もう3月も終わり・・・早いですね~!
明日はエイプリルフールですが、みなさんは愛犬に嘘をついたことはありますか?
え?ない?・・・ほんとうに~~~?!
きょうは、「犬に嘘をつくとどうなるか?」っていうお話です。
【嘘つきは人の信用を失うけれど・・・】
●オオカミ少年のお話
有名なイソップの童話です。
ご存知ないという方のために簡単に内容をご紹介しましょう。
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むかしむかし、ある村に羊飼いの少年がいました。
「たいへんだー!オオカミがきたぞー!」
ある日、少年の叫び声をききつけて、近隣の大人たちは大慌てで助けに駆け付けました。
けれども、そこにはオオカミはいなくて、慌てる大人たちを笑う少年がいました。
別なある日、ふたたび少年が
「たすけてーー!オオカミがきたよー!」
大人たちはまた駆け付けますが、今回もまた、オオカミはいなくて少年が笑い転げているだけでした。
ところがある時、羊の番をしている少年のところに、本当にオオカミの群が現れました。
顔色を変えた少年は声を限りに助けを呼びますが、もう助けに来る大人はひとりもいませんでした。
「はは~ん、またアイツがウソをついているぞ。退屈しのぎに付き合っているヒマはない。放っておけ放っておけ!」
「今度は本当なんだよう!助けてぇ~
・・・ギャァアアアアーー!!」
少年の悲鳴は村中に響き渡り、後にはそれが誰かも判別できない肉の塊だけが残されていましたとさ・・・・
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Σ(゚ロ゚;) こわっ!!!ホラーかっ?!
この寓話に込められている教訓は
「嘘をつくと人から信用してもらえなくなるから嘘をついちゃダメよっ!!」
ってことですね。
●いきなり余談
よく、イソップ寓話やグリム童話は、こどもに読み聞かせるにあたって、その時代時代でちょっとずつストーリーが変わっているってお話を聞いたことがある方も多いと思います。
このお話もそのひとつで、特に結末が違います。
原作では、
「羊たちは1頭残らずオオカミに食べられてしまいましたとさ。」
という結末なんです。
少年は無事なんですね~~!
イソップ寓話がスペイン人の宣教師によって初めて日本に伝えられたのは天正18年(←?!)
それを日本語訳したESOPO NO FABVLAS(エソポのハブラス)ができたのは文禄2年。
なんと、イソップ寓話は初めて日本語に訳された西洋文学だったんだそーな!!
「ああ~ハイハイ、文禄ね~♪」
なんて言ってるアナタ!ホントに解ってる~?
秀吉の時代よ秀吉の!!
刀狩令の2年後よ~~~!!
当時は原作に忠実な形で訳されていたのですが、明治時代になってから、文科省(当時は文部省)の「小学読本」の中で急に
「少年が無残にも食べられた」
という風に変えられてしまったんですね・・・(;´Д`)
まあ、少年少女に「ウソついたら絶対アカンよ!」ってことを教えるために、より恐怖心をあおる形になったのかもしれませんねぇ・・・
英語版のお話の中には、
「大人たちは、オオカミに村の羊を食べられてしまったことに腹を立てて、少年を殺してしまいましたとさ」
っていう、更に恐ろしい結末のものもあるんです・・・
ΣΣ(゚д゚lll) こーーわっ!!!
●人は嘘をつく人を信用しなくなる
いつものように、お話がだいぶ横道に逸れてしまいました(;^_^A
本題に戻ります。
オオカミ少年のお話からわかることは、
「人は嘘をつく人のことを信用しなくなる」
ってことですね。
人間同士のおつきあいでは、しごく当然のことです。
嘘つきのことを好きな人なんていませんよね?
まれに
「ウソでもいい!愛してるって言ってぇ~~~!」
みたいなこともあるかもしれませんが、それは特殊な場合でしょう(;^_^A
人が、嘘をつく人を信用しなくなる過程にはまず、
・相手がウソをついたということがわかる。
・ウソをついた人間は、またウソをつくだろうという予測がたてられる。
というふたつの認識ができる必要がありますね。
ワンちゃんに、そのような認識ができるのでしょうか?
更に、人間はよく嘘をつく生き物なので、コミュニケーションの中で無意識に「相手が嘘をついていないか?」ということに敏感に反応しますが、ワンちゃんはそんな人間に比べてとっても純粋なイメージがあります。
前回のブログでは、救急車で病院に搬送されて亡くなってしまった飼い主さんのことを、一途に病院の玄関前で何カ月も待ち続けるワンちゃんのエピソードをご紹介しましたね。
こんなにも純粋で一途なワンちゃんですから、飼い主さんが愛犬に嘘をついたとしても、やっぱり飼い主さんを信じ続けてしまうのかもしれません・・・
人間とのお付き合いが長く、高度なコミュニケーション能力を持っているワンちゃんたちは、果たして嘘に対してどのような認識を持っているのでしょうか?
また、人間と同じように 嘘をついた人のことを信用しなくなったりするんでしょうか?
・・・この疑問について、ちゃーんと研究してくれた人たちがいるんです。
ありがたいですねぇ~~!
●犬は嘘をつく人を信用しなくなるのか?①
京都大学の心理学教室で犬の認知研究を行っていた高岡祥子さん率いる研究チームが、34頭の犬を対象に
「犬は嘘をつく人を信用しなくなるか?」
という実験を行いました。
◇実験1
<1-1>
人間Aさんが 犬に対して2つの容器を見せます。
(匂いがもれず、中も見えない容器)
容器の片方にだけオヤツが入っています。
どちらにオヤツが入っているか、犬は知りません。
人間Aさんはオヤツの入った方の容器を犬に指して、そちらに行くように指示します。
犬はAさんの指示通りにすればオヤツが食べられます。
<1-2>
人間Aさんが また犬に対して2つの容器を見せ、犬が見ている前で片方にオヤツを入れます。
人間Aさんは、犬に空っぽの方の容器を指して、そちらに行くように指示します。
(こっちだよ!って嘘をついて見せるんですね)
犬はAさんの指示通りにするとオヤツが食べられません。
(Aさんに騙されちゃうことになりますね)
<1-3>
人間Aさんが また犬に対して2つの容器を見せます。
容器の片方にだけオヤツが入っています。
どちらにオヤツが入っているか、犬は知りません。
人間Aさんはオヤツの入った方の容器を犬に指して、そちらに行くように指示します。
(<1-1>とまったく同じことをしていますね)
さて・・・犬は果たしてどうすると思いますか?
なんと、92%の犬が、Aさんが指示した方の容器には向かわずに、もう片方の容器に向かったのです!
<1-2>でAさんに嘘をつかれたので、Aさんのことを信用しなくなってしまったのでしょうか??
実験にはまだつづきがありますが、長くなるので次回にお話しします。
<今日のPet Hotel 11!>
朝のおさんぽでステキな枝を拾って ごきげんなおふたりさん |
持って帰るんだってさーー(笑) |
ウエスティのパピー Sくんが遊びにきたよ! |
Nちゃん「あそぼあそぼっ♪」 さっそくのお誘い(;'∀') |
キャッキャキャッキャ♪ |
本当に楽しそうに遊ぶねぇ~~(^▽^) |
Sお兄ちゃんにもちゃんと挨拶して・・・ |
上手に遊んでもらったよ~! ずっと後ろに「家政婦の”なつ”」が いるのが気になるけど・・・・(-_-;) |
「ボスくん、こんにちは~!」 ボス・・・・(←ちょっとコワイ) |
NちゃんとRちゃんは、女の子同士 とっても気が合うみたい♪ |