「犬と猫、どっちが好き?」
という話題は時々耳にしますが、
「犬と猫、どっちの方が賢いか?」
なんて、今まで考えてみたこともありませんでした。
でも、研究結果があるよー!って言われたら、そりゃあ知りたいですよね(^-^;
【犬の方が猫の2倍も賢いらしい】
●神経学者による研究
この研究はつい最近、先月(2017年11月)末に発表されたものです。
アメリカ、ブラジル、デンマーク、南アフリカにある6つの大学が協力して、犬と猫の脳を比較しました。
具体的には、猫1匹と犬2匹(ゴールデンレトリーバーと小型MIX犬)の計3匹の脳を比較したそうです。
なぜ、猫は1匹だけで犬は2匹かというと、犬の身体の大きさがあまりに異なるためだそうです。
その結果、犬は猫の2倍賢いらしいという結果に至ったというんですね。
いったいどうやってそんなことが判ったというんでしょう?
●賢さの基準って?
ひと昔前は、単純に脳みその大きさが賢さを計る基準になっていました。
この感覚、なんとなくわかりますよね?
もうひとつ、脳のシワが多いほど賢いということも聞いたことがあります。
ところが、現在の最新研究では、脳みその大きさやシワの数よりも、ニューロンの数に着目して賢さを比較しているらしいんですね。
にゅーろ~~ん?
昔学校で習ったような・・・でも人生にまったく必要がないから、すっかりセピア色。
簡単に復習しておきましょう。
ニューロンっていうのは、動物の神経系を構成する細胞で、情報処理と情報伝達という役割を担っています。
何かに触れた とか 何かを見た とか 何かが聞えた など、外から入って来たあらゆる刺激を受け取って、電気信号のようなものを発生させ、それを他の細胞に伝達するのがニューロンなんですね。
つまり、ニューロンは、動物の情報処理装置で、その数が多ければ多いほど物事の認知能力が高まるということです。
たくさんの人が集まっている会場で、資料を配る人みたいなモンだと思ってください。
(ものすごく乱暴な説明だな・・・)
資料配布係のニューロンさんが少人数だと、なかなか全員に資料は行き渡りませんが、大勢いてくれたらアッちゅー間に資料が行き届きますよね。
脳みそは、一度に何種類もの資料を配布しなくちゃならなくて、しかも資料によってそれを必要としている人がバラバラ・・・
この資料は指の筋肉さんには配らないとならないけど、その他の筋肉さんには配る必要なしっ!!
みたいな感じですね。
配布係さんは、多ければ多いほど、役割分担しながら一度にたくさんの資料を正確に配布できることがおわかりでしょうか・・・
●ニューロンの数え方
さて、研究チームはどうやって犬と猫のニューロの数を数えたんでしょう?
それは・・・ハァハァ(←あんまり言いたくない様子)
脳みそをスープ状にして数えるんだそーです。
ハァハァ・・・(-_-;)
今回の実験では、脳みそ全体ではなく、大脳皮質の部分だけをスープ状にして、そこに含まれるニューロンの数を数えたそうです。
わたしは、粒入りコーンスープの中のコーンの粒を数える感じかと思ったのですが、もちろんニューロンはそんなに大きな粒ではありまへ~~ん(笑)
ああ・・・もう、このくだりはいいですか?
あまり具体的に想像させるな?
そうですね、いいですね、もう・・・
どのみち、教えてもらったところでわたしたちに数えられるシロモノではありません。
とにかくエライ研究者の人たちは、ニューロンを数える方法を確立してるんですからスッゴイですよねぇ・・・
●犬と猫のニューロンの数
さて、実際に研究チームが数えたニューロンの数ですが、
大きさがまったく異なるにも関わらず、ゴールデンレトリーバーと小型のMIX犬のニューロンの数はおよそ5億個だったそうです。
そして、猫のニューロンの数は、犬の半分の2億5000万個だったそうニャ~。
この猫のニューロンの数というのは、熊のニューロンの数とほぼ同じだそうです。
へぇ~~・・・・(そう言われても今一つピンとこないニャ)
それにしても、犬は5億個ものニューロンを持っているなんてスゴイじゃないの?!
確かに、犬は猫よりも人間の顔色を見てその態度を変えるといったことができる点で、猫よりも情報処理能力が高いといえそうです。
●人間は?
ちなみに、わたしたち人間は陸上動物界の中で最もニューロンの数が多くて、その数なんと160億個!!
ついで、霊長類のオランウータンとゴリラが80~90億個。
チンパンジーが60~70億個だそーです。
1位の人間は、2位の倍って・・・やっぱりダントツなんですねぇ!
”サルの惑星”になるにはだいぶ時間がかかりそうだな・・・
ホっ( ´∀` )
●意外な動物が・・・
ここでちょっとビックリ情報です。
実は霊長類以外の動物でニューロン数がもっとも多い陸上動物は、なんと
ぞうさん
(´・ω`・)エッ?
確かに、絵を描く象をテレビで見たことがありますが、わたしはそこまで象さんが賢いなんて思っていませんでした。
ところが、象のニューロンの数は56億個もあって、チンパンジーに迫る勢いなんですってー!!
研究者によると、巨大な体を制御するのに、多くの情報処理能力が必要となるということでしたが、わたしはもうひとつ、ニューロン数が多くなる原因が”群(むれ)”にあるのではないかと勝手に憶測しました。
人間も猿も犬も象も、群で助け合って生活しています。
群の中でうまくやっていくためには、仲間と良好な関係を保つために常にコミュニケーションを取り合う必要があります。
単独行動をしている動物に比べて、仲間内でも常に神経を張り詰めているところはあるのではないかなと・・・
ホラ、人間関係ってすんごく神経使うし疲れるじゃな~い?
●今後の研究も気になる
この研究チームは これまで肉食動物のニューロンの数を数えることに専念していたそうですが、これからは海洋生物のニューロンも数えていくそうです。
さきほど、人間のニューロンの数は陸上動物界でもっとも多いと書きましたよね?
え?!っと思った方もいらっしゃったのでは・・・?
実は、ヒレナガゴンドウというある種のクジラ(イルカだっていう人もいる)のニューロンの数は、人間よりも多くて300億個を超えているという推計がされているらしいんです!!
推計って・・・いったい誰がどうやって???
と思ってしまいますが、その推計が本当だとすると、この地球上で一番賢いのは人間ではないってことになりますから、実に興味深いですね~!
ただ・・・詳しい研究のやり方はわたしにはわかりませんが、ニューロンを数えるために、わざわざ対象動物の命を奪うようなやり方をしていませんように・・・
(参考:NATIONAL GEOGRAPHIC)
<今日のPet Hotel 11!>
きのうは痒がらなかったので”ジャマなまるいやつ”を 外してもらえたチャコだけど・・・ 今日はまた痒がったので速攻でシャンプー! 「え~~またぁ~~?やーーだなぁ・・・」 の顔・・・ごめんねチャコ、がんばれ!! |
目を合わせるとシャンプーされると思ったのか 急いで目をそらすボスと”なつ”(笑) |
おさんぽでスタートした途端にウンチをするのは いつもボス。 女子は「はやっ!!」って呆れてます( ´∀` ) |
日なたではがぜん張り切っちゃうんだ~♪ |
堤防の桜がもう五分咲きでした!! 河津桜かな? それにしても早すぎるような・・・ |