【パピーミル撲滅法】
●画期的な州法の成立
全国のワンコ諸君と愛犬家諸君!!
昨年の10月に、カリフォルニア州で成立した画期的な州法をご存じでしょうか?
「Pet Rescue & Adoption Act, Assembly Bill No. 485」(略して”AB485”)というこの法律は、日本語でいうと
「ペットの救済と養子縁組促進法」
といった感じになるかと思います。
この法律の範囲が及ぶペットは 犬、猫、ウサギですから、以下、このブログ内で”ペット”と呼んでいる部分は”犬と猫とウサギ”だと思ってくださいね~。
法律の内容は簡単に言うと・・・
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ペットショップでは、営利目的でペットを繁殖している人(業者)から入手したペットを販売したらイカンよ!!
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というものです。
●どういうこと?
「営利目的でペットを繁殖している人」というのは、簡単に言うとブリーダー業者ですね。
ふつう、ペットショップでは直接または仲買人を介してブリーダーからペットを仕入れて販売しているものです。
なのに、そういった仕入先を認めないって法律で言っているんですね。
じゃあ、ペットショップはもう販売するためのペットを入手できなくなるの?
いえいえ、ご安心ください。
新しいカリフォルニア州法では、こう言っています。
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ペットショップで販売されるペットは、すべて保護施設から入手したものでなくてはイカンよ!
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つまり、ペットショップはペットを入手できまーす!
ただし、それはすべて保護された子たちだけでーす!
要するに、ペットショップで販売される犬はすべて保護犬になるってことなんですね~(どよめきぃー!)
●目的は?
この法律の狙いは、次のようなものです。
◇パピーミルやキトゥンファクトリーといった劣悪環境でペットを繁殖する業者の販路を絶つことにより、悪質業者を撲滅してペットを守ること。
◇保護されたペットに新しい家族が見つかる機会を増やし、譲渡を促進すること。
◇売れ残るペットや遺棄されるペットがいる一方で際限なく繁殖させるという事態を防ぐこと。
今までも、通報を受けて違法な繁殖業者を取り締まっていたものの、そもそもコッソリと繁殖しているような業者を摘発することは困難な上、摘発しても場所を変えて同じことを繰り返すだけというイタチごっこだったんですね。
けれども、ペットショップが買い取ってくれなくなれば悪徳業者は収入が絶たれますから、自ら商売をたたむしかなくなるというワケです。
しかも、ペットショップであれば、隠れていないのでルール違反をしていないかチェックすることが容易です。
なるほどなっ!なるほど なるほど なるほどなっ♪(by原西)
●目からウロコ
わたしは今まで、悪徳ブリーダーを撲滅するためには、ペットショップの生体販売を禁止することだとばかり考えていました。
でも、この法案成立を知って、目からウロコがポロッポロ落ちて、お気に入りのユニクロフリースがウロコだらけになってしまいました(←うそつけ)
「生体販売してもいいよ。ただし保護犬だけだけどね~」
っても~~ アンタは一休さんか?!
また、この法律では
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ペットショップはブリーダーからペットを入手しちゃダメだけど、ペットを飼いたい人が直接ブリーダーから購入することはかまわんよ!
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とされています。
例えば、特定の犬種を飼いたいと考えている人や、やっぱり子犬から飼いたいと考えている人は、ブリーダーから買うことが可能なんですね。
その場合、当然飼い主さんの多くは、自分が買う子犬や、子犬の飼育環境、更には子犬のお母さんを事前に見ておきたいと思うはずです。
今まではコッソリと劣悪な環境下で子犬を繁殖していたような悪徳ブリーダーの中にも、この先もブリーダー業をつづけたいと考えて、否応なく適切な飼育環境で、適切な繁殖計画に切り替える業者が出て来るかもしれませんね。
それはそれで、大変いいことではないですか!
パラパラパラ~~ン(←ウロコが落ちる音)
●その他の決め事
今まで書いたこと以外に、この法律で決められていることは、以下のようなことです。
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◇「保護施設」には、公共の動物管理施設、動物虐待防止協会の保護施設、動物愛護協会の保護施設、私的もしくは公的保護施設と一緒に働く保護施設が含まれまーす!
◇保護施設はブリーダーや卸売業者(ブローカー)にお金を払って動物を入手しちゃダメだかんねっ!
(こんなことになったら目も当てられませんね・・・)
◇ペットショップで販売される保護犬や保護猫たちは、全て不妊手術済みで売んなさいよ!
もし、健康上の理由などで不妊手術を一時的に見送らなくちゃならない時は、引き取り手から40~75ドルの預託金を受け取って、手術完了の証明書と引き換えに返金するよーに!
◇ペットショップは販売もしくは居住空間を提供しているペットに関する記録を最低1年間は保管せんとイカンよ!
◇ペットショップは、ペットをどこから入手したかという情報を、各動物が収容されているケージや区画のわかり易い場所に掲示して、権限のある調査員が求めたら答えなさいよ!
◇動物管理局員、動物の人道的な扱いに関わる法執行官、保安官はペットショップへの立入検査の権限があるんだかんねっ!
◇法執行官は違反が認められた販売業者に対して是正勧告を出すこともできるんだぞ!
もしその勧告に従わないと、軽犯罪として1頭につき500ドルの罰金だかんねっ!
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なかなかよくできているではないですかー!
ちなみに、この法律は既に成立しましたが、実際に発効される(実施される)のは来年(2019年)の1月1日からです。
1年間の猶予期間を置いたのは、関係する業者に準備する時間が必要だからですね。
今まで、過酷な環境で飼育や繁殖をされ、挙句に売れ残ったからと処分されていたペットたちにとって、まさに革命ともいえる法律です。
過去に、地方都市の”条例”レベルでこういった規制がかけられたことはありました。
けれども、今回の法律が関係各署に激震を与えているのは、カリフォルニア州法だってところです。
長くなってしまったので、つづきはまた次回にしまーす!
今まで、過酷な環境で飼育や繁殖をされ、挙句に売れ残ったからと処分されていたペットたちにとって、まさに革命ともいえる法律です。
過去に、地方都市の”条例”レベルでこういった規制がかけられたことはありました。
けれども、今回の法律が関係各署に激震を与えているのは、カリフォルニア州法だってところです。
長くなってしまったので、つづきはまた次回にしまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
寒がりRくんは、モコモコセーターで完全武装 |
Rくん、なんかついてるよ!! |
それ、ボクのシッポだよぅー! わはは(;'∀') ごめんごめん |
お散歩途中でお庭番のお買い物待ち。 みんなの大すきなヨーグルト買ってくるからね~! |
え?チャコ??? そのカメさん、どうやってお顔にくっついてるの?! |