2018年6月9日土曜日

手に負えないペット①(マリアとウィンディーのお話1)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




【マリアとウィンディーの物語 1】



突然ですが、マリアさんについてのお話をきいてください。


●お庭番のいきなり劇場~(←なんだ?)


◇過酷な生い立ち


マリアは、2才のころから義理の父親(実母の再婚相手)に暴力を振るわれて育ちました。

そのため、大人になってからも男性を信用することはおろか、男性恐怖症から脱することができずにいました。

その反面、交際を申し込まれると断ることすら恐ろしくてできなかったため、何人かの男性と交際し、そしてロジャーと結婚しました。

はじめのうち、マリアの結婚生活は順調でした。

マリアは、幼い頃からずっと夢見ていた「おだやかな家庭」を築いていけると感じ、とてもとても幸せでした。


◇子供を諦めて


ロジャーは子供を欲しがりましたが、不遇な家庭で育ったマリアは、自分がいい親になる自信がなく、正直あまり気乗りがしませんでした。

マリアのそんな思いが神に通じたのか、ふたりの間にはなかなか子供ができませんでした。

そして、検査によってふたりの間には子供ができにくいことが明らかになりました。


「子供がいなくってもいいじゃない?その代わりに犬を飼って、ふたりの子供として育てましょうよ!」


めずらしく自分の意見を言うマリアに、不妊治療を望んでいたロジャーはしぶしぶ同意しましたが、そのころから少しずつ夫婦の間はすれ違っていくようになったのでした。



◇青天の霹靂


ふたりは、ペットショップで買った大型犬の子犬に「ウィンディー」という名前をつけ、それはそれは精一杯の愛情を注いで育てました。

ウィンディーはみるみる大きくなり、1才になるころにはロジャーの革靴をボロボロにしたり、ゴミ箱をメチャクチャにしたり、家具を破壊したりするようになりました。

体の小さなマリアは、散歩中30㎏近いウィンディーに引っ張られて転倒してしまうこともありましたが、小さいころに義父から受けていた虐待をウィンディーに味わわせることはできないとの思いから、どうしても厳しくしつけることができないのでした。

そのころ、仕事が多忙で毎日残業続きだったロジャーは、そんなマリアとウィンディーにイライラして当たるようになっていました。

マリアは、夫に叱られると恐怖で体がこわばり、石のような表情でただ震えてしまうのでした。

マリアの生い立ちを知らない夫は、そんな妻の態度を「反抗的」だと感じ、ますますイライラを募らせるようになり・・・遂にはマリアに暴力を振るうようになっていきました。


マリアに暴力をふるう夫、マリアを守ろうと夫に歯を剥くウィンディー・・・


幸せだったふたりの結婚生活は、そんな地獄絵図のような毎日が繰り返される悪循環に陥っていました。


「どうして・・・どうしてこんなことになっちゃったのかしら・・・」


泣き暮らすマリアに、ある日突然、ロジャーがこう切り出しました。


「別れてくれ。子供ができたんだ」


青天の霹靂でした。

けれども、マリアは黙ってそれを受け入れるしかありませんでした。



◇ウィンディーとふたりで


ウィンディーとふたりきりになってしまったマリアは、もう男性に頼ることなく、ひとりでウィンディーを養っていくと心に決めました。

けれども・・・

ろくに仕事をしたことがないマリアが、仕事をしながら大型犬のウィンディーを養っていくのは、想像するよりもずっと大変なことでした。

なかなか仕事が見つからず、もう貯金も底をついて、ウィンディーとふたりで死んでしまおうか・・・そんなことを考えるようになったころ、やっとひとつの会社に就職することができました。

正社員ではなかったものの、フルタイムの仕事です。


「これでなんとかウィンディーとふたり、生活していける・・・!」


そう喜んでいたのも束の間、マリアはもっと厳しい現実に直面することになります。



◇退去命令


今まで、甘やかされっぱなしでマリアにベッタリだったウィンディー。

マリアが仕事で家を空ける時間が長くなると、手が付けられないほどイタズラになっていきました。

仕事からマリアが帰宅すると、部屋の中はメチャクチャになっていましたし、ご近所からは鳴き声がうるさいと毎日のように苦情がくるようになりました。

そしてついに、アパートの管理人から


「犬を静かにさせられないなら出て行ってくれ!」


と言われてしまったのです。



◇救いの手


途方に暮れているマリアに、親身になって相談に乗ってくれる優しい男性が現れました。

マリアの職場の上司、チャーリーです。

犬が好きだというチャーリーは、他の男性と違ってなぜかマリアも恐怖心を感じることなく心を開くことができる、珍しい男性でした。

アパートを追い出されてしまうというマリアの話を聞いたチャーリーは、こう言ってくれたのです。


「ボクのところへおいでよ!一緒にウィンディーを育てよう!ふたりなら何とかなるさ!」


もう男性には頼らず、ウィンディーとふたりで生きていくと決めていたマリアは少し迷いましたが、優しい目をした誠実なチャーリーを信じて着いて行こう・・・今度こそ幸せになれるのかもしれない・・・そんな風に思い、チャーリーと暮らすことにしたのでした。





長くなるので、つづきはまた次回に・・・・






<今日のPet Hotel 11!>

こんにちは!Cちゃんで~す!
今日から2泊、お世話になりまーす!

Cちゃん「にらめっこなら負けないわ~!」

Rくん「ボクだって、すんごい顔できるんだよ!」

「ホラね~~!」(;'∀')
キャーこわい!(実はアクビしただけ)

Cくん「ボクのヘン顔も見てみて!」

Cくん「ホラッ!ブゥー!」
うーん・・・まあまあだね(笑)

チャコ「わたしのは?ベェ~~」
あまーーい!なにカワイコぶってんの?

Cちゃん「バァ~~~!」
Cちゃん・・・・ズルいよ~~~(笑笑)

イヤなことがあってもみ~んな忘れさせてくれる
サイコーのお顔だね♪