2017年10月19日木曜日

いい獣医さんを選ぶコツ(ワンちゃんのオーラルケア)③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


【健康で長生きしてもらうために】



●歯が悪くなると・・・


ハナちゃんは現在10才のチワズー(チワワ×シーズーMIX)の女の子です。

おばあちゃんですね(^▽^)

人間もワンちゃんも、衣食住の充実と医療の進歩によって、どんどん長寿になっています。

当然、延びた寿命に、体の各部パーツが追い付かないことが出てくる可能性も高くなります。

ハナちゃんが今回直面した歯槽膿漏→外歯瘻という症状の場合は、歯と歯茎にガタが出てしまった結果です。

その他の器官がすべて健康でも、歯や歯茎のようにお口の健康状態が良くないと、ごはんをキチンと噛めなくなったり、食べることそのものが苦痛になったりしますね。

身体は食べたものでできているわけですから、当然健康だった他の器官にも後々 影響を及ぼすことになるでしょう。

なんといっても、1日に2回(3回)の大きなお楽しみイベント=ごはん!!♪を楽しめなくなってしまうだなんて、生きる喜びが半減してしまいます( ノД`)


●オーラルケアしてますか?


他のワンちゃんが、どのくらいお口のケアをしているのか、気になりますよね?

Pet LIVES というサイトで、2013年にサイト読者を対象としたペットのデンタルケアに関するアンケート調査を行っています。

以下は、ワンちゃんの飼い主さんの回答結果です。

歯磨きガムを含む何らかのデンタルケアをしている:67%
本格的に歯ブラシで磨いている         :56%


ナットクの数字でしょうか?

わたしは、この割合はかなり高いと感じています。

実際の割合は・・・根拠はお預かりするワンちゃんなどを拝見していての単なる勘でしかありませんが、何らかのデンタルケアをしているワンちゃんは全体の2割以下ではないかと思っています。

この調査を行ったサイトは”ペットの病気や健康情報”を発信するサイトです。

その読者さんは、そもそもそういったことに対する意識や関心が高い人なので、このような数値が出ているんじゃあないかしらん・・・

※くどいようですが筆者の勝手な憶測です


●興味深い数値


同じサイトのデータで おもしろいと感じたのは、7割近くのワンちゃんが何らかのデンタルケアをしているにも関わらず、『ペットの口内に関する悩みありますか?』という問いに対して、74%もの飼い主さんがyesと回答していることです。

対して、猫ちゃんの調査ですが・・・

歯磨きガムを含む何らかのデンタルケアをしている:29%
本格的に歯ブラシで磨いている         :37%
ペットの口内に関する悩みある(13歳以上で)   :74%

(。´・ω・)ん?

何らかのデンタルケアをしている人の割合よりも、本格的に歯ブラシでケアしている人が少ないのは何故なんだろう・・・・きになるきになる~~・・・という大きな謎を残しつつ、構わず先へ進みますよ~~~!(ニャンでニャ~~?!)

注目したのは次の2点

◆猫ちゃんの飼い主さんで、なんらかのデンタルケアをしている人はワンちゃんの飼い主さんよりも少ない(半分以下)

◆デンタルケアをしている比率に違いがあっても、13歳以上になると口内に何らかの悩みがあるワンちゃん猫ちゃんは、いずれも74%くらいいる

・・・ということです。


●人間の場合も・・・

あんまりこういったデータに振り回されると、考えるのが面倒くさくなった脳みそは

『結局、歯磨きしてもしなくても大した違いはないってことなんじゃないの~?』

というラク~な結論を導き出そうとしてしまうのでキケンなんですが~(お庭番の脳みそは特にラクチン思考)

実際、人間の場合も、こういうことがありますよね?

毎食後歯磨きを熱心にしているのにしょっちゅう虫歯になって歯医者通いしている人がいる。(ウチの長女がそう)

その反対に

1日1回、イヤイヤ仕方なく歯磨きしているような人なのに、歯医者さんに行ったことがないくらい虫歯にならない人がいる・・・(ウチの長男がそう。ヘタすると磨かない日もありそう・・・)

この不公平を、神様はどー説明してくれるん~?!

こういう理不尽が起きる原因は、唾液の質が違うとか、エナメル質が違うとか、要するに先天的な要素が大きいって言われているようです。


Pet Hotel 11!にやってくるワンちゃんを見ていても、飼い主さんがとても小まめに歯磨きしているのにお口がすごく臭うワンちゃんもいれば、

『でんたるけあ~?してませんけど~?』

と仰る飼い主さんのワンちゃんが、口臭がなくて奥歯も白くてキレイ~~♪ってことがあったりします。

フーム・・・


●一度はやってみたけれど・・・


そんなこともあってか、ワンちゃんの飼い主さんに多いのは、次のようなパターンではないかと、わたしは想像します。

『デンタルケアが大事だって獣医さんに言われたから、一時期 歯磨きにチャレンジしてみたけど、すごくイヤがられて・・・

食後に歯磨きガムをあげていたんですけど、お高いし・・・いつの間にかなんとなーくやめてしまったんです。

獣医さんに行っても特に問題を指摘されたことがないので、まいっか~♪って、今はなんにもしてませーん』

どうでしょう?

ワタシのことだ!!

という飼い主さんはけっこういらっしゃるのではありませんか~~?


●大事なのは簡単に実践できるケア


『健康維持のためには、スクワットを朝晩100回ずつ、毎日休まず続けること』

って言われちゃった場合、1回サボっちゃうともう

『あ~あ・・・もうダメだ~!自分、ダメ人間ですから~!』

ってなっちゃう。

でも、

『毎日運動するのが理想だけど、できない場合はこの靴を履いていつも通りの生活をすると、それだけで運動量がUPするから、何もしないよりマシですよ』

みたいなことを言われたら、がんばるプレッシャーからも、できなかった時の罪悪感からも解放される分、気づいたら長つづきしてたってことはありそうですよね?

小まめに毎日ちゃーんと愛犬の歯磨きをしてあげられている飼い主さんには無縁のお話かもしれませんが、歯磨きをあきらめて放棄し、やさぐれている飼い主さんには、ぜひ次のお話を読んでみていただきたいのです。


【獣医さんが教えてくれたこと】


外歯瘻になってしまったハナちゃんを診てくれた獣医さんがお話してくださったことです。

『こういう風になっちゃうのは、わりと飼い主さんがお年寄りの子に多いんだよ。

人間の食べ物をモグモグして分けてあげたりしている確率が高い(笑)

または、柔らかいモンばっか食べてる子も、高確率で歯槽膿漏になるんだよね。

柔らかいものって、どうしても歯にひっついちゃうから・・・

もちろん、歯磨きちゃんとしてあげるのが理想だよ。

でも実は、カリカリフードだけ食べてる子って、歯垢や歯石がほとんどついてないんだよ!!』


この獣医さんは、ハナちゃんの飼い主さんがどんな方なのかを知りません。

ワタシ、喋ってないので・・・(←大門未知子風に)

でも実際、ハナちゃんの飼い主さんはおじいちゃんです。

占い師かよ?!

そして・・・ハナちゃんは好き嫌いが激しくて、カリカリフードの上に柔らかい食材をトッピングしているのですが、ほとんどの場合、食べるのはトッピングオンリーです。

カリカリフードだけをあげると

『なにこれっ?!フンッ!』

という風なお顔をしてそっぽを向いてしまいます。

要するに、柔らかいモンばっか食べてる子・・・

獣医さんの推察、みごとに的中で~~す(カランコロンカラ~ン♪)


長くなったので次回につづきます。



<今日のPet Hotel 11!>

お外は冷たい雨なので、お部屋でボール遊び

”なつ”はフカフカのお洋服を着て
フカフカハウスで爆睡

早く雨、やまないかなぁ~~~