2018年7月19日木曜日

使役犬は不幸なのか?①(虐待の議論について)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【使役犬=虐待?】


●冷静に考えてみよう


先日「災害救助犬ってなに?」という記事で災害救助犬のお仕事についてお話し、その後につづく記事では、レスターやレイラなどの災害救助犬が、実際にどのような活躍をしてきたかをご紹介させていただきました。

その中で、次のようなご意見を持っておられる方がいらっしゃるというお話をしました。


「使役犬は犬本来の喜びや幸せを犠牲にして人間のために働かされている。

使役犬は自分でその仕事を選んだわけではない。(職業選択の自由がない)

使役犬はその過酷な労働やストレスのために、平均寿命が大変短い。

ゆえに使役犬を作り出し、人間のために働かせていること自体が動物虐待である」


この考え方について、以前書いたことと重複する部分もあるかと思いますが、わたし個人の考えを、できるだけ丁寧にお話していきたいと思います。


最初にお断りしておきたいのは、この問題に限らず、動物の虐待に関する「正解」と「不正解」の判断は非常に難しいということです。

実は、真剣に考えれば考えるほど何が正解なのかは判らなくなっていきます。



●感じ方の差


「虐待か否か?」の議論を難しくしている理由のひとつは、児童虐待や〇〇ハラスメントと呼ばれる行為にも共通していることですが、当の本人(本犬)がどう感じているか?が肝だからです。

もうひとつの理由は、「虐待か否か?」に判定を下す第三者が、本人(本犬)の様子を見てどう感じるか?ということも重要だからです。

このふたつは、どちらも重要であるにも関わらず、困ったことに個人の感覚によってかなりの開きが出てしまいます。


同じことをされても苦痛に感じる人(動物)もいれば、まったく気にしない人(動物)もいますし、その様子を見ている第三者も、人によって感じ方が様々だということです。

感覚の差というのは外側からは判断することがとても困難なのですね。


たとえば・・・先生に叱られて生徒が号泣していたとします。

そのシーンを目撃した人の中には、


「あんなに激しく泣きじゃくるなんて、教師から行き過ぎた叱責を受けたのだろう。可哀想に・・・」


と受け止める人もいるでしょうし、


「ずいぶんと大げさな子だなぁ。悪いことをして先生に叱られるのは当然だろう。あれじゃあ先生もやりにくいだろうな。お気の毒に・・・」


と受け止める人もいるでしょう。

当の生徒本人が実際にどう感じているかは、本人に訊いてみるしかありませんし、もっと言えば生徒が本当の気持ちを話すかどうかもわかりません。


早急なケアを必要としている生徒かもしれませんし、相当したたかでズル賢い生徒なのかもしれません。

いずれにしても、正しい判断に近づくのは、日ごろの双方の様子を、かなりよく観察している数多くの第三者の公正な証言が集まらない限り難しいと言わざるを得ませんね。



●hanage


感覚の違いといえば、その昔、「hanage」という新しい単位が提唱されましたね。

ご存知ない方のために、ご紹介しておきましょう。


-----------------
<痛さの単位:国際標準化単位「hanage」>

スイスの保養地、ダヴォス・プラッツで11月10日から11月14まで、行われた、世界知覚認識学会(ミシェル・ポーター会長)で、北海道大学医学部の斉藤信(まこと)教授が提唱した、痛みを表す「hanage」と言う単位を、世界で共通の単位とする事が承認された。

本来、痛みは個人差が大きく、同じ刺激でも主観によって感じ方が異なるため、客観的に数値で表すことは不可能であると思われていた。

しかし、斉藤教授は「鼻の粘膜は、人体の中で一番個人差が小さい。」ことに注目し研究を進めた結果、1cmの鼻毛を、1N(ニュー トン)の力で引っ張る時に生じる痛みを、1hanageと定義出来ることを発見し、そして今学会で単位として承認された。

斉藤教授によると、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、2~3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5~3.2M hanage(メガハナゲ)になるのだそうだ(安産型骨盤の場合)。

「痛みを数値で表すことにより、正確な治療に役立つ。」(斉藤教授)そうで、今回の発見は大変画期的だそうだ。

「日本人の提唱する単位が世界で認められるのは非常に珍し い。」(京都大学 横田昌平教授)そうで、 日本発の「グローバル・スタンダード」は、驚きをもって迎えられ ている。

日本や欧米各国の政府は、来年から痛みの統一単位、「ハナゲ」 を採用することに決めた。

ニュートン、ヘクトパスカルに続く新単位の登場で医療機器や薬品のメーカーは対応に追われている。
-----------------


ある年齢以上の方にとっては懐かし~~~!内容のはずです。

もちろん、これはまったくのガセネタですが、非常にできの良いいたずらメールだったため、多くの若者に大歓迎され、瞬く間に世に広まったチェーンメールでした。


余談の余談ですが、当時、知人からこの話を聞いた女優の室井滋さんは、


「半信半疑だったけれども、実際に他の女優と鼻毛を抜き合ってみたところ、明らかに痛みの感じ方に差があったため嘘だと気付いた」


そうです(笑)

好きですね~!この「実際にやってみる精神」



あ・・・すっかりお話が横道に逸れてしまいましたけれど、要するに個人個人で感じ方に差があることについて定義することはものすごく難しいということですね。

「hanage」同様に「gyakutai」などという単位を統一することは不可能でしょう?


虐待をする側、される側、それを判断する第三者

それぞれの感じ方によって、同じ行為がまったく別の意味合いとして映るってこと・・・まずはこの大前提を頭に入れておかなくてはなりません。

そのため、わたし個人としては、特に最後の「それを判断する第三者」(つまりわたしたちですね)が、こうした「個人個人の感覚の差」という多様性を認めれば認めるほど、虐待について断じることは困難だと思っています。

特定の個人に対して「あの人は犬を虐待している」というようなことを吹聴したり、「オマエのしていることは虐待だ!」と攻撃することは、大変危険なことですし、その行為そのものが、決して褒められるものではなく、一歩間違えれば犯罪になりかねないということを忘れてはならないと思います。


よくSNSのグループの規則で「動物虐待に関する投稿は禁止」となっているのを見かけます。

それは、この問題が個人個人の感じ方でまったく違うことと、問題の肝が「感じ方」であるがゆえに、論じる人が非常に感情的になりやすく、しばしば口汚いののしり合いに陥りがちだからなのでしょう。

けれども、せっかく知性のある人間に生まれたのですから、こういった「答えのない問題」から目をそらすことをせず、かといって感情に流されることを極力避けつつ、冷静に考えたり、自分とは異なる意見に耳を傾けたり、議論したりできればいいのになぁ・・・と常日頃感じている次第です。



・・・というわけで、次回からは「使役犬=虐待か?」ということについて、わたし個人の考え方をお話していきたいと思います。





<今日のPet Hotel 11!>

ジイ~~~!

ジイ~~~~~~!
(おなじみ、ウリくんです)

ジイ~~~~~~~~!

みんなが注目していたのは・・・
この場所に

2台目のエアコンが設置される作業を
見学していたんでした!

ウリくん「ボク、すっごくおりこうに見学してたよ!」

うん、本当におりこうだったねー(^▽^)

それそれーーい!

オリャオリャーーー!

マテマテーーーイ!

ゴクゴク・・・・

きゅうけーーーい♪

休憩おわりっ!!

ウリャウリャリャーーーー!

どーだどーだぁーーー?!


・・・・・どーーでもいいけど、チャコは置物なのk?
(ずーーっと動かない 汗)