【明日、預かってもらえません?(1)】
●Aさんからの電話
関東地方は梅雨が明けて、いきなり真夏のような猛暑に見舞われております。
ワンちゃんたちにとっては過酷な3か月ですね・・・
そんな中、急な予約のお電話をいただきました。
「明日なんですけどね、爪切りと肛門腺絞りと・・・それから少しの間預かっていただきたいの」
「申し訳ございませんが、ウチはお預かり専門ですので、爪切りなどはしておりません」
「あーそう、でもいいわ。じゃあね、12時くらいから16時半くらいまで預かってください。いいですか?」
「失礼ですが、初めてのご利用でいらっしゃいますか?」
「ええ、そうですけど」
「恐れ入ります。ウチはワンちゃんたちをケージに入れずにフリーの状態でお預かりしているので、初めてご利用の場合はまず事前面談をお願いしているのですが・・・」
「あら、でも明日ですのでね。M(Pet Hotel 11!のすぐ近所の宿泊施設)に行くものですから」
「ああ、Mをご利用の方ですか。Mはここから3分程度の場所にあるので、何かあればすぐ来ていただくことを条件に面談なしでお受けすることはできますが、このお電話でワンちゃんについてのお話を伺わせていただいてよろしいでしょうか?」
「はい、どんなことです?」
●Bちゃん(仮名)
ワンちゃんのお名前を仮に「Bちゃん」とさせていただきます。
Bちゃんは10歳を超えた高齢のトイプードルとのことでした。
ドッグランなど、他のワンちゃんと触れ合える場所に行ったことはないけれど
「たぶん大丈夫」
とのお話・・・(・_・;)
「咬みついたりはしませんし、たぶん逃げ回っていると思います。
なんなら、乳母車で行くので乳母車にずーーっと乗せたままにしておいていただいていいですから」(←?!)
トリミングサロンやペットホテルに預けられたことはあるとのことでしたが、ケージに入れているところばかりだったので、ケージレスは初めてとのことでした。
●送迎してほしい
Aさんは、乳母車にBちゃんを乗せて電車で来るので、駅かホテルにBちゃんを送迎してほしいとのご希望でした。
Pet Hotel 11!では、確かに可能であれば送迎サービスを行っているのですが、初めての時は飼い主さんと一緒に来ていただくことにしています。
いつも言っていることですが、ワンちゃんにとって、
知らない人に知らない場所に連れて来られちゃった!
というのと
飼い主さんと一緒に来たことがある場所で、前にも会ったことがある人と一緒にお留守番♪
というのでは、本犬さんのストレス(不安)がまったく違うからです。
それに、飼い主さんにも大切なワンちゃんを預ける施設をちゃんと見て安心していただきたいのです。
そうお話すると、
「でも・・・電車で行くのでそこまでどうやって行けばいいかわかりませんし・・・タクシー代をお支払いするので、来ていただけません?」
?!
タクシー代が払えるのなら、なぜ駅からタクシーでお越しにならないのか・・・少し頭が混乱しました。
「申し訳ございませんが、駅から歩くと13分ほどの距離ですが、暑いですしタクシーか、またはバスでお越しいただくのがよろしいかと思います」
「でもぉ・・・そちらにタクシーで行って、その後はどうしたらいいですか?」
「どうしたらとおっしゃいますと・・・?」
「Mまでは近いんですか?」
「歩きでしたら10分程度の距離ですが、タクシーに乗られても、バスで駅に戻られてから直通バスに乗られてもよろしいかと思いますが・・・」
「でもぉ・・・初めての場所ですし・・・ねえ?」
「はぁ・・・」
「そこは、タクシーは捕まるのかしら?」
「どうでしょうか・・・時によるのでなんとも・・・」
「あの、今までね、お宅のようなホテルがあることを知らなかったんですけど、あるって聞いたので・・・今後とも頻繁に利用させていただこうかと思っていますのよ。ですから・・・ね?」
「暑い中ワンちゃんを連れて歩くのはキケンですが、ワンちゃん連れでなければ歩いてもたいした距離ではありませんよ」
「でもぉ・・・・」
このあたりのやりとり、うまく説明できませんが、ヒジョーーーにビミョーな空気です(苦笑)
Aさんは恐らく、これからもお得意さんになってあげるのだから人間の送迎もやってくれとおっしゃりたいのでしょうが、残念ながらそんなヒマはありませんし、そうする理由もわたしたちからすると見当たりません。
●Bちゃんへの負担
Aさんが最も気にされているのは駅からウチへの足と、ウチからMへの足についてでしたが、わたしたちが最も気にしていたのはBちゃんにかかる負担です。
・10歳を超えた高齢犬を、この猛暑の季節の日盛りに公共交通機関で連れ歩くということ。
・今まで、他のワンちゃんたちとの触れ合いに慣れさせていない高齢犬をわざわざ今になってケージレスのペットホテルに預けるということ。
これらがBちゃんに与えるストレスは、飼い主さんが想像している以上であることをお伝えしました。
また、原則としてわたしたちを含めた多くのペットホテルが10歳以上の高齢犬をお預かりしていないことと、その理由についてもお話しました。
具体的に言うと、高齢犬にとってストレスは即、命取りだということです。
それに対してAさんは
「ですからね、ワタシ乳母車に乗せて連れて行きますから、もう乳母車のまま置いておいていただければいいですから。
4時間半くらいでしたら、オシッコもガマンできますから。
ご迷惑はおかけしませんから」
「わたしたちの迷惑のお話をさせていただいているのではなくて・・・」
「お水は?飲み水は持って行った方がいいでしょうか?」
「いえいえ、飲み水は特にこだわりの銘柄がない限り、こちらで水道水を与えますので必要はありません。
電車で移動してきたワンちゃんを、乳母車に乗せたまま4時間以上も置いておくなどということはできません。
ただ、Bちゃんは他のワンちゃんに慣れていないので・・・」
「ああそう、お水は飲ませていただけるの?じゃあいらないのね。
他に持ち物は何が必要ですか?」
・・・なかなか、最後までお話をきいていただけません(-_-;)
基本的に、終始ご自分のしたいお話をされ、わたしの話は途中で遮る方だったので、潤滑なコミュニケーションが取れませんでした。
そして、途中で突然電話が切れてしまったのです。
長くなるので、つづきはまた次回にさせてくださーい!
<今日のPet Hotel 11!>
あまり、他のワンちゃんに構ってほしくない Lちゃん & Tちゃん ベンチの上から余裕でお庭遊び見物してると~・・・ |
Hちゃんが「Lちゃん、遊んで遊んで~!」 Lちゃん「う・・・・汗」 |
Bくん「Lちゃん、はじめまして!」 Lちゃん「うぅ・・・」 |
でも、Lちゃんは知ったのでした! 「誰もワタシに追いつけない」 ってことを!!(笑)そしたらだいぶ余裕がでてきたヨ♪ |
暑くて暑くてワンワンも忘れたCくん(笑) また来月待ってるからね~(^▽^)/ Hちゃん「Cくん、今度は遊んでね~」 |
暑くて日陰から動けないよー! |
お外大好きHちゃん 「ふふふ、実はこの土の上もけっこう涼しいのよ~♪」 |
Bくん、モテ期到来?! |
Nちゃん、他の子にガルガルしなくなったね! おりこうさ~~ん(^▽^) |
ボス「あのね、ボク、昨日からミルク飲んでるんだ~!」 (しつけ直しをもくろんでいるとも知らず大喜び) |
まだ、なーーんにも変化ないけどね (当たり前だー!しつけが肝心・・・がんばるね~) |
夕方になってもまだ暑いねえ~! 休憩しながらのんびりおさんぽ♪ |
みんなとっても上手に歩けました!エライッ!! |