2018年5月1日火曜日

お泊りをお断りしたGくんのお話③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前回ブログのつづきです。




【飼い主さんにドン引きされたって・・・】


●初めてのスパイクチョークチェーン


飼い主さんから通されたお庭で初めて会ったGくんは、大きな体で立ち上がり、わたしに飛びついて来ようとしました。

コンクリート製の地面にガッチリと固定されたワイヤーチェーンにGくんが繋がれているため押し倒されるようなことはありませんでしたが、まともに食らっていたらひっくり返されていたと思います~(笑)

飼い主の奥さんはGくんから距離を取っていたいご様子で、わたしの背後に隠れるように立っていらっしゃいました。

幸い、Gくんに攻撃性は感じられず、どうやらわたしを熱烈大歓迎してくれている様子(まぁ嬉しーい)

とはいえ、


・初対面でまだGくんの性質やクセを掴みきれていないこと。

・立ち上がるとわたしの身長と変わらないくらいデカくて動きがダイナミックなこと。

・普段からご主人がお散歩時にスパイクチョークを使用しているには何か深ぁい理由があるかもしれないこと。


などを考慮し、奥さんから手渡されたスパイクチョークをGくんにつけてみることにしたのですが・・・


Gくん使用のチョークチェーンと同タイプ
参照元サイトはコチラ




まず、わたしがスパイクチョークを手にしたのはその時が初めて。

Gくんのスパイクチョークは、トゲトゲのひとつひとつが「超カンタンな知恵の輪」みたいに別々のパーツになっていて、隣のパーツに引っ掛けてあるだけのタイプなんでしたっ!



ひとつひとつのパーツがただ引っ掛けてあるだけの作り
2本のニョキッと出ている部分が首に当たるように
なっています。
一応先は丸くて刺さらないそうです(汗)


暴れまわるGくんの首に装着しようとすると、パーツのひとつがポロリ♪またひとつポロリッ♪・・・(-_-;)


「これって外れるんだぁ~~~?!」(あはは勉強になるわぁー)


奥さんはわたしの後ろで


「大丈夫ですか?私はよくわからなくて・・・気を付けてくださいね~」


とオロオロ・・・


落っこちたパーツを拾って繋げて再びチャレンジするも、Gくんに弾き飛ばされてしまって・・・

頭の隅に浮かぶのは、犯人に拳銃(チャカ)を弾き飛ばされた刑事(デカ)の姿・・・(←アホなの?)


デエーーーーイッ!!もう面倒くさいから ちょっと時間がかかりそうなので、ウチのハーフチョークを使うことにしまーすっ!!」


「あ・・・そうですか・・・大丈夫ですか?」


「ハイ、気を付けます」(←としか言えないよぅ)


こうしてわたしはスパイクチョークをあっさり諦めました。


持参したソフトハーフチョークをGくんの頭にスポッとかぶせ、やはり持参した60㎝リードを装着してから地面に固定されているワイヤーチェーンを外して・・・

なんとか敷地の外に連れ出すことができました(ヒャッホーーウッ♪)


ところが・・・




●格闘


Gくんのおうちの前の道路に、おうちとは反対岸に停めていた我が愛車(日産キューブくん)までGくんを連れて行こうとするのですが、Gくんはそれはそれはそれはもーー激しく激しく抵抗します!

なんとか手を伸ばして後部座席のドアを開き、Gくんを引っ張りますが、さんざん暴れた後、ついには地面にペッタンコになってしまったGくん・・・(・_・;)

※キューブくんはワゴン車なのでセダンよりも座席が高いんです。


奥さんは、道路を挟んだご自宅前の門の前のところから、両手を胸の前で握りしめながらオロオロと様子を見守っていらっしゃいます。


「あの・・・もしかしてGくん、車ニガテだったりします~~?」


足元の地面で、ちょっとした敷物みたいになっているGくんを見下ろしながら奥さんに尋ねると


「はい!大っ嫌いなんです!いつも大騒ぎになってしまうようで・・・大丈夫ですか?」


反対岸から奥さんが答えます。


先に言ってよ~~~!!(←もちろん心の声)


「なんとか・・・するしかありませんね・・・」


もうリードを引こうが何をしよーが、車に乗せられるのだと察したGくんはビクとも動いてはくれません。


「頼むぞ、ギックリなるなよ、わたしの腰ーーーー!!」


そう祈りながら身をかがめ、オリャーーッ!っとGくんの体を地面から引きはがして、なんとか後ろから羽交い絞めにする形で後部座席に乗せようとするのですが・・・

Gくんの方だって必死です。

四肢を大きく広げて車のボディーに突っ張って抵抗します。

わたしも、そう長い時間Gくんの巨体を抱っこしてはいられません。

何をどーしたか自分でもよく覚えていませんが、ともかく


「飼い主さんの目の前でたいせつなワンちゃんを扱う作法」


としては、誰がどー見ても不適切な乱暴者の振る舞いで(足まで使って・・・)Gくんを後部座席になんとか押し込めました・・・(;´Д`)

けれども安心するにはまだ早い!

すぐさま、必死の形相で車から飛び出そうとしているGくんの上に


チェストーーーッ!!


と猛然と覆いかぶさるようにわたしも後部座席にグイグイ乗り込み、膝でGくんを押し戻しながらGくんのリードを掴んでヘッドレストに固定し終えて、やーっと一安心♪

いやあ~・・・かつて満員電車に乗り込む訓練を積んでいたことが、こんなところで役に立つとは思いもしませんでしたヨー!

人生に無駄なものなどひとつとしてないのですね。


扉からハミ出しているブっといGくんのシッポをスナップを効かせてビュンッと中に入れ、すかさずドアをバンッ!と閉め、毛だらけになった洋服をパンパンッ!!と払いながら振り返ると・・・

道路の向こう岸にいらっしゃる、ちょっぴりホっとしたような、がしかし顔色があまり優れない飼い主さんと目が合いました。


「では、獣医さんのところにお連れしますね~~!

また明後日、獣医さんにお迎えに行って、Gくんをお届けいたしますので~~~

ごめんくださいませ~~

オホホホホーーー♪」


・・・と、一応ちゃんとごあいさつしましたが、先ほどの振る舞いをGくんの飼い主さんがどーかご近所に言いふらしませんよーに・・・(南無南無)


獣医さんに向かう道すがら、ハンドルを握るわたしの手は乳酸の影響でプルプルと震えていましたし、バックミラーに映るのは、背もたれのすぐ後ろにニョッキリと上半身を出してハアハアと荒い息をわたしの耳にかけるGくんの少し困ったような顔ばかりでした。

・・・が、先ほどの激しい格闘と、束の間ドライブでのミラー越しのアイコンタクトによって、わたしたちはスッカリ仲良しになれた感じがしたのでした♪




今回の件を踏まえて、ぜひワンちゃんの飼い主の皆様に特大メガホンでお伝えしたいことがありますっ!!


それは・・・長くなるので次回のブログでお伝えいたしまーーす。





<今日のPet Hotel 11!>

みなさーん、三浦海岸には
ゴマフアザラシの赤ちゃんや・・・

ナマコ・・・

ナマコと岩海苔?!
などが見られますよ~~~(←ウソ)

Nちゃんのオシリの毛はビロードのようで手触りサイコー!

ママー!アタシ、とっても元気にしてるから安心してね~♪

ママー!アタシもとっても元気にしてるから安心してね~♪

ママー!ボクたちアタシたちもとっても・・・
ZZZZ・・・・(-_-;)