前回ブログのつづきです。
【適切な狂犬病予防について考えてみる】
●清浄国でなくなるリスク
◇狂犬病清浄国
前回のブログでもお話したように、日本はもう60年以上も狂犬病の発症例がない、いわゆる狂犬病”清浄国”です。
狂犬病清浄国と言われている国は日本を除いて世界にわずか7カ国しかありません。
アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、イギリス、オーストラリア、 ニュージーランド
です。
いずれも周囲を海で囲まれていて、狂犬病が外部から持ち込まれるのを水際で防ぎやすい地の利に恵まれていることがわかりますね。
逆に、こうした地の利がない地域では、先進国でさえ狂犬病の撲滅には成功していないということです。
◇台湾の事例
さて、この清浄国ですが、少し前までは日本以外に8カ国ありました。
それまで清浄国のひとつだった台湾において、狂犬病の発症例が確認された2013年までは・・・
台湾もやはり周囲を海に囲まれているため、検疫という水際対策で狂犬病の侵入を長年防ぐことに成功していました。
どのぐらい長年かってゆーと、実に50年間清浄国を保っていたんです。
怖いのは、それまで清浄国だと思われていたにもかかわらず、発覚した年の7月には台湾国内の広大な地域にわたって、イタチアナグマ389頭、ジャコウネズミ1頭、犬1頭に狂犬病の発生が確認されました。
ウイルスの遺伝子情報から、実は何十年も前から台湾の野生動物の間で狂犬病の流行があったということが判明したそうです。
つまり、もう随分前から台湾は清浄国じゃなかったってことですね・・・
そして、その最初の1匹がどこからどのように侵入してきたのかはハッキリしていません。
◇日本も・・・
日本の検疫はかなりガードが固く、徹底されているので、現実的に狂犬病の侵入確率はとても低いと言われています。
わたしもそのとおりだと思います。
けれども、検疫を通らずに禁止生物をこっそり持ち込んで飼育販売していた業者が摘発される事例はちょいちょいありますし、ハムスターなどのげっ歯類の検疫はユルユルです。
また、正規のルートで持ち込まれるのではなく、貨物船に紛れ込んでいるネズミやハクビシンとなどの野生動物が知らぬ間に上陸してしまう可能性はゼロにはできないんです。
ちょっと前にヒアリが我が国に上陸して大騒ぎになりましたね・・・(-_-;)
清浄国を60年以上保っている日本も、いつ台湾のような状況になるかわかりませんし、それは今日かもしれないし明日かもしれません。
日本に狂犬病が侵入する確率はものすごーーく低いとはいえ、皆無ではないってことなんですね。
いえ・・・もしかすると実は日本にも、把握されていないだけで、既に狂犬病に感染した野生生物が何頭もいるかもしれません。
●実際の確率はどのくらい?
さっきから、日本に狂犬病が侵入する確率はものすごーーーく低いって言ってますけど、実際どのくら低いのか・・・頭のいい研究者の方たちがちゃんと計算してくれているんです♪
2014年に東京大学大学院 獣医疫学の杉浦勝明教授が中心となって、次のような研究結果を発表しました。
<社会情勢の変化を踏まえた我が国における狂犬病対策のあり方に関する研究>
それによると、現行のコンプライアンスが100%維持されている限りにおいて、我が国への狂犬病侵入リスクは計算上
5万年に1回の確率
だそうです!!
これが本当だとすると、万一・・・いや、5万一のリスクを心配して毎年犬たちに予防接種を受けさせるなんて、そりゃバカバカしいとしか思えませんよねぇ~?!
しかも、もしも犬に噛まれたりした時はただちに抗ウイルス剤を数回打てば狂犬病の発症は防げるそうですから、恐るるに足りないという気がします。
更に更に、この研究論文を読むと、日本以外の狂犬病清浄国において、飼い犬への狂犬病予防接種は義務付けられていないそうですよ!!
な~~んだ・・・じゃあ日本だって検疫と野良犬の保護を徹底していれば大丈夫なんじゃないの?
そう思いますよね?
わたしもこの研究結果を読んだ当時は一瞬そう思いました。
でもね・・・・
●疑り深い性格
わたしはどうも疑り深い性格なのかもしれません。
どうぞ笑ってやってくださいな(←ギャハハハハ!!)
東京大学大学院のえらーーい先生の研究なんですから、それを信じないなんて罰当たりなことですけれど、この楽観的な研究結果をにわかに信じられない自分がいるのです。
その理由のひとつは、これがあくまで確率論でしかないということです。
清浄国だった台湾に狂犬病が侵入する以前・・・今回と同じ計算式で算出すると、台湾における狂犬病侵入リスクはいったいどのくらいだったんでしょう?
30~50年に1回
くらいの確率だったのなら納得ですね。
でも、その数字は算出されていません・・・
なぜそんなことが気になるかというと、この研究内容には『台湾の狂犬病対策は日本をモデルケースにしていた』というレポートが含まれていたんです。
日本の狂犬病予防をモデルケースにしていた台湾が狂犬病の侵入をあっさり許し、しかも何年もそれに気づかずにいたという”事実”が目の前にあれば・・・わたしにとってそれは”確率論”よりも遥かに重いものです。
もうひとつ、わたしがこの研究結果を鵜呑みにできない理由は、福島第一原発です(←はぁ?)
福島第一原発の事故が起きる前・・・電力会社が国に示していた原発事故が起きる確率がどのくらいだったかご存知でしょうか?
なんと・・・
100万年~1000万年に1回
ですってよアーータ!!!
100万年~1000万年前ってどんな時代だったかご存知~?
猿人が二足歩行を初めたのが700万年前ですからねぇ・・・アホみたいな昔でさーね(笑)
その数値だって、頭のいい人達がそれなりの数式を使ってはじき出した数値だったんですが、実際には日本に原発ができてわずか50年足らずであの事故は起きてしまいました。
ちなみに、電力会社は原発を推進したい当事者なので、もちろん見積もりは甘いでしょう。
では、現実的な数字を出しているはずの保険会社による原発事故の確率はどのくらいに見積もられているかってゆーと・・・
2100年に1回
でした~~(笑)
紀元前から現在までと考えるとたしかに・・・当たっている・・・のか?
また、わたしは昔から「〇〇ちゃんも持っているから・・・」みたいな考え方が好きではないので、
「他の清浄国では予防接種を義務付けていないから・・・」
という理由よりも、日本に合った安全で確実な方法を考えていく方が好きなんです。
かく言うわたしも、日本の狂犬病予防法が現状に即しているとは到底思っていません。
そこで、次回は理想的な狂犬病予防のあり方について考えていきたいと思います。
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ
Nちゃん・・・バーバママみたい(笑)
今日もとってもいいお天気♪
Aくんは最後のおさんぽだね!
おさんぽから戻ると・・・
Nちゃんととしおの
朝のワンプロはもう朝の日課だね(笑)
まるで本当の姉弟みたい(*^_^*)
Nちゃんが帰っちゃうと
としおはまたNちゃんロスになるねぇ
(^_^;)
Aくん「はぁ~、喉がカラカラだよ!」
Aくん 横座り~(笑)
としお「Aくん、帰っちゃうですか~?」
Aくん「うん、そうなの」
としお「さみしくなるですねぇ~」
Aくん「また遊びにきてあげるよっ!」
うん、Aくんまた待ってるね~~(*^_^*)
Hちゃんがまたお泊りに来てくれたよ♪
まだ遊ぶ前だから真っ白だね・・・(^_^;)
Hちゃん「現場のHで~す!
みなさん、ボスが何してるか知ってますか?」
正解は・・・サッカーボールの
”皮脱がし”(ザンッ♪)
ボス「ボクねだいぶ頑張ったんだよ!
どう?Hちゃん、カッコいいでしょー?」
Hちゃん「・・・興味ないわっ(キパッ)」
ボス「ガーーーーーン!!」
Nちゃん「ねえとしお~、
そのボールちょーだ~~い」
としお「ダメでふよ・・・」
あっという間にボールを取られちゃう
としお・・・(^_^;)
としお「Nちゃん、ボール返して
ほしいです~~」
Hちゃん「ボールちょーだいちょーだい
ちょーーーーーだいっ!!」
Nちゃん「はぁ・・・いい気分~~♪」
としお「だったらいいです。
Nちゃんごと連れていくです」
Nちゃん「いや~~~ん」
としお「Hちゃん、ワンプロするですか?」
Hちゃん「するーーーーーーっ!!」
おお!Hちゃんの
華麗なジャンピングバイト!
Nちゃん「やるわねHちゃん!!」
ガオオオオオーー!!
としお、迫力に押されっぱなし(笑)
Hちゃん「どう?参った~?」
としお「参ったです~~~」
体の小さい子にはホンキを出さない・・・
としお・・・キミはなかなかの
紳士に育ったねぇ!(←親ばか)
Tちゃんは2度めのお泊り
ひさしぶり~~~♪
前回のお泊りからだいぶ経つけど
ちゃーんとココを覚えていたみたい(*^_^*)
ナツが女帝だってことも
ちゃーんと覚えていたみたい
(^_^;)
チャコとは初めましてだね♪
Tちゃん「ワタシ、グイグイ来る子は
苦手なの。そっとしておいてね」
Tちゃん「ココなら安全なの♪」
Hちゃん「Tちゃんをワンプロに誘ったら
ものすごい顔で断られた~~~~」
うん、もう誘わないでね(笑)
午後のおさんぽ♪
Tちゃん、とっても上手に
みんなと一緒に歩けたよ!
Nちゃん&Hちゃん
「ワーキャーー!!コレなに~~~?!」
アカモクっていう海藻を干してるんだよ。
「食べていい~~?!」
ぜったいにダメだよっ!!!(笑)
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