2019年4月24日水曜日

何を信じればいいの?⑦

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。







前回ブログのつづきです。


【もはや目的が解らぬほどウソだらけ】


●アマミノクロウサギの数


前回ブログでご紹介した内容のおさらいになりますが・・・

環境省は”奄美大島のノネコ捕獲作戦”の根拠として、ずっとアマミノクロウサギの推定生息数を次のように言っていました。


1990年代前半の生息数は2600~6200頭(だったのに)

2003年には2000~4800頭(に減っちゃった)


ところが実際には2015年に調査した結果、アマミノクロウサギは

15221~39780頭もいたことを隠していました。


環境省が


「大変ですっ!アマミノクロウサギは10年で7~8割に減少してしまいましたっ!」


と言っていたのは大嘘で、本当はむしろ12年で7~8倍にも増えていたことが明らかになりました。

その12年の間、もちろんノネコの駆除は一切行っていなかったにも関わらずです・・・



●ノネコと野良猫の数


更に・・・アマミノクロウサギの天敵として完全に悪者扱いされているノネコの数についてもあやしいんです。

環境省と共に『奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画』を行う奄美市環境対策課が問題視しているのはノネコだけではありません。

野良猫もノネコの予備軍としてその数を減らさなくてはならない対象と位置づけています。


※ノネコ(飼い猫や野良猫が野生化した猫のこと)
 野良猫(飼われてはいないけれど地域の人々の近くで暮らす猫)


さて・・・では例によってノネコと野良猫が奄美大島にいったいどのくらいいるのかについて見ていきましょう。


◇ノネコの数


環境省および奄美市環境対策課が発表した奄美大島のノネコ推定生息数は・・・

600~1200頭(2015年当時)


でした。

ところが、昨年7月から本格的に始まったノネコ捕獲作戦で、あふれるほどいるはずのノネコは、なかなか捕獲できていません。

月間300頭の目標に対して、昨年7月~今年1月の7ヶ月間で捕獲できたのはわずか23頭でした。(奄美新聞社 1月8日の記事より)


奄美大島の野良猫やノネコのTNR(Trap Neauter Return=保護して不妊手術をして元の環境に返す活動)を無償で行う”あまみのさくらねこ”を創設した公益財団法人どうぶつ基金の佐上理事長は


「ノネコは行政が推定するほどの数はいないでしょう。

しかも猫は千年も前からこの地にいたんです。

もちろんウサギを捕まえて食べることもあったでしょうが、希少種を絶滅させるほどの捕食をしているとは思えません」


と指摘しています。

たしかに・・・捕獲頭数を見ても、行政が言うほどノネコが急激に増えてアマミノクロウサギの脅威になっているようには思えませんね。



◇野良猫の数


奄美市環境対策課が昨年発表した野良猫の推定生息数は・・・


奄美大島全体で5000~10000頭

奄美市内だけで7000頭!!


としていました。

ものすごい数ですねぇ・・・(-_-;)

で、やっぱりこの数字も地元でTNR活動を行う公益財団法人どうぶつ基金などの団体が把握している実状とかけはなれていることから疑問に思い、その算出方法を問い合わせたところ、奄美市環境対策課長は当初、


「奄美市内の野良猫7000頭という数はメッシュ方式で算出した精度の高い数字だ」


と回答していました。

※メッシュ方式とは、観測区域を碁盤の目のように区切って、サンプル区画の個体数から全体の個体数を割り出す方法のことです。

ところがっ・・・!!

「本当にぃ~~~?」

と、どうぶつ基金などの団体が直接書面および対面にて問い合わせたところ、なんと『奄美大島ねこ対策協議会』会長兼『奄美市環境対策課長』の佐上氏は


「ついうっかり間違ったことを言ってしまった」


と・・・(ええ?!ついうっかり~~??!!)


「実際には、メッシュ調査などせず、ノラ猫の推定頭数は市に登録している飼い猫の数の2~3倍ということで5000~7000頭と算出していた。

しかも5年前の数字を元にしていた」


と・・・(鹿児島経済新聞 2018年12月19日の記事より)



ぬゎにぃ~~~~?!

あ・・・・アンタって子はぁ~~~~~!!

ウソつきなのはこの口か?この口なのかぁ~~~~~っ?!




●小学生かっ?!


もはや、わたしには何がしたくて行政がこんなウソをついているのか理解が及びません。

公式のホームページ上で発表している数字や、血税を投入する10年計画の公式書類に載せている数字、さらに、そうした計画を立てる前提となる数字として公式発表した数字や算出方法・・・

こうしたことが”全部ウソ”って、サンプラザ中野もビックリでしょ~!(←古すぎて誰にもわかりませんよ~)


こういうウソって、小学生がどうしてもどうしても親に買って欲しいモノがある時に、ホントはクラスの1割ぐらいの子が持っているのに


「クラスのほとんどの子が持ってるんだよう~~!」


って、つい言っちゃうのと同じくらいの次元のウソです。


国民に公式にそのレベルのウソをつくんかーーーいっ?!



それにしても、そうまでして行政が叶えたかったコトとは一体なんなのか・・・

予算を自由に使うため? それとも・・・前世がネズミでネコが大嫌いだからとか?

理解不能です~(-_-;)



●ちゃんとしてっ!!


いずれにしても、もしもミヤマノクロウサギをはじめとする固有種を保護することが第一の目的なのであれば、まずはこんなずさんな調査に基づいた計画を早急に見直して、実態に即した計画を立て直さねばなりません。

これっくらいのことは小学生にだって理解できるはず・・・(;・∀・)

ホント・・・

ちゃんとしてっ!!(by シソンヌ)


そして、個人的な意見を言わせていただけば、現状に即した方法は、奄美大島のネコ対策としては、野良猫のみならずノネコに対しても、TNRで十分ではないかと思っています。

現在行政が進めている計画では、


「捕獲したノネコは森林に返すとアマミノクロウサギなどをまた獲って食べてしまうためTNRは行わず、譲渡先が見つからないネコは殺処分とする


とされていますが、そこまでする必要があるとは思えません。

ノネコや野良猫の繁殖を抑え、飼い猫の管理を飼い主に呼びかけること・・・これが動物愛護管理法に則った適正な方法ではないでしょうか?



●絶滅危惧種に対する人間の功罪


野生の生き物の生態やそのバランスは、人間が考えるほど単純なものではありません。

人間の乱獲や自然破壊によって絶滅に追いやられる生物もいるので、一概に何が正解かは言えませんが、絶滅に瀕した生物を保護することもまた人間の自然への介在です。

昨年、こんな皮肉なニュースが流れました。


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<絶滅危惧のニホンジカ、急増し害獣に 半世紀で350倍>
山口県が作成するレッドリストが初めて改訂され、ニホンジカが削除された。
2002年の初版では「絶滅のおそれあり」とされたが急増したため。
かつては保護すべき存在だったが、今では県が捕獲を後押しするほどの害獣になっている。
県のレッドリストでニホンジカは、絶滅のおそれがある地域個体群として唯一登録されていた。
戦後の乱獲で生息数が激減し、1950年代に県西部で確認されたのは約50頭だけだった。
しかし、その後に生息数は急増。
17年度の生息数は推定約1万7600頭で、増え続けているとみられる。
県は狩猟期間を延ばし、くくりわなの使用規制を緩和するなど捕獲を進める対策を打っており、21年度までに1万6千頭に抑える計画だ。
(出典元:朝日新聞 2018年4月3日の記事より)
ーーーーーーーー


アマミノクロウサギを守ろうと、外来種の害獣とされたマングースを捕獲しつくし、今度はノネコやノイヌを捕獲して天敵をなくした結果・・・アマミノクロウサギが大繁殖して森林の植物や農家の作物を食い荒らし・・・

最終的にはアマミノクロウサギが今度は害獣扱いされて人間に殺される・・・なんてことにならなきゃいいんですが・・・(タメイキ)




いかがでしたか?

「国や行政が正式に発表している統計や数字だから正しいに決まってる!」

なーんて思ったら大間違いだってことがよ~くわかりましたね(-_-;)

ウカウカしているととんでもない方に導かれてしまいそうで、とっても怖いと感じている今日このごろです・・・・

年金・・・ホントに払われるんだろーか・・・(-_-;)





<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪


今にも降り出しそうなあやしいお天気


なんとか降られる前に帰ってこられたね!
「ただいま~~♪」


Mちゃん「あらっ?!」

ウリくん「ドキーン!!」


Mちゃん「やだちょっと~…ひさしぶりね♪」

としお「お知り合いですか~?」


Mちゃん「ウリくん、遊びましょ♪」


ウリくん「え・・・キミ誰だっけ?(ドキドキ)」

としお「Mさん、ウリくん昔は
ワンプロ好きだったけど、今は
大きな子とのワンプロはしないそうですよ」

Mちゃん「あら~・・・残念・・・
むかし一緒に遊んだのに~・・・」


ウリくん「あ♪わかったぞ!
Mちゃんだね~~?!」

Mちゃん「思い出してくれた~~?」


そうだよ、コレ↑は2年前のふたりの
写真だよ(*^_^*)


ふたりとも若いねぇ~~~~!!


ウリくん「Mちゃん、元気だった~?
追いかけっこしようよ!」

Mちゃん「いいわよっ♪」


キャッキャ♪


とっても楽しそうだねぇ~~(*^_^*)


お!ハナちゃん、険しいお顔で
どした???


ハナちゃん「んもう!ハナを放っておかないで!」

そりゃ失礼しました(笑)


ハナちゃん「じゃ、ダッコ~~~~~」

ハナちゃん・・・
お顔がスメアゴルみたいになってるよ
(;・∀・)


ウヒョヒョ~~~~~♪♪♪


Mちゃん「走ったら喉がかわいちゃった!
お水もっと出してくださ~い」

はいはい(笑)


蛇口から安心してお水が飲めるって
考えてみたらサイコーの贅沢だよね!!


Mちゃん「はぁ~~ 楽しい♪」

そりゃよかったよ~~(^o^)


チャコはお部屋から出ないの?


チャコ「どうしてもお庭に行ってほしければ
ダッコで連れて行って~~」

別にお庭に来なくても結構です(キパッ)


としお「ボスさん・・・
またゴロゴロしてるですか?」


ナツ「これは『ボクみたいになるな』っていう
ボスの捨て身の教えなのよ」

としお「なるほど~~~~・・・」


としお「さ、ウリさ~ん ボクがお散歩に
連れて行ってあげるですよ~~」

ウリくん「あれ?目が・・・見えないよぅ!」


Mちゃん、お散歩が終わったらお帰りだね!
とっても楽しかったよ、
また遊びにおいでね~~~(^o^)


ウリくん、いつも楽しそうだねぇ~~~!


Mちゃん、最後のブラッシング・・・

「キモチイイ~~~~♪♪♪」













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