Pet Hotel 11! お庭番のブログ①: 何を信じればいいの？③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

前回ブログのつづきです。

【巧妙な情報操作にどう立ち向かう？】

●国の統計すら信用できない時代

厚労省の統計不正問題が明らかになり、唖然とした方は多いでしょう。

統計って・・・ものすごくややこしくて難しい学問ですよね。

その上・・・正直言って地味でちょっとタイクツ・・・(^_^;)

わたし自身、学生時代に”シグマ”ってゆー新キャラが教科書に登場したあたりから、

「性に合わない！わたしの人生に絶対カンケーないヤツ！！」

などと言って”シグマくん”を毛嫌いし、真面目に勉学にいそしむ気力を急速に失ったのを覚えています。

でも、国の統計が今後の政策を打ち出す材料としても、後世の人が歴史を検証する材料としてもヒジョーーに重要だってことぐらいはアホなわたしにでも理解できます。

わたしのような人間とは別世界に住んでいるキレッキレに頭のいいお役人のみなさんがその大切な国の統計を預かっているのだから、まさかそこに間違いや不正があるはずはないだろう・・・そう信じていましたし、みなさんだってそうでしょう？

そのような大事な国の統計に、最高学府を出たエリートさんたちが意図的に結果を誘導するように手を加える・・・例えば集計するサンプルの選び方や統計手法を都合よく操作してしまったりしたら・・・わたしたちのような一般人にそのカラクリを見破ることはとても難しいですね。

国の統計不正問題がいかに罪深いか・・・それは次のような理由からです。

・国の現状実態が正確に把握できないことによって正しい政策の審議が不可能になってしまい、結果的に国の未来が危うくなってしまうこと。

・国（役人）の提示するデータや資料の信頼性そのものがなくなり、国民はいちいちそれらを疑ってかからなくてはならなくなること。

・国だっていい加減なことをやっているのだから・・・というモラルハザード（道徳観の崩壊）が起こり、世の中に様々な不正が横行するようになること。

・そしてもちろん、選挙で候補者を選ぶ際にわたしたちが参考にする資料やデータも真実の数字を表しているかがわからなくなって、正しい選択ができなくなってしまうこと。

なるほど・・・現政権の元で景気がどんどん良くなっている動かぬ証拠として政府が示す統計を見て、

「そうかぁ～～・・・景気って実はよくなってるんだね・・・実感ぜんぜんないけど・・・景気の恩恵を受けている人がどこかにいるんだろーねー・・・うらやましーぞぅ～」

なーんて思っていたけれど、実は数字のマジックによる錬金術だったかもしれないってことですね(-_-;)

ビックリしてオナラ出ちゃいましたよ！！（←ビックリしなくても出るくせに）

●信頼が成立しない国の恐怖

今まで、疑いもしなかった情報の信頼性が揺らぐということは、わたしたちの日常生活に大きな不安をもたらします。

国や、誰もが知っている大手一流企業が出している情報について、誰もが

「まさか、わたしたちを騙すようなことはありえないだろう」

ということを前提に暮らしていますよね？

もし、そうした情報がすべて

「ウソかホントかわかったもんじゃないよ！」

というものだったら・・・

たとえば食品に表示されている情報がウソかもしれなかったら？

わたしたちはスーパーやコンビニで買ってきた食べ物や飲み物を、毎回毒味してからしか口にできなくなりますよね？

車や電車や飛行機だって恐ろしくて乗れなくなりますし、電化製品を使う時は毎回感電に怯えながらまるでロシアンルーレットのように使用するようになっちゃいますし、家を借りたり建てたりするのも恐怖と不安と常に隣り合わせの賭けみたいなもんになっちゃいます。

そんなバカな～～～！！

と思いますか？

そう思えたら本当にハッピーなのですが、現実にわたしたちの国はそんなバカな状態になってきています。

●コレが現実

近年、次々に発覚している大手企業のデータ不正や虚偽報告の問題のほんの一部を挙げてみましょう。

・日産自動車、スバル、スズキなど大手自動車会社の完成検査に関する不正問題の発覚

・東洋ゴムやＫＹＢによる免震・制振装置の検査データ改ざん問題の発覚

・レオパレス21のアパートについて、延焼を防ぐ界壁の不備に関する建築基準法違反が発覚

・自動車、ロケット、航空機、自衛隊の防衛装備品などに幅広く使用されている神戸製鋼のアルミニウムや銅製品の検査データが改ざんされていたことが発覚

・川崎重工が鋼材を不正に削減した（ケチった）ことにより新幹線台車の亀裂を引き起こす

・・・もうたくさんですか？

わたしもたくさんです・・・信じたくないような惨状です(ToT)

どれもこれも、わたしたちの安全を足元から脅かしかねない、恐ろしい不正の数々です。

こうなってくるともう、何を信じればいいのかわからなくなって途方に暮れてしまいますね。

だって、

発覚していない企業はみんな大丈夫よ♪

なんてこの期に及んでノーテンキに思える人が一体何人います？

今まで信頼していた国や一流企業が、平然とわたしたちを騙しているかもしれないってことは、わたしたちの未来設計が根底から崩れてしまうってことなんですね。

実際に、

「国民を平気で騙すんだから年金だったアテになったもんじゃないぞ！」

と考える人たちが年金を払わなくなってしまうことで国の財政が厳しくなったり、

「銀行だっていつ潰れるかわかったもんじゃないぞ！」

と考える人たちがタンス預金をするようになったことで景気がどんどん冷え込んでしまったり・・・ということが起きているんですね。

信用できない社会で暮らすということは、わたしたちにとってこんなにも不幸だということです。

●”安心”偽装だけではない

先に挙げた企業のデータ不正は、主に

「ウチの製品はこんなにしっかりしているから安心ですよ～♪」

と”安心”を謳っていて、実は違っていた・・・という不正でしたね。

ちょっと意外かもしれませんが、困ったガセ情報の中には、その逆に”安心”なものへの不必要な”不安”を煽るようなものもあるんです。

例えば、某週刊新潮の超人気シリーズで世間を騒然とさせた記事に

「食べてはいけない国産食品」

というものがありました。

記事の中では、どれもわたしたちが日常的に口にしているお馴染みの食品の多くが、実際の企業名や商品名を暴露する形で載っていました。

更に、記事中では海外の論文など数々のアカデミックなデータを根拠として持ち出し、それを読んだ人々を

「もう・・・何も食べられない！！」

と半泣きにさせるほど信憑性に富んだ（風に見える）記事に仕上がっていました。

主に、食品に使われている添加物や防腐剤といったものの危険性に警鐘を鳴らすものでしたが、冷静に読むと、特に目新しい情報ではないことに気づくことができます。

たとえば、一般的によく使われている保存料のゾルビン酸について”キケン”としていますが、実際に記事中で名前が挙げられている丸大食品のハムならば、どのくらい食べれば健康に影響が出かねないかというと・・・

1日に126枚！！（←食べるかーーーい！）

また、乳化剤や結着剤として加工食品によく使用されているリン酸塩も”キケン”とされていますが、記事中で実名が挙げられているマルハニチロのソースとんかつの場合、どのくらい食べると健康に影響が出かねないかというと・・・

1日に88個！！（←食えるかーーーい！）

もう・・・オバさん怒るよ！！

何が入っているかに関わらず、そりゃーこんな食生活をしていたら体を壊すに決まってんでしょーが？！

ってなことなんですね(-_-;)

つまり、根拠となるデータを示している情報ならば信頼できるかっていうとそんなことはなくて、それが常識的な”数量”や”数値”なのか？ってことをよ～～く見ないと正確な判断はできないってことなんです。

でも、残念ながらこうした「食べてはいけない」とか「本当はコワイ」とかいうシリーズは一定の発行部数や視聴率を稼ぐ鉄板のテーマとして業界のオイシイやり口になってしまっているんですね・・・

まるで、「情報に踊らされるバカが悪い」とでも言っているような手法にわたしはものすごい悪質性を感じています。

さてさて・・・だいぶ犬と関係ないお話を長々してしまっていますが・・・

こういったことはもちろん動物たちを取り巻く情報だって例外ではありません。

次回はいよいよそうした悪質かつ巧妙な動物たちに関する情報操作についてお話していこうと思います。

＜今日のPetHotel11!＞