2017年10月23日月曜日

ワンちゃん想いの政党はどこだ?!②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

みなさまのお住まいの地域では、台風の被害はありませんでしたか?

ここ、三浦市では多くの世帯が早朝から停電で、復旧したのは午後になってからでした。

冷凍にしていたコロッケやハンバーグが半解凍されてしまったので、急いで食べなくちゃー・・・程度の被害で済みました。

また次の台風の赤ちゃんが生まれたそうですね・・・

台風の出産ラッシュだけはいただけなーーい( ノД`)



さて、前回のブログで、2013年9月の動物愛護管理法において、8週齢規制が検討されたにも関わらず、実際には骨抜きの改正になったということをお話しました。


【法改正に関わる登場人物たち】


●刻むねぇ~!


前回お話した通り、改正法では

45日(改正後3年間) → 49日(いつか改正されるまで) → 56日(いつか)

などとゆー、法律とはいえないほど曖昧な結論になっています。

いつかっていつなんだ~い?!


●望むのは誰?望まないのは誰?


生後56日(8週齢)までは子犬を母犬から引き離さない方が問題行動を起こすワンちゃんが減ることはもう判っているんです。

判っているから具体的に56日っていう数字が出ているんです。

にも関わらず、スパッ!と56日にせずに、ここまで刻むのは何故なんでしょう?

何やらものすんごい攻防戦が繰り広げられた結果、落としどころをこのようにせざるを得なかったからなんですね。

その攻防戦というのは、誰と誰の間の攻防戦で、誰が得をして誰が損をするお話なんでしょーか?


●登場人物


動物愛護管理法の改正という舞台に登場する人物たちと、その言い分を整理してみましょう。

登場人物①

動物保護団体、動物愛護団体など(飼い主さんとワンちゃんもこのグループにします)

8週齢規制を1日も早く法制化したい人たち。

または法制化すると得をする人たちです。

◆動物保護団体(個人の保護活動家)

根本的に捨てられるワンちゃんの数を減らすことをせず、保健所から単に保護犬を横流しすることで

『ウチの地域はワンちゃんの殺処分ゼロに近づけましたー!どう?優しい行政でしょ?』

などと言っている無責任な自治体はもうたくさん!

市民ウケのいい行政の”殺処分ゼロ計画”の受け皿になって、こっちはパンク寸前なんですが?!

処分されるワンちゃんを減らしたい!

そういう想いで日々、保健所からワンちゃんを救出し、世話をしています。

必要に応じて病気があれば治療をし、去勢や避妊手術もします。

引き取り手が見つかりやすいように、問題行動のあるワンちゃんをしつけ直したりもします。

でも追い付かない・・・

どうしても問題行動が抜けない子もたくさんいる・・・

そもそも、この問題行動のせいで飼い主から捨てられてしまったのかもしれない子たち。

こんなことを繰り返していてもキリがない。

施設にも人手にも資金にも限りがある中で、ワンちゃんたちの命を繋ぐ最後の受け皿となっている自分たちが潰れないようにするには、根本的に飼育放棄されるワンちゃんを減らさなくては!!


もちろん、問題行動のすべてが、”早すぎる母子の分離”によるものではないでしょう。

でも、多くの問題行動の根っこになると言われている社会性の欠如の原因になっていることは、さまざまな研究からも判ってきているのだから、せめてそこを改善してくださいよ!

そういう理由から、早急な8週齢規制の法制化を強く望みます!


◆動物愛護団体(動物愛護家)

犬としての基本的な社会性を身に着けるたいせつな時期に、母犬や兄弟犬と引き離された結果、他のワンちゃんと交流する術(すべ)を知らず、ひどく神経質だったり臆病だったりするワンちゃんたちが可哀相!

犬として本来謳歌できるはずの犬生の楽しみが激減してしまう。

それは、ワンちゃんが持っている基本的犬権の侵害だ。

更に、社会性のなさから問題行動を起こしてしまい、たくさんのワンちゃんたちが飼い主さんから見放され、深く傷つくのはあまりにも人間の身勝手すぎる!

その挙句に、捨てられて傷ついているワンちゃんたちをガス室に入れるだなんて言語道断!鬼畜の所業!

8週齢規制を設けて、こういった可哀相なワンちゃん(ペットたち)を減らすべきだ!

そういう理由から、早急な8週齢規制の法制化を強く望みます!


◆飼い主さん

今まで何匹もワンちゃんを飼ってきたけれど・・・

ペットショップで買ってきたこの子は懸命に愛情を注いでしつけをしても、どうも困った行動が直らなくて、ほとほと疲れてしまいました。

家族全員、もう何度も噛まれて病院送りに・・・( ノД`)

先日、テレビで視て知ったんです。

あまりに早い時期にお母さんから引き離された子にこういう子が多いって。

プロのトレーナーでもお手上げの子がいるって・・・

そんな子、シロウトの飼い主にしつけられるはずがないじゃーないですかぁ?!

だったらそんなに早く店頭に並べられないようにしてくれたらいいじゃーないですかぁ?!

そんな子たちを売れる制度を許しておいて、『しつけは飼い主の責任だ』なんて、あまりにあんまりですぅ~~~!(むせび泣き)

わたしのような悲惨な飼い主を増やさないためにも、早急な8週齢規制の法制化を強く望みます!


◆ワンちゃん

ワンッ!ワンワンワンワンワンワンワンワンッ!!


登場人物②

ブリーダー、ペット流通業界、ペット販売業などといった、いわゆるペット業界の人たちです。

8週齢規制を阻止したい人たち。

または法制化すると損をする人たちです。


8週齢規制なんかされた日にゃ~、こちとら商売あがったりですよ!

『56日経つまで母犬と離すな』

ですって~?!

そんなことしたら、いっちばんカワイイ盛りを過ぎちゃいますよ!

犬を買っていく人たちっていうのはねえ、子犬のあのなんともいえないあどけなさにキューーンッ!ってきて、飼う気もなかったのに買っちゃうんですよ。

それが、ハンパに大人っぽい顔つきになっちゃった子だったらどうです?

売れなくなりますよ!売上半減どころの騒ぎじゃーない!

それと、生まれた子犬を手元に長く置くってことは、それだけエサ代などのコストがかかるんですよ?

それを商品(子犬)に乗っけるとどうなると思いますか?

可愛くもない半分大人顔の子犬が、今より更に高い値札をつけて並んでいることになるんですよ?!

売れるワケがないじゃーないですか!!

そうなると日本経済どうなります?

景気回復に重要なのは、バンバン売ってバンバン買う。

これが資本主義でしょう?

『あのう・・・犬の売上が落ちて飼い犬が減ると、ウチも困るんですが・・・』
(by ペットフード業界、獣医さん、トリマーさん、ペットホテルなどのペット業界のひとたち)

ほぉ~~ら!ね?みーんなとっても困るんだ。

イイんですか?景気が落ち込みますよ~~~~!

そういう理由で8週齢規制の法制化は絶対はんたーーーい!!




・・・・登場人物③の言い分は、長くなるので次回につづきまーす。



<今日のPet Hotel 11!>

ゆうべはすごい雨と風で怖かったよぉ~~~!

みんなのお庭もこんなになっちゃった!

三浦海岸は高潮で砂浜がなくなるくらい
ザブーーン!と波がきました。
おかげで遊歩道のブロックがぁ・・・( ノД`)

あーあ・・・お庭がこんなになっちゃって・・・

チョーー楽しい~~~~♪
(お庭番は楽しくないぞーーー)

お山からたくさんぶら下がっていたカラスウリも
だいぶ落っこちちゃって・・・

チョーー楽しい~~~~♪
(こらー、食べるなー!)