2018年3月7日水曜日

不幸な犬を減らす法律を考える①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



【犬たちのためにできる”基本のキ”】


●動物愛護管理法の改正年


愛犬家のみなさ~ん、ご存じですか?

今年、2018年は「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)の5年に1度の見直し年です。

この法律は、動物を取扱う業者や飼い主さんへの義務や罰則を定めたもので、飼い主さんとワンちゃんに密接に関わる法律なんですヨ!


「動物を虐待したらダメよ!」

「動物を捨てたらダメよ!」

「年に1回、狂犬病の予防接種を受けさせないとダメよ!」

「無計画に繁殖させたらダメよ!」


といったことは、全てこの動物愛護管理法に書かれているんですね。

5年を目処に現状に即した形に見直しをすることになっていて、今年はその該当年度なので、各動物保護団体や、動物愛護に熱心な議員さんたちの会などで、改正案が話し合われているんです。



●傍観者のくせに憤る自分


このブログをお読み下さっている愛犬家のみなさんは、動物虐待のニュースや、つい先日報じられた福井のパピーミルのようなニュースを見ると、


「なんでこんな酷いことがなくならないの?!なんとかしてっ!!」


と憤りを感じますよね?

でも、少し経つと忘れちゃう・・・

で、また酷いニュースが流れると憤る・・・のくりかえしではないですか?

何を隠そう、このブログを書いているわたしがそうで~す(;´Д`)


だけど、そんなことを何度も何度も繰り返すうちに、何が起きるかと言うと・・・

虐待をしている人への憤りよりも、その現状を見過ごしている国や制度への憤りを感じるようになってくるんですね。

わたしの場合はそうでした。

そして、

「国はなにやってんのよーーう?!もっとしっかり取り締まらんかーいっ!」

みたいなことを言ったりしてみる。

でも、三浦海岸に向かってそんなことを叫んでみたところで、カモメやトンビが鳴くくらいで、何一つ変わらないんですね・・・



●国って誰?


すっごく基本的なことで、義務教育でしっかり習ったことなのに、普段の生活の中でほとんどの人が忘れちゃってること・・・

国って、政府じゃなくて国会のことで、それはすなわち国民のことなんだってこと!

つまり、あたしたちのこと!!


日本は国民主権の国ですよね?

三権分立のひとつ、国会ってゆーのは・・・

「 国民の代表機関」であり、「国権の最高機関」であり「唯一の立法機関」

なんです。

国民全員で集まって学級会みたいなことができないから、国民の代表者=国会議員を選挙で選ぶ権利を国民一人一人が持っていて、

「オイ、わたしたちの代表者!しっかり頼むよー!」

って国会に送り出して、代表としてしっかり仕事しているか見張るっていう仕組みです。



え?そんなこと解ってる?バカにしてんのかって?

それは失礼しました(^-^;


わたしなんか、そこんとこの当事者意識をすっかり忘れて、しょっちゅう


「国はなにやってんだーーい?!」


ってブツクサ言って自己満足しているヤカラの代表みたいなもんです。


結局は、口ばっかりで何にもしない無責任な自分に一番腹が立ってくるってことになります(-_-;)



●当事者意識の低い国


つくづく思うのですが、世界には国民に物事を決める権利なんかまったくなくて、王様や君主のお達しに「ヘヘェ~~~~」って従うしかない国がたくさんあるわけです。

そんな国の人たちから見たら、日本のような国民主権の国は、ディズニーリゾートもビックリの夢の国ですよ夢の国!!

にも関わらず、自分たちに与えられた権利(選挙権)を行使する人がものすごく少なくて、更に自分たちの代表である国会の動きにぜーんぜん興味のない日本人って、そういう国の人から見たら


「アーユークレイジ~~?!」


って感じでしょーね(;´Д`)

ちなみに、我が国の国政選挙の投票率は、衆院選は1990年、参院選は1986年までは70%台ありましたが、その後どんどん下がって、現在はいずれも50%台です。

これに対して、諸外国の投票率を見てみると、


イギリス:69%

ドイツ :76%

フラン :75%

スウェーデン:86%

韓国  :77%

インド :66%


って感じです。

アメリカも日本と同様、投票率は50%台らしいです。


個人的には、北欧のやり方は

義務も多い(税金が高い)けど、その分国民の政治への関心が高くなり、権利もしっかり主張する

っていうカラクリになっていて、結果的に国民の幸福度を高めるいい方法のように思っています。


国会には、時の権力者がおかしなことをしないかを見張るという役割もありますから、投票率が低いと

「コイツら、何やってもどうせ見てねーな、好き放題できるぜ!しめしめ・・・」

なーんてことにもなりかねないんです。

そんなの、イヤでしょ~~~?!


もしかすると、日本は先進国になって久しいくせにいつまでたっても動物愛護後進国なのは、国民一人一人の当事者意識の低さがその大きな原因なのかもしれないんですね。



●少なくとも選挙に行こう


愛犬家の1人として、不幸な犬を減らすために一体何ができるか・・・

を考えた時に、最低限必要なのは、

「最も身近な愛犬の一生に責任を持つ」

ってことでしょう。

そこの大原則を犠牲にしない範囲内で、例えば・・・

◇愛護団体に寄付や募金をする
◇愛護活動を自分で始める
◇ブログやSNSなど様々な方法で情報発信や啓蒙活動をする

など、色々なことができるでしょう。


でも、こういったことに関われば関わるほど、限界を痛感するものです。

前回のブログでお話したことにも通じますが、ひとりひとりができることには限界があります。

で・・・やっぱり国の制度を根本的になんとかしないと!!

と思った時に、わたしたちに確実にできることは選挙に行くことなんですね。

選挙に行くに当たって、動物愛護について、それぞれの議員や政党がどういった考えを持っているか、どういった活動を具体的にしてきたか・・・ってことをよく調べて

「キミに決めたーー!」

って選挙に行く・・・それは絶対にしなくちゃならないことなんだって改めて感じていただきたいと思っています。



さて・・・

わたしたち、お庭番とお料理番は、ときどき

「もし自分たちが犬のために法律を改正するなら・・・」

みたいなことを、あーでもないこーでもないと話すことがあります(←国会議員にでもなるつもりーー? ← 滅相もない)

で、つい昨日から今日にかけても、そんな話をしていて、ものすごくいいアイデアが浮かんだんですーっ♪


次回、それをみなさんに聞いていただきたいと思いまーす(←ダイジョブか?)




<今日のPet Hotel 11!>

Mちゃんのこの顔・・・怖いでしょー?!
実は、こう見えて大喜びしてるんです(笑)

寒いから走るよーーー!!

仰向けにしてコートを脱がすと・・・
まるでぬいぐるみのように脱力するチャコさん

いつのまにか、すっかり特等席に座るMちゃん

チャコのエリカラが気になって
「トリャッ!!」

「なんちゃって~~~」
絶好調だねMちゃん・・・(笑)

ボス&なつの飼い主宅で見事に咲いたアマリリス
春だねぇ~~!