2018年3月15日木曜日

ワンちゃんのすごい能力!②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回のブログに引き続き、NHKのドキュメンタリー「地球ドラマチック」で2013年に放送された『イヌ その秘められた力』で紹介されていた犬の素晴らしい能力についてお話していきます。

(現在、この内容はAmazonプライムビデオで無料で視聴することができます)



【優れた嗅覚】


犬の脳全体の大きさは人間の10分の1ですが、匂いに関する部分は人間の40倍もあります。

また、匂いを感知する受容体の数は3億個もあって、これは人間の60倍といわれています。

鋭い嗅覚は、過去にさかのぼって匂いを感知することができ、数か月前にそこにあったものの匂いをもかぎ分けることができるのです。

ですから、どんなに一生懸命見えないところにオヤツを隠したって、犬には全部お見通しってワケですね。

犬の鼻が常に湿っているのは、大気中からできるだけたくさんの匂いの分子をとらえることができるようにです。

訓練によって、この嗅覚をうまく活用することで、人間の命を救うお仕事をしているのが救助犬です。


大気中の匂いをかぎ分けて行方不明者を捜索する救助犬マックスの訓練士さんはこう言います。


「1匹で、人間12人分くらいの力を発揮してくれます。

人間には匂いがあります。マックスは風に運ばれてくる匂いをとらえて位置を突き止めるのです。

見つけると興奮してアピールします。」


●マーガレットさん


ご高齢のマーガレットさんは、買い物からバスで帰宅しようとしていたところ、手違いでひとつ先の停留所まで来てしまいました。

森の中を歩いていけば家の裏口に着けるはず・・・

と、森に入っていったところ、すっかり迷子になってしまいました。

ふだん、森の中には誰も立ち入らず、長い間手入れもされていませんでした。

予想以上に木が生い茂っていたのです。

マーガレットさんは森の中で、イバラに足を取られて身動きが取れなくなってしまいました。

だんだん暗くなり、寒くなってきたので、大きな木の下に横になりました。


警察やボランティア、赤外線カメラを搭載したヘリなどを駆使した必死の捜索にもかかわらず、マーガレットさんが行方不明になってから3日が経とうとしていたとき、呼ばれたのがマックスでした。

手遅れになる前に、マックスの嗅覚に最後の望みが託されたのです。


「凍えそうでした。ウトウトしていたら、マックスが私を見つけてくれました。

ペロペロ舐められたときは、心底ホっとしました。

アナタも嬉しそうだったわ!」


番組でマックスと再会したマーガレットさんは、そう言ってマックスを撫でてあげました。

マックスは、ちょっぴり得意そうな、そしてとても嬉しそうな顔をしていました。



【優れたコミュニケーション能力】



犬の祖先はオオカミだと言われています。

人間が、様々な目的のために交配を繰り返すことで、現在のように大きさも姿かたちもバラエティー豊かな犬種が生まれました。

外見がまったく違う犬であっても、すべての犬に共通していて、祖先のオオカミにはない特徴がひとつあるのですが、なんだかわかりますか?

それは、「吠える」ということです。

オオカミは遠吠えはしますが、吠えることはありません。

科学者の中には、犬が吠えるのは人間に語りかけているのだという説を唱える人がいます。

犬たちは人間の言葉を理解しているようですし、吠えることで人間に感情を伝えていることがわかっています。

犬は、こうした優れたコミュニケーション能力によって、人間と密接に関わるようになり、繁栄してきました。

犬が、最も成功した哺乳類のひとつだと言われるのは、このコミュニケーション能力のおかげかもしれません。


人間の脳は、愛らしい子犬を見ると、人間の赤ちゃんを見た時と同じ反応を示します。

では、犬は人間を見て何を感じているのでしょうか?

人間の気持ちを感じ取っているのでしょうか?

犬を飼っている人はみな、犬は自分の気持ちを感じ取っていると確信できているでしょう。

人間は、他人の感情を読み取ろうと無意識に相手の顔の左側を見ます。

そこに感情が現れるからです。

実験によって、犬もまた人間の顔の左側を見て感情を読み取っていることが判っています。


人間を元気づけようとする犬の愛情表現が、人生さえ変えてしまうこともあります。


●アレン・バートンさん


アレン・バートンさんは退役軍人です。

湾岸戦争に従軍中に頭に傷を負い、歩くことも話すこともできなくなってしまいました。

さらに、記憶の半分を失ってしまいました。


「子どもたちが生まれた日のことも、初めて歩いた日のことも忘れてしまいました。

記憶がなくなってしまったんです」


アレンは、子供たちの顔も覚えていませんでした。

妻が誰かもわかりません。

アレンは感情をすっかり失ってしまいました。


「2度、自殺しようとしました。

過去も未来も失い、精神的にも身体的にも最悪の状態でした」


そんな日々を変えたのが、エンダルという1才のラブラドール・レトリーバーとの出会いでした。


「エンダルは介助犬として落第生でした。

初めて会った時、エンダルは落とし物を見つけ、私の膝の上に乗せました。

ところが私は何も反応しませんでした。

エンダルは頭に来たのでしょう。

せっかく落とし物を拾ってあげたのに褒めてもらえず無視されたんですから・・・

そこでエンダルは、今度は缶詰を咥えてきて、私の膝に乗せました。

でもやはり反応がない。

エンダルは物を乗せつづけ、もう乗らないというときに、わたしは思わず微笑みました。

ほんとうに久しぶりに笑ったんです。


・・・それが始まりでした。」



エンダルは24時間、アレンのそばに付き添い、必要なことはなんでも手伝いました。

そして、アレンと家族の関係まで修復したのです!

2002年に、アレンは妻と2度目の結婚式を挙げました。


エンダルが、特に献身的な愛情を示したのが、アレンが交通事故に遭った時でした。


「私は車イスから投げ出され、意識を失ってしまいました。

エンダルは私が息ができるように横たわらせ、車イスの下から毛布を引っ張り出して私の体に掛けました。

そして、足を引きずりながら近くのホテルまで助けを呼びに行ったんです。」


エンダルはこのことで表彰されました。


「あの子は、私の人生と命を救ってくれました。」


エンダルはアレンと家族の人生を変えました。

エンダルとアレンは深い絆で結ばれ、幸せな日々を送りましたが、やがてエンダルにも老いが忍び寄ります。


「亡くなる前日、私はエンダルに心から愛していると伝え、私のために尽くしてくれたことに感謝しました。

胸がいっぱいでした。

エンダルが私に最後に教えてくれたのは「悲しみ」です。

エンダルの死で、私はそれまで忘れていた「悲しい」という気持ちに包まれ、涙が溢れました。

その時、ハンカチを咥えた犬が部屋の隅に立っていました。

1年間、エンダルと共に育ったその子が、あの日、エンダルからのバトンを受け取ってくれたのです。

『ウチの犬がもっと利口だったらいいのに』という人がいますが、私は犬はみんな同じように利口だと思っています。」


人間に、エンダルと同じことができたでしょうか?

犬には、心を閉ざしてしまった人の心を溶かし、素直にさせる力があるように思います。



長くなりました。

つづきはまた次回のブログでお話しします。




<今日のPet Hotel 11!>

キミたちも、すごい力を持っているんだねぇ~!

SくんとRちゃん、とっても上手にお散歩できました♪

つくしんぼだらけ~~~!

つくしんぼだらけだらけ~~~!!

Rちゃんとチャコは仲良し♪

わぁ!大きなお口だねぇーー!!

SくんはMちゃんが大好きなんだけど・・・
Mちゃんに嫌われてしまいました(;^_^)
かなわぬ恋・・・

「だってSくん、しつこいんだもーーーん!!」
 
初めまして!RくんとJくんでーーす!
むむむ・・・同じお洋服で見分けが難しい。
左がJくん、右がRくんです。

Rくん、そこは通り抜けられないよ(;'∀')
「あ、そうなの~?」

Rちゃんにガン見されてタジタジのJくん
Hちゃん、お父さんが帰ってきたよーー!
早く帰れてよかったね~♪
またお泊りにおいでね~~(^▽^)/


夕方のおさんぽでも、海でいっぱい遊んだよ!