2019年4月9日火曜日

狂犬病予防接種の矛盾⑥

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前回ブログのつづきです。


【危機感をあおるわけじゃあないけど・・・】



●人間も犬も守りたい!


わたしが


『狂犬病予防接種は必要だっ!』


と考えていることは何度もお話してきましたが、そんなわたしでも、現行の日本における狂犬病予防のあり方は変える必要があると考えています。

そこで、前回ブログでお話した狂犬病を巡るファクトを踏まえて、どのような形の狂犬病予防をすべきかについて考えてみたいと思います。

大前提として、我が国が狂犬病清浄国である状態はなんとしても継続したいと思います。

愛犬をワクチン接種による副作用のリスクから守りたいと思ってる飼い主さんも、日本が狂犬病清浄国でなくなったら、そんなことは言っていられない状況になりますからねぇ~(^_^;)

狂犬病の上陸を許してしまえば、人も犬も命のリスクに晒されてしまいます・・・



●今の状態が一番危険?!


前回ブログでお話した”狂犬病を巡るファクト” をお読みになったみなさんは、現状の日本をどんな風に感じられたでしょうか?

わたしは、今の状態が一番危険で恐ろしいと感じています。

だからこそ今の方法は変えたほうがいいと思っているんですね。

何が危険で恐ろしいかをお話していきましょう。


◇怠慢すぎる行政のコンプライアンス体制


法律で、狂犬病予防接種の全頭接種を飼い主に義務付けていながら、その取締はまったくと言っていいほど行われていませんから、飼い主さんの多くはほぼ”任意接種”のごとくこの法律を無視しています。

結果的に狂犬病予防接種率は4割ほどと、全体の半数にも満たないガードゆるゆる状態・・・つまり、狂犬病がもし日本に侵入してきたらパンデミック(爆発的感染)が起きる可能性が非常に高い状態を許してしまっています。

狂犬病予防だけでなく、畜犬登録(飼い主登録)についても国や行政の姿勢はなあなあで、マイクロチップの義務化などもされていませんから、国内でいったいどのくらいの犬が飼育され、どの犬が狂犬病の抗体を持っているのか・・・といったことをまったく把握できていません。

これは、国が危機管理をぜーんぜんできていないってことなんです(-_-;)


もちろん、こうした体たらくの現況は『日本には狂犬病なんかないよ~ん♪』っていう気の緩みですから、感染したらただちに接種しなくてはならないはずの暴露後ワクチンの国内用意数だってぜ~んぜん足りません。

万一の時に、国はわたしたちを守ってくれないことがよ~くわかりますね(^_^;)



◇のんきすぎる人々の意識


一般の人々も狂犬病に対する知識や危機感は皆無ですから、とても無防備な状態です。

犬に噛みつかれてちょっとした傷を負ったり、引っ掻かれて血が出ちゃったり、傷口を舐められたからといって、狂犬病のリスクが頭をかすめる人が果たして何人いるでしょうか?

そんな状態で、もしも


『住んでいる地域に狂犬病の犬が出た!』


なんてニュースが報じられたらどうなるでしょう?

きっと学校は休校になり、動物病院は愛犬に予防接種を受けさせたい飼い主たちが長蛇の列を作り、人間も狂犬病予防ワクチンを打とうと病院に並び、犬の散歩は禁止になり・・・・と、それはそれは大変なパニックになるでしょうねぇ~・・・(-_-;)

何度も言うけど、当然そんな急に大量のワクチンを接種できるほどの用意数は我が国にはありませんよ~!


何よりもキケンな状態・・・それは、国も人々も


『日本で狂犬病が発生するはずがない』


と思い込んで安心しきっていることです。

”想定外”がどれほど恐ろしいことか、わたしたちは痛いほどよく知っているはずですね。



◇備えよ常に!


台湾の事例を見てもわかるように、気付いていないだけで、もう既に日本国内でも野生動物の中で狂犬病が発生している可能性すらあるってことを忘れてはなりません。

それを踏まえて、明日にでもそんなニュースが流れても慌てないようにするために、考えられる方法は2つしかありません。


①人間への感染源の99%を占める犬たちに常に狂犬病に対する抗体をもたせておく。

これは現行の狂犬病予防法がしっかり遵守され、できるだけ多くの国内の犬たちがマリオのスーパースター状態を保っているってゆー状態ですね。



②狂犬病が国内で発症した際の対応マニュアルや訓練などの意識が浸透している状態にする。

東日本大震災の発生時、建物は津波で消失したにもかかわらず、0才児を含む90人の園児と14人の職員全員が無事に奇跡の避難を果たした岩手県野田村の野田保育園のお話をご存知の方は多いでしょう。

この保育園では、周囲の人に笑われながらも常に津波を意識して月に1回のペースで避難訓練を実施していました。

自分の足では走れない0才児や1才児を数多く抱える保育園で、地震から15分以内に乳児を背中にくくりつけたり、乳母車に乗せたりして迷うことなくテキパキと高台に全員が避難することなど、平素のこの訓練がなければとてもできないことでした。


国内の70%以上の犬が狂犬病に対してスーパースター状態になっていないのであれば、犬を飼っている人もそうでない人も、


「いつ日本に狂犬病が入ってきてもおかしくない」


という意識を常に念頭において、その時に備えておくべきだということです。

当然のことながら国は、感染した人にただちに接種するための抗ウイルス剤が、日本全国の病院に十分な数用意されているようにしておかなくてはなりませんし、その時になって行政担当者が


「えーと・・・狂犬病発生時のマニュアル・・・っと・・・どっかにあったなぁ・・・」


なーんて分厚い資料に初めて目を通すようでは困りますね(笑)

果たして、こうした意識を持つことが今の日本人にできるでしょーか・・・




さて、今のような状態が一番キケンだとすると・・・具体的にどのようにすればいいんでしょー?!

ファクトに基づいた、人間にとっても犬にとってもリスクの少ない方法をぜひ考えていきたいですね!!


・・・ということで、長くなるので次回につづきまーーす!






<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪
Sくんはお散歩がすごーーく上手に
なってたよ!!


Sくん「おい、としお!!
お腹の下に入ってくるなっ!!」


今日はお庭でも日向ぼっこ日和♪


としお「ちっちゃいSさん、遊んでくださーい」


ちっちゃいSくん「ふざけるなよ、としお!!
そんなデッカいやつとは遊んでやんない!」


ちっちゃいSくん「へへんっ!どう?
ボクって強いでしょ?!」


ちっちゃいSくんは、ナツたちと
日向ぼっこしているのが
一番好きなんだよね~(*^_^*)


ちっちゃいSくん「なんだ?こりずに
また来たのか?」


としお「遊んでほしいです~~」


ちっちゃいSくん「ダメだって言ってるだろっ?!」


ちっちゃいSくん「こっち来んなーー!」


としお「わわわっ・・・」


ちっちゃいSくん、なかなか強いっ!!


二度ととしおにちょっかいを
出されないように・・・


しっかり追い込んでいます。

(でも、シッポは『コワイ』って言ってるけどね) 

 
ちっちゃいSくん「へへんっ!どんなもんだい?!」


仕方なくとしおは・・・


穴ホリホリに没頭・・・


今からクラピアが生えてくるから・・・


あんまりホリホリしないでほしいなぁ~~
(-_-;)


としお「じゃあ、木の枝ガジガジに
没頭するですー!」


としお「ん?大きなSさん、
もしかしてボクと遊んでくれるですか?」


そんなワケないよ。
大きなSくん=ボール大好きオジサンは
「ボール投げて」アピールに
必死なんだから・・・(^_^;)


大きなSくんの待ち伏せ・・・


ボールを投げてもらえるまで・・・


じぃいいいい~~~って待ってます


ずぅ~~~~~っとこっちを
ガン見しながら・・・(^_^;)


大きなSくん「ねえ・・・早くぅ~~~~!」


「早くボール投げてったらぁ~~~~!!」


執念深く待っている間に、
チャコが目の前を横切っても・・・


大きなSくんの執念は
ゆらぐことはありませんっ!!(笑)


おもしろいから気づかないフリをしていると、
こうしてすぐ近くまでやってきて・・・


「さあさあさあさあっ!!」

ハイハイ、わかったわかった(^_^;)


午後の海岸さんぽ♪
としおには兄貴風を吹かせるちっちゃいSくん
だけど、人間には超甘えん坊なんだよ!


チャコはハマダイコンが大好物♪


食べているのが見つかると
取り上げられちゃうから
大急ぎでムシャついてます(笑)


としお~、何見つけたのかな?


ああ・・・お船のイカリだね!

としお「ものすごく重たくて
持って帰れないですぅ~~」






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