前回ブログのつづきです。
【臆病Lちゃんとご家族のあゆみ】
●順調な滑り出し
Lちゃんは、2歳になったばかりの女の子で、パピーのころから今の飼い主さんのおうちで暮らしています。
飼い主さんによると、Lちゃんがなんとか”お散歩らしきこと”ができるようになったのは、昨年の春・・・つまり1才になったころからだそうです。
パピーからワンちゃんを飼ったことがある方ならお解りかと思いますが、よくしつけ本などには、
「お散歩の慣らし期間として、本格的にお散歩させる前に抱っこして外の空気や音に慣れさせましょう」
みたいなことが書いてあります。
Lちゃんの飼い主さんも、はじめはLちゃんを抱っこしてお散歩していたそうです。
その時は、Lちゃんの様子に特に変わったこともなく、しごく順調だったため、パピークラスなどに通わせる必要も感じなかったようです。
●お散歩できない?!
ところが、いざリードをつけてお散歩デビューさせようとしたところ、Lちゃんは家からまったく離れようとしなかったそうです。
「犬はみんなお散歩が好き」
と思っていた飼い主さんご夫妻は困惑しました。
ご夫妻のどちらかがLちゃんの前方に行き、大好きなオヤツで誘うとやっと少しだけ歩く・・・
けれども知らない人や他の犬、車やバイクが見えると怯えて吠え続け、一目散に猛然と家を目指す・・・
Lちゃんは、そんな状態で、とてもお散歩などできるような状態ではありませんでした。
●訓練士さんに相談
ご夫妻は、Lちゃんのことを訓練士さんに相談することにしました。
すると、訓練士さんは次のようなアドバイスを下さったそうです。
「とにかくLちゃんがお散歩を嫌いにならいようにしましょう。
そのためにまずは、Lちゃんが苦手な人も犬もいない、バイクも車もない静かな場所でお散歩させるようにしてください。」
飼い主さんご夫妻は、訓練士さんに言われたとおり、それからは早起きして誰にも会わない場所を見つけてLちゃんのお散歩訓練をしていたそうです。
はじめはやはり、オヤツで誘導しながらです。
Lちゃんが少し外を歩くことに慣れてきてからも、
「しばらくは他の犬とすれ違わないようにした方がいいです。」
と訓練士さんに言われていたので、遠くに他の犬の姿が見えるとさりげなく方向転換するなどしながらお散歩訓練を続けました。
そうして、Lちゃんは少しずつよその人とすれ違ったり、車やバイクが通り過ぎる場所を歩けるようになっていきました。
それが、Lちゃんが1才になったころのことです。
●努力の継続
他の犬を避けながら、なんとか近所を歩けるようになったLちゃんを、ご夫妻は車に乗せてあちこちの公園に連れて行ってあげました。
訓練士さんに
「今、この時期はLちゃんが行ったことのない公園にどんどん連れ出してあげてください。」
と言われたからです。
お散歩中にすれ違う人や車やバイクに慣れたので、今度は違う場所にも慣れていくように・・・ということですね。
はじめのうち、Lちゃんは知らない公園に連れて行かれると、ひどく怯えていたそうです。
シッポは丸めて足の間に引っ込め、体をガクガクと震わせ、ちょっとでも他の犬の声が聴こえようものなら悲鳴のような声で吠え始めていたといいます。
そんな風に、まだまだお散歩に対する怯えの見られるLちゃんのことを、当時はまだお散歩中に叱ってはダメと訓練士さんに言われていたそうです。
せっかく少しずつお散歩できるようになってきたLちゃんが、お散歩中に叱られて怖い思いをすることによってお散歩自体を嫌いにならないためのアドバイスですね。
訓練士さんのアドバイスを忠実に守りながら、Lちゃんを色々な公園に連れて行くことを続けているうちに、徐々にLちゃんは、へっぴり腰ながらも知らない公園を歩けるようになり、丸めていたシッポは垂れた状態に・・・そしてやがてピンと立った状態になってきたそうです。
訓練士さんからも、そのことを
「自信がついてきたしるしだよ!」
と褒めてもらえました。
このようにして、Lちゃんはついに、知らない場所に行ってもお散歩できるようになっていったのです。
飼い主さんご夫妻は、
「あー、Lが自分で歩いてるね。
犬の散歩みたいだね♪」
と喜び合ったそうです。
昨年の秋には、飼い主さんのご実家までLちゃんを連れて旅行をしたり、キャンプにも連れて行けるようになったそうです!
●ホっとして・・・
そんな時、頼りにしていた訓練士さんが急に変わってしまい、飼い主さんご自身もちょうどお仕事が忙しくなってきたこともあって、Lちゃんの臆病克服訓練は中断してしまっていたそうです。
まったくお散歩できなかったLちゃんが、他の犬との接近にさえ気を付ければどこへでも連れて行けるようになっていたことで、なんとなく一段落した感じになったのでしょうね。
飼い主さんもご自身で
「ホっとしてしまったということもあるかもしれません」
と振り返っておいででした。
飼い主さんのメールによると、
「その後、Pet Hotel 11!さんに出会って・・・」
とありました。
これはわたしの想像で、飼い主さんに確かめたわけではありませんが、きっと、普段の生活には困らなくなって訓練を中断していたLちゃんの飼い主さんが、お出かけの予定が入ってペットホテルを探し始めたあたりから、急に不安になってこられたのではないかと思います。
「ペットホテルにお泊りなんて、Lは大丈夫かしら?
今まで一生懸命訓練していたことが、預けられたホテルでイヤな思いや怖い思いをすることで元の木阿弥なんてことになったらどうしよう・・・」
そんな風に思ってLちゃんのためにペットホテルを探して、ウチを見つけて下さり、まずは4時間だけのトライアルから試してみよう・・・ということになったのだと想像しました。
ケージに閉じ込められるホテルに預けてしまうと、Lちゃんがストレスでおかしくなってしまうかもしれない・・・
かといって、他のワンちゃんと一緒に遊ぶだなんて、Lちゃんには大変な高いハードルです!
後になって、Lちゃんと飼い主さんのこれまでの歩みを伺ったわたしは、この時の飼い主さんご夫妻の不安と葛藤は大変なものだったのではないかと想像しました。
ほとんど「賭け」みたいなものだったのではないでしょーか・・・(;'∀')
さて、そこまでのお話を伺い、Lちゃんの飼い主さんは本当によく頑張って来られたのだなぁ~!と感心すると同時に、ひとつの疑問が浮かびました。
それは、あまりにも臆病で社会性のないLちゃんが、飼い主さんのおうちにやってきた経緯についてです。
わたしが想像していたのは、8週令に満たないようなひどく早い時期に母犬や兄弟犬から引き離されて、ペットショップにいた子なのではないか・・・
ということでした。
ところが、わたしの予想はまったくハズレていました。
長くなるので、つづきはまた次回にしまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
今日はとってもいいお天気♪ お庭でいっぱい遊んだよー! |
ドウモ!ウリだよんっ! 今忙しいんだー! Rちゃんと追いかけっこしたり・・・ |
Cくんとおいかけっこしたり~! (楽しそうでなによりだね~ 笑) |
Rちゃん「Hちゃん、どうして仕切りの向こうにいるの?」 Hちゃん「それはね・・・・・」 |
Hちゃん「アタシがこーーーんなお顔をするからよ!」 Rちゃん「なるほど・・・汗」 |
Sくん「ねえ~~ チャコちゃ~~~ん」 |
Sくん「好きが止まらないんだよ~!タスケテー!」 チャコ「し・・・知らないったら」 |
伝説の英雄”ボス”がカンカンゴミ箱から・・・ |
伝説の汚いテニスボールを出すの巻(どよめき) |
Cくん「ボクが伝説の野球ボールを出そうとすると・・・」 |
あっちに転がって行っちゃうーーー!! |
せめて「フタ」に乗っかっているボールくらい 取りたいんだけど・・・ やっぱり怖くて取れないCくん(笑)がんばれー! |
お?お?誰か来たぞーーーう! |
Sくん&ボス「わわ!すっごいオシャレ番長だ♪」 Rくんはこう見えて12才! |
ちょっとちょっと、よく見せて~~! |
見せてったらぁ~~~~! |
なつ「ボスたち、すんごい食いついてんな~」 (なつはクールすぎ!!) |
Mちゃんもステキでしょ~?! |
Mちゃん「当たり前よ!ママは凄腕トリマーなんだから」 おおおおーーーっ! |
カワイイカワイイMおばあちゃん♪ |
Mおばあちゃん「ちょっと!おばあちゃんって言わないでっ! お耳はまだよーーく聴こえてるのよ!」 はいはい(;^_^A |
お久しぶりでーす!CJですっ! ママ、ボクとーーっても元気だヨ♪ |
明日もきっと晴れますよーーに!! (ごめん、Rちゃん・・・明日は朝から雨だって (;´Д`) 早起きして降る前に朝さんぽは行けるように頑張るねっ!) |