前回ブログのつづきです。
前回の記事で、日本という国をひとりの人間に例えて考えてみました。
日本さんは、無計画に自分の手に負えなくなるほど大量の子犬や子猫を産ませて・・・何万匹もの犬や猫を毎年殺している人。
でしたね?
【日本さんを真人間にするために】
●やりたい放題の日本さん
日本さん・・・ちょっと酷すぎますね。
すぐさま通報しなくてはならないレベルの危険人物です。
もちろん、「一般の民間人には許されていなくて国には許されていること」ってゆーのはあります。
例えば、拳銃の保持とか、死刑制度もそうですね。
けれども、そういったものは通常、厳重な規則と管理の下で公正に取り扱われていなくてはなりません。
一方で、手に負えなくなったペットを国が殺処分することに関して、厳重な規則はありません。
ただでさえ国は簡単に殺処分ができてしまうというのに、つい先日、国(環境省)は更に殺処分のハードルが低くなる、次のような方針を発表しました。
「自治体が掲げる犬猫の「殺処分ゼロ」の定義を明確化し、譲渡が難しいケースを除外する」
要するに、保健所が引き取った犬や猫のうち、譲渡が難しそうだと判断した子に関しては、殺処分したとしても「殺処分頭数」にすらカウントされないってことです。
ある保健所に収容した犬や猫を、たとえ全頭殺処分にしたとしても、「全頭、譲渡が難しいケースだった」と言ってしまえば、その保健所は「ウチは殺処分頭数ゼロ」と発表できちゃうシステムです。
こんなことがまかり通ってしまえば、実際に殺処分にされた犬や猫の数を正確に把握することができなくなってしまいますね。
まさに、闇から闇へ・・・
では日本さんに訊くけど、「譲渡に難しいケース」っていうのはどうやって決めるの?
日本さん「え?オレのオレによるオレの判断だけど何か?」
日本さんは、何匹殺そうが一匹も殺していない”無実の人”となる権利を手に入れたようです・・・(-_-)
やりたい放題がすぎませんか?
●本当の殺処分ゼロ
本当の意味での殺処分ゼロとは、どういう形でしょうか?
実際には殺処分しているのに、していないことにしてしまうことでないのは当然です。
◇悪徳ブリーダーの撲滅
少なくとも、悪徳ブリーダーが存在しない状態にして、無秩序にバンバン産ませて流通させるシステムを止めなくてはなりません。
日本さんの手に負えないペットが毎年殺処分されているのは、こうした悪徳ブリーダーが
「母犬が死のうが病気になろうが知ったこっちゃない。
20匹産ませて1匹でも売れりゃー儲けになるんだから、とにかく産ませまくるだけさ!
不健康な母犬から産まれた心身が不健康な子犬たちは、成長して問題行動を起こすから飼い主に捨てられる可能性が高い?
そんなことコッチには関係ない。
何しろ売れてしまえば後は知らねーよ!」
という考えで子犬や子猫を量産して大儲けすることが日本さんによって容認されているからです。
こういった悪徳ブリーダーの規制強化やライセンス制の導入(いわゆる”蛇口を締める政策ですね)は急務だということは火を見るより明らかなのに、なぜ日本さんはそこに手を付けようとしないのでしょうか?
◇飼い主の資質
愛犬を最期まで面倒みる覚悟で飼い始めたにもかかわらず、処々の事情でどうしても手放さざるを得なくなった飼い主さんたちの事例をお話しましたが、残念ながら中には「安易に」愛犬を放棄する飼い主もいるのは事実です。
少なくとも、飼い始める時は間違いなく一生面倒を見る覚悟を持っている人だけを飼い主として認める制度があっていいと思います。
誰でも簡単に、今すぐペットショップに行けば犬や猫を手に入れることができる制度を容認している限り、まるでハンドバッグを買うように「簡単に」ペットを買って、飽きれば「簡単に」捨てる飼い主がいなくなるはずはありませんね。
◇「無理です」とギブアップした飼い主の受け皿
上記のような「簡単に産ませ、簡単に流通させないシステム」と「安易に飼い始めることを許さないシステム」を確立した後に、それでもどうしても適正にペットの飼養ができなくなった飼い主さんのペットたちについては、日本さんが責任もって引き受け、新しい飼い主を見つけるか、終生適正な環境で飼養しつづけるべきだと思います。
そこに国が責任を負わなければならなくなれば、おのずと繁殖業者や無責任な飼い主への規制にも力を注がざるを得なくなるでしょう。
上記のようなことを日本さんがホンキでやれば・・・
「犬を飼いたい」でも今犬を飼おうと思っても”5~6年待ち”だからなぁ~・・・
みたいなことになってしまうかもしれませんね。
そんなことになったらタイヘンだーーっ!!
って思いますか?
わたしは、別にそれでいいんじゃないかなぁーと思います。
だって、買おうとしているものは「命」なんですから・・・
●日本さんの更生プログラムに反対する人たち
日本さんを更生させ、本当の意味での「殺処分ゼロ」を目指して法改正案を出している人たちはたくさんいます。
提案している具体的な改正案の内容は少しずつ違っていますが、それはあまりにも現状の問題が山積しすぎているせいです。
最終的に「こうするべき」と考えている内容はほぼ共通していて、単に優先している事項が異なるだけなのですね。
何故なら、法律を改正すれば影響を受ける人も大勢いるので、一度にドラスティックに法改正をすることが難しいからです。
そのため、現在さまざまな法改正に向けての活動をしている人たちは、それぞれ
「とりあえず、これだけはまず改正してほしい!」
と考える点を訴えているのです。
●法改正に反対する人たち
他方、こうした法改正に強硬に反対する人たちの存在があります。
当然、繁殖業者やペットショップなどのペット流通業界の人たちは大反対ですね。
理由は簡単。
儲からなくなるからです。
けれども、この人たちの反対だけで法改正がなかなか前に進まないわけではありません。
最もネックになっている反対派の人たち・・・それは他ならない
日本さん!!(←やっぱりオマエかーーーい?!)
行政としても、人々が「簡単に」ペットを買い、ペットフードやペット関連グッズをジャカスカ買ってくれれば景気がよくなるので大歓迎です。
もちろん、「簡単に」見捨てられたペットの終生飼養を国がするなどという「税金の無駄遣い」は絶対にしたくないと考えているでしょう。
また、国会議員の中にも動物たちのための法改正に反対する人がいます。
それは、業界から多額の献金を受け取っている人など、業界と深いかかわりがある議員さんたちだと言われていますし、それ以外に理由が見あたりませんね。
●反対している人を名指ししようという運動
人間の身勝手によって不幸になる犬や猫たちのことを憂いてずっと活動してきた人たちは、上記のような反対派の人々に阻まれて、法改正がまったく進んでいかない現状に疲れ果ててきています。
そして、最近こういった人たちの間でひとつの新しい動きが出てきています。
それは・・・
「動物のための法改正に反対している議員の名前をSNSなどでどんどん公表していこう」
という動きです。
実際に、浅田美代子さんは先日、ご自身のフェイスブックの投稿で自民党動物愛護議連の事務局長である三原じゅん子議員について、
「こんな人が動物愛護議連の事務局長になっても動物の命の為に動いてくれるはずがない。
肩書きだけの事務局長などいらない。
自民党でも本当に動物のことを考えてくれている議員さんもいます。そういう方になって頂きたい。」
と発信しました。
イイと思います!
ウソやでっち上げでなければ、公人の考えや発言はどんどん発信されていくべきだと思いますし、投票権を持っているわたしたちには、それを知る権利があると思います。
こういった発信がなければ、肩書だけを見て貴重な票を不本意な人に入れてしまう有権者だっているはずですからね。
わたしも、今後そういった情報を見かけたら積極的にブログで発表していこうと思っています。
最近のわが国の政策を見ていると、
「働く人々の命」よりも、「働かせる企業の儲け」を重視した法案成立を強行しようとしていたり・・・
「ゴミのように捨てられる犬や猫の命」よりも、「命で儲けようとする企業の存続」を重視して愛護法の改正を拒んだり・・・
日本さん、わたし、アナタのことをどんどん嫌いになってきているの・・・大好きだったのに・・・(´;ω;`)
<今日のPet Hotel 11!>
Cくん「えへへ!キミたち、ボール欲しい?」 Pくん&ボス「・・・・うん」 |
Cくん「あげないよ~~~ん!」 Pくん「だと思ったヨ!」 |
ボクのボール・・・♪ |
ん?!なに?欲しいの? |
ブーーーーっ!やだ! |
ボス「優しいチャコはきっとボクにオモチャかしてくれるよね?」 |
チャコ「やだ」 ボス Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン |
は~~あ、ボスをからかうのにも飽きたなー・・・ 明日は晴れないかなぁ~ |
雨降りの通りを、ガレージのこーんな細いところに 乗って眺め続ける猫・・・いや”なつ” |