2019年4月10日水曜日

狂犬病予防接種の矛盾⑦

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。







前回ブログのつづきです。

【狂犬病予防接種の義務制度は廃止すべきか?】


前回までに見てきた様々なファクトを踏まえて、狂犬病予防接種の義務制度について考えてみましょう。


結論から言うと、個人的に日本の国民性やお国柄を考えると、今のような、狂犬病に対する認識が甘い状況のまま義務制を撤廃するのはかなりリスキーだと思っています。

確かに、現在我が国は狂犬病清浄国で、狂犬病が侵入する可能性はとても低いと言われています。

だから、確率は低いとはいえ副作用のリスクが少しでもあるなら狂犬病予防接種を愛犬に受けさせることに抵抗を感じている飼い主さんが増えているんですね・・・



これからお話することはわたしの私見ですので、猛反発を食らっちゃうかもしれません。

でもまあわたしのブログなんで勝手なことを言わせてもらっちゃいま~す(←開き直ったぞ!)


日本って・・・とっても親切な国なんですよね。

大変サービスが行き届いている”おもてなし文化”の中で、ヌクヌクと生きているためか、日本人はときどき・・・やけに子供っぽいというか・・・例えるならば先生に引率されている小学生のようだと感じることがあります。

たとえば駅では電車が発車する前に


「〇〇番線から〇〇経由、快速特急〇〇行き列車が参りまぁ~す!

黄色い線の内側までお下がりくださぁ~~い!

この列車は快速特急〇〇行きでぇ~す!

▲▲駅と△△駅には停まりませぇ~ん!

△△駅にお越しの方は〇〇番線より●●時発車の◆◆行きにご乗車くださぁ~い!

○○番線より快速特急〇〇行きが発車しまぁ~す!

お降りの方はお忘れ物のないようご注意くださぁ~い!

本日、傘のお忘れ物が大変多くなっておりまぁ~~す!

ご乗車の方はお乗り遅れのないようご注意くださぁ~い!

ハイ!駆け込み乗車は大変キケンです!駆け込み乗車はおやめくださぁ~~い!!

ドア、閉まりまぅ~~~す!!

電車、動いています。電車から離れてくださぁ~~~い!」


なーんて親切すぎるアナウンスが流れますね(笑)


もう・・・世話焼きお母さんかっ!!


こんな風に、常に誰かに導かれるまま行動する習慣がついているわたしたち日本人は、今世界で起きていることや、自分を取り巻く様々なリスクなどについて、自力で情報を取りに行って調べたり考えたりすることがとっても苦手な国民のように感じています。

そのため、駅では「アナウンスが聴こえなかったから乗り遅れたじゃないかっ!」とか「解りづらかったからモタついて、契約に間に合わないじゃないかっ!!」みたいなクレームをつける乗客も多いそうです。

本来は大人なんですから、事前に自分でよく調べたり、掲示を見るなどしなくてはならないはずなのに、すっかり受け身で甘ったれの大人子供が多い・・・そんな風には思いませんか?


そういう国民性を考えると、


「狂犬病はいつ日本に侵入してもおかしくありません!

その時に備えて、個々の飼い主が自分の愛犬に予防接種を受けさせるかどうかも含め、自らの頭で考えて適切な備えを常に講じておくように!!」


なーんてお達しだけだと、自主的な対策はなーんにもしない飼い主ばかりになってしまうように思えてなりません。

・・・となると、やっぱり国内犬のうち70%以上が抗体を持ってマリオのスーパースター状態を維持しておく作戦の方が向いているのではないかと思っています。


もうひとつ、義務制度を続けた方がいいと思う理由は、日本政府の感染症に対するポンコツな姿勢です。



●豚コレラに関する残念なファクト


ここでちょっと余談になってしまいますが、日本政府のポンコツぶりがよ~くわかるお話なので、豚コレラのお話をさせてください。


「日本は狂犬病清浄国で狂犬病が発生する可能性はものすごく低いのだから、予防接種なんか必要ないんだ!」


と考えておられるみなさんには、特によくお読みいただきたい残念なファクトです。



◇清浄国のはずの日本でなぜか豚コレラ発生中!


現在、岐阜県、愛知県、長野県、滋賀県、大阪府で豚コレラの感染が拡がっていることは、ニュースなどで断片的にご存知の方が多いでしょう。

豚コレラは豚やイノシシが感染する病気で、強い感染力があり、豚の致死率は極めて高く、治療法は見つかっていません。

※感染した豚肉を食べても人体に影響はありません。


でも実は日本は豚コレラ清浄国ってことになってるんですよ!!

・・・とゆーか、感染が拡大している今もなお、政府は清浄国だと言い張りたいようです(-_-;)



◇我が国における豚コレラの歴史


・明治20年末ごろから日本全国で発生し、養豚業に大きな被害をもたらしてきました。

・昭和44年に弱毒性ワクチンが開発され、組織的ワクチン接種によって発生は激減しました。

平成4年の発生を最後に、それ以降発生が確認されなかったことから、養豚先進国と同様のワクチンを用いない防疫体制を確立することを目指して平成8年から段階的なワクチン接種の中止を推進してきました。

・平成18年、ワクチン接種の全面中止に至りました。

・平成19年、ワクチン接種の全面中止から1年経過したので、国際獣疫事務局(OIE)の規約に従い日本は晴れて「豚コレラ清浄国」となり、国産豚肉の海外輸出が可能になりましたっ♪


ところが・・・・(←不穏な感じのBGM)


清浄国となって11年後の昨年(平成30年)9月、国内で26年間発生がなかった豚コレラが岐阜県の養豚場で発生してしまいました。

豚の殺処分を行うなど必死の封じ込め策も虚しく、感染拡大は収まる気配を見せず、隣県の愛知に飛び火すると、そこから大阪、滋賀、長野と、またたく間に1府4県にまで一気に拡大していて、今もその拡大は続いています。



◇原因不明という恐怖


なぜ、清浄国だった日本で26年ぶりに豚コレラが発生してしまったのでしょーか?

野生のイノシシから感染したのでは?という説がありますが、当該養豚場は山麓から30km以上も離れた市街地にあった上、野生イノシシの侵入防止柵にかなりの注意を払っていたことから、発生の原因や感染源はいまだに特定できていません!

清浄国だった台湾でどうして狂犬病が発生したのかが不明なのと同じように不明だってことです!

不安よね、不安よね~?!



◇早くワクチンをっ!


ではなぜ、発生から半年以上経った現在でも豚コレラの封じ込めができないんでしょーか?

さっさと豚たちにワクチン接種すれば感染拡大は確実に食い止められます。

そのため、近県の感染恐怖に怯える養豚農家からは


「一刻も早くワクチン接種をして感染拡大を食い止めてくれ~~!!」


という悲鳴が上がっているのに、農林水産大臣は次のようにものすごくのんきなことを言っているんです。


「ワクチン接種は飼養衛生管理の徹底によって、豚コレラの蔓延防止ができない場合の最終手段であると考えている」





え・・・・ねえバカなの?

そんなこと言ってる間にも豚さんはどんどん死んでいるんだよ?

蔓延防止が失敗してるから蔓延しちゃってんぢゃーないの?!

もう一回言っちゃうけど・・・もしかしてバカなの???



◇清浄国だと言い張りたい政府


こんな悲惨な状況になりつつも、なぜ政府は頑なにワクチン接種を許可しないのでしょうか?

その理由は


「長年の努力によってせっかく豚コレラ汚染国から脱却を果たしたのに、今回ワクチン接種に踏み切ってしまえば、再び汚染国に逆戻りすることになり、今まで積み上げてきたステータスを捨て去ることになってしまうから」


ですって・・・

ワクチン接種してなくたって、実際豚コレラ発生してるんだから立派な汚染国でしょーが?!

※ちなみに現在、OIEの豚コレラ清浄国mapのステータスは「清浄国お休み中」になっております(コチラ)


更に農水省は


「ワクチン接種に頼るようになると動物の養豚場への侵入を防ぐ網を設置するといった本来必要な農家の対策がおろそかになる」


とか言っちゃってるんですけど、ジョーダンじゃないよ!

26年ぶりの再発生の理由も、その後の感染経路の解明もできていないとゆーのに、偉そうなこと言ってんぢゃねーぞぅ!!

大事に育ててきた豚さんを感染から守りたいと、養豚農家さんは必死になって対策しているに決まってんでしょーが?

にもかかわらず感染は拡がってるんでしょーが?


このまま全国的に感染が拡大して、国内の豚さんが全滅なんてことになったらどう責任取るつもり~?・・・ってか責任なんて取れないでしょーが???


聞いてんのかブゥーーーッ!!




・・・・スミマセン、つい熱くなってしまいました(-_-;)

でもねみなさん、お住まいの国はこんな感じです。





狂犬病予防接種の義務制を廃止することなんてできると思いますか?



今回のお話とは直接関係ありませんが、わたしたち日本人がいかに自分で知ろうという努力をしてしないか・・・

国や大企業やメディアがわたしたちに大事な情報ほど隠しているかがとってもよくわかる動画がありますので、ご紹介したいと思います。

よしもと所属のお笑い芸人”おしどりマコ”さんが原発事故の直後からずーっと東電の会見に出席し続けたことで知り得た情報を講演会で語っている動画です。

長い動画ですが、お笑い芸人さんなのでお話が上手で、あっという間に観ることができちゃいます。

きっとたくさんの人が


「このままボンヤリした大人子供でいたらいけないっ!」


って気付くきっかけになると思いますので、ぜひお時間のある時にご覧ください。







ああ、豚さんのお話で長くなってしまいました。

毎度どうもすみません。

いよいよ次回はファクトとエビデンスに基づいた狂犬病予防はどうあるべきか?について
考えていきまーす!





<今日のPetHotel11!>

朝から雨ザーザーで・・・


お外遊びはガレージのみ(チェッ)


ナツ「なによ?なんか用?」

いえいえ・・・どうぞご自由に~(^_^;)


Sくん「ねえ!!」


Sくん「ナデナデして~~~~!」

はいはい(^_^;)


気温も真冬みたいに寒いから
お部屋でヌクヌク遊ぶのが一番だね!


ボスがゲットしたキッチンペーパーの芯を・・・


としお「くださいください~~!!」

ボス「ダメだよっ!!」


あ・・・ボス、よそ見なんかしてて
だいじょうぶ~~?


ホラ、ボス!としおに取られてるよ!!

ボス「ん~~~?」


気づくのが遅すぎだよ(-_-;)


としお「♪~~」


としお「あ、Sさん、はんぶんこしたそれで
遊んでいいですよ~~~!」


Sくん「別にいらないよーーだ!」


今度はボールをゲットしたボス
よかったねぇ~(笑)


チャコが狙ってるねらってる・・・(笑)


チャコ「ねえ~ボスぅ~~・・・」

ボス「だめっ!!」


チャコ「ワタシが狙ってるボールなの」


チャコ「横入りしないでね~」

するかーーい!!(;・∀・)


キッチンペーパーの芯にもボールにも
興味のないナツは・・・


同じくオモチャに興味のないSくんに
すごく懐かれていました
(めずらしい~!!)


Sくん、退屈だしブラッシングでもしようか?


Sくん「するするぅ~♪」


雨のおかげで
この後みーんな順番にブラッシング
してもらったよ(*^_^*)









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