2018年3月31日土曜日

犬は嘘をつく人を信用しなくなるのか?①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




もう3月も終わり・・・早いですね~!

明日はエイプリルフールですが、みなさんは愛犬に嘘をついたことはありますか?

え?ない?・・・ほんとうに~~~?!


きょうは、「犬に嘘をつくとどうなるか?」っていうお話です。



【嘘つきは人の信用を失うけれど・・・】


●オオカミ少年のお話


有名なイソップの童話です。

ご存知ないという方のために簡単に内容をご紹介しましょう。

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むかしむかし、ある村に羊飼いの少年がいました。

「たいへんだー!オオカミがきたぞー!」

ある日、少年の叫び声をききつけて、近隣の大人たちは大慌てで助けに駆け付けました。

けれども、そこにはオオカミはいなくて、慌てる大人たちを笑う少年がいました。

別なある日、ふたたび少年が

「たすけてーー!オオカミがきたよー!」

大人たちはまた駆け付けますが、今回もまた、オオカミはいなくて少年が笑い転げているだけでした。

ところがある時、羊の番をしている少年のところに、本当にオオカミの群が現れました。

顔色を変えた少年は声を限りに助けを呼びますが、もう助けに来る大人はひとりもいませんでした。

「はは~ん、またアイツがウソをついているぞ。退屈しのぎに付き合っているヒマはない。放っておけ放っておけ!」

「今度は本当なんだよう!助けてぇ~

・・・ギャァアアアアーー!!」

少年の悲鳴は村中に響き渡り、後にはそれが誰かも判別できない肉の塊だけが残されていましたとさ・・・・
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Σ(゚ロ゚;) こわっ!!!ホラーかっ?!


この寓話に込められている教訓は


「嘘をつくと人から信用してもらえなくなるから嘘をついちゃダメよっ!!」


ってことですね。



●いきなり余談


よく、イソップ寓話やグリム童話は、こどもに読み聞かせるにあたって、その時代時代でちょっとずつストーリーが変わっているってお話を聞いたことがある方も多いと思います。

このお話もそのひとつで、特に結末が違います。


原作では、


「羊たちは1頭残らずオオカミに食べられてしまいましたとさ。」


という結末なんです。

少年は無事なんですね~~!


イソップ寓話がスペイン人の宣教師によって初めて日本に伝えられたのは天正18年(←?!)

それを日本語訳したESOPO NO FABVLAS(エソポのハブラス)ができたのは文禄2年。

なんと、イソップ寓話は初めて日本語に訳された西洋文学だったんだそーな!!


「ああ~ハイハイ、文禄ね~♪」


なんて言ってるアナタ!ホントに解ってる~?

秀吉の時代よ秀吉の!!

刀狩令の2年後よ~~~!!


当時は原作に忠実な形で訳されていたのですが、明治時代になってから、文科省(当時は文部省)の「小学読本」の中で急に


「少年が無残にも食べられた」


という風に変えられてしまったんですね・・・(;´Д`)

まあ、少年少女に「ウソついたら絶対アカンよ!」ってことを教えるために、より恐怖心をあおる形になったのかもしれませんねぇ・・・


英語版のお話の中には、


「大人たちは、オオカミに村の羊を食べられてしまったことに腹を立てて、少年を殺してしまいましたとさ」


っていう、更に恐ろしい結末のものもあるんです・・・


ΣΣ(゚д゚lll) こーーわっ!!!



●人は嘘をつく人を信用しなくなる


いつものように、お話がだいぶ横道に逸れてしまいました(;^_^A

本題に戻ります。


オオカミ少年のお話からわかることは、


「人は嘘をつく人のことを信用しなくなる」


ってことですね。

人間同士のおつきあいでは、しごく当然のことです。

嘘つきのことを好きな人なんていませんよね?

まれに


「ウソでもいい!愛してるって言ってぇ~~~!」


みたいなこともあるかもしれませんが、それは特殊な場合でしょう(;^_^A



人が、嘘をつく人を信用しなくなる過程にはまず、


・相手がウソをついたということがわかる。

・ウソをついた人間は、またウソをつくだろうという予測がたてられる。


というふたつの認識ができる必要がありますね。

ワンちゃんに、そのような認識ができるのでしょうか?



更に、人間はよく嘘をつく生き物なので、コミュニケーションの中で無意識に「相手が嘘をついていないか?」ということに敏感に反応しますが、ワンちゃんはそんな人間に比べてとっても純粋なイメージがあります。


前回のブログでは、救急車で病院に搬送されて亡くなってしまった飼い主さんのことを、一途に病院の玄関前で何カ月も待ち続けるワンちゃんのエピソードをご紹介しましたね。

こんなにも純粋で一途なワンちゃんですから、飼い主さんが愛犬に嘘をついたとしても、やっぱり飼い主さんを信じ続けてしまうのかもしれません・・・


人間とのお付き合いが長く、高度なコミュニケーション能力を持っているワンちゃんたちは、果たして嘘に対してどのような認識を持っているのでしょうか?

また、人間と同じように 嘘をついた人のことを信用しなくなったりするんでしょうか?


・・・この疑問について、ちゃーんと研究してくれた人たちがいるんです。

ありがたいですねぇ~~!



●犬は嘘をつく人を信用しなくなるのか?①


京都大学の心理学教室で犬の認知研究を行っていた高岡祥子さん率いる研究チームが、34頭の犬を対象に


「犬は嘘をつく人を信用しなくなるか?」


という実験を行いました。


◇実験1


<1-1>

人間Aさんが 犬に対して2つの容器を見せます。

(匂いがもれず、中も見えない容器)

容器の片方にだけオヤツが入っています。

どちらにオヤツが入っているか、犬は知りません。

人間Aさんはオヤツの入った方の容器を犬に指して、そちらに行くように指示します。

犬はAさんの指示通りにすればオヤツが食べられます。


<1-2>

人間Aさんが また犬に対して2つの容器を見せ、犬が見ている前で片方にオヤツを入れます。

人間Aさんは、犬に空っぽの方の容器を指して、そちらに行くように指示します。

(こっちだよ!って嘘をついて見せるんですね)

犬はAさんの指示通りにするとオヤツが食べられません。

(Aさんに騙されちゃうことになりますね)


<1-3>

人間Aさんが また犬に対して2つの容器を見せます。

容器の片方にだけオヤツが入っています。

どちらにオヤツが入っているか、犬は知りません。

人間Aさんはオヤツの入った方の容器を犬に指して、そちらに行くように指示します。

(<1-1>とまったく同じことをしていますね)



さて・・・犬は果たしてどうすると思いますか?


なんと、92%の犬が、Aさんが指示した方の容器には向かわずに、もう片方の容器に向かったのです!

<1-2>でAさんに嘘をつかれたので、Aさんのことを信用しなくなってしまったのでしょうか??



実験にはまだつづきがありますが、長くなるので次回にお話しします。





<今日のPet Hotel 11!>

朝のおさんぽでステキな枝を拾って
ごきげんなおふたりさん

持って帰るんだってさーー(笑)

ウエスティのパピー Sくんが遊びにきたよ!

Nちゃん「あそぼあそぼっ♪」
さっそくのお誘い(;'∀')

キャッキャキャッキャ♪

本当に楽しそうに遊ぶねぇ~~(^▽^)

Sお兄ちゃんにもちゃんと挨拶して・・・

上手に遊んでもらったよ~!

ずっと後ろに「家政婦の”なつ”」が
いるのが気になるけど・・・・(-_-;)

「ボスくん、こんにちは~!」
ボス・・・・(←ちょっとコワイ)

NちゃんとRちゃんは、女の子同士
とっても気が合うみたい♪





2018年3月30日金曜日

飼い主の帰りを何カ月も待ち続けた犬のお話

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




渋谷駅前のハチ公像は、日本だけなく、広く世界の人に知られていて、ハチ公前で記念撮影をする外国人観光客も数多くいるそうです。


亡くなった飼い主さんを、毎日駅に迎えに来ていたハチ公のエピソードは、ハリウッドでも映画化され、人々に感動を与えました。


現在のアキタ犬ブームの火付け役でもありますね。



きょうは、海外で「まるで忠犬ハチ公のようだ!」と話題になっているワンちゃんのおはなしです。





【飼い主さんを待ち続けて・・・】


●気になる野良犬



クリスティーン・サルデラさんは、ブラジルのサンパウロに住む弁護士です。

先月(2018年2月)のある日、サルデラさんは、市内のサンタ・カサ・デ・ノボ・ホリゾンテ病院の入口ドアの外に、1匹の犬がいることに気づきました。

ブラジルには残念ながらいまだに野良犬が多く、道端に犬がいることは珍しい風景ではありません。

けれどもサルデラさんは、この野良犬が他の野良犬と少し様子が違うと気づきました。


その子は、誰かが病院の出入り口を通るたびに、おもむろに体を起こしては、行き過ぎる人を確認し、また元のように地面に伏せるという行動を繰り返していたからです。

その様子からサルデラさんは、その子がその場にとどまってじっと誰かを待っているような強い意志を感じとりました。

しかも、その子は明らかにただの野良犬ではなく、誰かにきちんと飼いならされているように思えたといいます。






●飼い主さんを待ち続け・・・



サルデラさんは、病院の受付スタッフに入口の犬について尋ね、次のような事実を知ることになりました。


4か月前、市内の公園で59歳のホームレス男性が、何者かに刺されて救急車で病院に搬送されるという事件がありました。

ホームレス男性が飼っていたその犬は、病院まで飼い主さんが乗せられた救急車を追いかけてきたそうです。

そして、その日から4か月の間ずっと、名前が不明のその犬は、サンタ・カサ・デ・ノボ・ホリゾンテ病院の入口ドアの外で、飼い主さんを待ち続けているというのです。

その犬にとって、世界の全てだったホームレス男性は、不幸にも既に亡くなり、いくら待ってももう会うことはできなくなっていました・・・・


けれども、彼の愛犬は、それを知る由もありません。


だからその犬は  最後に飼い主さんを見失った病院前に何カ月も留まって、出入りする人々の様子を窺いながら、飼い主さんを待ちつづけていたのでした。





●SNS投稿で



病院のスタッフは、健気(けなげ)なその犬のために、食べ物と水を与えてあげていました。

けれども、サルデラさんはその犬を救うために、何かもっとしてやれることはないかと考えました。

サルデラさん自身は、すでに2頭の犬を飼っているので、もうこれ以上飼うことはできませんでした。

そこで、Facebookに犬の写真を投稿したところ、大反響がありました。


サルデラさんがFacebookに犬の写真を投稿した直後、さっそく地元で保護活動をしているひとりの男性が現れました。

彼は、その犬に新しい家族が見つかるまでの間、自分の家で面倒を見ることを決意し、犬を車で自宅に連れ帰ってくれたのです。



●今はまだここに・・・



ところが、犬に新しい家族が見つかる前に、犬は保護活動家の家から脱走してしまいました。


そして・・・・


犬がふたたび現れたのは、飼い主さんとはぐれた場所・・・保護活動家の家から3キロ以上も離れたサンタ・カサ・デ・ノボ・ホリゾンテ病院の入り口前でした!

その様子を取材に来た記者に対し、サンタ・カサ・デ・ノボ・ホリゾンテ病院の院長は、次のように語りました。


「きっと、この子は今はまだ、この場所にいる必要があるんでしょう。

けれども、うまくいけばそう遠くない時期に、この子はもうここを離れてもいいのだと気づいてくれることと思います。

うちのスタッフのひとりが、この子を獣医さんに診せ、必要な予防接種を受けさせながら、この子の信頼を得る努力を続けているんです。

彼女は、その時がきたら、この子を家族として家に迎え入れることを決めているんです。」



●その時はきた



そして、今月(2018年3月)10日に、”その時”は来ました。


サンタ・カサ・デ・ノボ・ホリゾンテ病院の入り口で、飼い主さんの帰りを何カ月も待ち続けていた名前のない犬は、病院スタッフのレティシアさん(30才)の新しい家族となり、「チャンピオン」という新しい名前をつけてもらったのです。

レティシアさんは、チャンピオンが病院の前に佇むようになった時から、他のスタッフと共に彼の面倒を見ていたひとりでした。

いつだってチャンピオンは病院の前にいたので、レティシアさんは彼を引き取る必要性を感じていなかったそうです。

でも、保護活動家の男性が一度チャンピオンを連れ帰った時、初めて たまらなく寂しい気持ちになっている自分に気づいたのだそうです。

そして、ふたたび戻ってきたチャンピオンを見たとき、レティシアさんは彼を家族にする決意をしたということでした。






<参照元>

Life With Dogs

the dodo





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すばらしいお話だと思いました。


愛する飼い主さんを何カ月も待ち続けたチャンピオンの健気さはもちろん、彼に関わった全ての人の行動に感動しました。


病院前に佇んでいる野良犬が飼い主さんを待ち続けていると気づいて、水や食料を与えてあげていた病院スタッフたちの優しさ。


「なんとかしたい」と思いながらも、自分の家には既に二頭の飼い犬がいるからもう変えない・・・と、Facebookで情報を広めたサルデラさんの冷静で賢明な判断。


投稿を見て、新しい家族を見つけてあげようと、すぐに犬を迎えに来た保護活動家の男性。


ふたたび病院前に舞い戻ってきた犬の気持ちを尊重し、彼が居たいと思っている病院前にいさせてやりながら、ゆっくりと時間をかけて信頼関係を築いていったレティシアさんと、それに理解を示してくれた院長。



野良犬が多く、治安も悪いと言われるブラジルですが、今回のエピソードからわたしが受け取ったのは、そこにいる人々の「懐の深さ」でした。


日本で同じようなことが起きたとしたら、どうなるんだろう・・・ちょっと想像してみました。


おそらく、病院の出入り口前に4か月もの間 野良犬が佇むことを許してくれるような社会ではないでしょうねぇ・・・・




<今日のPet Hotel 11!>

朝の海岸さんぽ♪
Nちゃん「ボスぅ~、あそぼっ!」
ボス「え・・・(ちょっと怖い)」

Nちゃん「なつ~、あそぼっ!」
なつ「やーよ!」

Nちゃん「チャコ~、あ・・・・」
Nちゃんの下をスルーするチャコ (-_-;)

Nちゃん「ねえねえ、なつぅ~~」
なつ「仕方ない・・・相手してやるか~」

ヤッタヤッターー♪

ワンワンワンワンッ!

ガウガウガウガウ!

なつ「はい、もうおしま~い」
Nちゃん「そ・・・そんなぁ~~!!」

へへ、イイもの見つけちゃった~♪

これは誰にも渡さないわーーー!!

誰にも渡さないんだから~~!ニャハハー!

(大丈夫、誰も欲しくないってさ(;^_^A)









2018年3月29日木曜日

胃捻転のKちゃんについて【ご報告】

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




先日、お預かり中に胃捻転を起こし、病院に緊急搬送したKちゃんのその後をご報告申し上げます。

心配して下さった方、応援の声を下さった方、本当にありがとうございました!


※お食事中の方には不快な表現が含まれている記事です。ご注意ください!

※ 前回記事をお読みでない方はコチラからお読みください。



【胃捻転が再発!】



●飼い主さんに会わせてあげたい!


Pet Hotel 11!にお泊り中にショック状態で病院に担ぎ込まれたポインターMIXの高齢犬Kちゃん。





とりあえず獣医さんで、胃をパンパンに膨らませていたガスを抜いていただき、少し楽になったKちゃんは、翌日になって詰まっているウンチを出してもらって、ひとまず落ち着いていました。

Kちゃんが胃拡張から胃捻転を起こした原因は、高齢になって腸の動きが悪くなり、ウンチが出にくくなっていることだったからです。

そのまま飼い主さんが戻られるまでなんとか点滴で体力を回復して、今後の方針を飼い主さんにご判断いただく予定でした。

胃捻転は繰り返す傾向にあるため、それを防ぐために胃の固定手術を行うか、それとも年齢を考慮して固定手術は見送るか・・・という判断です。


倒れた時は生死の境をさまよっていたKちゃんでしたが、休診日にも関わらず、


「すぐに連れておいで!」


と受け入れて下さった獣医さんのおかげで容態も安定し、ホっとしていました。


「よかった・・・とにかく飼い主さんに会わせてあげられる!」


大切な命をお預かりしているわたしたちとしては、もしもそれがKちゃんの寿命だったとしても、やっぱり大好きな飼い主さんに会わせてあげたいという気持ちが強かったのです。



●再発


ところが、容態が落ち着いていたKちゃんは、入院中に再び胃捻転を再発してしまったのです。

運悪く早朝だったため、飼い主さんに改めて連絡することはできませんでした。

でも、予め麻酔の必要なオペへのご承諾と「できることは全てしてやってほしい」とのお言葉を飼い主さんから直接獣医さんにお伝えいただいていたので、獣医さんの判断にて緊急オペとなりました。

胃を固定する手術です。

年齢的に、麻酔から戻ってくる確率は非常に低いと言われていたKちゃんでしたが、無事に生還してくれました!!


これでもう、二度とふたたび胃捻転を起こす心配もなくなりました!!


麻酔から覚めて、無事を確認してから飼い主さんにメールでご報告すると、


「Kは本当によく頑張りましたね!帰ったらうんと褒めてやりたいと思います」


と、とっても喜んでいらっしゃいました。

結果的に、今後の不安が残らない一番よい形に収まって、わたしたちも本当に嬉しく思いました。


獣医さんによると、麻酔から覚めたKちゃんは、術後食を口から食べ、軽いお散歩までできたそうです!!


飼い主さんが戻られた時には、きっとしっぽをフリフリして喜んでお出迎えできるでしょう♪


2~3日は腹膜炎を起こす可能性があるため、その間Kちゃんは入院して経過観察が必要とのことですが、それが終われば退院して、あとは抜糸に来院するだけだそうです。



それにしても、ワンちゃんって本当にすごいですね~!

人間の場合、たとえば腸捻転でオペをした場合、平均的な入院日数は17日間だそうですヨ!

まして、お腹切った当日にお散歩できる人いるぅ~~~~?!

わたしだったら、オペの当日に麻酔が切れたら、傷口が痛くて痛くて泣きべそかきながらウンウン言っているにちがいありません(自信あるぜーい!)


保護犬だったKちゃんは、

保護団体さんに命を救われ、

今の飼い主さんに家族にしてもらい、

フィラリアとの闘いにも勝って、

オッパイにできたしこりも切除して・・・


そして今回、胃捻転からも見事に復帰したんですから、運も生命力も強くて逞しい子です。

きっと長生きしてくれるんじゃないかなぁ~~~♪



●今回の出来事から


今回の件から、わたし自身が再確認すると共に、みなさんにもお伝えしておきたいことがあります。


◇ 決めつけは禁物!


ワンちゃんってよく吐きますよね。

日常的に、時折 草を食べてわざと胃をきれいにするために吐いたり、お水をガブ飲みして吐いたり、ちょっと便秘気味でも吐いたり、興奮して走り回りすぎて吐いたり、お腹が空いて胃液を吐く子もいたり・・・

Pet Hotel 11!の超長期お預かり犬 ボス もしょっちゅう気軽に吐いています(-_-;)

そういうワンちゃんの飼い主さんは、つい愛犬が「オエッ」ってしていても


「ああ、またやってる・・・(-_-;)」


なんて軽く見てしまいがちですが、ちゃーんと元気ピンピンになるまでワンちゃんを観察し続けてください。

胃捻転は、症状が出てからショック状態で意識を失うまでの時間が本当にあっという間です。

ほんの少し目を離した隙に、気道がふさがって窒息してしまったり、回転した胃が周囲の脾臓や血管まで一緒に巻き込んでしまって、組織が壊死してしまったりして、急激に命の危機状態に陥る可能性が非常に高いんです。

特に

中型~大型犬や、胸の深い犬種老犬過去に胃捻転をやったことがある犬

の飼い主さんは、よくよく肝に銘じておいてください。


同様に、ウンチがゆるくなりやすいワンちゃんについても、


「ああ、またお腹壊しちゃったのね~・・・そのうち治るでしょ♪」


と、軽く考えて病院に連れて行かなかった結果、不幸にも亡くなってしまったというお話もきいたことがあります。

心に留めておいてくださいね~!



◇ 獣医さん選びはダイジ~!


このブログでは以前に何度かお話していることですが、獣医さんは3つ選んでおきましょう。

① 最も信頼できる腕のいい獣医さん

② とにかく一番近い獣医さん

③ 夜間救急の受け入れをしている獣医さん

一番いいのは、①②③の三拍子そろった獣医さんですが、なかなかそう都合よくはいきませんね(;^_^A


今回、正午に「オエッ」と最初の吐き気の症状を示したKちゃんは、日ごろからよく吐く子だということだったので、かかりつけの獣医さんの午後の診療時間まで様子をみましょう・・・って言っている間に倒れてしまいました。

Pet Hotel 11!がいつもお世話になっているすぐ近所の獣医さんは、あいにく休診日だったのですが、お電話して症状をお話したところ、すぐに対応して下さいました。

搬送中の車の中で呼吸が苦しそうになり、目の焦点も合わなくなってしまったKちゃんですから、もし、あとほんのちょっとでも対応が遅れたり、遠くの病院だったりしたらきっと・・・

考えるだけでゾゾゾーーっとします。


獣医さんの電話番号や診療時間などの情報は、慌てていてもすぐに見つかるように、電話の前に貼っておいたりお財布に入れておいたりするといいですよ。

携帯やスマホのアドレス帳でもいいですが、テンパっていると操作できないこともあるので・・・(え?そんなドンくさいのはわたしだけ?)



最後に、胃捻転特融の症状を書いておきます。


・吐きたいのに吐けない様子

・透明のヨダレ(泡状で粘り気がある)が出る

・苦しそうにウロウロ歩き回る

・お腹が膨れている


イザという時のために頭の片隅に入れておいてくださいね~!




<今日のPet Hotel 11!>

朝の海岸さんぽ♪

なんかイイもの落ちてないかなぁ~

久々に再会して嬉しそうな”なつ”とモカちゃん♪

さて・・・おめめはどこかな~?

ボールで遊び疲れてコテッと寝ちゃったNちゃん
カワイイ~ ( ´∀` )

たいして遊んでいないのに常にコテッって寝ているチャコ
(;^_^A

お!?

おんまさんをいつまでも見送るNちゃん

満開ーー!!








2018年3月28日水曜日

犬を「擬人化」しすぎないで!⑤

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回のブログに引き続き、犬の「擬人化」についてお話していきます。



【分別のある「擬人化」】



●擬人化のしすぎは危険だけど・・・


今回、わたしはあえて犬を「擬人化」しすぎることに警鐘を鳴らしてきました。

それは、ワンちゃんが正しく理解されないことで起きる不幸を少しでも減らしたいという思いからです。

しつこいようですが、「擬人化する」ということは「動物の生態を正しく知ろうとせずに人間の感覚で判断してしまうこと」です。

本来の生態を正しく知ってもらえず、飼い主さんから誤った解釈をされることは、ワンちゃんの幸せにはつながりません。

逆に、飼い主さんが愛犬の生態を正しく理解していることで生じるリスクはありません。

「擬人化」という色眼鏡によって、先入観で愛犬を判断するのではなく、本来の姿をぜひ知ってあげていただきたいと、切に願っています。


けれども、「擬人化」にも実は良い側面があります。

今日は、そんなお話をしたいと思います。



●動物の「擬人化」に対する学問的見地の変遷


酪農大学の山田弘司教授は、「行動生態学と擬人化」という論文の中で、次のように述べられています。

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擬人化に対する批判にはもっともな理由がある。

ひとつは、情報の信頼性の問題である。

逸話や末組織な観察による情報では、サンプリングの偏りの問題、データの再現性といったデータの信頼性に問題がある。

もうひとつは、推論の飛躍の問題である。

理論的根拠が不十分なまま見かけ上の類似性から行動原理をあてはめるのは、推論として大胆すぎると思われる。

推論を検証可能な仮説の形式で示さない限り、推論の可否を決定することはできないだろう。

いずれにおいても、問題は主張をした当人以外からの検証の可能性が閉ざされていて、客観的な評価ができないことである。

このような問題に対する反省が実験動物の心理学研究にどのような影響を与えたのだろうか。

___ 中略 ___


擬人化への反省により、実験動物心理学の研究は、厳密で洗練されたものになったかわりに、限定された、視野の狭いものになった。
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また、山田弘司教授は別の論文「人と動物の間の社会的感情としての擬人化」の中で、次のように述べられています。

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動物心理学の研究では、動物の擬人化はいましめられてきた。

2008年に発行された動物心理学の入門用教科書(Pearce,2008)では、モルガンの公準(Morgan'scanon)に関わる話題を数ページを割いて説明し、過剰な心理的プロセスを用いた説明をしないようにと主張している。

この主張は、行動の説明にあたっては証明されていない用語や概念の使用は慎重にするべきだということであり、無用な擬人化もそれにあてはまる。

これは過去から今まで、いつでも通用する一般性のある主張である。

それに対して、擬人化を擁護する議論もあったが、それは擬人化を全面的に肯定するのではなく、プラスの面も認めよう、すなわち慎重さの程度に関する議論である。
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山田教授が何をおっしゃっているかというと・・・

過去において、動物行動学(生態学)や動物心理学で、かたよった「擬人化」による研究結果が散見された時期があったんですね。

実験者が動物を「擬人化」し、「こうであってほしい」と望むような結果を知らず知らずのうちに導き出しているようなものがあったわけです。


そんなんじゃあ正しい動物の生態はわからないよね!


っていう反省に基づいて、今度は


「擬人化」は絶対だめ!!


という戒め(いましめ)が、この分野の研究者や動物のトレーナーの教科書などに載り、それが常識となっていきました。


最近になって、それがまた少しづつ変わってきて、


動物生態学や動物心理学の研究において、客観的で正しい結果を導き出すためには、もちろん「擬人化」をしてはならないけれど、まったく「擬人化」を用いないというのもまた、ハートの通っていないものになっちゃうよね~・・・みたいなことが論じられるようになってきたってことです。



●「擬人化」による先入観は真実を見る目を曇らせる


犬の表情を表す時に、学術的には「笑顔」とか「困った顔」とか「つまらなそうな顔」などという「擬人化」の表現をあえて使いません。

なぜなら、ただでさえ「擬人化」によって先入観を持ちやすいわたしたち人間が、人間の表情に犬の表情を当てはめ、重ね合わせてしまうことで、誤った解釈をしてしまう恐れがあるからです。


たとえば、多くの飼い主さんが


「ウチの子、いたずらをした後で罪悪感を感じてるの。ごめんなさいって顔をするのよ~!」


と言っているのに対し、動物行動学者のアレクサンドラ・ホロウィッツは客観的な実験結果から


「犬は罪悪感を感じているのではない。犬はただ、機嫌の悪い飼い主さんに恐怖を感じているだけだ。」


と実証しました。

(参考サイト:That 'guilty' look that your dog is giving you isn't actually guilt — it's fear


多くの飼い主さんは「自分の愛犬は違う」とこの結果を受け入れたがらないそうですが・・・(笑)



●「擬人化」のプラス面


先日、このブログの「犬の可愛いこブリっ子顔?!」という記事の中で、ワンちゃんが見せる「悲しそうな子犬のような表情」についてのお話をしました。

この表情には学術的にちゃーんとした名前がついていて「AU101」っていいます。

もちろん、「擬人化」による誤った先入観を排除するためですね。


でも・・・(-_-;) いかがですか?


「見てみて~、あの子、AU101の顔をしているわぁ~~♪かーわいい~!」


って・・・実感も愛着もわきませんよね?

そこはやっぱり、


「あ、出た!必殺おねだり顔だーーー!!」


とかなんとか言った方が人に伝わりやすいし、ワンちゃんに対する親しみや愛情も増すってもんです。



「刷り込み」の発見で有名なドイツのコンラート・ローレンツ博士は、動物を擬人化しすぎて冷静な観察眼を失うことを動物への冒涜だと言っています。

博士は「擬人化」による思い込みのナンセンスを、次のような事例を交えて著書「ソロモンの指環」に書いています。


「キツネはずるいと言うけれど、決して他の肉食獣以上にずるくはない」

「ハトはまるきり優しくない」


その一方で、ローレンツ博士は動物たちの生態を、本書の中でまるで人間について語るように生き生きとわたしたちに語りかけてくれています。

たとえば、コクマルガラスのカップルについて書かれた部分では、次のような大変「擬人化」された美しい表現法を使っておられます。


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二人はたがいに相手を誇りあっているようだ。

肩を並べて重々しく歩き、頭の毛をうんと逆立てているので、黒いビロードの帽子と明るい灰色の絹のようなうなじが、ますます美しく、いきいきとみえる。
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このような「擬人化」は、動物への興味や親しみを私たち人間に喚起してくれると同時に、動物愛護の精神の発展にもつながる、大変よいやり方だと思います。


読んだ子供が


「将来は、動物生態学者になりたいなぁ~!!」


なんて思うこともあるかもしれませんね♪


わたし自身、毎回このブログの末尾<今日のPet Hotel 11!>では、犬たちを「擬人化」したキャプションをつけて面白おかしくしています。

お読みいただいている方や、大切なワンちゃんをお預けくださっている飼い主さんたちに、サイコーに可愛らしいワンちゃんの姿をお届けしたいという思いからです。



それから・・・


「犬に話しかけるのはナンセンスな擬人化だ」


という人もいますが、それはまったく違います。

研究によって、犬は200~250の単語を、特別に訓練したボーダーコリーなどは1000もの単語を覚えることができるということが判明しています。

ですから、ワンちゃんにたくさんたくさん話しかけることには、ちゃーんと意味があるんですヨ!



さて、次の動画は以前にもわたしのブログでご紹介したものですが、究極の「擬人化」を用いることによって、多くの人の心に大切なことを訴えかける、すばらしい作品です。
ぜひご覧ください。







わたしたちは、人間に一途な愛を注いでくれる「犬という親友」のために、彼らの生態についての正しい知識を学び、彼らのために何ができるかを考え続ける努力を怠ってはなりません。

その結果、誤った先入観に満ちた「望ましくない擬人化」と、「分別のある有益な擬人化」を正しく使い分けることができ、よりよいワンちゃんとの関係を築くことができるのだと思っています。



最後に、今回のテーマについては、わたしの伝える技術の未熟さ故に、内容を正しく認識できない方がいらっしゃるようでした。

そこで、動物 とりわけ犬を「擬人化しすぎちゃダメよ!」ということが、もっとわかりやすく書かれた書籍を何冊かご紹介しておきたいと思います。

動物学者やドッグトレーナーによって書かれた本ですので、より信ぴょう性があるかと思います( ´∀` )


機会とご興味があればぜひお読みください。
















<今日のPet Hotel 11!>

朝の海岸さんぽ
「今日も快便♪」

だけど・・・ワンパクトリオのNちゃんとMくんが
帰っちゃって、ちょっぴりさみし気なHくん

なんつって~~~~♪

”なつ”・・・汚れるからやめなさーーい!

チャコ・・・ヘンなことばっかりマネしないで~
( ノД`)

Hくんが一晩かけて創作したオブジェ???(笑)

ウリだよん
Hくんのことがちょっぴり怖くて、まるで借りてきた犬(笑)
あ、ある意味借りてきた犬でいいんだ(;^_^A

小春日和にはいつもお庭に犬が転がっています。
行き倒れみたい・・・(-_-;)

「モカなの。また来たの」
うんうん、よく来たね~♪
でも、そこは・・・

Nちゃんのお部屋なんだよ~(;'∀')
「Nちゃんもまた来たの♪」
はーい!またいっぱい遊ぼうね~(^▽^)







2018年3月27日火曜日

犬を「擬人化」しすぎないで!④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




【Kちゃんのその後】



前回のブログをお読みいただいた多くの方から、Kちゃんを励ますお声や心配するお声をたくさんいただきました。

ブログを読んでKちゃんを心配したKDPの方からもお電話をいただきました。

ありがとうございました。

Kちゃんは、たくさんの人から愛されているんだなぁ~・・・と感じました。


おかげ様で、本日 獣医さんに確認したところ、Kちゃんの容態は落ち着いているようです。

胃拡張の原因は、おそらく腸の動きが悪くウンチが詰まっていたせいで、現在は胃の捻じれも戻り、幸いにも他の臓器を巻き込んだりはしていない状況だということでした。

Kちゃんは朝ウンチをしていたのですが、確かに量は少なかったです。

出口に近いところのウンチだけがやっと出たのかもしれません。

年齢により、腸の動きが悪くなっている可能性が高く、腸閉塞を起こしているかもしれないということでした。

本日、病院で麻酔をかけて詰まっているものを全部綺麗に出していただきました。

今後はまず体力の回復をしながら飼い主さんの帰りを待って、胃捻転の再発防止手術をするかどうかはそれから飼い主さんご自身に判断いただくことにします。


今回はKちゃんの異変に早く気づくことができ、すぐに病院で処置していただけたのでなんとか助かりましたが、胃捻転はついさっきまで元気だった子が、症状が出て様子を見ているうちにあっという間に亡くなってしまうことがあるので、本当に恐ろしいですね・・・


Kちゃんの年齢を考えると、本当によく持ち直したと獣医さんも驚くほどでした。

きっと、すごい生命力を持っているんでしょう。

わたしは個人的には、飼い主さんに会いたいという思いがKちゃんに気力を与えたのではないかと思っています。

これもまた、一種の「擬人化」なのですが、こういう擬人化はワンちゃんへの影響がないのでまあいいでしょう?・・・(笑)




では、前々回のブログにつづいて、犬の「擬人化」についてお話していきます。


【犬と人間の違いと、望ましくない「擬人化」の例②】


●人は言語で考える。犬は直感で判断する。


人間がここまで進化したのは言語による複雑なコミュニケーションができるようになったからだと言われています。

反面、言語に頼っているため、頭で何か考える時にも人間は無意識に「言語化」しています。

そのため、誤解も生じやすいほどに複雑で難解な思考回路を持っているという弱点もありますね。

政治家の話す言葉なんて、長いだけで結局何を言っているのかわかりませんしねぇ・・・(-_-;)


今回のテーマの真意をお伝えすることの難しさを痛感していますが、それは まさに「言語によるコミュニケーション」がいかに高度で複雑かの証明なのかもしれな~い(;^_^A




一方、犬同士は言語によるコミュニケーションを持ちませんから、直感的に物事を感じ取って判断しています。

犬たちは、過去を考察したり未来を計画的に創造して高度な文明を築くことはできませんが、単純で明解なコミュニケーションによって、思い悩むという行為から解放された、ある意味自由な生き方ができているといえるかもしれません。


人間は、喧嘩をしたり怒られたりした後で、


「なんであの人はあの時こんなことを言ったんだろう?腹の中では本当はどう思っているんだろう?こうかしら?ああかしら?それとも・・・」


と相手の言動の理由を考えたり真意を探ろうとしたりしますが、犬はそのようなことをクヨクヨ考えることはありません。

その時その場で起きていることに直感的に対処しているのです。


◇この「違い」を理解せず、望ましくない「擬人化」をしてしまう例



・留守中にワンちゃんがゴミ箱をひっくり返していた・・・というようなイタズラについて、長々と言い聞かせたりクドクドとお説教をする。

・ワンちゃんのイタズラや困った行動で気分を害した飼い主さんが、1日中イライラした態度でワンちゃんに接したり、時間が経ってから罰を与えたりする。


こういったことは、ワンちゃんには何故そうされているのか まったく意味が解らないことですので、混乱してストレスになる可能性が高いです。

また、飼い主さんの側も


「この件に関しては、もう何度も何度も時間をかけてしっかり言い聞かせているのに、どうしてあの子は繰り返すのかしら・・・本当に困った子!」


という風に考えてしまいがちです。

ワンちゃんに、人間の子どもに言い含めるように教えたり罰を与えるというのは、望ましくない「擬人化」です。

困った子・・・と言われるべきは、ワンちゃんではなく、間違った方法でワンちゃんに接している飼い主さんの方だとぜひ気づいてあげていただきたいです。

実際に、そんな風にしていた飼い主さんが、最終的に


「時間をたっぷりかけて一生懸命しつけたのに問題行動が直らない問題犬だから」


という理由で飼育放棄してしまう事例が後を絶ちません・・・(´;ω;`)

ワンちゃんにとって、これ以上不幸なことがあるでしょうか・・・



●温度の感じ方が違う


人間と犬とでは、気温の感じ方が異なります。

まず、体高が違いますから、同じ空間にいても体感温度に差が出ますね。

犬種の原産地の気候によって、その犬種にとっての最適温度も違います。

パピーか、成犬か、あるいは老犬かによっても適温は変わってきます。

そういったことを正しく認識しておいてあげることが、ワンちゃんの健康管理に必要なことです。


◇この「違い」を理解せず、望ましくない「擬人化」をしてしまう例


・冷え性の女性が、「冷えてきたわ!アナタも寒いわよねぇ~?」と、愛犬に厚着をさせ、不快な思いをさせてしまう。

・「今日はわりと風が涼しくてさわやかだねぇ~!」と、真夏に地面からの輻射熱やアスファルトの熱さを意識せずにワンちゃんをお散歩に連れ出してしまう。


愛するワンちゃんは、自分と一心同体でいつも自分と同じように物事を感じていると思い込んでしまう「擬人化」は、時にワンちゃんに不快感だけでなく、ストレスや健康被害を与えることにもつながります。

ワンちゃんが過ごすお部屋には、必ずワンちゃんの体高の位置に温湿度計を置いて、自分の主観的な体感ではなく、客観的にワンちゃんにとっての最適温度を判断してあげてください。

お散歩に連れ出す時には、ワンちゃんの肉球が直接触れる地面の温度がどのくらいになっているか?直接手で触れて確認すると共に、ワンちゃんのいる位置(高さ)の気温がどの程度かを正確に把握するようにしてあげてください。

愛犬の犬種について、正しい知識を持ち、そのワンちゃんにとっての快適温度はどのくらいか?を頭に入れておいてあげてください。



長くなったので、つづきはまた次回にしま~す!




<今日のPet Hotel 11!>



このおふたり・・・
(MくんとHくん)

海岸さんぽに行けば海に入っちゃうし・・・

ハイ、Hくん、キミもね~(-_-;)

海岸に穴をあけちゃうし・・・

あ~あ、Hくん砂かぶりまくり(;'∀')

・・・で、喜んでるし(笑)

ガブガブっ!

ガブガブッ!

カプッ♪

カプッ♪・・・って、Hくん
無抵抗かーーい(笑)

疲れるとおもちゃで遊ぶ姿は
まだまだ赤ちゃん(ラブリー♪)

こんなに気が合うんだもの。
次回から、どっちかがお泊りに来る時には
もうひとりにも来てもらおうかしら~~~(笑)

Mくん、とっても楽しかったよ!
またおいで~~!
パパを引っ張らないでね~~(笑)