2018年2月27日火曜日

パニックになると指示が耳に入らないワンちゃん⑧

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回のブログに引き続いて、

「ウチの子は、普段は『マテ』ができるのにパニックになると指示が耳に入りません。そういう場合はどうすればいいのでしょう?」

というワンちゃんに、どのように対処していけばいいかを考えていきます。


パニック対策の大前提は、以下の通りでしたね?

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<パニック対策の大前提(復習)>

・パニックに陥った犬が指示を聞くことは不可能。パニックにさせない対応を!

・愛犬がパニックになる原因を把握しておくこと。

・愛犬が飼い主さんをリーダーだと認識していること。
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ワンちゃんをパニックにさせないために飼い主さんができる3つの方法

「回避法」「克服法」「対処法」

のうち、「対処法」でお勧めなのは

パニックを起こす前に「フセ」「マテ」で回避すること。

そのために「フセ」「マテ」「できる」だけではなく「完璧マスター」レベルにしておくことが必要だというお話をしてきました。



【前回の補足】



「オスワリ」を例にした「完璧マスター」の条件の中に


・「オスワリ」と言っていないのに勝手にオスワリしないこと。


という項目がありましたね。

これは、ワンちゃんが自由な時間に「オスワリ」することを許してはならない・・・なんていう意味ではもちろんありません。

あくまでも「訓練している時間に」ということです。


小学校の生徒たちが自由時間に歩くのは自由ですね。

でも、運動会の行進練習をしている時は「進め!イッチニッ!」という号令がない時に勝手に歩き出しては困ります。

それと同じことを言っているだけです。

例えば「フセ」の練習を繰り返している時、頭のいいワンちゃんは


「はは~ん、この姿勢をするとオヤツくれるんだな?」


ってすぐに気づきます。

だから、言われてもいないのに先回りしてフセちゃったりするんですが、それは違うとキッチリ教えなくてはなりませんよってことです。

ワンちゃんがオヤツが欲しい時にフセをして、それに反応して飼い主さんがオヤツをあげていたら・・・どっちがしつけられているんだかわかんなくなっちゃいます(^-^;



【コマンドの完璧マスター】


●まずは「できる」ようにする。


ここでは、パニック対策にわたしがお勧めしている「フセ」を例にとってお話します。

あえて「フセ」の姿勢を覚えるまでの訓練方法そのものには触れません。

あまりにも多くの方法がありますし、ワンちゃんの個性や体格によっても最適な方法が違うからです。

ただ、どんな方法で教えるにしても、

訓練が、ワンちゃんと飼い主さんにとって「すんごく楽しみな時間♪」になるようにして下さい。



●訓練を楽しい時間にするために



◇「フセ」がうまくできないからといって罰を与えない


訓練中に、もしもワンちゃんがイライラして飼い主さんに咬みつこうとしたりすれば、もちろん叱らなくてはなりません。

でも「フセ」をなかなか覚えないからといって叱っていたら、ワンちゃんは訓練そのものがイヤになってしまうに決まってますよね~?

「フセ」ができていない時には、ご褒美をあげないことや、固い表情、「ちがう」と言うなどで、できていないことがワンちゃんにきちんと伝われば十分です。


◇訓練は毎日 短時間ずつ


訓練は短時間で構いませんから、毎日 行(おこな)って反復させてください。

むしろ、1回の訓練が15分以上にならないように気を付けてください。

それ以上時間をかけるとワンちゃんの集中力が切れます。

集中力が切れると失敗しやすくなります。

失敗するとワンちゃんも飼い主さんもフラストレーションが溜まります。

その不穏な空気にワンちゃんは耐えられなくなっちゃいます。

また、時間が長すぎるとワンちゃんは飽きて、訓練に嫌気がさしてしまいます。


◇訓練期間はご褒美をセーブ


たとえば、訓練のご褒美にオヤツを使うのならば、少なくとも訓練している期間は、訓練時以外は一切オヤツをあげないというのも効果的です。

訓練=オヤツの時間~♪

そうなれば、ワンちゃんにとって訓練の時間は待ち遠しい時間になること間違いなしですね!


◇終わりよければ・・・


訓練の最後は、かならず成功して褒めちぎられて終わるようにします。

当たり前のことですが、うまくできていないのに褒めてはダメです。

もし「フセ」がうまくできなくて、でももう切り上げなくてはならない・・・というような時には、確実にできる「オスワリ」などをさせ、

「よくできたねぇ~~~!!」

と褒めちぎって訓練タイムをおしまいにします。

そうすれば、訓練の時間にいいイメージが残るので、明日の訓練もまた楽しく行うことができます。



●「できる」→「完璧マスター」へ


ワンちゃんがある程度「フセ」をできるようになり、例えばごはんの前に「フセ」と言うとするようになったとします。

「ヤッタァーーー!」

と、ここで訓練をやめてしまうと「完璧マスター」には至りません。

ここからが本当の正念場です。

「フセ」の出来栄えのハードルを、ワンちゃんの様子に応じて高くしていきます。

どのタイミングで、どのくらいハードルを高くするかは、飼い主さんがワンちゃんの様子を注意深く観察して判断するしかありません。


●ハードルを高くする方法は単純


ハードルを上げていく方法はいたって単純なものです。

例えば、

何度か「フセ」と言い続けるとフセをするワンちゃんの場合、「できる」ようになるまでは、それでもご褒美をあげます。

これをハードルUP!



「フセ」と1回言ってフセをした時しかご褒美をあげないようにする。


「フセ」と言ってしばらくしてからノソノソをフセをするワンちゃんの場合、「できる」ようになるまでは、それでもフセができたらご褒美をあげます。

これをハードルUP!



「フセ」と言って心の中で10数える間にフセをした時しかご褒美をあげないようにする。
(カウントする数10→7→5という風に少しずつ減らしていく)


・・・といった具合です。

簡単でしょ?

ここでつい

「ん~~惜しい!でもまあ頑張ってるし、いっか♪」

って例外を作ってしまってはいけません。

それが理解できるのは人間だけ。

ワンちゃんはかえって混乱してしまうので可哀相ですヨ!!



さて、前回の復習です。

「フセ」「完璧マスター」とはどういうことを言うでしょう?

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・「フセ」と1回言われたら確実にフセできる。

・ごはんやオヤツといったご褒美を見せられなくても「フセ」と言われたらできる。

・「フセ」と言われたらただちにフセできる。

・「フセ」と言っていないのに(訓練中に)勝手にフセしない。

・「フセ」と言っったらフセ以外のことをしない。(「オスワリ」「オテ」など)

・いつ、誰に「フセ」と言われてもできる。
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ということですね。



そもそも、ワンちゃんにコマンドを覚えさせる時に、どうしてここまで完璧さを求めるんだと思いますか?


長くなるので、つづきは次回にしまーす!




<今日のPet Hotel 11!>

コラーーーッ!!
絡まってるっちゅーーの!(;´Д`)

「お庭遊びするよーー!」
っていう時のこの光景が大好き♪

トリミングホヤホヤのお二方
あんまり転げまわったりしないでね~~
ムリか・・・(^-^;

ハーバーライトが朝日ぃ~に変わ~るぅ~♪

その時ぃ~ 1羽の~

カモメぇ~がぁ~
飛ぉ~~ん~~~だぁ~~~~~!!

え?古すぎて解らない?(-_-;)

いいなぁ カモメさん・・・(はぁと)