【たった1匹しか予約が入っていなくても・・・】
●ケージレスペットホテルの宿命
今日も三浦海岸は、小雨が降ったりやんだりの梅雨らしいお天気です(やぁねぇ~!)
梅雨が明けたら、ワンちゃんたちには受難の季節・・・本格的な夏ですね~(やぁねやぁねぇ~~!!)
さて・・・
ご存知の通り、Pet Hotel 11!は、お預かりしているワンちゃんたちを日中ケージに入れることなく、自由に過ごしてもらっています。
ケージに入れないということは、それだけワンちゃんたちの様子に目配りしていないといけないということです。
なぜなら、相性の悪いワンちゃん同士が大げんかをして怪我を負ってしまうかもしれませんし、
相性がサイコーにいいワンちゃん同士がはしゃいで遊んでいたところ、興奮しすぎていつのまにかケンカになっちゃうこともあり得ます。
誰かがオシッコを大失敗して、その上を他の子たちが転げまわって遊んでしまうかもしれません。
(それがトリミングを終えたばかりの真っ白いビションフリーゼだったりした日にはもうもう・・・ウエディングドレスにナポリタンのケチャップを飛ばしちゃったくらいのショックです!!)
あるいは、誰かがプリッ♪と出したウン〇を他の子が美味しそうにムシャムシャ・・・なんてことも・・・(オーマイ・・・!!)
ワンちゃんになるべくストレスがかからないようにフリーでお預かりするということは、いかにも楽しそうに見えて、実は人間が拘束される時間も使う神経も、ケージに入れてお預かりするホテルとは比べ物にならないんですよ~~!
●面談の予約をお断りしたケース
それだけに、お客様からよく「何頭までならOKなんですか?」というご質問をいただくのですが、それに明確なお答えを返すことはできません。
大きな子がいるかいないか、臆病で特に気を付けてみていなくてはならない子がいるかいないか、相性が悪い子がいるかいないか、未去勢&未避妊の子がいるかいないか、夜中に吠えそうな子がいるか・・・・などなど、安全に、そしてワンちゃんたちに楽しく過ごしてもらうことを考えながらその都度決めていきます。
つい先日もこういうことがありました。
まだお泊りの予定はだいぶ先ですが、一度見学&面談にお越しくださることになったお客様がいらっしゃいました。
飼っていらっしゃるのはトイプードルです。
電話で簡単にお話を伺っていると、次のようなことがわかりました。
・お泊りは初めてだということ。
・他のワンちゃんにはあまり慣れていないけれど、たぶん大丈夫だと思うとのこと。
・以前1度、大きな犬に咬みつかれそうになったことがあるということ。
そこで、ご希望の見学日を伺ったところ、その日は今のところ1頭しか予約が入っていませんでした。
物理的には、わたしたちは十分その方の見学と面談に対応させていただくことが可能でした。
けれども、結果的にその日に見学に来ていただくのはお断りし、別な日に改めて見学のご予約をいただくことにしました。
なぜなら、その日にたった1件入っているご予約は、柴犬のFくんで、しかもちょっと注意が必要な子だと判っていたからです。
●柴犬Fくん
Fくんは、以前に1度飼い主さんご夫妻と一緒に見学&面談に来てくれていました。
その際、飼い主さんがFくんにグイグイ引っ張られながらおみえになりました。
お話を伺うと、飼い主さんご自身がFくんに何度も咬みつかれているというではあーりませんか?!
Fくんが飼い主さんに咬みついちゃう原因はまだよくわからないものの、いずれにせよ飼い主さんがまったくFくんを制御できていない状態なのは明らかですね。
その日は少し時間があったので、Fくんにショートリードをつけ、お庭でわたしが歩かせて様子を見ました。
その結果、Fくんは引っ張ることなく初対面のわたしについて歩くことができました。
なるほど・・・キチンと教えればFくんは今からでも十分しつけなおすことができそうな子だと感じました。
ただやはり、一緒にお預かりする他のワンちゃんに万一のことがあっては大変ですから、後日あらためてトライアルで1泊していただくことをご提案してあったのです。
トライアルの日まで、飼い主さんご自身でFくんにどのように接していったらよいかという注意点やアドバイスもいくつかさせてていただいて、更にお使いになっていたフレキシブルリードをやめて、60㎝くらいのショートリードを使われるようにとお薦めしておきました。
その!まさにそのFくんのトライアルの日が、今回トイプーの飼い主さんが見学を希望された日だったというわけです。
●知ったつもりにはなれない
さきほど、お預かり頭数に決まりはなく、ワンちゃんたちの個性や相性を見極めて予約をお受けする数を決めているというお話をしました。
ただ、それができるのも、わたしたちが1度お預かりしたことがあるワンちゃんだからこそです。
特性をよく理解していれば、
「〇〇ちゃんと〇〇くんは一緒にするともめるけど、エリアを別にしておけば大丈夫だね。
だけどここにもし〇〇ちゃんの予約が入ったらオペレーションは厳しいね」
などといったことが判断できますし、必要に応じた対策も検討できます。
けれども、たとえ面談で1度会って、飼主さんからお話を伺っているワンちゃんでも、わたしたちが初めてお預かりするワンちゃんに対して、先入観を持つことはとても危険だと思っています。
飼い主さんのワンちゃんに対する主観がわたしたちのワンちゃんに対する見方とはまったく違っていることもよくありますし、極端なはなし、飼い主さんが宿泊を断られることを恐れて真実をお話くださっていないケースもあるからです。
また、飼い主さんと一緒にいる時のワンちゃんと、飼い主さんから離れた状態のワンちゃんではまたぜんぜん違っていたりするんですね~。
まあ、大抵の場合は面談である程度判断がつくのですが、Fくんのケースのような、特に注意が必要そうなワンちゃんの場合、わたしたちはやはり1泊お泊りしてもらって、ガッツリ一緒にお散歩し、他のワンちゃんと安全に一緒に過ごしてもらうためにはどのような配慮が必要かをしっかりと見極めてからでないと、簡単に他のワンちゃんのご予約を入れることはできないのです。
長くなるので、次回につづきまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
あ・・・ |
どうもこんにちは! |
Lくんです!はじめまして♪ |
ホラホラ、キミたちあいさつしたの? ボス&チャコ「う~ん、あとでする~~」(-_-;) |
Lくん「シロクマじゃないよ!」 |
Lくん「サモエドだよ!」 |
Lくん「みんなが思っているほど大きくもないよ!」 |
Lくん「ホラ!ね?」 |
ボス「いやいや、じゅうぶん大きいですから~」 |
夕方のおさんぽ、雨でできないかと心配していたけど、 神様ありがとう!なんとか降られずに行けたよーー!! |