【人間は犬をついつい擬人化してしまう】
●解っちゃいるけど・・・
このブログでは、以前から何度もお話していることですが、わたしたち人間は犬をつい擬人化して見てしまいます。
そしてその解釈は、当たっていることもあるけれど、間違っていることもけっこう多いんですね。
例えば、わたしの母は犬を擬人化する天才です(笑)
母は、何を隠そう(何も隠してないけど)Pet Hotel 11!で超長期お預かりしているボス(ミニチュアダックス)と”なつ”(チワックス)の飼い主であります。
持病があるため、ずっとわたしたちが預かっていて、今やPet Hotel 11!の主みたいな顔をしている2ワンズですが、母の体調がいい時は家に帰って眠ったり、一緒に散歩に連れて行ったりしています。
●母とボス
母が愛犬を擬人化する天才だったために、実際に困ったことが起きていました。
たとえば、わたしたちがボスを預かる以前に、ボール大好き犬のボスと母がボールで遊んであげているシーンは、次のような感じでした。
ボールフリークのボスで~~す 「一点見つめ」(;'∀') |
以下は、雨の日に屋内でボール遊びをしてやっている時の例です。
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①母がボールを投げてやり、ボスが嬉しそうに走って取りに行く。
②ボールを取ってきたボスが母の元に帰ってくるが、ボスはボールを咥えて離さない。
③ボールを離さないくせにボールをまた投げてほしいボスは、母に体をこすりつけてボールを投げるように要求する。
④母は仕方なく、ボスの口からボールを取ろうとし、しばらく引っ張りっこをする。
(その間、ボスはうなり声をあげている)
⑤そのうちボスがボールを離し、「ワンワン!」と母にボールを投げるようにせがむ。
⑥母は目を細めて「ハイハイ」とボールを投げてやり、ボスはそれを追いかける。
⑦ボールが家具の隙間などに入り込んで取れなくなると、ボスは再び「ワンワン!」と母に取ってくれるようにせがむ。
(母が取ってあげるまで、何十分でも吠え続ける)
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こういったことを日々繰り返すうちに、ボスは1日に何度も、ボールをわざと自分で家具の下や隙間に入れては、「ワンワン!」と母に取るようにせがむようになりました。
ボスが可愛くて仕方ない母は「ハイハイ♪」と取ってあげていましたが、直後にボスはまたボールを同じところに入れて「ワンワン!」
いつまでもボスに付き合っているわけにもいかない母は、ついに
「もう~!知りませんっ!自分で入れちゃったんでしょう?」
と言って他の部屋に行ってしまいますが、ボスは母が来るまで執念深く吠え続けます。
結局、いつも母が根負けして
「んもぉ~~!困った子ねぇ~・・・」
とかなんとか言いながらボールを取ってあげることになります。
そんな日々が続いた結果、どうなったかというと・・・
母は自分の体調が悪い時もお構いなしに、ボールを取るようにワンワン吠え続けるボスに疲れ果ててしまいました。
そして、
「リンダ(先代犬ビーグル)は、こんなことはなかったのに・・・ボスは本当に困った子・・・(タメイキ)
頭がヘンになりそうよ!」
わたしに言わせると、
「お母さんは本当に困った飼い主・・・(タメイキ)」
なのですが・・・(笑)
●間違いの元
さて、ボスを「困った子」にしてしまった犯人は誰でしょう?
そう、もちろん飼い主である母です。
母はボスを困った犬に育てたかったワケではもちろんありません。
なのに、結果的にボスが「困った子」になってしまったのは何故かというと、母がボスを擬人化する天才だったからだとわたしは思っています。
どういう擬人化がまずかったかを具体的にお話していきます。
上記の
③「ボールを離さないくせにボールをまた投げてほしいボスは、母に体をこすりつけてボールを投げるように要求する」
④母は仕方なく、ボスの口からボールを取ろうとし、しばらく引っ張りっこをする。
(その間、ボスはうなり声をあげている)
⑤そのうちボスがボールを離し、「ワンワン!」と母にボールを投げるようにせがむ。
これは、ボールそのものに異常な執着心を持っているボスが、明らかに興奮しすぎて混乱している状態です。
ボールも離したくない!でも投げてほしい!
ってことですね。
うなり声をあげているのは、ボールを取られたくなくて母を威嚇していますし、「ワンワン」母に吠えるのは、焦れて母に「早くしろよっ!!」と命令しているんです。
けれども母は、そんなボスを実にほほえましいと感じ、
「はいはい、ボール遊び嬉しいねぇ~!」
などとトンチンカンなことを言いながら、ボスの命令に従い続けました。
⑦ボールが家具の隙間などに入り込んで取れなくなると、ボスは再び「ワンワン!」と母に取ってくれるようにせがむ。
コレについて、母は
「本当にボスったらおバカさんねぇ~・・・どうして取れなくなると困るのに隙間に入れちゃうの?
ハイハイ、困っているのね、さあどうぞ~♪」
と、ボールを取ってあげていましたが、実際にはボスはボールが取れなくなってしまって困っているのではありません。
ボールが取れないと言って「ワンワン」吠えていれば母が自分のところにやってきて声をかけてくれ、ボールを取ってくれて、「さあどうぞ~♪」と投げてくれるのを知っているだけのことです。
つまり、ボスは困っているのではなく、わざとやっているのです。
更に、「取って~」とお願いしているのではなく、「早く来てボールを取ってボクと遊べ!」と命令しているのです。
要するに母は、ボスの「命令」や威圧的な態度を擬人化し、人間の子どもが親に甘えて「おねだり」している仕草のように解釈したため、対応を誤ったのです。
結果的に、ボスは母が命令に従わない時はひどく苛立って、いつまでもいつまでも自分の言いなりになるまで吠え続ける「困った子」になってしまったんですね。
<今日のPet Hotel 11!>
Mくんは2度目のお泊り 「チャコちゃ~ん、ひさしぶり~!」 |
「ボスく~ん、ひさしぶり~!」 |
「なつちゃんも、ひさしぶり~~!」 |
みんなにちゃーんとご挨拶できました♪ |
「あれ?キミは・・・?」 初めてお泊りするKちゃんだよ~! |
Mくん「Kちゃん、初めまして」 |
Kちゃん「いやーーん、こわ~~い!」 Kちゃんは、ちょっぴり怖がりさんだから、 放っておいてあげてね~(;^_^ |
近所に住む小さいお友達が、ステキなお便りを ポストに入れておいてくれたよ! よく特徴を掴んでいて上手ねぇ~~!! ”なつ”はやっぱり子どもから見ても 猫っぽいんだな(笑) |