所には丈夫な鉄柱が立っていて、時折そこに犬たちを繋いで写真撮影なんかをしていましたから、とっととそこにHくんとNちゃんを繋いできてほしかったんですねぇ~。
お料理番にはきっと、わたしがBくんを余裕で押さえているように見えたのかもしれませんが、決してそうではないことは、押さえつけているわたしが一番よく解っていたのです。
わたしの怒号に気圧されてお料理番がHくんとNちゃんを鉄柱に繋いでくる間に、わたしはBくんを押さえていた片手を大急ぎで離して自分のかんざしを抜き取り、なおも髪の毛に絡みついて頭にぶら下がっている首輪をブチブチと引っ張って髪の毛数本と共に頭から外すと、再び素早くBくんを抑え込みました。
戻ってきて、わたしの髪の毛がついたままの首輪を受け取ったお料理番の手によって、やっと無事にBくんの首に首輪とリードが装着されたのでした~~~♪♪♪
このとき、お料理番が
「最初からそうやってくれたらよかったのに・・・」
(↑かんざしを抜いて首輪を頭から外してくれればよかったと言っている)
と言ったセリフは、その時のわたしには マリーアントワネットが
「パンがなければケーキを食べればいいのに・・・」
と言ったセリフと同じくらいに「わかっちゃいない」セリフに聞こえ、心底ブン殴ってやろーかと感じましたが、モチロン自重しました。
海岸で鼻歌を歌いながら木の枝を振り回したり、
ウェットティッシュの袋をカサカサさせて喜んだり、
砂まみれになって柴犬にホンキの寝技をかけたり、
ドスのきいた声で夫に怒鳴りつけたりする現場を、近隣の皆さまに目撃されているわたしが、しまいに夫をブン殴ったりすれば、間違いなくたちまち警察に通報され、お縄になってしまうに違いありませんから・・・(-_-;)
Bくんを必死で押さえつけていたわたしにとって、片手で首輪をかけることに何度も失敗された挙げ句、わたしが力尽きて再びBくんに逃げられることなど、想像するのもおぞましく、決してあってはならないことでした。
え?もう1本あったはずのハーフチョーク&リードはどうしたのかって?
それは海岸に着いてすぐにわたしがお料理番から受け取って持っていたため、Bくんを押さえつけた際にわたしの体とBくんの間にリードの一部が入り込んでしまっていたのでした。
もしそのリードを取ろうとしてBくんとの間に隙間を空ければ、たちまち寝技を解かれてすり抜けられてしまったと思います。
Bくんの捕獲に、普段あまり使ったことのない筋肉を使ったようで、昨日も今日も激しい筋肉痛に見舞われておりますが、何度も何度も、
「それにしても、無事に捕まえることができて本当によかった・・・」
と思い返しては、お料理番と共に背筋が凍る思いを反すうしています。
今回の件は、ワンちゃんをお預かりする者としては、絶対に起こしてはいけない重大インシデントでした。
その責任を痛感し、二度と同じ過ちを繰り返さないために、今後どういった改善をしていくかを話し合いました。
その内容は、長くなるのでまた次回にお話させてください。
朝のおさんぽは台風で無理かと思ったら・・・ 幸い、朝には通り過ぎてくれていました♪ |
みんな、シッカリいいウンチが出たよ~(^o^) |
でも、夜中降っていた雨で土のところは田んぼ状態。 乾くまで立入禁止だよー! |
昨日、お外遊びできなかった分、 みんな一心不乱にクンクン・・・ |
ナツがクンクンしているのは 風で山から飛んできた見知らぬ木の実 ナツ「ウンチじゃないのよ」 |
普段はNちゃんと遊ばないボスやTちゃんも テンションが上がって一緒に遊んでたよ! |
小さいお客さんがきたよ! ワンたちに大人気(*^_^*) |
Cくん「ねえねえ、ボクだいぶ落ち着いたでしょ?!」 |
Cくん「ねえねえねえねえ、落ち着いたでしょったらでしょ?」 う・・・う~~ん、それはどうかなぁ~(笑) |