前回のブログでは、
日本がドイツやスイスのような動物愛護先進国になるために、どんな法改正が必要か?
を家庭内国会で討議した結果をお話ししました。
その中で、
「日本は『合法的に大量の犬を殺している国』という屈辱的なレッテルを貼られ、世界各国から批難を浴びている」
と書きましたが、今日はそれを示すひとつの記事をご紹介したいと思います。
以下の記事は2011年__奇しくも東日本大震災の起きた年にイギリスのMirrorに掲載された記事です。
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【死を待つ行列・・・
年間250000頭もの犬と猫がガス室で処刑されている日本】
~国の政府が運営する完全合法な虐殺のコンベアベルト~
殺処分の恐怖に怯えながら、必死でガラスをひっかく秋田犬の子犬 |
子犬は、哀れにも迫りくる恐怖から逃れようと、必死で窓をひっかいていました。
数分後、その秋田犬の子どもは、二酸化炭素で満たされた "ドリームボックス"に入れられる多くの犬たちの中にいました。
致命的なガスがドリームボックスを満たすのには時間がかかります。
そのため、犬たちの吠える声が、胸がつぶれるようなクンクン鳴く声に変るまでに10分かかります。
もがき苦しむ犬たちがピクピクと痙攣するのが最終的に静止するまでには、それからさらに20分もかかります。
今年、日本においてガス室送りになる犬や猫は、最終的に20万頭におよぶ見込みです。
今回、我々の取材で、日本国政府によって完全に合法なものとして行われている死のコンベアーベルトの存在が明らかになりました。
日本で起きているこの大虐殺は、売上高が年間3兆円に迫る勢いのペット業界にその要因があります。
日本には現在、2300万匹もの犬と猫がペットとして飼われていて、その数は子供の人口よりも多いのです。
規制もなく野放しにされているブリーダーたちは、最新の流行に合わせて品種を作り出し、販売しています。
子犬の価格は高いもので75万円くらいまでで、全国数千件のペットショップのショウウインドウを満たしています。
しかし、商品にならない子犬や、売れ残った子犬、年を取りすぎて繁殖にも使えない犬たちは、死の行列に加えられるのです。
彼らが最後の瞬間を過ごす部屋は”ドリームボックス”という美しい言葉で言い換えられていますが、「ホケンジョ」と呼ばれるセンターに設置された完全に機械化されたガス室でしかありません。
その殺戮マシンが日本には108台あって、毎日平均550頭もの動物を殺しているのです。
ガス室は日本の科学者によって発明されました。
仏教ではすべての命が神聖であると教えていて、獣医でさえ動物の命を奪うことはないはずなのに、我々の写真が示すように、日本の膨れ上がったペット取引には、仏教に根差した思いやりの余地はないようです。
我々は、特別に殺処分室を取材することができました。
東京から50キロ離れた千葉の一階建ての建物には、少なくとも30匹の犬のために6つのステンレススチール製の壁の部屋がありました。
「今は静かな方だ」
所長の野平氏は語りました。
「ケージが子犬でいっぱいになる夏の直前は特に忙しい」
去年は5000匹以上の猫と2,000匹の犬が虐殺されたといいます。
収容されている子たちの中に、首に赤いナイロンの紐をつけられている子がいます。
その赤い紐が意味しているのは、その子が最大7日間の滞在期日を過ぎているので、殺さなければならないということです。
7日を過ぎて生かしておくことは、「財源の無駄遣い」ということなのだそうです。
別室では、数百匹の猫が同じ恐ろしい運命を待っています。
その運命の日というのは、毎週火曜日と金曜日の午前8時半。
狭いコンクリートの通路に沿ってペットたちが強制的にドリームボックスに導かれる日なのです。
穏やかで謙虚な石崎さんという職員は、この仕事をする担当者です。
コントロールルームの緑色のボタンを押して、シリンダーが二酸化炭素を放出するのを確認するのだそうです。
「初めてこの仕事をしたとき、とても悲しかった」
石崎さんは語りました。
「今はただ、それが私の仕事だと・・・それ以上は考えないことにしています。」
死の悪臭はセンターに充満します。
金属製のレールは、すでにそこを過去に通過していった何千もの猫や犬の毛皮による摩擦で艶がなくなっています。
石崎さんによると、子犬や子猫はガスが小さな体に浸透するのに時間がかかり、ゆっくりと死ぬのだという。
息絶えたペットたちは、ハッチを通じて焼却炉に投棄されます。
600℃の熱によってペットたちを素早く灰に変えられ、白いプラスチック製のボックスに入れられます。
そのボックスには「産業廃棄物」と書かれています。
公式の数字によると、日本では捨てられたペットの90%が毎年政府によって殺処分されています。
これに対して英国では9%に過ぎません。
1つの理由は、日本人がペットを選ぶ判断基準にあります。
日本人が”かわいい”と感じる要素を先天的に持っている犬は、母犬が出産した子犬たちのうち、1~2頭しかいません。
つい先日は、赤い被毛を持つ子犬が、相場の倍の価格で売られていましたが、今の日本のトレンドはトイプードルやティーカッププードルで、37万円ほどの価格で取引されています。
日本のペットショップチェーンは、数億円という利益を毎年計上しているのです。
チェーン店の一部は午前3時まで営業しています。
近くのクラブからホステスを連れてやってくる男性が、ブランド物のハンドバッグに子犬や子猫を入れたいとねだるホステスに貢ぐために営業しているのです。
数年前、パリス・ヒルトンがそんな店のひとつの前で、20万円以上もするグッチの犬用首輪に囲まれてポーズを取っている写真もありました。
ガス室送りになる予定だった8000匹の猫を救ってきたボランティア団体のスタッフ金子さんは、
「多くの日本人にとって、ペットを買うことはハンドバッグを買うことと同じだ。
人々は何も考えずにペットを購入し、その後、おもちゃのように捨てる。
日本人がペットショップから子犬を買うことをやめれば、パピーミルや保健所は必要なくなるでしょう」
と語っていました。
金子さんのような保護活動家の存在は、多くの猫や犬にとって唯一の希望なのでしょう。
保護活動に携わるボランティアたちは、自分たちが収容できる限りのペットたちを保護しています。
しかし、日本国の動物愛護に対する姿勢は、ごらんの通り酷いものですから、保護団体の活動は報われない仕事です。
動物愛護団体Aliveの野上さんは、長年にわたり、全国のペットショップで飼育されている猫や犬の闇市場取引を暴露しようと努力してきました。
これらの小さなペット工場は、たいてい荒れ果てた家屋で、その内部は積み重ねられたペット用のケージでいっぱいになっています。
匿名希望の別な保護活動をする個人は、福岡近くのペット工場を閉鎖させようと2年間も努力したといいます。
「数百の動物が小さな空間に詰め込まれていたんです」
と彼女は語りました。
死んだ動物がゴミ箱に投げ込まれていたり死骸が転がっているので、ものすごい悪臭でした。
彼女は告発のための証拠を集めようとしたところ、逆に不法侵入で通報され逮捕されてしまいました。
ペット工場の所有者には、なんのお咎めもありませんでした。
過去5年間で、閉鎖されたブリーダーはわずか1件なのです。
「現在の法律は不十分で、あいまいで、実効性に乏しいのです。」
と野上さんは語りました。
今のところ、事態が解決に向かう可能性は低そうにみえます。
昨日、東京の街角では通り沿いのショウウィンドウに62万円の値段がついた子犬が入れられていました。
その子犬が前足でガラスを叩くと、見物人たちは笑って子犬の写真を撮っていました。
そして、ケージをひっかく子犬を残し、きびすを返して立ち去っていくのでした。
(引用ココまで)
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わたしたちの住む日本という国は、本気でこの現状を変えるための根本的な制度改正をすることなく、
「おーーい!動物好きなボランティアの人たちぃ~!ホラホラ、犬や猫が死んじゃうよー!可哀想だよね~?早く助けに来てあげないとだよ~~~~!」
・・・って呼び込みしているだけってことですね。
これが「美しい国ニッポン」・・・の実態かぁ・・・・(;´Д`)
※Mirrorの記事は7年前のものですので、殺処分頭数や業界の売上などの数字は現在とは異なっています。
引用記事:https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/dog-death-row-sunday-mirror-87219
<今日のPet Hotel 11!>
Hおばあちゃん「アラいやだ、グラビア撮影?」 ま、まあね・・・(;'∀') |
「ああ~、日向のお昼寝ってサイコーだわ♪」 |
「ウリに邪魔されさえしなければねーーーっ!」 |
キミたち、ほんっと仲良しだねぇ~~(笑) |
「少しお部屋で休憩しなさーい」って言うと テンション⤵ |
コラーーーッ!聞こえないフリしなーい!! |
「ねえねえ、あの人たち どうしたんだろうね?」 「うんうん、なんだろう?」 「きっと、おんまさんにお説教されてるんじゃない?」 |