前回のブログからのつづきです。
母の元主治医の非情な言葉は母を大いに傷つけ、医師の指示通りに血圧を下げるお薬の服用量を倍に増やしたにも関わらず、血圧は相変わらず高いままで母は不調を訴えています。
もしも母の症状を現代の医療で解決することが難しかったとしても、医師が母の心に優しく寄り添ってくれ、母を安心させるようなことを言ってくれていたら、あるいはそれだけで母の体調は快方に向かっていたのではないか・・・そんな風に感じています。
【犬の不思議な癒しの力】
●弱き者に優しい犬
犬を飼ったことがある人なら、「犬が弱っている者にいかに優しく接するか」ということをお解りかと思います。
Pet Hotel 11!でも、そんなシーンを何度も目撃しています。
たとえば、新入りのワンちゃんがやってくると、
「わかってるわね?!アンタは新入りなんだかんねっ!!」
的なオラオラ系の態度を取る”某チワックス女番長”がいるんですが・・・(笑)
その新入りが老犬だったり幼いパピーだったりする場合、彼女は決して威圧的な態度を取ることはありません。
そればかりか、他の犬には許さないようなこと・・・例えばお気に入りのクッションを占領させるといったこと__をすんなりと許し、場合によっては他のワンちゃんからかばおうとすらします。
2ヵ月前に元繁殖犬のチャコが我が家にやってきた時も、ひどい皮膚炎を患っているチャコに、彼女”何か”を感じたのでしょう。
普段だったら絶対に彼女が許さないような”突進”をチャコから受けても、絶対にチャコを怒ることはなく、たったの一声も吠えなかったのです。
●飼い主以外の人間にも・・・
犬は、同じ犬だけでなく、弱っている人間に対してもやはり、寄り添ってなぐさめるような態度をよく取りますね。
泣いている赤ちゃんをあやすような仕草をするワンちゃんの動画をご覧になったことがある人も多いでしょう。
親に叱られ、泣いて自室に籠る子どもの元へ飼い犬が行って、慰めようと子どもに寄り添うワンちゃんのお話もよく聞きますね。
犬のこうした、弱き者の心に寄り添い慰めるという行動を、科学的に実証したチームがあります。
その実験は2012年にロンドン大学で行われました。
実験では18頭の犬とその飼い主、犬にとっての他人(研究スタッフ)が飼い主の自宅のリビングで、次の3つのチシュエーションを演じます。
①単に会話をしている
②鼻歌を歌う
③泣き真似をする
そして、犬たちがどのように振る舞うかの比較をしたわけですね。
実験の結果、18頭のうち3頭を除く15頭もの犬が、哀しそうに泣き真似をする人の傍に寄って行って躊躇なくその人の身体に鼻を寄せました。
それまでは、自分のシッポを追いかけることに夢中だったワンちゃんも、遊びをやめて泣き真似をする人の元へ行ったことが観察されています。
何より驚くべきことは、泣き真似をしているのが飼い主以外の、犬にとってはまったく見知らぬ人だったとしても、犬たちは飼い主にするのと同じように泣き真似をする人に寄り添ったということです。
(出典:Daily Mail)
●癒しの力は単なる”気休め”か?
よく、気持ちは楽になるけど実際には何の役にも立たないことを例えて”気休め”という言葉を用いますね。
でも、犬が弱っている者に寄り添う行動を見ていると、”気が休まること”は単なる”気休め”と呼べないような、一種の治癒力を与えるパワーのようなものではないかと感じざるを得ません。
”病は気から”という言葉はまさにそれを表しているのではないでしょうか・・・
それを証明するような実話がありますので、ご紹介したいと思います。
【犬が少年に起こした奇跡①】
●はるばるオオカミに会いに来た親子
ひとつめのお話は犬ではなくて犬の祖先=オオカミのお話です。
『狼の群と暮らした男』の著者 ショーン・エリス氏がイギリスの野生動物センターの手伝いをしていた時の事です。
ある日、ひとりの男性がセンターを訪れました。
男性は車イスを押していて、そこには13~14才くらいの彼の息子が乗っていました。
車イスの上で身動きひとつせずに虚空を見つめているその男の子を見て、ショーン氏は彼が重度の身体障害を持っていることが一目で判ったといいます。
野生動物センターでは一般の人が野生のオオカミとふれあうことができると知ったお父さんは、自分の息子をオオカミに会わせたいと考え、なんと800kmも離れたスコットランドからはるばるやってきたというのです。
当時のショーン氏はまだ、男の子がオオカミと会うことで何かを得るとは思っていませんでした。
●無駄と知りながら・・・
ショーン氏が一番注意を払ったのは、オオカミが男の子を傷つけるような事故を防止することでした。
更に、男の子本人が恐怖を感じないようにすることも大切なことでした。
そこでショーン氏は男の子のお父さんに
「これはとても大事なことです。
この子がオオカミのそばにいたくないと思った時に何か意思表示をすることはできますか?」
と尋ねました。
するとお父さんはそっけなく
「できないでしょう」
と答えました。
「今まで言葉を発したことがありませんし、どんなことにもぜんぜん反応したことがないのです。
生まれてこのかた、一度も感情を表したことがありません。」
それを聞いたショーン氏は、
「悪いけど、子どもを連れて回れ右をして今すぐスコットランドへ帰ってくれ」
と言うべきだろうと頭では解っていながら、自分でも理由を説明できないけれどなぜか父親からの依頼を引き受けることにしたといいます。
ショーンはオオカミの群の中から、ザーネスティという名の子オオカミを選んで、男の子に引き合わせることにしました。
長くなるので、つづきはまた次回にします。
<今日のPet Hotel 11!>
おお~!今日もパラボラは感度良好ですな(笑) こんな風にチャコにほとんどのしかかられても ”なつ”は憮然とするものの決して怒りません。 |
グレイスちゃんの催促 「お庭で遊びたいで~~~す」 ハイハイ(^▽^) |
とっても穏やかで優しいグレイスちゃんは お庭遊びがとっても好きなんです♪ ずっといいお天気がつづきますように~! |
夕方のおさんぽ♪ |
あ、ちょっとみんな待ってぇ~~~! ボク、ウンチ・・・ 毎日快便! |
海岸から駅前まで来たところで、グレイスちゃんと ”なつ”が激しく反応したのは・・・ |
おんまさ~~ん♪ わぁ~~カッコイイなぁ~~~! |
駅前からマホロバ前へ。 日当たりのいい場所の桜が既にこんなに・・・ 遠くに見えるのは昼間の月。 |