2017年10月17日火曜日

いい獣医さんを選ぶコツ(ワンちゃんのオーラルケア)①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



【獣医さんを賢く利用しよう!】


●愛犬の歯の状態、把握してますか?


先日『ハナちゃんの外歯瘻』についてお話しました。

ある日突然、ハナちゃんの右目の下から出血していることに飼い主さんが気づいて、依頼を受けたわたしがハナちゃんを獣医さんに連れて行ったところ、原因は外傷ではなく外歯瘻だった・・・

というお話でした。

詳しい内容はコチラでどうぞ →  『幸せになった保護犬たち③』

歯槽膿漏が悪化して、ほっぺに穴が空いてしまうほどになるなんて、怖いですね~!

みなさんは、愛犬のお口の状態が良好かどうか、ちゃんと把握されていますか?


●犬の歯医者さんはいない


ハナちゃんは、毎年きちんと予防接種を受けています。

にも関わらず、歯の問題について獣医さんから指摘されたことはありませんでした

飼い主さんの多くは、毎年1回の予防接種を受けさせるために獣医さんに連れて行って・・・

そこで特に獣医さんからなにも指摘されなければ

『よかった。健康に問題がなかったんだろう』

と思い込みがちですよね。

でも、獣医さんも色々です。

飼い主さんとワンちゃんの身になって、親切に気になる点を指摘してくれる獣医さんもいれば、次々にやってくるペットたちを”さばくだけ”ってゆータイプの獣医さんもいるわけです。

”さばくだけ”タイプの獣医さんは、頼まれたことしかやってくれませんから、いちいち言われてもいない健康状態をチェックして、アドバイスなんかしてくれません。

もちろん、予防接種を受けることができる状態か?を診断しなくては注射はできないので、発熱がないか?などといったことはチェックしてくれているはずですが、そこで歯まで診てくれるということはあまりないですね。

結局、飼い主さん自身が積極的に”健康診断”を受けること。

そして、せっかく健康診断を受けたからには、例えば

『ハイ、問題ありませんでしたよ~』

と言われたとしても、そのひとつひとつの項目にもっと注目して、少しでも気になることがあればどんどん質問するくらいのことをした方がいいんです。

お金、ちゃんと払っているんですし~~~!

犬には専門の歯医者さんはいませんよね。

もしも、健康診断の項目に”歯”に関することがなければ、飼い主さんの方から

『センセ、歯は大丈夫でしたか歯は?!歯もチェックしてくださいね!』

とグイグイ質問や要望を出してみた方がいいんです。


●いろんな獣医さんがいる


あんまりしたくないお話ですが、獣医さんの中には、こと”予防”に関しては消極的な獣医さんもいるみたいなんですよ・・・(;'∀')

本来はご家庭で飼い主さんが気を付けるべき点や、ご家庭でできる健康管理などを獣医さんが教えて下さることによって、幸福で健やかな生活を送ることができるはずのワンちゃんです。

ところが、獣医さんによっては

『健やかでいられた日にゃあ獣医に駆け込んでこなくなっては商売あがったりだ!』

とでも思うんですかねぇ・・・(殴る蹴る←失礼しましたオホホホ)

ご家庭でできる予防策などに言及してくれない獣医さんが多いみたいなんです。

だから、

『先生が忙しそうだから…』

とか

『ぶっきらぼうで訊きにくい雰囲気~』

とかいった理由で尻込みすることなく、飼い主として心配なことや、今後気を付けるべきことなんかをバシバシ質問するべきですし、そういうことがしにくい場合はかかりつけの獣医さんを変えることも考えるべきだと思うんです。

あと、説明は不親切なのにやたらとお薬を大量に出したがる獣医さんも、なんとなく金儲け至上主義のかほりがプンスカしますね~!


●信頼できる獣医さん


◆ハナちゃんのセカンドオピニオン


今回の主役=ハナちゃんを、わたしが獣医さんに連れて行っているのには理由があるんです。

ハナちゃんは元々Pet Hotel 11!のお客様でした。

ある時、ハナちゃんをお預かりに伺ったところ、飼い主さんからこんなご相談を受けました。

『先日、ハナちゃんが体を痒そうにしていたので、気になって近所の獣医さんに連れて行ったんです。

そうしたら、猫につくノミがいるんだろうと言われて、薬を処方されたんですが、飲ませたのにあまり改善した感じがしなくて・・・』

原因とお薬が合っていれば改善するはずなのに変だなぁ・・・と飼い主さんは獣医さんに対して懐疑的になっておられたわけですね。

そこで、Pet Hotel 11!でお預かりしている間に別の獣医さんにも診せてみましょうってことになりました。

セカンドオピニオンってやつですね。


◆全く違う診断結果


Pet Hotel 11!がいつもお願いしている獣医さんにハナちゃんを連れて行ったところ、

『ノミなんかいませんね。ノミに噛まれた痕もないでーース!』

( ゚Д゚) パードン?

『痒がっているとしたら、脂漏かな。ホラここんとこ。少しだけど被毛の生え際のあたりに皮脂の塊みたいのがあるでしょ?

あと、アトピーもあるね。

でも、どちらもそこまで酷い状態じゃあないよ。

手入れも行き届いているし。

かえって気にしてシャンプーでゴシゴシ洗ったりしたらひどくなるから、やめてあげてね。

湿気がこもらないように、もし洗ったらよく乾かしてあげることと、ブラッシングで通気をよくしてあげることくらいかな~。

あんまり心配いらないって伝えてあげてよ』


ものすごくナットクでした。

なぜならば、飼い主さんは『ハナちゃんが痒がる』と仰っていましたが、実際にわたしが見たところ、ハナちゃんがそう痒がっているようには見えなかったからです。

そりゃ~時々、カイカイカイカイ!っていうあの仕草はしますよ。

でも、他の子に比べて極端にその仕草が多いとか目立つという感じはしなかったんです。

ネコにつくノミって・・・どっからそんなお話になったわけぇ~~?!

いいかげんすぎるっ!!(プンスカプンッ)

ちなみに、『猫ノミ説』を唱えた獣医さんは、ハナちゃんが予防接種を受けていた獣医さんです。

いないはずの猫ノミは見えたのに、予防接種時にはハナちゃんの歯の状態には気づかなかったようですねぇ(-_-;)


◆ハナちゃんのお薬


獣医さんに行く際、ハナちゃんの飼い主さんから、わたしは、お薬を預かってきていました。

それは今回『猫ノミ説』を唱えた獣医さんに処方されたお薬ではありません。

『猫ノミ獣医』(あ、呼び方変わってる・・・?!)が処方したお薬は当日1回の服用でOKのものでしたから。

ハナちゃんの飼い主さんから、

『コレなんですけどね?以前住んでいた別なところの獣医さんにもらったお薬で・・・やっぱりハナちゃんが痒がっている時に処方していただいたものなんです。これを飲ませていいかも獣医さんに訊いていただけませんか?』

と言われてお預かりしていたものでした。

さて、獣医さんの見解は・・・?


長くなるのでつづきは次回にします。



<今日のPet Hotel 11!>

ハナちゃんです。ホッペはきれいになったので
来週いよいよ歯根の手術です!がんばろーね!

お外はまだ雨なので・・・
ウリくんはお部屋でドタバタ・・・

お部屋から屋根つきスペースに出たり・・・

入ったり~・・・

ハンバーガーのおもちゃを「ピーーーーッ」
ってやったり~・・・(笑)

ウリくん「ねえ、”なつ”もピーッってする~?」
”なつ”「しないわよっ!!」

「ワタシはお庭に行って虫をいたぶりたいのー!」
お庭は雨でグチャグチャだから今日はダーメ!