ご近所迷惑を考え、今度こそ鳴き止ませなくては!とワンコハウスに向かった私は、今度は怖ぁい顔で”なつ”を睨み、
「シッ!ダメ!!」
と、低くするどい声でたしなめました。
目にいっぱい涙をためながら・・・
”なつ”は・・・素直に泣きやみました。
ところが!!
私が立ち去ると、”なつ”はますます悲し気な声で鳴き始めるではないですかっ?!
私たちは迷いました。
むむむ・・・しまった。つい不憫に思ってさっき抱き上げたりしたから、呼べば抱っこに来てくれると勘違いさせてしまったやもしれない・・・
幸い、けたたましく吠えているわけではないから、この程度ならもう行かずに放置した方がいいかもしれない。
いやいや、一旦ハウスから出してやって、犬舎の中を自分で歩き回らせて、本当に”モカ”がいないということを解らせて納得させた方がいいんじゃないのか?
そんなことを話し合っている間も、”なつ”の悲痛な鳴き声は続きました(←私たちはウルウルしている)
結局私たちは
「あと15分は我慢しよう。15分放置して、それでも泣きやまなければもう1回だけ行って、”なつ”が納得するまで犬舎をうろつくのに付き合ってやろう」
という結論に達しました。
果たして・・・15分経っても鳴き声は止みませんでした。
私はフライング気味に”なつ”のハウスに向かいます。
「なつったらなつったら・・・モカはいないんだったら・・・ホラ、自分で確認してごらんなさい」
そう言って”なつ”をハウスから出してやりました(←もちろんウルウルしている)
”なつ”は、お部屋をグルっと一周するようにゆっくり歩きます。
まるで、今日一緒にモカと遊んだその残り香を確認するように・・・・(”なつ”ったら~ウルウル・・・)
そして一周し終えると、まっすぐにトイレットシートに行って
プリプリプリプリプリ~~~ =3 (←下痢でした)
( ゚Д゚) え・・・?! プリプリ?
そう、私たちはもう勝手に”なつ”が泣いている理由を、自分たちが思い込みたいように擬人化し、美化して解釈し・・・(←このバカタレがーーっ!)
もらい泣きまでして(←こっぱずかしいぞーーっ!)
『普段と違う鳴き方をしているようであれば、体調不良を疑え』
という大原則をスコーンと見落としていたのでした。
”なつ”モカを探し求めて泣いていたのではなく、はただひたすら
「うんちうんちうんち出ちゃうぅ~~~~っ!」
と鳴いていただけでした(;'∀')
犬を扱うお仕事をしていながら、実にお粗末な!実に嘆かわしい!なによりお恥ずかしい!
お恥ずかしすぎて本当は内緒にしておきたーい( ノД`)
でも、あえてこのお話を公開することにより、今後の自分たちの戒めにしてまいりたいと考えました。
ちなみに、プリプリ~っと緩いうんちをした”なつ”は、その後全く鳴くことなく、スヤスヤと眠りにつき・・・
幸いお腹の調子もすぐに戻りましたとさ♪
みなさんも、犬を擬人化するのは大変危険な場合もありますので、お気を付けあそばせ~
(↑うるさいだまれひっこめーーー!)
鳴りやまぬブーイングを一身に受けながら、以後に活かさせていただきます・・・
「まったくもー・・・頼むわよアンタたち!」