【預けられるワンちゃんの身になって考えてみよう】
●ケージレスならではの事情
いよいよ明日から
ゴーーーーールデンウィーーーーーク
ですね(10連休だから10個伸ばしてみた模様・・・)
今年は早い時期から混雑を予測して、予約段階から、
「連休中は初めてお預かりのワンちゃんをお断りしよう」
というルールを設けていました。
ご存知のとおり、PetHotel11!は日中ワンちゃんたちをケージに入れず、フリーの状態でお預かりしているので、ワンちゃんどうしの相性にとっても気を使います。
全部で最大何頭お預かりできるか・・・というご質問をよくお受けするのですが、それも一概には言えません。
ご予約いただいたワンちゃんの顔ぶれや性格を思い浮かべながら、
「〇〇ちゃんがいるから、中型犬以上の子はもうお受けできないね~」
「△△ちゃんと□□くんは分けておかなくちゃだから・・・チーム分けは・・・」
などとあれこれ頭を悩ませてみんなが安全に楽しく過ごせるオペレーションを考えていきます。
今までに何度かPetHotel11!にお泊りしたことのあるワンちゃんならば、ワンちゃん自身がここの環境やわたしたちに慣れていますし、わたしたちもワンちゃんの性格やクセなどを把握していますので、ゴールデンウィークのような混み合う時でも楽しく過ごしてもらえると確信しています。
けれども、初めてお泊りするワンちゃんは、場所にも、わたしたちにも、他の犬がたくさんいる状況にも 慣れるまでにかなりの時間がかかります。
その1頭のピリピリした緊張感は周りの犬たちにも伝播します。
その上、混雑している時にはわたしたちがその子につきっきりになっていることが困難です。
だからわたしたちは、初めてのワンちゃんにはなるべく空いている日に1泊トライアルをしておくことをオススメしているというワケです。
こうした事情は、お預かり中ずっとケージにワンちゃんを入れているペットホテルでは考える必要のないことですね。
飼い主さんにも、予約が取りにくかったりとご不便をおかけしていますが、お預かりしたワンちゃんたちがストレスなくお留守番ができるよう、ご理解をいただけますと幸いです。
せっかくケージレスのペットホテルを選んだのに、かえってそれが愛犬のストレスになってしまっては本末転倒ですからね・・・(^_^;)
また、この場をお借りして せっかくお問い合わせをいただいたのにご予約を承れなかった飼い主さんに改めてお詫び申し上げます。
●たまにあるご要望
そうそう、初めてのご利用を希望される飼い主さんから、たまに次のようなご要望をいただくことがあります。
「途中、顔を見に行ってもいいですか?
「途中で1回引き取りに行って、またお預けすることはできますか?」
もっと具体的な場合だと・・・
「〇〇時にお預けして、数時間後に1度引き取りに行って・・・また夜に預けに行き・・・
翌朝また引き取って、再度お預けしたいのですが、いいですか?」
といったご要望です。
こうしたご要望に対して、わたしたちはいつも次のようにお答えしています。
「できないということはありませんが・・・それはワンちゃんにとって酷なことなので、なるべくやめてあげてほしいです~(^_^;)」
どうしてそれがワンちゃんにとって”酷なこと”なのかをご説明する前に、常連のAくんの飼い主さんから伺ったお話をご紹介しましょう。
●くつろげないAくん
先日、PetHotel11!常連ワンちゃん Aくんの飼い主さんが、こんなことをおっしゃっていました。
「ウチの子、色々なワンちゃんと遊んで、お昼寝しているので、どんなワンちゃんにも対応できているみたいですね!
以前、海外で昼間預けたことがよくあるのですが、昼寝とか全然してないので、ボロボロに疲れて帰ってきてました。
ガラス張りなので迎えに行くと見えるのですが、本当にずーと立っていて横になってるのをみたことがなかったです。
Aがそちらに慣れてくれて本当に嬉しいです」
たしかにAくんはPetHotel11!にすっかり慣れていて、親戚のオジサンとオバサンちにやってきたかのようにくつろいで過ごしていますし、相性のいいワンちゃんとくっついてグウグウお昼寝もしています。
「それは、PetHotel11!がすばらしいペットホテルだから♪♪♪」
と言いたいところですが・・・
実はそうとも言い切れないのがツライところなんです~~(^_^;)
Aくんの飼い主さんにもお話したのですが、その海外のホテルでAくんがまったくくつろげずに ずーっと立っていたのは、そのペットホテルがダメということではなく、状況として無理もないことだと、わたしたちは想像しています。
●完全アウェイ!
ワンちゃんたちにとって、心からくつろげる場所ってどこだと思いますか?
もちろん自分のおうちが一番くつろげるに決まってますね!
何度も訪れたことがある場所や通ったことがある馴染みの道などでも、ある程度リラックスしていられるでしょう。
それから、飼い主さんが一緒にいれば、初めての場所でもおおむね落ち着いて過ごすことができることが多いですね。
でも、おうちにいる時ほどくつろげる場所ってそうそうないはずです。
基本的にはワンちゃんにとって”我が家”以外はテリトリー外の”アウェイ”なので、物音や他の犬や人の気配に神経を尖らせているのが普通で、心からのんびりくつろぐことは難しいですよね?
まして、ペットホテルは飼い主さんと離れて過ごす場所ですし、”我が家”にはある自分の”定位置”もありません。
お散歩コースもいつもと違いますし、お世話をしてくれる人も違うし、知らない犬たちもたくさんいる・・・すべてが勝手の違う状況なんです。
もう、完全アウェイ!!ってことなんですよ(^_^;)
●ホームの条件
じゃあ、そんなアウェイのペットホテルを”ホーム”にしてあげるには何が必要でしょうか?
わたしたちは、次の要素が必要だと考えています。
◇連続滞在時間は長いほうがいい
連続滞在時間というのは、何度も訪れたことがあるっていう”回数”よりもうんと大事な要素です。
滞在時間が長くなれば、最初は神経をピリピリさせて過ごしていても、そのうち場に慣れてきて周囲を観察することができるようになり・・・やがて身にキケンがないと解ればリラックスすることもできるようになる・・・という段階を踏むことができますね。
滞在時間が長くなればなるほど、そこで自分がどのように振る舞い、周囲とどの程度の距離感で関わるかが判ってくるので、それだけ神経を尖らせる必要性が減ってくるってことになります。
わたしたち人間だって、我が家の次に気を抜いている場所って、意外と慣れ親しんだ職場だったり学校だったりしませんか?
そりゃ、職場でのお仕事にはそれなりに緊張して取り組んでいるものの、”居場所”としてはかなりリラックスできる場所ですよね?
もしも毎日すごす職場の空間にいること自体が緊張を強いられるのだとしたら・・・身が持ちません!出社拒否になっちゃう~~(笑)
一方、毎日通勤に利用しているからといって、最寄り駅のホームで職場や学校の自席にいる時ほどくつろげるかっていうとそんなことはないですね?
『回数よりも滞在時間』っていうのはそういう意味です。
◇ルーティーンの行動
ここで言っている”ルーティンの行動”ってゆーのは、日常生活でいつもしている行動っていう意味で、スポーツ選手が行う”儀式”のようなものとは違います。
一番くつろげる自宅で毎日自分がしているごく日常的な行動をすることによって、ワンちゃんたちはどんどんリラックスしてきます。
たとえば・・・
・オシッコやウンチをする
・リードをつけてお散歩に行き、帰ってきてリードを外してもらう
・お水を飲む
・ゴハンを食べる
・お昼寝する
・甘えさせてもらう
・就寝する
といった、ごくごくフツーーのことです。
そういうフツーのことを、できるだけ多く経験することによって、その場に馴染んでいくのには、次のふたつの理由があるのではないかと思っています。
①それらの行動が、自宅で落ち着いて過ごしている時のリラックスした感覚を関連付けて呼び起こしているから。
②それらのごく日常的な生活感たっぷりの事柄を共にした他の犬たちとの距離がグっと縮まるから。
こういうことは、人間にも当てはまりますね。
コールセンターのような「飲食禁止」の空間で働いたことがある方ならお解りかと思いますが、飲食や私語が一切禁止の職場って、何年努めても、たとえ滞在時間が長くても、なかなかリラックスできる場所にはなりません。
逆に、いつも仕事をしているデスクでおやつやランチを自由に摂れる職場って、なんかアットホームな雰囲気になりますし、
「〇〇さんって最近ファミマの△△にハマってるみたいね~!」
な~んて、やけに同僚に親しみがわいたりしませんか?
きっと、ワンちゃんたちにも同じような心理的な作用があるのだと思っています。
◇居場所
もうひとつ、ペットホテルがワンちゃんにとっての”ホーム”になるために欠かせないと思っているのは、その子の”居場所”を作ってあげるということです。
PetHotel11!は、日中はワンちゃんたちをケージに入れずにフリーにしていますが、あえて夜はそれぞれの個室・・・つまりケージに入って眠ってもらうことにしています。
PetHotel11!に何度もお泊りしてよく慣れている子でも、初対面のワンちゃんがいたり苦手なタイプのワンちゃんがいたりする中でそれなりに気を張って過ごしていることもあるので、就寝時間になって自分の個室に入れてあげると、ちょっぴりホっとするみたいなんです。
飼い主さんが
「ウチの子・・・ケージに慣れていないけれど、だいじょうぶかしら・・・?」
と心配しているような子でも、ほとんどの場合 ちゃんとケージで眠ることができるのは、
・犬は本来”穴ぐら”のような適度に狭いスペースで眠るのが好きなこと。
・そこが自分だけの”居場所”だと認識できるから。
・・・といった理由からではないかと思っています。
会社に自分のデスクがあったり、学校に自分の席があるように、自分の専有スペースが確保されているってことは、その場が”ホーム”になるための大切な要素のひとつだと思っています。
長くなるので、この辺にしてつづきはまた次回にお話させてください。
<今日のPetHotel11!>
外は雨降り・・・
ちょうどいいから爪切りでもしよっか?
ナツ「ぜったいにイヤっ!!」
まあまあそう言わずに・・・(^_^;)
生後8ヶ月のとしおは
エネルギーが有り余って・・・
ひとりお庭を駆け回り・・・
「さあ、だれかボクと一緒に
遊んでくださーーーい!!」
お部屋でグウタラするのは
決してキライじゃないチャコ
むしろお部屋でグウタラときくと
大喜びするボス
「どうなってるですか?
だーれもお庭に来てくれませんよ!」
だって・・・雨降りなんだもの(^_^;)
そこへ・・・
「あ!誰かきたよっ!!」
Cちゃんの到着ですっ!!
Cちゃん、移動中の車で
グウグウ寝ていました(笑)
大好きなCちゃんが来てくれて
としおの喜び様ったら・・・!!
柵ごしにニジニジ・・・・
としお「Cさぁ~~~~んっ!❤」
収監されている身内への面会か?(笑)
Cちゃんにくっついて離れません(笑)
オシッコがしたいCちゃんと・・・
Cちゃんと遊びたくてストーキングする
としお
よかったねぇ~~~(^o^)
ナツ「悪いわねぇ~、ウチのとしおを
ヨロシク~~」
Cちゃん「こちらこそ、ヨロシク~♪」
雨でもお散歩をせがむふたり・・・
ハイハイ(-_-;)
近所の農家さんの木パレット
Cちゃんもとしおも興味津々!
齧っちゃだめだよ~~!!
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